573 / 1,316
第15章 とある御家騒動の話
第573話 コンラディンとの決着
しおりを挟む
コンラディンはオレの返答を受けて、明らかに困惑していた。
まあオレも危害を加えられる事がしょっちゅう過ぎて、慣れてしまったせいで常人とは感覚がずれまくっていることは理解しているよ。
「あなたに対して一番に文句があるのは無関係な人を巻き込んだ事です。だからその件はしっかりと償ってもらいます」
「それは本心なのか?」
「当たり前ですよ。正直に言えば命を狙われた事は何度もありますけど、いちいち相手を恨んでいたらキリがありませんからね。わたしが望むのは先ほども言ったように、あなたがその努力と魔法の腕を正しく使ってくれる事を期待しているだけです」
「勝手な事を言っているが、お前のような小娘風情に手も足も出ないと蔑まれ、陰口をたたかれ続けた我の気持ちが分かるのか」
ウァリウスは自分を担ぎ上げて利用しようとする貴族や将軍達に対抗すべく、オレを女神だの何だと持ち上げていたけど、それが面白くない連中からコンラディン達は
『宮廷魔術師などと威張っていたくせに、束になっても後宮にいた小娘一人に遥か及ばないのか』
とか何とか言われていたのは間違い無い。
それで自信を喪失して辞めた魔術師もいれば、プライドを傷つけられた復讐のためにオレを狙うようになったコンラディンのような相手もいるというわけか。
「あなたのその気持ちが分かると言えば嘘になるでしょうね。しかしそれでもあなたはわたしを凌駕するために必死で研究を重ねたのでしょう? その情熱を正しい方向に注いでくれることを望むだけです」
「……」
コンラディンは複雑な表情で押し黙る。
そしてここでオレの方から疑問点を問うことにした。
「ひとつ伺っていいですか? どんな手段であなたはわたしがこのドズ・カムにいることを知ったのです?」
「魔法で我に連絡を入れてくる者がいるのだ。断っておくが、それが誰なのか我もハッキリとは知らん。仮に知っていても教えはせんがな」
「その相手が宮廷魔術師の地位を捨てたあなたの研究を手助けし、こっそりと援助をしていたのですね」
「そういうことだ」
いったい誰なのかは知らないが、そいつは間違い無くコンラディンを手駒として、オレにぶつけるつもりだったのだろう。
もちろん相手の思惑とすれば、コンラディンがオレを倒せばよし、もしも敗れたとしても手駒を一つ失うだけに過ぎないわけで、どう転んでも自分達は損をしないと判断していたに違いない。
「推測ですけど、あなたを援助していた相手は宮廷であなたを責めた人達と無関係ではないと思いますよ」
「そうかもしれん。だがそんな事は我には関係のない話というものだ」
オレがコンラディンをあまり憎む気になれないのも、同情というよりは単に手駒として使われているのが丸わかりだからだ。
コンラディン本人もそれは分かった上での事なのだろうけどな。
そしてこの時、先ほどから随分とゆっくり近づいてきていた民兵達がコンラディンに手にした槍を突きつける。
「この男が先ほどからの騒ぎの元凶ですか!」
民兵の一人が叫ぶが、その声は恐怖のために上ずっている。
よくよく見ると突きつけた槍の切っ先も震えているな。
あれだけ怪物の類を呼び出して暴れていたら、そりゃ兵士たちにすれば恐ろしい相手なのは間違い無い。
それを言ったら下手をするとオレも同様の存在になりかねないはずだけど、そこは知名度と、あとはやっぱり見た目の差なんだろう。
「ええ。腕の立つ魔法使いですから、十分に気をつけて下さい」
「う……やっぱりそうですか……」
オレのこの言葉に、民兵達には思った通りひるむの色が出る。
しかしこのままでは下手をすると、怖れのあまりいきなりコンラディンを刺し殺してしまいかねない。
「ただし。この人には余力は残っていない様子ですから、今の内に魔法を使えないよう腕を縛っておけば大丈夫でしょう」
「分かりました……」
そう言って民兵達はコンラディンを捕らえ、その腕を縄で縛り上げる。
そして引っ立てられたところでコンラディンはどういうわけか、安堵した様子でオレに向き直る。
「口惜しいが……こうなって少しばかりだがホッとした……もう復讐のため、日々を費やす事もなくなると思うと……」
「あなたも罪を償ったら、あとはこれまでわたしを倒すために費やしていた努力をもっと別の事に向けて下さい。そうすればもう一度、地位や名声を得る事が出来るでしょう」
オレがそう口にするとコンラディンは改めて息を呑む。
「お前が大陸に名を馳せる名声を得るようになった理由も分かった気がする……この我ごときとでは最初から見ている世界が違いすぎるのだな……」
「違いますよ。むしろあなたが自分の世界を狭めてしまっていたのです。だからこれからはあなたがもっと別の世界を見て下さい」
「もっと早くそれに気付きたかったな……何とも無駄な遠回りをしてしまったものだ」
そういってコンラディンは民兵達に連れて行かれた。
そして残った面々はオレに対して、いろいろと熱い視線を注いでくる。
「自分の命を狙った者まで、あのような暖かい言葉をかけるとは……」
「まさに女神様だ」
周囲は口々に称賛するけど、オレにしてみれば障害を一つどうにか乗り切っただけで、そもそもこの町の問題は何も解決していないのだな。
コンラディンに偉そうに説教した身だけど、自分が直面している事態をどうするか、頭を悩ませつつオレはドズ・カムの町に戻ることにした。
まあオレも危害を加えられる事がしょっちゅう過ぎて、慣れてしまったせいで常人とは感覚がずれまくっていることは理解しているよ。
「あなたに対して一番に文句があるのは無関係な人を巻き込んだ事です。だからその件はしっかりと償ってもらいます」
「それは本心なのか?」
「当たり前ですよ。正直に言えば命を狙われた事は何度もありますけど、いちいち相手を恨んでいたらキリがありませんからね。わたしが望むのは先ほども言ったように、あなたがその努力と魔法の腕を正しく使ってくれる事を期待しているだけです」
「勝手な事を言っているが、お前のような小娘風情に手も足も出ないと蔑まれ、陰口をたたかれ続けた我の気持ちが分かるのか」
ウァリウスは自分を担ぎ上げて利用しようとする貴族や将軍達に対抗すべく、オレを女神だの何だと持ち上げていたけど、それが面白くない連中からコンラディン達は
『宮廷魔術師などと威張っていたくせに、束になっても後宮にいた小娘一人に遥か及ばないのか』
とか何とか言われていたのは間違い無い。
それで自信を喪失して辞めた魔術師もいれば、プライドを傷つけられた復讐のためにオレを狙うようになったコンラディンのような相手もいるというわけか。
「あなたのその気持ちが分かると言えば嘘になるでしょうね。しかしそれでもあなたはわたしを凌駕するために必死で研究を重ねたのでしょう? その情熱を正しい方向に注いでくれることを望むだけです」
「……」
コンラディンは複雑な表情で押し黙る。
そしてここでオレの方から疑問点を問うことにした。
「ひとつ伺っていいですか? どんな手段であなたはわたしがこのドズ・カムにいることを知ったのです?」
「魔法で我に連絡を入れてくる者がいるのだ。断っておくが、それが誰なのか我もハッキリとは知らん。仮に知っていても教えはせんがな」
「その相手が宮廷魔術師の地位を捨てたあなたの研究を手助けし、こっそりと援助をしていたのですね」
「そういうことだ」
いったい誰なのかは知らないが、そいつは間違い無くコンラディンを手駒として、オレにぶつけるつもりだったのだろう。
もちろん相手の思惑とすれば、コンラディンがオレを倒せばよし、もしも敗れたとしても手駒を一つ失うだけに過ぎないわけで、どう転んでも自分達は損をしないと判断していたに違いない。
「推測ですけど、あなたを援助していた相手は宮廷であなたを責めた人達と無関係ではないと思いますよ」
「そうかもしれん。だがそんな事は我には関係のない話というものだ」
オレがコンラディンをあまり憎む気になれないのも、同情というよりは単に手駒として使われているのが丸わかりだからだ。
コンラディン本人もそれは分かった上での事なのだろうけどな。
そしてこの時、先ほどから随分とゆっくり近づいてきていた民兵達がコンラディンに手にした槍を突きつける。
「この男が先ほどからの騒ぎの元凶ですか!」
民兵の一人が叫ぶが、その声は恐怖のために上ずっている。
よくよく見ると突きつけた槍の切っ先も震えているな。
あれだけ怪物の類を呼び出して暴れていたら、そりゃ兵士たちにすれば恐ろしい相手なのは間違い無い。
それを言ったら下手をするとオレも同様の存在になりかねないはずだけど、そこは知名度と、あとはやっぱり見た目の差なんだろう。
「ええ。腕の立つ魔法使いですから、十分に気をつけて下さい」
「う……やっぱりそうですか……」
オレのこの言葉に、民兵達には思った通りひるむの色が出る。
しかしこのままでは下手をすると、怖れのあまりいきなりコンラディンを刺し殺してしまいかねない。
「ただし。この人には余力は残っていない様子ですから、今の内に魔法を使えないよう腕を縛っておけば大丈夫でしょう」
「分かりました……」
そう言って民兵達はコンラディンを捕らえ、その腕を縄で縛り上げる。
そして引っ立てられたところでコンラディンはどういうわけか、安堵した様子でオレに向き直る。
「口惜しいが……こうなって少しばかりだがホッとした……もう復讐のため、日々を費やす事もなくなると思うと……」
「あなたも罪を償ったら、あとはこれまでわたしを倒すために費やしていた努力をもっと別の事に向けて下さい。そうすればもう一度、地位や名声を得る事が出来るでしょう」
オレがそう口にするとコンラディンは改めて息を呑む。
「お前が大陸に名を馳せる名声を得るようになった理由も分かった気がする……この我ごときとでは最初から見ている世界が違いすぎるのだな……」
「違いますよ。むしろあなたが自分の世界を狭めてしまっていたのです。だからこれからはあなたがもっと別の世界を見て下さい」
「もっと早くそれに気付きたかったな……何とも無駄な遠回りをしてしまったものだ」
そういってコンラディンは民兵達に連れて行かれた。
そして残った面々はオレに対して、いろいろと熱い視線を注いでくる。
「自分の命を狙った者まで、あのような暖かい言葉をかけるとは……」
「まさに女神様だ」
周囲は口々に称賛するけど、オレにしてみれば障害を一つどうにか乗り切っただけで、そもそもこの町の問題は何も解決していないのだな。
コンラディンに偉そうに説教した身だけど、自分が直面している事態をどうするか、頭を悩ませつつオレはドズ・カムの町に戻ることにした。
1
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに
千石
ファンタジー
「絶対生きて帰ってくる。その時は結婚しよう」
「はい。あなたの帰りをいつまでも待ってます」
許嫁と涙ながらに約束をした20年後、英雄と呼ばれるまでになったルークだったが生還してみると死亡扱いにされていた。
許嫁は既に結婚しており、ルークは絶望の只中に。
上官の陰謀だと知ったルークは激怒し、殴ってしまう。
言い訳をする気もなかったため、全ての功績を抹消され、貰えるはずだった年金もパー。
絶望の中、偶然助けた子が許嫁の娘で、
「ルーク、あなたに惚れたわ。今すぐあたしと結婚しなさい!」
何故か求婚されることに。
困りながらも巻き込まれる騒動を通じて
ルークは失っていた日常を段々と取り戻していく。
こちらは他のウェブ小説にも投稿しております。
『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?
釈 余白(しやく)
ファンタジー
毒親の父が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い、残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。
その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。
最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。
連載時、HOT 1位ありがとうございました!
その他、多数投稿しています。
こちらもよろしくお願いします!
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394
無能扱いされ、パーティーを追放されたおっさん、実はチートスキル持ちでした。戻ってきてくれ、と言ってももう遅い。田舎でゆったりスローライフ。
さくら
ファンタジー
かつて勇者パーティーに所属していたジル。
だが「無能」と嘲られ、役立たずと追放されてしまう。
行くあてもなく田舎の村へ流れ着いた彼は、鍬を振るい畑を耕し、のんびり暮らすつもりだった。
――だが、誰も知らなかった。
ジルには“世界を覆すほどのチートスキル”が隠されていたのだ。
襲いかかる魔物を一撃で粉砕し、村を脅かす街の圧力をはねのけ、いつしか彼は「英雄」と呼ばれる存在に。
「戻ってきてくれ」と泣きつく元仲間? もう遅い。
俺はこの村で、仲間と共に、気ままにスローライフを楽しむ――そう決めたんだ。
無能扱いされたおっさんが、実は最強チートで世界を揺るがす!?
のんびり田舎暮らし×無双ファンタジー、ここに開幕!
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる