【完結】あやかしになった腐女子 腐死鳥モエジーヌの爆誕 ～ 刺殺されちゃった私の楽しい妖生活～

萌子の選択

「どうしたいって？」
「ワシ、神さまだから。望みは全て叶えられるよ？」
「と、申されますと？」
「察しの悪い嬢ちゃんだのぉ。ワシは嬢ちゃんを生き返らせることも出来るのじゃよ」
「……あっ」
「そう言う事じゃ。で、どうしたい？」
「生き返りたいです」
「はいはい。では、そうしましょうか」
「と、いうか、なんで最初からその提案がなかったので？」
「ワシが先回りして提案してしまったら、価値観の押し付けになってしまうじゃろ？　だから嬢ちゃんが望むのを待っとった」
「あっ」
「と、いう事で」
「あ、あ、あ。あやかし、って部分は、どうなります？」
「ん？　なんじゃ、嬢ちゃん。あやかし設定は残したいのかのぉ？」

　萌子は首を縦にガンガン振った。

「じゃ、あやかしのままで。で、人間にも見えるように機能追加な」
「機能、なんですか？」

　特性とかでなく？

「ま、言葉はどうとでも。人間界の記録を改ざんして、と。これで嬢ちゃんが生きとっても問題なかろうて」

「ありがとうございます」

　こうして私、萌子は生き返った。