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第23章 女神の聖地にて真相を
第1090話 繰り返された襲撃の理由は
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とりあえず『最初の選ばれし者』を呼び出すのにどれだけかかるのかは、大神官に確認すべきだな。
今では大神官に接触するのは一年に指折り数える程というから、下手をすると一ヶ月かかりますなどと言われてしまうかもしれないからな。
「どれほど時間が必要ですか?」
「一日いただければ間違いないとは思いますが、緊急とあれば救貧院にいる聖女達を動員させて今日中にでも――」
「いえ。そこまでは結構です。それでは一日、お世話になってよろしいでしょうか」
「もちろんでございますとも。喜んで歓迎させていただきます。ここにおられるならば、アルタシャ様を襲うような不届きものが出る事はありませんのでご安心ください」
そんなわけでオレは大聖堂の貴賓室に案内される。
この大聖堂には当然、守護精霊がいるから外部から魔法や精霊で攻撃しても守護精霊が立ち向かうし、侵入者にも常時目を光らせているのは間違いない。
盗賊やトリックスターの神の信者などは、そういう精霊から一定時間見えなくなる魔法もあるらしいが、当然ながら守護精霊以外にも警備員が見張っているから、簡単に侵入しオレに危害を加える事は至難の業のはずだ。
もちろん何度も襲撃があったからには、特別警戒を固めているのも間違いない。
とりあえずは一安心というところだが、本題はここからだ。
仮に大神官の言葉通り、明日になって『最初の選ばれし者』にあって話をすれば性転換魔法の秘密が明かされるかどうかは分からない。
だがそれでもオレにとっては、今のところこれが唯一と言っていい手がかりなのは間違い無いのだ。
そんな事を考えていると、貴賓室の扉がノックされる。
「アルタシャ様、お休みのところ申し訳ありませんが、大神官様より改めてお話があるとの事です」
「分かりました」
いったい何だろうか?
そう思って扉を開けたところ深刻な表情をした聖女の顔が目に飛び込んできて、何事かと思った瞬間、オレの目の前に複数の短剣が突き出される。
何だって? これはどういうことだ?
オレを呼んだ聖女とその横にいた別の聖女が揃って短剣を突きつけてきたのだ。
「これは失礼しました。声をあげないで下さいますか?」
ここで先ほど会議室にてオレの事で大神官に抗議した幹部の聖女と、それ以外にも幾人かが強引に部屋に入ってきた。
そうか。ここに暗殺者や精霊を送り込む事は出来なくとも、聖女が直接にオレを手にかける事は出来るというわけだったのか。
これはちょっと想定外だったよ。
「これはいったい何のつもりですか? どのような理由があってわたしを狙うのです?」
黒幕にしてはあまりにもやることが強引に過ぎる。いくら何でもここで聖女がオレを殺害したら、仮に現行犯で捕まらなくとも神託などでバレバレだろう。
それにも関わらずこんな暴挙に出ると言う事は、よほどオレが憎いか、さもなくば追い詰められていると言う事になる。
そんなオレの問いかけに対し、幹部の聖女は憎々しげ視線を注ぐ。
さっきの会議室の時とはまるで別人のような激しい感情がそこにはあった。
「ほう……ご自身にはこのような事をされる覚えが無いとでも言われますか?」
もちろん過去に『恨みを買った覚えは売るほどある』けど、このギルボック島にいる聖女にこれだけ執拗に命を狙われるような真似をした記憶は無いぞ。
「ハッキリ言えばその通りです。きっと何か誤解があるのでしょう。だから今からでも話をすればお互いの誤解が解けると思いますよ」
オレこの返答に対し、相手はいきなり激発する。
「なんと図々しい言いぐさですか!」
え? 何でそんなに怒っているの?
本当にオレには全く身に覚えがないのですけど。
見ると取り巻き連中も、かなり緊張はしている様子だが、少なくとも幹部の聖女の行動が理解不能というわけではない様子だ。
これまでの襲撃についても、彼女達なりの『ちゃんとした理由』があるらしい。
「いかに我らの女神の寵愛篤き英雄だからと言って、姿を現して二年にもならない者が千年の伝統ある『聖女教会の頂点に立とう』などと考えるのを厚かましいと思わないとは……」
「え? あなたはいまなんと言いました?」
オレはそもそも聖女教会に所属する気すら無いのに、いつの間に『聖女教会の頂点』を狙っている事になっているの?
「いかな英雄と言えど、何十年にも渡って殆ど休むことなく、人生の全てを信仰に捧げてきた我らを差し置いて、聖女教会に所属すらせず、勝手な事ばかりしていたあなたのような小娘が我らの教団を掌握しようなど許せると思いますか!」
そういうことかよ!
オレはなぜ自分がこれほど狙われるのか見当もつかなかったけど、確かにちゃんとした理由があったんだ。
それは想像していたのと同じく単純に『嫌い』だとか『気にくわない』とかそんな次元の話ではなかった。
このギルボック島の大神官が聖女教会の実質トップであり、彼女達はオレが来たのはその地位を狙っていると思い込んでいたからなんだ。
今までオレは『自分が聖女教会の頂点に立つ』などと、全く考えた事も無かったから、そこは完全に盲点だったよ!
今では大神官に接触するのは一年に指折り数える程というから、下手をすると一ヶ月かかりますなどと言われてしまうかもしれないからな。
「どれほど時間が必要ですか?」
「一日いただければ間違いないとは思いますが、緊急とあれば救貧院にいる聖女達を動員させて今日中にでも――」
「いえ。そこまでは結構です。それでは一日、お世話になってよろしいでしょうか」
「もちろんでございますとも。喜んで歓迎させていただきます。ここにおられるならば、アルタシャ様を襲うような不届きものが出る事はありませんのでご安心ください」
そんなわけでオレは大聖堂の貴賓室に案内される。
この大聖堂には当然、守護精霊がいるから外部から魔法や精霊で攻撃しても守護精霊が立ち向かうし、侵入者にも常時目を光らせているのは間違いない。
盗賊やトリックスターの神の信者などは、そういう精霊から一定時間見えなくなる魔法もあるらしいが、当然ながら守護精霊以外にも警備員が見張っているから、簡単に侵入しオレに危害を加える事は至難の業のはずだ。
もちろん何度も襲撃があったからには、特別警戒を固めているのも間違いない。
とりあえずは一安心というところだが、本題はここからだ。
仮に大神官の言葉通り、明日になって『最初の選ばれし者』にあって話をすれば性転換魔法の秘密が明かされるかどうかは分からない。
だがそれでもオレにとっては、今のところこれが唯一と言っていい手がかりなのは間違い無いのだ。
そんな事を考えていると、貴賓室の扉がノックされる。
「アルタシャ様、お休みのところ申し訳ありませんが、大神官様より改めてお話があるとの事です」
「分かりました」
いったい何だろうか?
そう思って扉を開けたところ深刻な表情をした聖女の顔が目に飛び込んできて、何事かと思った瞬間、オレの目の前に複数の短剣が突き出される。
何だって? これはどういうことだ?
オレを呼んだ聖女とその横にいた別の聖女が揃って短剣を突きつけてきたのだ。
「これは失礼しました。声をあげないで下さいますか?」
ここで先ほど会議室にてオレの事で大神官に抗議した幹部の聖女と、それ以外にも幾人かが強引に部屋に入ってきた。
そうか。ここに暗殺者や精霊を送り込む事は出来なくとも、聖女が直接にオレを手にかける事は出来るというわけだったのか。
これはちょっと想定外だったよ。
「これはいったい何のつもりですか? どのような理由があってわたしを狙うのです?」
黒幕にしてはあまりにもやることが強引に過ぎる。いくら何でもここで聖女がオレを殺害したら、仮に現行犯で捕まらなくとも神託などでバレバレだろう。
それにも関わらずこんな暴挙に出ると言う事は、よほどオレが憎いか、さもなくば追い詰められていると言う事になる。
そんなオレの問いかけに対し、幹部の聖女は憎々しげ視線を注ぐ。
さっきの会議室の時とはまるで別人のような激しい感情がそこにはあった。
「ほう……ご自身にはこのような事をされる覚えが無いとでも言われますか?」
もちろん過去に『恨みを買った覚えは売るほどある』けど、このギルボック島にいる聖女にこれだけ執拗に命を狙われるような真似をした記憶は無いぞ。
「ハッキリ言えばその通りです。きっと何か誤解があるのでしょう。だから今からでも話をすればお互いの誤解が解けると思いますよ」
オレこの返答に対し、相手はいきなり激発する。
「なんと図々しい言いぐさですか!」
え? 何でそんなに怒っているの?
本当にオレには全く身に覚えがないのですけど。
見ると取り巻き連中も、かなり緊張はしている様子だが、少なくとも幹部の聖女の行動が理解不能というわけではない様子だ。
これまでの襲撃についても、彼女達なりの『ちゃんとした理由』があるらしい。
「いかに我らの女神の寵愛篤き英雄だからと言って、姿を現して二年にもならない者が千年の伝統ある『聖女教会の頂点に立とう』などと考えるのを厚かましいと思わないとは……」
「え? あなたはいまなんと言いました?」
オレはそもそも聖女教会に所属する気すら無いのに、いつの間に『聖女教会の頂点』を狙っている事になっているの?
「いかな英雄と言えど、何十年にも渡って殆ど休むことなく、人生の全てを信仰に捧げてきた我らを差し置いて、聖女教会に所属すらせず、勝手な事ばかりしていたあなたのような小娘が我らの教団を掌握しようなど許せると思いますか!」
そういうことかよ!
オレはなぜ自分がこれほど狙われるのか見当もつかなかったけど、確かにちゃんとした理由があったんだ。
それは想像していたのと同じく単純に『嫌い』だとか『気にくわない』とかそんな次元の話ではなかった。
このギルボック島の大神官が聖女教会の実質トップであり、彼女達はオレが来たのはその地位を狙っていると思い込んでいたからなんだ。
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