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第24章 全てはアルタシャのために?
第1237話 最期の最期に助けになるのはやはり……
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この世界で大音響?
いや。これは何者かの意志だ。
やかましいけどしばらくすると段々と落ち着いてきた。
「アルタシャ!聞こえているか?」
「もしやテセルですか?」
何がどうなったのかは分からないが、今の「神界と人間界の境目」にまでテセルが声を飛ばしてきたらしい。
「ああそうだ。僕の言葉を聞けばアルタシャにとっては百万力だろう」
相変わらず図々しいが、冷静に考えれば神界を操ることの出来る神造者なら、その途中に影響を及ぼす事だって出来るはずだ。
「いったい何をしたのですか?」
「最高神学会に呼びかけて、特別な手段を使わせてもらったんだ!」
確かオレが見かけた時、最高神学会の奴らは自分達で作った「アルタシャのコピー」にすっかり溺れて、股間以外はすっかりトロトロ状態だったのでは?
「心配するな。最高機密のあれこれを個人的判断で利用させてもらっただけだ」
「それは重大な国法違反なのでは?」
今さら何を言っているのだ、と言う気もするが後でテセルが処分されたら気が重い。
「何だ?アルタシャまでミシェルと同じ事を言うのか?」
「別に誰でも同じ心配はすると思いますけどね」
「とにかく神造者にとって独立独歩、自分の考えで行動するのは正しい事だ!だから何の問題も無い」
途中経過をどんだけすっ飛ばしているんだ。ほとんど「キングクリ○ゾン」並の無茶ぶりだが、もう今はテセルがどんな助けをしてくれるのかを確認するしかない。
「それで何をするつもりなのですか?」
「いま僕が使っているのは、大陸中の神造者に呼びかける緊急装置だ」
さらりと言ってくれたが、随分とトンデモない代物だな。
どう考えてもテセルに使う事が許されている筈がないぞ。
「もちろん本来は最高神学会の全会一致でしか使用が認められない。過去にも神造者全体から追放が決定された連中を周知するぐらいでしか使われた事は無い」
その最高神学会が麻痺していたので、テセルが勝手に使っているというわけか。
確かにテセルは神造者でもそれなりの地位にいたが、まだ一七才やそこらのはずだ。
そんな若者が何かの拍子で、世界の命運まで左右しかねない凄い装置を使う羽目になるというのはある意味フィクションの定番だったが、まさかあのテセルがそんな事までやらかしてしまうとはな。
「だから今から全ての神造者にアルタシャを助けるように訴えるつもりだ」
確かに有難いのだけど、いくら何でも神造者達が所詮は若輩者のテセルごときの言う事など聞いてくれるだろうか?
だがオレの疑問にテセルはごく当然のように答える。
「心配するな。今は僕が最高神学会の代理だ」
「ハッタリにも程があると思いますけど」
「何しろ今、この場にいる最高位の神造者は僕だからな。僕の判断が最優先でいいんだよ」
テセルとミシェルしかいないのだから、屁理屈にも程があるのではないか?
アニメで時々、本来なら軍組織内では「ちょっと偉い」程度の少佐ぐらいで、なおかつ若いヤツがいつの間にか軍を率いていたりするけど、無理やり考えるとそんな展開か。
ヘタすると「核ミサイルの発射ボタンを預ける」ぐらいの無茶苦茶ぶりな気もするが。
しかしこうなっては「テセルでも」当てにするしかない。
「待ってよ。アルタシャ。僕もいるよ!」
「それはイオ? 大丈夫ですか?」
「あまり大丈夫ではないのだけど……僕からも同胞に呼びかけてみるよ」
イオの同胞というのはドラゴン族だ。
基本的に人間には関わろうとしないはずだが、イオが魔力を得られずに弱体化している事を考えれば、他のドラゴンにも悪影響は当然あるはず。
イオはドラゴン族の中では間違い無く、一番の若輩者だろうけど、それでも強大な力があった。他のドラゴンが実情を把握して助けてくれるのならば有難い。
そしてまた聞き慣れた声も響いてくる。
「アルタシャ様! ご無事ですか?」
「ミツリーンさんですか?」
ううむ。ミツリーンも何か助力してくれるのか?
「私はアルタシャ様に全てを捧げる所存です!」
「……ありがとうございます」
まあ言っては何だけど「世界を股にかけたストーカー」ではあっても、ミツリーンはやっぱり「常人の範疇」だから仕方ないか。
「とにかく急いで下さい!」
まだまだクライマックスはこれからの筈だが、なんやかんやあってこっちも精神的にかなり疲れてきた。
そして少し待っていると、一気にオレの身に注がれる力が跳ね上がった。
これは凄い。テセルが「最高神学会を騙って」大陸中の神造者に呼びかけたのと、イオがドラゴン達に呼びかけた影響が大きいのだろう。
少し前にオレの恋人だの夫だの言っていた連中よりも、影響が大きいのは黙っておこう。
悲しいかな「オレが望みもしない愛」よりも現実に力ある方が有難いのだ。
こんなところで「世知辛い世の中の現実」を認識してしまうとは、オレも何というかピンチになれすぎてしまったな。
そして集まった力を今度こそ破壊された「神界と人間世界の繋がり」に向けて注ぐことにした。
いや。これは何者かの意志だ。
やかましいけどしばらくすると段々と落ち着いてきた。
「アルタシャ!聞こえているか?」
「もしやテセルですか?」
何がどうなったのかは分からないが、今の「神界と人間界の境目」にまでテセルが声を飛ばしてきたらしい。
「ああそうだ。僕の言葉を聞けばアルタシャにとっては百万力だろう」
相変わらず図々しいが、冷静に考えれば神界を操ることの出来る神造者なら、その途中に影響を及ぼす事だって出来るはずだ。
「いったい何をしたのですか?」
「最高神学会に呼びかけて、特別な手段を使わせてもらったんだ!」
確かオレが見かけた時、最高神学会の奴らは自分達で作った「アルタシャのコピー」にすっかり溺れて、股間以外はすっかりトロトロ状態だったのでは?
「心配するな。最高機密のあれこれを個人的判断で利用させてもらっただけだ」
「それは重大な国法違反なのでは?」
今さら何を言っているのだ、と言う気もするが後でテセルが処分されたら気が重い。
「何だ?アルタシャまでミシェルと同じ事を言うのか?」
「別に誰でも同じ心配はすると思いますけどね」
「とにかく神造者にとって独立独歩、自分の考えで行動するのは正しい事だ!だから何の問題も無い」
途中経過をどんだけすっ飛ばしているんだ。ほとんど「キングクリ○ゾン」並の無茶ぶりだが、もう今はテセルがどんな助けをしてくれるのかを確認するしかない。
「それで何をするつもりなのですか?」
「いま僕が使っているのは、大陸中の神造者に呼びかける緊急装置だ」
さらりと言ってくれたが、随分とトンデモない代物だな。
どう考えてもテセルに使う事が許されている筈がないぞ。
「もちろん本来は最高神学会の全会一致でしか使用が認められない。過去にも神造者全体から追放が決定された連中を周知するぐらいでしか使われた事は無い」
その最高神学会が麻痺していたので、テセルが勝手に使っているというわけか。
確かにテセルは神造者でもそれなりの地位にいたが、まだ一七才やそこらのはずだ。
そんな若者が何かの拍子で、世界の命運まで左右しかねない凄い装置を使う羽目になるというのはある意味フィクションの定番だったが、まさかあのテセルがそんな事までやらかしてしまうとはな。
「だから今から全ての神造者にアルタシャを助けるように訴えるつもりだ」
確かに有難いのだけど、いくら何でも神造者達が所詮は若輩者のテセルごときの言う事など聞いてくれるだろうか?
だがオレの疑問にテセルはごく当然のように答える。
「心配するな。今は僕が最高神学会の代理だ」
「ハッタリにも程があると思いますけど」
「何しろ今、この場にいる最高位の神造者は僕だからな。僕の判断が最優先でいいんだよ」
テセルとミシェルしかいないのだから、屁理屈にも程があるのではないか?
アニメで時々、本来なら軍組織内では「ちょっと偉い」程度の少佐ぐらいで、なおかつ若いヤツがいつの間にか軍を率いていたりするけど、無理やり考えるとそんな展開か。
ヘタすると「核ミサイルの発射ボタンを預ける」ぐらいの無茶苦茶ぶりな気もするが。
しかしこうなっては「テセルでも」当てにするしかない。
「待ってよ。アルタシャ。僕もいるよ!」
「それはイオ? 大丈夫ですか?」
「あまり大丈夫ではないのだけど……僕からも同胞に呼びかけてみるよ」
イオの同胞というのはドラゴン族だ。
基本的に人間には関わろうとしないはずだが、イオが魔力を得られずに弱体化している事を考えれば、他のドラゴンにも悪影響は当然あるはず。
イオはドラゴン族の中では間違い無く、一番の若輩者だろうけど、それでも強大な力があった。他のドラゴンが実情を把握して助けてくれるのならば有難い。
そしてまた聞き慣れた声も響いてくる。
「アルタシャ様! ご無事ですか?」
「ミツリーンさんですか?」
ううむ。ミツリーンも何か助力してくれるのか?
「私はアルタシャ様に全てを捧げる所存です!」
「……ありがとうございます」
まあ言っては何だけど「世界を股にかけたストーカー」ではあっても、ミツリーンはやっぱり「常人の範疇」だから仕方ないか。
「とにかく急いで下さい!」
まだまだクライマックスはこれからの筈だが、なんやかんやあってこっちも精神的にかなり疲れてきた。
そして少し待っていると、一気にオレの身に注がれる力が跳ね上がった。
これは凄い。テセルが「最高神学会を騙って」大陸中の神造者に呼びかけたのと、イオがドラゴン達に呼びかけた影響が大きいのだろう。
少し前にオレの恋人だの夫だの言っていた連中よりも、影響が大きいのは黙っておこう。
悲しいかな「オレが望みもしない愛」よりも現実に力ある方が有難いのだ。
こんなところで「世知辛い世の中の現実」を認識してしまうとは、オレも何というかピンチになれすぎてしまったな。
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