57 / 93
【中編 三万七千文字くらい】お伽噺の薔薇迷宮 愛とはどんなモノかしら?
薔薇はざわめく
しおりを挟む
太陽が高く昇った午前中の日差しを浴びた屋敷は青い空を背景にして鮮やかに浮かび上がる。
装飾も美しい大きな屋敷に、よく手入れされた花々の咲き誇る庭。
侯爵家にふさわしい佇まいのそれは、見てくれだけは立派なのに妙に静かで不気味だった。
アーサーは首を傾げた。
「確かに人の気配がない」
「そうね、アーサー。こんなに静かなお屋敷は、見たことがないわ」
大きな入り口の扉はピッチリと閉まっていた。
「凄い屋敷だね」
アーサーは感嘆の声を上げて屋敷を見上げた。
「子どもみたいな真似はやめてちょうだい。恥ずかしいわ」
「ふふ。誰も見てないから平気だよ」
ちっとも懲りた様子のない婚約者は、口元を悪戯に歪めて笑う。
そんなアーサーにロザリーは噴き出した。
「もう、アーサーってば仕方のない人ね。でも……確かに人の気配がないわ。ここまで静かなのは変よね」
豪華で美しくあればあるほど、静寂は神秘的な色を帯びて不気味に屋敷を覆う。そこはまるで異世界のようだ。
「この屋敷。人の気配がないわりに、美しく整い過ぎている。なんだか妙だな」
「ちょっと見て回りましょう。少し時間がかかるかも。馬車で来なくて良かったわ。エリオットが退屈しないといいんだけど」
「ハハハッ。彼なら大丈夫。昼寝でもしてるさ。昨晩は、お楽しみだったようだから」
「もうっ、アーサーったら」
ペチペチと広い背中を叩きながら、ロザリーは婚約者をたしなめる。エリオットとその恋人のマーサは、とても仲が良い。
「小間使いも連れて行こうかと思ってる。あの二人を引き離すのは酷だからな」
「ふふ。そうね。マーサも一緒なら私も心強いわ」
知っている使用人が増えるのは頼もしい。
それにあの二人からは、そのうちに嬉しいお知らせがあるのではないか、とロザリーは思っていた。
ロザリーは幸せなお話が大好きだ。
世の中が幸せなお話で溢れてしまえばいいと、ロザリーは常々考えていた。
(マーサとエリオットも、私とアーサーも、幸せになる人は沢山いたほうがいいわ)
だから自分も幸せになりたいし、周りの人にも幸せでいて欲しい。
大好きなリディアーヌのことであれば、ならなおのこと幸せでいて欲しい。
「静かだわ」
なのに、屋敷は不安を感じるほど静かだった。
「これだけの屋敷であれば、使用人だけでも賑やかになるでしょうに……静か過ぎるわ」
ロザリーは落ち着かない気分で辺りを見回した。
すると庭園の一角。
薔薇が咲き誇る辺りから、サワサワとした葉の揺れる音にも似た騒めきがこぼれているのに気付いた。
「あれは何の音かしら?」
「え? 僕には聞こえないけど」
アーサーを従えてロザリーは音のする方へと足を向けた。
そして、目の前に広がった光景に思わず息を飲む。
薔薇の花の壁。まるで壁のように薔薇の花が咲いていたのだ。
「これは……」
ロザリーは息を呑んだ。こんな花は見たことがない。ロザリーは一瞬、そう思った。
だが、よくよく見れば一つひとつは見知った花で。殆どは薔薇の花だ。ただ咲き乱れ方が半端ではない。
互いに絡まり合いながら群れを成し、壁を作り、高く広く咲いているような状態なのだ。
「初めて見るな。これだけの量の薔薇の花は」
アーサーは感心したようにつぶやいた。
「蔓も凄いわ。トゲの生えた蔓がこんなにも重なりあって生えているなんて……怖いくらい」
「ああ。生き物のよにも見える」
「まるで壁ね」
「ああ。何かを覆い隠すような壁のようでもあるな」
重なり合う緑の蔓はトゲで互いを傷つけ合いながら、ガッチリと絡まり合っている。
それなのに花は、見事なまでに咲き乱れていた。濃厚な香りが二人を包む。
「ああ、凄いわ……」
白にピンク、深紅に黄色。色とりどりの薔薇の花が咲き乱れている。
花々は風もないのに揺らめき、煌きながら香っている。
初々しくも、どこか怪しげな香りに、ロザリーは眩暈を覚えた。
ロザリーを中心に世界が回るような、錯覚。
右も左も。上も下も。北も南も。全てが回っては入れ替わり、彼女は自分が何処にいるのか、見失った気がした。
「ロザリー?」
アーサーの声が遠くに聞こえる――――
(えっ? これは、なに?)
耐え切れば目を閉じ、右手で額をさすってみたが眩暈が収まる様子はない。
異変に気付いたアーサーが不安げに叫ぶ。
「ロザリー? ロザリー⁈」
ロザリーは左手をギュッと握り込んでみたがダメだった。
意識が吸い込まれていくような感覚を、遠くなるアーサーの声を聞きながらロザリーは感じていた。
装飾も美しい大きな屋敷に、よく手入れされた花々の咲き誇る庭。
侯爵家にふさわしい佇まいのそれは、見てくれだけは立派なのに妙に静かで不気味だった。
アーサーは首を傾げた。
「確かに人の気配がない」
「そうね、アーサー。こんなに静かなお屋敷は、見たことがないわ」
大きな入り口の扉はピッチリと閉まっていた。
「凄い屋敷だね」
アーサーは感嘆の声を上げて屋敷を見上げた。
「子どもみたいな真似はやめてちょうだい。恥ずかしいわ」
「ふふ。誰も見てないから平気だよ」
ちっとも懲りた様子のない婚約者は、口元を悪戯に歪めて笑う。
そんなアーサーにロザリーは噴き出した。
「もう、アーサーってば仕方のない人ね。でも……確かに人の気配がないわ。ここまで静かなのは変よね」
豪華で美しくあればあるほど、静寂は神秘的な色を帯びて不気味に屋敷を覆う。そこはまるで異世界のようだ。
「この屋敷。人の気配がないわりに、美しく整い過ぎている。なんだか妙だな」
「ちょっと見て回りましょう。少し時間がかかるかも。馬車で来なくて良かったわ。エリオットが退屈しないといいんだけど」
「ハハハッ。彼なら大丈夫。昼寝でもしてるさ。昨晩は、お楽しみだったようだから」
「もうっ、アーサーったら」
ペチペチと広い背中を叩きながら、ロザリーは婚約者をたしなめる。エリオットとその恋人のマーサは、とても仲が良い。
「小間使いも連れて行こうかと思ってる。あの二人を引き離すのは酷だからな」
「ふふ。そうね。マーサも一緒なら私も心強いわ」
知っている使用人が増えるのは頼もしい。
それにあの二人からは、そのうちに嬉しいお知らせがあるのではないか、とロザリーは思っていた。
ロザリーは幸せなお話が大好きだ。
世の中が幸せなお話で溢れてしまえばいいと、ロザリーは常々考えていた。
(マーサとエリオットも、私とアーサーも、幸せになる人は沢山いたほうがいいわ)
だから自分も幸せになりたいし、周りの人にも幸せでいて欲しい。
大好きなリディアーヌのことであれば、ならなおのこと幸せでいて欲しい。
「静かだわ」
なのに、屋敷は不安を感じるほど静かだった。
「これだけの屋敷であれば、使用人だけでも賑やかになるでしょうに……静か過ぎるわ」
ロザリーは落ち着かない気分で辺りを見回した。
すると庭園の一角。
薔薇が咲き誇る辺りから、サワサワとした葉の揺れる音にも似た騒めきがこぼれているのに気付いた。
「あれは何の音かしら?」
「え? 僕には聞こえないけど」
アーサーを従えてロザリーは音のする方へと足を向けた。
そして、目の前に広がった光景に思わず息を飲む。
薔薇の花の壁。まるで壁のように薔薇の花が咲いていたのだ。
「これは……」
ロザリーは息を呑んだ。こんな花は見たことがない。ロザリーは一瞬、そう思った。
だが、よくよく見れば一つひとつは見知った花で。殆どは薔薇の花だ。ただ咲き乱れ方が半端ではない。
互いに絡まり合いながら群れを成し、壁を作り、高く広く咲いているような状態なのだ。
「初めて見るな。これだけの量の薔薇の花は」
アーサーは感心したようにつぶやいた。
「蔓も凄いわ。トゲの生えた蔓がこんなにも重なりあって生えているなんて……怖いくらい」
「ああ。生き物のよにも見える」
「まるで壁ね」
「ああ。何かを覆い隠すような壁のようでもあるな」
重なり合う緑の蔓はトゲで互いを傷つけ合いながら、ガッチリと絡まり合っている。
それなのに花は、見事なまでに咲き乱れていた。濃厚な香りが二人を包む。
「ああ、凄いわ……」
白にピンク、深紅に黄色。色とりどりの薔薇の花が咲き乱れている。
花々は風もないのに揺らめき、煌きながら香っている。
初々しくも、どこか怪しげな香りに、ロザリーは眩暈を覚えた。
ロザリーを中心に世界が回るような、錯覚。
右も左も。上も下も。北も南も。全てが回っては入れ替わり、彼女は自分が何処にいるのか、見失った気がした。
「ロザリー?」
アーサーの声が遠くに聞こえる――――
(えっ? これは、なに?)
耐え切れば目を閉じ、右手で額をさすってみたが眩暈が収まる様子はない。
異変に気付いたアーサーが不安げに叫ぶ。
「ロザリー? ロザリー⁈」
ロザリーは左手をギュッと握り込んでみたがダメだった。
意識が吸い込まれていくような感覚を、遠くなるアーサーの声を聞きながらロザリーは感じていた。
4
あなたにおすすめの小説
【長編版】この戦いが終わったら一緒になろうと約束していた勇者は、私の目の前で皇女様との結婚を選んだ
・めぐめぐ・
恋愛
神官アウラは、勇者で幼馴染であるダグと将来を誓い合った仲だったが、彼は魔王討伐の褒美としてイリス皇女との結婚を打診され、それをアウラの目の前で快諾する。
アウラと交わした結婚の約束は、神聖魔法の使い手である彼女を魔王討伐パーティーに引き入れるためにダグがついた嘘だったのだ。
『お前みたいな、ヤれば魔法を使えなくなる女となんて、誰が結婚するんだよ。神聖魔法を使うことしか取り柄のない役立たずのくせに』
そう書かれた手紙によって捨てらたアウラ。
傷心する彼女に、同じパーティー仲間の盾役マーヴィが、自分の故郷にやってこないかと声をかける。
アウラは心の傷を癒すため、マーヴィとともに彼の故郷へと向かうのだった。
捨てられた主人公がパーティー仲間の盾役と幸せになる、ちょいざまぁありの恋愛ファンタジー長編版。
--注意--
こちらは、以前アップした同タイトル短編作品の長編版です。
一部設定が変更になっていますが、短編版の文章を流用してる部分が多分にあります。
二人の関わりを短編版よりも増しましたので(当社比)、ご興味あれば是非♪
※色々とガバガバです。頭空っぽにしてお読みください。
※力があれば平民が皇帝になれるような世界観です。
偽聖女として私を処刑したこの世界を救おうと思うはずがなくて
奏千歌
恋愛
【とある大陸の話①:月と星の大陸】
※ヒロインがアンハッピーエンドです。
痛めつけられた足がもつれて、前には進まない。
爪を剥がされた足に、力など入るはずもなく、その足取りは重い。
執行官は、苛立たしげに私の首に繋がれた縄を引いた。
だから前のめりに倒れても、後ろ手に拘束されているから、手で庇うこともできずに、処刑台の床板に顔を打ち付けるだけだ。
ドッと、群衆が笑い声を上げ、それが地鳴りのように響いていた。
広場を埋め尽くす、人。
ギラギラとした視線をこちらに向けて、惨たらしく殺される私を待ち望んでいる。
この中には、誰も、私の死を嘆く者はいない。
そして、高みの見物を決め込むかのような、貴族達。
わずかに視線を上に向けると、城のテラスから私を見下ろす王太子。
国王夫妻もいるけど、王太子の隣には、王太子妃となったあの人はいない。
今日は、二人の婚姻の日だったはず。
婚姻の禍を祓う為に、私の処刑が今日になったと聞かされた。
王太子と彼女の最も幸せな日が、私が死ぬ日であり、この大陸に破滅が決定づけられる日だ。
『ごめんなさい』
歓声をあげたはずの群衆の声が掻き消え、誰かの声が聞こえた気がした。
無機質で無感情な斧が無慈悲に振り下ろされ、私の首が落とされた時、大きく地面が揺れた。
【完結】次期聖女として育てられてきましたが、異父妹の出現で全てが終わりました。史上最高の聖女を追放した代償は高くつきます!
林 真帆
恋愛
マリアは聖女の血を受け継ぐ家系に生まれ、次期聖女として大切に育てられてきた。
マリア自身も、自分が聖女になり、全てを国と民に捧げるものと信じて疑わなかった。
そんなマリアの前に、異父妹のカタリナが突然現れる。
そして、カタリナが現れたことで、マリアの生活は一変する。
どうやら現聖女である母親のエリザベートが、マリアを追い出し、カタリナを次期聖女にしようと企んでいるようで……。
2022.6.22 第一章完結しました。
2022.7.5 第二章完結しました。
第一章は、主人公が理不尽な目に遭い、追放されるまでのお話です。
第二章は、主人公が国を追放された後の生活。まだまだ不幸は続きます。
第三章から徐々に主人公が報われる展開となる予定です。
【完結】姉は聖女? ええ、でも私は白魔導士なので支援するぐらいしか取り柄がありません。
猫屋敷 むぎ
ファンタジー
誰もが憧れる勇者と最強の騎士が恋したのは聖女。それは私ではなく、姉でした。
復活した魔王に侯爵領を奪われ没落した私たち姉妹。そして、誰からも愛される姉アリシアは神の祝福を受け聖女となり、私セレナは支援魔法しか取り柄のない白魔導士のまま。
やがてヴァルミエール国王の王命により結成された勇者パーティは、
勇者、騎士、聖女、エルフの弓使い――そして“おまけ”の私。
過去の恋、未来の恋、政略婚に揺れ動く姉を見つめながら、ようやく私の役割を自覚し始めた頃――。
魔王城へと北上する魔王討伐軍と共に歩む勇者パーティは、
四人の魔将との邂逅、秘められた真実、そしてそれぞれの試練を迎え――。
輝く三人の恋と友情を“すぐ隣で見つめるだけ”の「聖女の妹」でしかなかった私。
けれど魔王討伐の旅路の中で、“仲間を支えるとは何か”に気付き、
やがて――“本当の自分”を見つけていく――。
そんな、ちょっぴり切ない恋と友情と姉妹愛、そして私の成長の物語です。
※本作の章構成:
第一章:アカデミー&聖女覚醒編
第二章:勇者パーティ結成&魔王討伐軍北上編
第三章:帰郷&魔将・魔王決戦編
※「小説家になろう」にも掲載(異世界転生・恋愛12位)
※ アルファポリス完結ファンタジー8位。応援ありがとうございます。
【完結】濡れ衣聖女はもう戻らない 〜ホワイトな宮廷ギルドで努力の成果が実りました
冬月光輝
恋愛
代々魔術師の名家であるローエルシュタイン侯爵家は二人の聖女を輩出した。
一人は幼き頃より神童と呼ばれた天才で、史上最年少で聖女の称号を得たエキドナ。
もう一人はエキドナの姉で、妹に遅れをとること五年目にしてようやく聖女になれた努力家、ルシリア。
ルシリアは魔力の量も生まれつき、妹のエキドナの十分の一以下でローエルシュタインの落ちこぼれだと蔑まれていた。
しかし彼女は努力を惜しまず、魔力不足を補う方法をいくつも生み出し、教会から聖女だと認められるに至ったのである。
エキドナは目立ちたがりで、国に一人しかいなかった聖女に姉がなることを良しとしなかった。
そこで、自らの家宝の杖を壊し、その罪を姉になすりつけ、彼女を実家から追放させた。
「無駄な努力」だと勝ち誇った顔のエキドナに嘲り笑われたルシリアは失意のまま隣国へと足を運ぶ。
エキドナは知らなかった。魔物が増えた昨今、彼女の働きだけでは不足だと教会にみなされて、姉が聖女になったことを。
ルシリアは隣国で偶然再会した王太子、アークハルトにその力を認められ、宮廷ギルド入りを勧められ、宮仕えとしての第二の人生を送ることとなる。
※旧タイトル『妹が神童だと呼ばれていた聖女、「無駄な努力」だと言われ追放される〜「努力は才能を凌駕する」と隣国の宮廷ギルドで証明したので、もう戻りません』
(完結)お荷物聖女と言われ追放されましたが、真のお荷物は追放した王太子達だったようです
しまうま弁当
恋愛
伯爵令嬢のアニア・パルシスは婚約者であるバイル王太子に突然婚約破棄を宣言されてしまうのでした。
さらにはアニアの心の拠り所である、聖女の地位まで奪われてしまうのでした。
訳が分からないアニアはバイルに婚約破棄の理由を尋ねましたが、ひどい言葉を浴びせつけられるのでした。
「アニア!お前が聖女だから仕方なく婚約してただけだ。そうでなけりゃ誰がお前みたいな年増女と婚約なんかするか!!」と。
アニアの弁明を一切聞かずに、バイル王太子はアニアをお荷物聖女と決めつけて婚約破棄と追放をさっさと決めてしまうのでした。
挙句の果てにリゼラとのイチャイチャぶりをアニアに見せつけるのでした。
アニアは妹のリゼラに助けを求めましたが、リゼラからはとんでもない言葉が返ってきたのでした。
リゼラこそがアニアの追放を企てた首謀者だったのでした。
アニアはリゼラの自分への悪意を目の当たりにして愕然しますが、リゼラは大喜びでアニアの追放を見送るのでした。
信じていた人達に裏切られたアニアは、絶望して当てもなく宿屋生活を始めるのでした。
そんな時運命を変える人物に再会するのでした。
それはかつて同じクラスで一緒に学んでいた学友のクライン・ユーゲントでした。
一方のバイル王太子達はアニアの追放を喜んでいましたが、すぐにアニアがどれほどの貢献をしていたかを目の当たりにして自分達こそがお荷物であることを思い知らされるのでした。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
全25話執筆済み 完結しました
【完結】たぶん私本物の聖女じゃないと思うので王子もこの座もお任せしますね聖女様!
貝瀬汀
恋愛
ここ最近。教会に毎日のようにやってくる公爵令嬢に、いちゃもんをつけられて参っている聖女、フレイ・シャハレル。ついに彼女の我慢は限界に達し、それならばと一計を案じる……。ショートショート。※題名を少し変更いたしました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる