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第14章 拳の王
第484話 女戦士の人生について
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取りあえず今、オレはミーリアにとって人生の岐路に位置していて、ひょっとしたらここで示した事が彼女の今後を左右するかもしれないのだ。
もちろんオレは今まで多くの人間の人生を左右してきた自覚はある。
しかしそれらはいずれも自分なり『正しい』事をした結果であって、何ら良心に恥じるところはない――とまでは言わないが、少なくとも同じ状況になったらやはり同じ決断を下していたとは思っている。
だがミーリアの相談については、これが正しいと言えるものがオレには分からないので、迂闊な事は口に出来ない。
「それではミーリアさんは、ここで剣を捨てたとして次にどうやって生きるのか、考えているのですか?」
「それは……」
「ひとつ伺いますけど、ミーリアさんに将来を誓い合った方はおられるのでしょうか」
この世界ではミーリアの年齢――見た限りでは二十歳前ぐらい――で結婚している女性など珍しくもないが、幾ら何でも伴侶を放ったらかして、一人で敵討ちに来たとは考えにくい。
しかし婚約者ぐらいならいてもおかしくはないと思うが、ここでミーリアはクビを振る。
「いや。そんな相手はいない。ザスターニックに仕える男の戦士は、同じ信仰を持つ女戦士を妻にすることは稀なのだ。もちろん我が母もザスターニック神に仕えてはいなかった」
「なぜですか?」
元の世界の感覚――と言っても、もちろんオレ自身が直接見知ったものではない――RPGだのアニメや漫画では戦場で仲間の女戦士と結ばれるなんて当たり前だったので、そんな話を聞くとやっぱり違和感がある。
「ザスターニックの教団は男女を差別はしない。振るわれた剣が身分も、年齢も、性別も関係無く相手を切り裂くように……だが当然ながら女の身で剣神に仕えるものはごく少数だ。敗れて虜囚となれば、どのような運命が待っているかが明らかだからな」
「それは……分かります」
今までもオレ自身、そんな場面に出くわした事は何度もあるからな。
先日、関わった遊牧民のように女性は他の部族から略奪するのが当然という価値観を持っている連中だっていた。
「ただし我が神の教えでは、女戦士が戦いに敗れて虜囚となり辱めを受けたとしても、教団としてそれを恥とは考えない。勇猛果敢に戦った結果であれば、全ては戦場のならいであり、剣神の思し召しとなるだけのこと。そしてザスターニックの男共も、その一握りの女信徒を『恋人』にする事はあっても、妻にする事は殆ど無いのだ」
そこまで言われたら、大体の事は想像がつくよ。
「最前線で戦っている者同士、双方が無事に命長らえる事はそうそうある事では無い。それをお互いに覚悟の上での関係なのだ。もちろん我が剣神の教団は信徒の産んだ子供は、親が戦死しても責任を持って育てる。だから心置きなく命を賭ける事が出来る」
いつ戦死するか分からない兵士達にとって、仲間の女戦士は『一夜限りの恋人』になる場合が多いという事らしい
冷静に考えれば何の不思議も無いけど、本当にシビアな話だな。
「もちろん私はそんな過酷で短い人生になる事を覚悟の上で、この道を選んだのだ。それがこんな結果になろうとは……」
「それではご自身の決断を後悔しているのですか?」
「華々しく戦って討ち死にする覚悟はとっくに出来ていたつもりだ。敗れた後に屈辱をこの身に刻まれる事ですら承知していたはずだった……しかし一騎打ちで徒手空拳の相手に一方的に打ち負かされて剣をへし折られるような事になるとは考えてもいなかった」
要するに全く想定外の事で、仲間に対する面目も自身の誇りも失い、戻る事も進む事も出来ない状況になってしまったと言う事なのか。
そう考えるとビネースのやっている『武器を破壊するために一騎打ちを挑む』というやり方もいろいろと罪深いな。
どっちも決して単純に『悪』と言い切れないだけになおさら厄介で面倒だ。
「しかしミーリアさんも何も今すぐ人生を決めてしまう必要は無いでしょう。ご自身に何が出来るのか、ジックリと考えてから決めても――」
「私はこれ以外の人生など今まで考えた事も無かったのだ!」
ミーリアはまた癇癪を起こしたが、そこで顔を赤らめて視線を逸らす。
「すまない。また怒鳴ってしまった……」
「いいえ。お気になさらず。こっちも慣れてきましたから。ただその気が短いところは本当に改めないと、ミーリアさんの人生まで短くしてしまいかねませんよ」
とにかくこの人は感情が先走りすぎだ。
人生を決めるにしても、もう少し冷静になってから考えて欲しい。
「とにかく私は、世間一般に言う『女らしい事』とは殆ど無縁に生きてきた。だから今さら剣を捨てても、それから何をしていいのかが分からない……しかしこれまで通り剣に生きる事も出来なくなってしまった」
元の世界にいた頃のオレの基準だったら、ミーリアの年齢だと大学受験か就職かと言ったところで悩む段階で、まだまだ人生を決めるには早すぎるお年頃のはずだけど、こっちではむしろとっくにレールが定められているのが当たり前だからな。
そんなわけでミーリアはいきなりレールから脱線させられてしまったようなものということになる。
しかしその脱線具合で言えば、オレなんか世界から離れて、性別まで変えられてしまったのだからケタが違うのだけどな。
「そして私にはこれまで同性の知り合いは殆どいなかった。先ほど言ったようにザスターニック神に仕える女は珍しいし、それ以外で親しくなった者もほとんどいない。だから教えてくれまいか……剣を持たずに生きる女の人生とはどういうものなのか?」
「そ、それは……」
その質問は数ヶ月前まで男だったオレにとって、ミーリアの人生相談そのものよりも難しいですよ!
もちろんオレは今まで多くの人間の人生を左右してきた自覚はある。
しかしそれらはいずれも自分なり『正しい』事をした結果であって、何ら良心に恥じるところはない――とまでは言わないが、少なくとも同じ状況になったらやはり同じ決断を下していたとは思っている。
だがミーリアの相談については、これが正しいと言えるものがオレには分からないので、迂闊な事は口に出来ない。
「それではミーリアさんは、ここで剣を捨てたとして次にどうやって生きるのか、考えているのですか?」
「それは……」
「ひとつ伺いますけど、ミーリアさんに将来を誓い合った方はおられるのでしょうか」
この世界ではミーリアの年齢――見た限りでは二十歳前ぐらい――で結婚している女性など珍しくもないが、幾ら何でも伴侶を放ったらかして、一人で敵討ちに来たとは考えにくい。
しかし婚約者ぐらいならいてもおかしくはないと思うが、ここでミーリアはクビを振る。
「いや。そんな相手はいない。ザスターニックに仕える男の戦士は、同じ信仰を持つ女戦士を妻にすることは稀なのだ。もちろん我が母もザスターニック神に仕えてはいなかった」
「なぜですか?」
元の世界の感覚――と言っても、もちろんオレ自身が直接見知ったものではない――RPGだのアニメや漫画では戦場で仲間の女戦士と結ばれるなんて当たり前だったので、そんな話を聞くとやっぱり違和感がある。
「ザスターニックの教団は男女を差別はしない。振るわれた剣が身分も、年齢も、性別も関係無く相手を切り裂くように……だが当然ながら女の身で剣神に仕えるものはごく少数だ。敗れて虜囚となれば、どのような運命が待っているかが明らかだからな」
「それは……分かります」
今までもオレ自身、そんな場面に出くわした事は何度もあるからな。
先日、関わった遊牧民のように女性は他の部族から略奪するのが当然という価値観を持っている連中だっていた。
「ただし我が神の教えでは、女戦士が戦いに敗れて虜囚となり辱めを受けたとしても、教団としてそれを恥とは考えない。勇猛果敢に戦った結果であれば、全ては戦場のならいであり、剣神の思し召しとなるだけのこと。そしてザスターニックの男共も、その一握りの女信徒を『恋人』にする事はあっても、妻にする事は殆ど無いのだ」
そこまで言われたら、大体の事は想像がつくよ。
「最前線で戦っている者同士、双方が無事に命長らえる事はそうそうある事では無い。それをお互いに覚悟の上での関係なのだ。もちろん我が剣神の教団は信徒の産んだ子供は、親が戦死しても責任を持って育てる。だから心置きなく命を賭ける事が出来る」
いつ戦死するか分からない兵士達にとって、仲間の女戦士は『一夜限りの恋人』になる場合が多いという事らしい
冷静に考えれば何の不思議も無いけど、本当にシビアな話だな。
「もちろん私はそんな過酷で短い人生になる事を覚悟の上で、この道を選んだのだ。それがこんな結果になろうとは……」
「それではご自身の決断を後悔しているのですか?」
「華々しく戦って討ち死にする覚悟はとっくに出来ていたつもりだ。敗れた後に屈辱をこの身に刻まれる事ですら承知していたはずだった……しかし一騎打ちで徒手空拳の相手に一方的に打ち負かされて剣をへし折られるような事になるとは考えてもいなかった」
要するに全く想定外の事で、仲間に対する面目も自身の誇りも失い、戻る事も進む事も出来ない状況になってしまったと言う事なのか。
そう考えるとビネースのやっている『武器を破壊するために一騎打ちを挑む』というやり方もいろいろと罪深いな。
どっちも決して単純に『悪』と言い切れないだけになおさら厄介で面倒だ。
「しかしミーリアさんも何も今すぐ人生を決めてしまう必要は無いでしょう。ご自身に何が出来るのか、ジックリと考えてから決めても――」
「私はこれ以外の人生など今まで考えた事も無かったのだ!」
ミーリアはまた癇癪を起こしたが、そこで顔を赤らめて視線を逸らす。
「すまない。また怒鳴ってしまった……」
「いいえ。お気になさらず。こっちも慣れてきましたから。ただその気が短いところは本当に改めないと、ミーリアさんの人生まで短くしてしまいかねませんよ」
とにかくこの人は感情が先走りすぎだ。
人生を決めるにしても、もう少し冷静になってから考えて欲しい。
「とにかく私は、世間一般に言う『女らしい事』とは殆ど無縁に生きてきた。だから今さら剣を捨てても、それから何をしていいのかが分からない……しかしこれまで通り剣に生きる事も出来なくなってしまった」
元の世界にいた頃のオレの基準だったら、ミーリアの年齢だと大学受験か就職かと言ったところで悩む段階で、まだまだ人生を決めるには早すぎるお年頃のはずだけど、こっちではむしろとっくにレールが定められているのが当たり前だからな。
そんなわけでミーリアはいきなりレールから脱線させられてしまったようなものということになる。
しかしその脱線具合で言えば、オレなんか世界から離れて、性別まで変えられてしまったのだからケタが違うのだけどな。
「そして私にはこれまで同性の知り合いは殆どいなかった。先ほど言ったようにザスターニック神に仕える女は珍しいし、それ以外で親しくなった者もほとんどいない。だから教えてくれまいか……剣を持たずに生きる女の人生とはどういうものなのか?」
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