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あれから数日、主に京夜と行動してるおかげか、今日まで再び瑠衣を狙っての犯行は起こっていない。
この数日間、瑠衣は零と京夜に【対能力犯罪事務所】の仕事を教えてもらい、もともと優秀だということもありかなり仕事も覚えてきた。
「京夜さ~ん、どこに向かってるんですか?」
国道を走るタクシーの中に瑠衣の呑気な声が響き渡る。
現在このタクシーは十数分第2区と第3区の間の高速道路を走っている。
ちなみにタクシーに零は乗っておらず、事務所で留守番をしているためタクシーに乗っているのは運転手と助手席に京夜、その後部座席に瑠衣の3人だ。
「まあ、行ってからのお楽しみのだな、あと静かにしろ運転手さんに迷惑だろ」
「は~い。すいません」
「ハハハッ」
そう運転手は微笑する。
その声は普通に楽しんでそうな感じなので、幸いあまり迷惑ではなかったようだ。
「あ、もうすぐ着きますね」
気づけばすでに高速を降りており、周りの風景も住宅街になっていた。
そこから少し進むとタクシーは速度を落とし、停車する。
「やっと付きましたか!」
それと同時に瑠衣はそう言い、タクシーのドアを開けて飛び降りる。
「ありがとうございました」
「はいよ~」
京夜は運転手にお礼を言いつつ、代金を支払う。
こんな能力者の街でもタクシーはあるんだなと改めて実感しつつタクシーから降りた京夜が目にしたのは、びっくりするぐらいの豪邸だった。
それも日本家屋で高い塀に囲われているいかにも古くからある感じの建物だ。
「お客様さん、つかぬことをお聞きしますがこの家になんのようですかい?」
タクシーを降りる京夜に運転手がそう尋ねる。
「まあ、知り合いに用事があって」
「なんと、緑間さんのお知り合い様方でしたか!緑間さんにはいつもお世話になっておりましてね」
「そうなんですか」
「えっ、緑間?」
京夜と運転手の会話を聞いた瑠衣は眉をひそめる。
緑間といえばこの都市でも有数の大企業のグループじゃないかと。
だとすればこの家の大きさにも納得がいく。
だがなぜ自分がそんな方のところへ連れて行かれているのか、何ならなぜ京夜さんはそんな人と知り合いなのか?
瑠衣頭にそんな思考が駆け巡るが、それを察した京夜が瑠衣に説明する。
「緑間さんと知り合いなのは昔、零がお世話になっていたからだよ。何でここに来たかについては後で話すけど」
「ええ!?」
瑠衣は口元に手を当てながら驚愕の声を上げる。
「・・・零さんって何やってたんですか」
京夜には聞こえないほどの声で瑠衣はそう言葉を零す。
「とりあえず行こう、話はその後」
「は、はい!」
瑠衣は元気よく返事をして、塀の門に向かって歩き出した京夜についていく。
「よろしく言っといてな~」
背後から運転手のそんな声が聞こえてきたため、少しだけ振り返ってから手を振る。
「な~にを買おうかな・・・」
僕はコンビニで一人そう呟きながら商品を見て回る。
というのも現在5時半だということもあり、ちょうど小腹が空いてくる時間なのだ。
4時半を過ぎたあたりで京夜と瑠衣は優香さんの所に行ってしまったから、特に仕事もないし大変暇なのだ。
「いつものでいいや」
悩んだ末、僕はツナマヨと昆布のおにぎりと、缶のりんごジュースといういつもの組み合わせをカゴに入れてレジで会計を行う。
「早く帰らないとな」
いくら暇とはいえ、いつ依頼が届くかわからないため、僕は若干駆け足になる。
数分走ってこの角を曲がれば事務所が見えてくるというところまで来て、僕はその角を左に曲がる。
「あっ!」
だが、どうやら曲がり角で人とぶつかってしまったようで、僕は後ろに倒れて手をつく。
左眼は眼帯をつけているため、死角になっておりそれで相手が見えなかったみたいだ。
「いてて、すいません」
そう言いながら直ぐに立ち上がり、相手の顔を見る。
「・・・!?」
が、相手の顔を見て僕は思わず身構えてしまう。
なぜなら相手の目がこちらを刺すほどに鋭く、僕の事を見ているからだ。
その上身長もかなり高く、180cm後半くらいある男性で、黒いジャンバーを着ており、それが余計に圧を増している要因な気がする。
怒らせてしまったか?と思いつつどうやって切り抜けるか思考を巡らせていたところ、男から意外な言葉が発せられる。
「・・・こちらこそ。大丈夫ですか?」
低い声で、そんなこちらを心配するそうな言葉に僕は身構えるのを止める。
どうやら考えすぎだったようだ、目付きが鋭いのは恐らくもとからなのだろう。
状況もあったとはいえ、見た目で相手を判断してしまったこともあり少しだけ申し訳なく思ってしまう。
「大丈夫です」
「そうですか」
僕がそう返すと、男はすれ違う形で歩き出す。
それを見て僕もすでに目の前に見えている事務所に向かって歩き出す。
あの人、何物だ?
先程の男、僕がぶつかってもよろけすらせず、ただ立っていた。
ぶつかった際、相手の身体に触れたのだが、体つきが常人のそれではなかった。
同業者か、それとも"学校"の優秀な生徒か。
「まあ、どっちでもいいか」
僕はそう結論を出し、考えるのを止めた。
「・・・・・」
「・・・気まずくないですか」
門をくぐって敷地内に入ると初老の執事服を着た男性がおり、その男性に案内されて離れと思われる建物の客室へと通されたのだが、そこの座布団に座ること数分が経つ。
その間瑠衣と京夜は隣同士で座っており、正面左では執事が立っている。
建物までの道中の会話から京夜と男性は知り合いっぽいのだが、客室に入ってからは一切会話がない。
そんな空気に耐えかねて瑠衣が京夜にそう言うと。
「まあそんなこと言うなって」
京夜はいつもと変わらない静かな口調でそう返す。
どうやら喋ってはいけない決まりがあるわけではないようだ。
そんなことを考えていると客間の襖が開き、人が入ってくる。
入ってきたのは若い女性で深緑の長いストレートな髪と綺麗な赤い瞳、そして豊満なバストが特徴的で、Tシャツとジーパンという極めてラフな格好をしている。
「わぁ・・・」
瑠衣は思わずそう呟いてしまう。
それほどまでに目の前の女性は美しかった。
「お~京夜!久しぶりだな。零の奴はどうした?」
「ええ緑間さん、久しぶりですね」
女性は部屋に入るなり京夜に向かって挨拶の声をかける。
京夜は表情を変えずに挨拶を返す。
そのやり取りで瑠衣はこの女性が緑間の人だということを理解する。
「で、そんなかわいい子を連れて来て一体何のようだ?」
緑間さんは首を傾げながら京夜にそんな事を問う。
ここに来た理由は瑠衣自身も聞かされていないため、緑間さんと共に質問の答えを待つ。
京夜は一瞬の間を開けて口を開く。
「実はこいつ、瑠衣を鍛えてほしいんです」
「ん・・・?」
「あ~なるほどね」
その答えは疑問符を出す瑠衣と、納得の声を上げる緑間さんに分かれるのだった。
とある日の昼過ぎ、学校の屋上にてベンチの上に仰向けで本を顔に乗せて寝転がり、日光を浴びながら昼寝をする男・・・零の姿があった。
「はぁ・・・」
制服を着た女の子は、あまりの無防備さにそんなため息を付き、零に近づき声をかけながら腹を拳でしばく。
「おい!屋上で寝るなと何度言ったら分かるんだお前は~!」
「ガハッ!?」
「痛った!?」 腹を殴られた零はそんな声を上げながら体を起こす。
その際に顔に乗せていた本が地面に落ちてしまう。
「何なのだお前は!私の腕が痛いじゃないか!」
「はぁ!?」
「おおっ!?」
男は寝起き一番にそんな意味不明な事で怒られ、頭に大量のハテナマークを浮かべる。
「はあ、委員長・・・何のようですか?」
零はため息を付き、クラスの委員長である星乃環に要件を聞く。
「何でも何もあるか!屋上で寝るなと何度言ったら分かるのだ!」
「・・・・・」
零は「そう言われてもここお気に入りの場所なんだけどな~」と言うことを思いつつどう話を逸らそうか思考を巡らせる。
「こんなところに居ていいのかよ委員長様。来週には"大会"の予選があるんだろ?特訓とかしなくていいの?」
「もちろん特訓はしているぞ?ただその間の時間を縫ってお前の様な不良な生徒に注意をしにきてるのだろう。これも委員長の役目だからな!」
環は自慢げに胸を張ってそう言う。
・・・そんなに胸はないが。
「はぁ・・・」
零は再度ため息をつく。
「何だそのため息は!」
それに反応した通称"ロリ校生"こと環を「面倒くさいな~」と思いつつ、零は雲ひとつない綺麗な青空を見上げる。
この数日間、瑠衣は零と京夜に【対能力犯罪事務所】の仕事を教えてもらい、もともと優秀だということもありかなり仕事も覚えてきた。
「京夜さ~ん、どこに向かってるんですか?」
国道を走るタクシーの中に瑠衣の呑気な声が響き渡る。
現在このタクシーは十数分第2区と第3区の間の高速道路を走っている。
ちなみにタクシーに零は乗っておらず、事務所で留守番をしているためタクシーに乗っているのは運転手と助手席に京夜、その後部座席に瑠衣の3人だ。
「まあ、行ってからのお楽しみのだな、あと静かにしろ運転手さんに迷惑だろ」
「は~い。すいません」
「ハハハッ」
そう運転手は微笑する。
その声は普通に楽しんでそうな感じなので、幸いあまり迷惑ではなかったようだ。
「あ、もうすぐ着きますね」
気づけばすでに高速を降りており、周りの風景も住宅街になっていた。
そこから少し進むとタクシーは速度を落とし、停車する。
「やっと付きましたか!」
それと同時に瑠衣はそう言い、タクシーのドアを開けて飛び降りる。
「ありがとうございました」
「はいよ~」
京夜は運転手にお礼を言いつつ、代金を支払う。
こんな能力者の街でもタクシーはあるんだなと改めて実感しつつタクシーから降りた京夜が目にしたのは、びっくりするぐらいの豪邸だった。
それも日本家屋で高い塀に囲われているいかにも古くからある感じの建物だ。
「お客様さん、つかぬことをお聞きしますがこの家になんのようですかい?」
タクシーを降りる京夜に運転手がそう尋ねる。
「まあ、知り合いに用事があって」
「なんと、緑間さんのお知り合い様方でしたか!緑間さんにはいつもお世話になっておりましてね」
「そうなんですか」
「えっ、緑間?」
京夜と運転手の会話を聞いた瑠衣は眉をひそめる。
緑間といえばこの都市でも有数の大企業のグループじゃないかと。
だとすればこの家の大きさにも納得がいく。
だがなぜ自分がそんな方のところへ連れて行かれているのか、何ならなぜ京夜さんはそんな人と知り合いなのか?
瑠衣頭にそんな思考が駆け巡るが、それを察した京夜が瑠衣に説明する。
「緑間さんと知り合いなのは昔、零がお世話になっていたからだよ。何でここに来たかについては後で話すけど」
「ええ!?」
瑠衣は口元に手を当てながら驚愕の声を上げる。
「・・・零さんって何やってたんですか」
京夜には聞こえないほどの声で瑠衣はそう言葉を零す。
「とりあえず行こう、話はその後」
「は、はい!」
瑠衣は元気よく返事をして、塀の門に向かって歩き出した京夜についていく。
「よろしく言っといてな~」
背後から運転手のそんな声が聞こえてきたため、少しだけ振り返ってから手を振る。
「な~にを買おうかな・・・」
僕はコンビニで一人そう呟きながら商品を見て回る。
というのも現在5時半だということもあり、ちょうど小腹が空いてくる時間なのだ。
4時半を過ぎたあたりで京夜と瑠衣は優香さんの所に行ってしまったから、特に仕事もないし大変暇なのだ。
「いつものでいいや」
悩んだ末、僕はツナマヨと昆布のおにぎりと、缶のりんごジュースといういつもの組み合わせをカゴに入れてレジで会計を行う。
「早く帰らないとな」
いくら暇とはいえ、いつ依頼が届くかわからないため、僕は若干駆け足になる。
数分走ってこの角を曲がれば事務所が見えてくるというところまで来て、僕はその角を左に曲がる。
「あっ!」
だが、どうやら曲がり角で人とぶつかってしまったようで、僕は後ろに倒れて手をつく。
左眼は眼帯をつけているため、死角になっておりそれで相手が見えなかったみたいだ。
「いてて、すいません」
そう言いながら直ぐに立ち上がり、相手の顔を見る。
「・・・!?」
が、相手の顔を見て僕は思わず身構えてしまう。
なぜなら相手の目がこちらを刺すほどに鋭く、僕の事を見ているからだ。
その上身長もかなり高く、180cm後半くらいある男性で、黒いジャンバーを着ており、それが余計に圧を増している要因な気がする。
怒らせてしまったか?と思いつつどうやって切り抜けるか思考を巡らせていたところ、男から意外な言葉が発せられる。
「・・・こちらこそ。大丈夫ですか?」
低い声で、そんなこちらを心配するそうな言葉に僕は身構えるのを止める。
どうやら考えすぎだったようだ、目付きが鋭いのは恐らくもとからなのだろう。
状況もあったとはいえ、見た目で相手を判断してしまったこともあり少しだけ申し訳なく思ってしまう。
「大丈夫です」
「そうですか」
僕がそう返すと、男はすれ違う形で歩き出す。
それを見て僕もすでに目の前に見えている事務所に向かって歩き出す。
あの人、何物だ?
先程の男、僕がぶつかってもよろけすらせず、ただ立っていた。
ぶつかった際、相手の身体に触れたのだが、体つきが常人のそれではなかった。
同業者か、それとも"学校"の優秀な生徒か。
「まあ、どっちでもいいか」
僕はそう結論を出し、考えるのを止めた。
「・・・・・」
「・・・気まずくないですか」
門をくぐって敷地内に入ると初老の執事服を着た男性がおり、その男性に案内されて離れと思われる建物の客室へと通されたのだが、そこの座布団に座ること数分が経つ。
その間瑠衣と京夜は隣同士で座っており、正面左では執事が立っている。
建物までの道中の会話から京夜と男性は知り合いっぽいのだが、客室に入ってからは一切会話がない。
そんな空気に耐えかねて瑠衣が京夜にそう言うと。
「まあそんなこと言うなって」
京夜はいつもと変わらない静かな口調でそう返す。
どうやら喋ってはいけない決まりがあるわけではないようだ。
そんなことを考えていると客間の襖が開き、人が入ってくる。
入ってきたのは若い女性で深緑の長いストレートな髪と綺麗な赤い瞳、そして豊満なバストが特徴的で、Tシャツとジーパンという極めてラフな格好をしている。
「わぁ・・・」
瑠衣は思わずそう呟いてしまう。
それほどまでに目の前の女性は美しかった。
「お~京夜!久しぶりだな。零の奴はどうした?」
「ええ緑間さん、久しぶりですね」
女性は部屋に入るなり京夜に向かって挨拶の声をかける。
京夜は表情を変えずに挨拶を返す。
そのやり取りで瑠衣はこの女性が緑間の人だということを理解する。
「で、そんなかわいい子を連れて来て一体何のようだ?」
緑間さんは首を傾げながら京夜にそんな事を問う。
ここに来た理由は瑠衣自身も聞かされていないため、緑間さんと共に質問の答えを待つ。
京夜は一瞬の間を開けて口を開く。
「実はこいつ、瑠衣を鍛えてほしいんです」
「ん・・・?」
「あ~なるほどね」
その答えは疑問符を出す瑠衣と、納得の声を上げる緑間さんに分かれるのだった。
とある日の昼過ぎ、学校の屋上にてベンチの上に仰向けで本を顔に乗せて寝転がり、日光を浴びながら昼寝をする男・・・零の姿があった。
「はぁ・・・」
制服を着た女の子は、あまりの無防備さにそんなため息を付き、零に近づき声をかけながら腹を拳でしばく。
「おい!屋上で寝るなと何度言ったら分かるんだお前は~!」
「ガハッ!?」
「痛った!?」 腹を殴られた零はそんな声を上げながら体を起こす。
その際に顔に乗せていた本が地面に落ちてしまう。
「何なのだお前は!私の腕が痛いじゃないか!」
「はぁ!?」
「おおっ!?」
男は寝起き一番にそんな意味不明な事で怒られ、頭に大量のハテナマークを浮かべる。
「はあ、委員長・・・何のようですか?」
零はため息を付き、クラスの委員長である星乃環に要件を聞く。
「何でも何もあるか!屋上で寝るなと何度言ったら分かるのだ!」
「・・・・・」
零は「そう言われてもここお気に入りの場所なんだけどな~」と言うことを思いつつどう話を逸らそうか思考を巡らせる。
「こんなところに居ていいのかよ委員長様。来週には"大会"の予選があるんだろ?特訓とかしなくていいの?」
「もちろん特訓はしているぞ?ただその間の時間を縫ってお前の様な不良な生徒に注意をしにきてるのだろう。これも委員長の役目だからな!」
環は自慢げに胸を張ってそう言う。
・・・そんなに胸はないが。
「はぁ・・・」
零は再度ため息をつく。
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