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第23章 女神の聖地にて真相を
第1053話 正体は究極のハーレム神?
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オレが即答で拒絶した事にソルフ神は残念そうな表情を浮かべる。
『そうか……やはりそなたはいく先々で男を作るのが望みなのか? そのような奔放な生き方を望む女がいる事は悲しいことであるな』
「そもそも男を作ってなどいません! そういう話ばかり作られているだけですから!」
『大陸を中部にある国で正式に皇帝の妻となった事もあると聞いておるぞ』
そこまで聞いているのかよ。
短期間とはいえ正式にマニリア帝国の後宮に入って、形式的にも『皇帝の妻』だった時期があるのはまちがいないし、オマケにそいつはオレのファーストキスの相手だったりする。
しかし断じてオレはあの女装皇帝の恋人などではないのだ――自分でもそれを聞いて信じろという方が難しいとは思うけどな。
仕方ないので今は話を逸らすとしよう。
「とにかく傷を治しますから、触ってもいいですか?」
『分かった。頼む』
ここでオレは魔力を込めて、ソルフ神を治癒する。
普通の相手だったら一瞬で傷が癒えるのだが『海の牙』から受けたソルフ神の傷はなかなか塞がらない。
それでも流れ出る膿は止まり、ぱっくりと開き化膿した傷口もゆっくりと小さくなっていくように感じられる。
『おお。痛みも引いてきた。どうやら傷も癒えつつあるようだ』
ソルフ神は喜んでいる様子だが、並の聖女なら百人分ぐらいの魔力を注いでいるが、それでもまだまだ完治にはほど遠い状態だ。
確かにそこらの癒やし手どころか神でも、この傷は治せまい。
本当にオレでなかったら、どうなったのか想像するだけで恐ろしい。
『この様子ならすぐにも元通りになりそうだ。さすがはイロールの娘であるな』
「ところで一つ質問していいですか?」
『よかろう。何でも尋ねたまえ』
「海賊団の皆さんが愛する伴侶はどこにおられるのですか」
女海賊がずっと夫の事を気にかけているにも関わらず、船の中はもちろん、この島においても男の姿が全く見当たらないのだ。
どう考えても不自然だが、何とも嫌な予感がしてくる。
『そなたは何を言っているのだ? 目の前にいるでは無いか』
まさか。もしかして。
いや。薄々ながら想像はしていたが、やはりそういう話だったのか。
『この島にいる女は全員が我が妻だ。いや。そなたは例外か』
「それは形式的な話では無いのですか?」
女性が『神の妻』となるという話そのものは特に珍しい話では無い。場合によっては『神の妻になった』と言う事で、生け贄に捧げられる場合もある。
『とんでもない。この傷が癒えたならば、すぐにでも飛んでいって妻たち全員を愛しようではないか』
そういうことかい!
以前に出会った中ではフォンリット帝国の天空の神アンブラールが『並外れた美人を見ると化身を送り込んでチョメチョメする』という事があったけど、このソルフ神は自分の信者全員に対して、化身を送り夫としてベッドを共にしているんだ。
だから女海賊達は全員が『夫』に文字通り身も心も捧げていて、それ以外の男など目もくれないどころか、イチモツを切り落とすような真似を平然と行うというわけか。
そして他の男に身を委ねる事が許されざる裏切り行為と見なされるのは、それが神に対する背信だからなのだ。
海賊船には女しかいないのに、それでも男に見せる装いをしていたのも、自分たちが神=夫に常に見られているという意識があったに違いない。
コイツは神だから自分の化身を使えば、全ての妻を平等に愛する事が出来るので、女性同士の争いも生じないと言う事らしい。
本当に究極のハーレム野郎だったというわけか。
あれ? 待てよ。ちょっと引っかかるぞ。
そうだ。彼女達は『ソルフの娘』だし、もしもソルフ神とベッドを共にしてそれで生まれた子供は――まさか?!
「もしかしてあなたの妻の殆どは元々は娘なのですか?」
『もちろんだとも。人の身で吾と交わって生まれるのは常に女だ。そしてその娘が成長すれば、我が妻となり、そこで生まれた娘がまた我が妻となる。数百年前から綿々と続いてきたそれが我が教団だ』
「ちょっと待ってくださいよ! そんなことが――」
『断っておくが吾は神ぞ。その吾に人間の基準など決して適用されぬ』
確かに言う通りかもしれないけど、オレの感覚では本当についていけない世界だ。
しかし女神が地域ごとに夫や恋人が違う事はいかにも不当であるかのように主張している癖に、人間の基準で行けば遥かにインモラルな行為を『自分は神だから』と正当化するとはどこまで鉄面皮なんだ。
まあこの世界では『自分の事は棚にあげる』は当たり前なので、そんなツッコミなどなんの効果もないのは分かっている。
『念のために言っておくと、吾はいかなる女であろうと妻になるよう無理強いした事は一度としてない。全員が自ら望んで我が伴侶となったのだ。そして過去にどれだけ奔放で、多くの男の間を渡り歩いてきた女だろうとも、いや、どれほどの大罪を犯し、いかなる過ちに手を染めていようと、改めて吾の妻となるなら前歴は一切問わぬ。喜んで他の娘達と同じだけの愛を注ごうではないか』
自分を愛するのならば女の前歴など一切問わないのは、ハーレム野郎に必須と言っていい心構えだが、目の前で言い切られるとまるでいい気はしないものだな。
『そうか……やはりそなたはいく先々で男を作るのが望みなのか? そのような奔放な生き方を望む女がいる事は悲しいことであるな』
「そもそも男を作ってなどいません! そういう話ばかり作られているだけですから!」
『大陸を中部にある国で正式に皇帝の妻となった事もあると聞いておるぞ』
そこまで聞いているのかよ。
短期間とはいえ正式にマニリア帝国の後宮に入って、形式的にも『皇帝の妻』だった時期があるのはまちがいないし、オマケにそいつはオレのファーストキスの相手だったりする。
しかし断じてオレはあの女装皇帝の恋人などではないのだ――自分でもそれを聞いて信じろという方が難しいとは思うけどな。
仕方ないので今は話を逸らすとしよう。
「とにかく傷を治しますから、触ってもいいですか?」
『分かった。頼む』
ここでオレは魔力を込めて、ソルフ神を治癒する。
普通の相手だったら一瞬で傷が癒えるのだが『海の牙』から受けたソルフ神の傷はなかなか塞がらない。
それでも流れ出る膿は止まり、ぱっくりと開き化膿した傷口もゆっくりと小さくなっていくように感じられる。
『おお。痛みも引いてきた。どうやら傷も癒えつつあるようだ』
ソルフ神は喜んでいる様子だが、並の聖女なら百人分ぐらいの魔力を注いでいるが、それでもまだまだ完治にはほど遠い状態だ。
確かにそこらの癒やし手どころか神でも、この傷は治せまい。
本当にオレでなかったら、どうなったのか想像するだけで恐ろしい。
『この様子ならすぐにも元通りになりそうだ。さすがはイロールの娘であるな』
「ところで一つ質問していいですか?」
『よかろう。何でも尋ねたまえ』
「海賊団の皆さんが愛する伴侶はどこにおられるのですか」
女海賊がずっと夫の事を気にかけているにも関わらず、船の中はもちろん、この島においても男の姿が全く見当たらないのだ。
どう考えても不自然だが、何とも嫌な予感がしてくる。
『そなたは何を言っているのだ? 目の前にいるでは無いか』
まさか。もしかして。
いや。薄々ながら想像はしていたが、やはりそういう話だったのか。
『この島にいる女は全員が我が妻だ。いや。そなたは例外か』
「それは形式的な話では無いのですか?」
女性が『神の妻』となるという話そのものは特に珍しい話では無い。場合によっては『神の妻になった』と言う事で、生け贄に捧げられる場合もある。
『とんでもない。この傷が癒えたならば、すぐにでも飛んでいって妻たち全員を愛しようではないか』
そういうことかい!
以前に出会った中ではフォンリット帝国の天空の神アンブラールが『並外れた美人を見ると化身を送り込んでチョメチョメする』という事があったけど、このソルフ神は自分の信者全員に対して、化身を送り夫としてベッドを共にしているんだ。
だから女海賊達は全員が『夫』に文字通り身も心も捧げていて、それ以外の男など目もくれないどころか、イチモツを切り落とすような真似を平然と行うというわけか。
そして他の男に身を委ねる事が許されざる裏切り行為と見なされるのは、それが神に対する背信だからなのだ。
海賊船には女しかいないのに、それでも男に見せる装いをしていたのも、自分たちが神=夫に常に見られているという意識があったに違いない。
コイツは神だから自分の化身を使えば、全ての妻を平等に愛する事が出来るので、女性同士の争いも生じないと言う事らしい。
本当に究極のハーレム野郎だったというわけか。
あれ? 待てよ。ちょっと引っかかるぞ。
そうだ。彼女達は『ソルフの娘』だし、もしもソルフ神とベッドを共にしてそれで生まれた子供は――まさか?!
「もしかしてあなたの妻の殆どは元々は娘なのですか?」
『もちろんだとも。人の身で吾と交わって生まれるのは常に女だ。そしてその娘が成長すれば、我が妻となり、そこで生まれた娘がまた我が妻となる。数百年前から綿々と続いてきたそれが我が教団だ』
「ちょっと待ってくださいよ! そんなことが――」
『断っておくが吾は神ぞ。その吾に人間の基準など決して適用されぬ』
確かに言う通りかもしれないけど、オレの感覚では本当についていけない世界だ。
しかし女神が地域ごとに夫や恋人が違う事はいかにも不当であるかのように主張している癖に、人間の基準で行けば遥かにインモラルな行為を『自分は神だから』と正当化するとはどこまで鉄面皮なんだ。
まあこの世界では『自分の事は棚にあげる』は当たり前なので、そんなツッコミなどなんの効果もないのは分かっている。
『念のために言っておくと、吾はいかなる女であろうと妻になるよう無理強いした事は一度としてない。全員が自ら望んで我が伴侶となったのだ。そして過去にどれだけ奔放で、多くの男の間を渡り歩いてきた女だろうとも、いや、どれほどの大罪を犯し、いかなる過ちに手を染めていようと、改めて吾の妻となるなら前歴は一切問わぬ。喜んで他の娘達と同じだけの愛を注ごうではないか』
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