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第十一話 初めての朝
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結局、初めての夜伽は夜明けまで続いた。
レイチェルが金色のポメラニアンに気付いて目覚めたのが夜中だったから、一晩中愛されたというわけでもない。
しかし、初めてにしてはハードな夜伽に疲労困憊したレイチェルは、どうにか浄化の魔法で自分とベッドを綺麗にしたものの、そのまま深い眠りに落ちた。
(ん……眩しい……)
レイチェルは朝日を感じて目を覚ました。
メイドがカーテンを開けたのだろう。
(昨日のことは夢、だったのかな……)
レイチェルがはっきりしない頭でぼんやり思い返しながら再び目を閉じると、涼やかな声が降ってきた。
「起こしちゃったかな?」
「は⁉ えっ⁉ クロイツさま⁉」
レイチェルの目の前では、素っ裸のクロイツが窓辺で太陽の日差しを浴びながら笑っている。
一糸まとわぬ姿で堂々と窓辺に立っている、白く逞しい裸体が眩しい。
(昨日のアレは夢ではなかった!)
眩しい裸体から視線を逸らしつつレイチェルは飛び起きてベッドから下りた。
そして気付く。
(わたしも裸っ!)
レイチェルは慌てて上掛けを引き寄せて体に巻いて、ベッドへと戻った。
ベッドの周囲には昨夜花開いた聖女紋から伸びた光がそのまま輝いている。
七色の光を放つ聖女紋の痕跡からは、聖女と主の結ばれた証拠である魔法の花が茎を伸ばして咲いていた。
「君との花はバラだったね」
クロイツはベッドに近付くと、魔法で咲いたバラの花を茎からプチンと手折った。
聖女花とも夜伽花とも呼ばれる魔法の花は、簡単には消えない。
幻のように美しいのに、わりと丈夫だ。
そのため、夜伽が成立した証拠に使われることもある。
(美しい思い出として保存しておく方もいると聞いたことがある。わたしには無縁のものだと思っていたのに……)
相手がホルツだと思っていた時には必要ないと思っていた魔法の花も、クロイツが相手となれば話は別だ。
「綺麗だね。体は大丈夫?」
クロイツは優しく語りかけながら、レイチェルの耳元の髪をかき上げて、そこへ七色に輝く魔法の花を挿した。
レイチェルはポンと耳まで赤くなる。
(いっ、いまの綺麗は、魔法の花のこと? それともわたしの?)
混乱しながら彼女は、慌ただしく鼓動を打つ心臓を上掛けごと押さえた。
「ふふ。昨夜は無茶させちゃったから、レイチェルはゆっくりしていて。さぁて。ぼくは、やるべきことをしないとね」
クロイツは魔法の花を一輪、右手でブチッと手折ると窓辺へ向かった。
窓を大きく開けて、親指と人差し指で輪を作ると口元にあてて吹く。
少しして、口笛の響きに重なるように高い鳥の声が響き、バサバサという音と共に何かが窓辺にやってきて、レイチェルが気付いたときにはクロイツの左腕には金の瞳をした一羽の鷹がとまっていた。
「久しぶりだね、ゴールディ。八年ぶりかな? ふふ、元気だった? 元気そうだね。母上の施した守護も効いてるのかな? ははは。くすぐったいよ、ゴールディ」
大きな鷹だがクロイツも体が大きい。
鷹を愛玩用の小鳥のように扱い、笑いながら窓辺に立つクロイツは彫刻のように美しい。
逞しく無邪気で崇高でありながら、エッチである。
レイチェルは視線を逸らそう、逸らそうと思ってはいるのだが、ついつい目がいってしまう。
(クロイツさまって、下のほうも金髪なのね)
見てはいけない、と思っているのに見てしまい、口にするのは憚られる感想を抱くレイチェルであった。
嬉しそうに鷹と戯れていたクロイツだが、急に真顔になって魔法の花を差し出した。
「これを仲間のところへ届けて欲しい。ぼくは久しぶり過ぎて誰が生き残っているか分からないが……ぼくの味方に、この魔法の花を届けて欲しいんだ」
鷹は一声高く鳴くと、クロイツの差し出した魔法の花を咥え、窓から外へ飛んでいった。
「ん、これでよし、と」
満足そうに鷹を見送るクロイツは、素っ裸のままだ。
そこにメイドのペニーが入ってきて、クロイツを見て悲鳴を上げた。
(そりゃ、わたし1人だと思っていた部屋に入ってきて、裸の男性がいたら悲鳴のひとつも上げるわよね)
レイチェルは冷めた目で悲鳴を上げて慌てふためくメイドを見ていた。
「ん? 裸の王太子を見たくらいで悲鳴を上げるなんて。我が弟ホルツのメイドは使えないな」
振り返ったクロイツは、満面の笑顔で言い放った。
「この夜伽花を見ればわかるだろう? ぼくは、未来の『国王の夜伽聖女』から祝福を受けた。だから王太子なんだよ」
「は……はいっ!」
素っ裸のうえ笑顔ではあるが、王族であるクロイツには迫力がある。
メイドは慌てふためきながらも姿勢を正して返事をした。
「ぼくは国王と王妃へ正式な面会を申し入れる。準礼装を用意してくれ」
「えっ……」
メイドは返事に窮した。
目の前にいるのが亡くなったと思われていたクロイツ王太子であるというのは、メイドも分かっていたが、行方が分からなくなったのは八年も前だ。
「あっ……あの、クロイツ王太子殿下の服が残っているかどうか……あったとしてもサイズが……」
「ん、それもそうだね。ぼくは随分と逞しくなってしまったし。昔の服は入らないかもしれない。でも、父上の昔の服なりなんなり用意できるものはあるだろう? うるさいことなど言わないから適当に見繕ってきてくれ」
「はいっ」
メイドの返事と重なるように、廊下のほうからバタバタと音がして衛兵たちが飛び込んできた。
「悲鳴が聞こえたが何が……えっ⁉ クロイツ王太子殿下⁉」
「えっ⁉ どうして⁉」
衛兵たちが口々に叫ぶなか、素っ裸で笑顔を浮かべるクロイツは有無を言わせぬ口調で命じた。
「国王陛下と王妃殿下に謁見を申し入れたい。取り次いでくれ」
「「承知いたしました」」
衛兵たちは四の五の言わずに命令を遂行するために部屋を飛び出ていった。
「初めての朝なのに、バタバタしちゃってごめんね、レイチェル」
「いえ、わたしのことは大丈夫です」
「ん、君も一緒に来てほしい」
「へっ?」
突然の申し出にレイチェルの口から間の抜けた声が出た。
(一緒に? ということは、わたしも国王陛下と王妃殿下にお会いするということ?)
突然のことにレイチェルは混乱した。
彼女の動揺を気に留めることもなく、クロイツはクローゼットを覗いて眉をしかめた。
「なんだこれは? 夜伽聖女だというのに、ろくなドレスがないじゃないか。ホルツは何をやっているんだ」
「いえ、わたしは……聖女の正装で」
レイチェルの言葉に、クロイツは更に顔をしかめた。
「聖女の正装は名前だけは聞こえがいいが、長方形の白い布を重ねただけのような安っぽいものじゃないか。初めて2人で国王と王妃の前に立つというのに……うーん、でも昨日の今日だ。聖女の服のほうが体は楽かな?」
「はい、そうですね」
「ならば仕方ない。美しく正装したレイチェルを見るのは、また今度のお楽しみということにしておくよ」
クロイツは笑顔になって、右目でバチンとウインクをした。
(なんてクロイツさまは素敵なのでしょう。裸だけど)
やがてメイドや侍従たちがバタバタと荷物を持ってやってきた。
ここはウィーティ王国。
甘そうな国名に反し、呪われやすい国だ。
行方不明だったクロイツの突然の帰還について詳しい事情を聞く者はなく。
粛々と謁見のための身支度が整えられていった。
レイチェルが金色のポメラニアンに気付いて目覚めたのが夜中だったから、一晩中愛されたというわけでもない。
しかし、初めてにしてはハードな夜伽に疲労困憊したレイチェルは、どうにか浄化の魔法で自分とベッドを綺麗にしたものの、そのまま深い眠りに落ちた。
(ん……眩しい……)
レイチェルは朝日を感じて目を覚ました。
メイドがカーテンを開けたのだろう。
(昨日のことは夢、だったのかな……)
レイチェルがはっきりしない頭でぼんやり思い返しながら再び目を閉じると、涼やかな声が降ってきた。
「起こしちゃったかな?」
「は⁉ えっ⁉ クロイツさま⁉」
レイチェルの目の前では、素っ裸のクロイツが窓辺で太陽の日差しを浴びながら笑っている。
一糸まとわぬ姿で堂々と窓辺に立っている、白く逞しい裸体が眩しい。
(昨日のアレは夢ではなかった!)
眩しい裸体から視線を逸らしつつレイチェルは飛び起きてベッドから下りた。
そして気付く。
(わたしも裸っ!)
レイチェルは慌てて上掛けを引き寄せて体に巻いて、ベッドへと戻った。
ベッドの周囲には昨夜花開いた聖女紋から伸びた光がそのまま輝いている。
七色の光を放つ聖女紋の痕跡からは、聖女と主の結ばれた証拠である魔法の花が茎を伸ばして咲いていた。
「君との花はバラだったね」
クロイツはベッドに近付くと、魔法で咲いたバラの花を茎からプチンと手折った。
聖女花とも夜伽花とも呼ばれる魔法の花は、簡単には消えない。
幻のように美しいのに、わりと丈夫だ。
そのため、夜伽が成立した証拠に使われることもある。
(美しい思い出として保存しておく方もいると聞いたことがある。わたしには無縁のものだと思っていたのに……)
相手がホルツだと思っていた時には必要ないと思っていた魔法の花も、クロイツが相手となれば話は別だ。
「綺麗だね。体は大丈夫?」
クロイツは優しく語りかけながら、レイチェルの耳元の髪をかき上げて、そこへ七色に輝く魔法の花を挿した。
レイチェルはポンと耳まで赤くなる。
(いっ、いまの綺麗は、魔法の花のこと? それともわたしの?)
混乱しながら彼女は、慌ただしく鼓動を打つ心臓を上掛けごと押さえた。
「ふふ。昨夜は無茶させちゃったから、レイチェルはゆっくりしていて。さぁて。ぼくは、やるべきことをしないとね」
クロイツは魔法の花を一輪、右手でブチッと手折ると窓辺へ向かった。
窓を大きく開けて、親指と人差し指で輪を作ると口元にあてて吹く。
少しして、口笛の響きに重なるように高い鳥の声が響き、バサバサという音と共に何かが窓辺にやってきて、レイチェルが気付いたときにはクロイツの左腕には金の瞳をした一羽の鷹がとまっていた。
「久しぶりだね、ゴールディ。八年ぶりかな? ふふ、元気だった? 元気そうだね。母上の施した守護も効いてるのかな? ははは。くすぐったいよ、ゴールディ」
大きな鷹だがクロイツも体が大きい。
鷹を愛玩用の小鳥のように扱い、笑いながら窓辺に立つクロイツは彫刻のように美しい。
逞しく無邪気で崇高でありながら、エッチである。
レイチェルは視線を逸らそう、逸らそうと思ってはいるのだが、ついつい目がいってしまう。
(クロイツさまって、下のほうも金髪なのね)
見てはいけない、と思っているのに見てしまい、口にするのは憚られる感想を抱くレイチェルであった。
嬉しそうに鷹と戯れていたクロイツだが、急に真顔になって魔法の花を差し出した。
「これを仲間のところへ届けて欲しい。ぼくは久しぶり過ぎて誰が生き残っているか分からないが……ぼくの味方に、この魔法の花を届けて欲しいんだ」
鷹は一声高く鳴くと、クロイツの差し出した魔法の花を咥え、窓から外へ飛んでいった。
「ん、これでよし、と」
満足そうに鷹を見送るクロイツは、素っ裸のままだ。
そこにメイドのペニーが入ってきて、クロイツを見て悲鳴を上げた。
(そりゃ、わたし1人だと思っていた部屋に入ってきて、裸の男性がいたら悲鳴のひとつも上げるわよね)
レイチェルは冷めた目で悲鳴を上げて慌てふためくメイドを見ていた。
「ん? 裸の王太子を見たくらいで悲鳴を上げるなんて。我が弟ホルツのメイドは使えないな」
振り返ったクロイツは、満面の笑顔で言い放った。
「この夜伽花を見ればわかるだろう? ぼくは、未来の『国王の夜伽聖女』から祝福を受けた。だから王太子なんだよ」
「は……はいっ!」
素っ裸のうえ笑顔ではあるが、王族であるクロイツには迫力がある。
メイドは慌てふためきながらも姿勢を正して返事をした。
「ぼくは国王と王妃へ正式な面会を申し入れる。準礼装を用意してくれ」
「えっ……」
メイドは返事に窮した。
目の前にいるのが亡くなったと思われていたクロイツ王太子であるというのは、メイドも分かっていたが、行方が分からなくなったのは八年も前だ。
「あっ……あの、クロイツ王太子殿下の服が残っているかどうか……あったとしてもサイズが……」
「ん、それもそうだね。ぼくは随分と逞しくなってしまったし。昔の服は入らないかもしれない。でも、父上の昔の服なりなんなり用意できるものはあるだろう? うるさいことなど言わないから適当に見繕ってきてくれ」
「はいっ」
メイドの返事と重なるように、廊下のほうからバタバタと音がして衛兵たちが飛び込んできた。
「悲鳴が聞こえたが何が……えっ⁉ クロイツ王太子殿下⁉」
「えっ⁉ どうして⁉」
衛兵たちが口々に叫ぶなか、素っ裸で笑顔を浮かべるクロイツは有無を言わせぬ口調で命じた。
「国王陛下と王妃殿下に謁見を申し入れたい。取り次いでくれ」
「「承知いたしました」」
衛兵たちは四の五の言わずに命令を遂行するために部屋を飛び出ていった。
「初めての朝なのに、バタバタしちゃってごめんね、レイチェル」
「いえ、わたしのことは大丈夫です」
「ん、君も一緒に来てほしい」
「へっ?」
突然の申し出にレイチェルの口から間の抜けた声が出た。
(一緒に? ということは、わたしも国王陛下と王妃殿下にお会いするということ?)
突然のことにレイチェルは混乱した。
彼女の動揺を気に留めることもなく、クロイツはクローゼットを覗いて眉をしかめた。
「なんだこれは? 夜伽聖女だというのに、ろくなドレスがないじゃないか。ホルツは何をやっているんだ」
「いえ、わたしは……聖女の正装で」
レイチェルの言葉に、クロイツは更に顔をしかめた。
「聖女の正装は名前だけは聞こえがいいが、長方形の白い布を重ねただけのような安っぽいものじゃないか。初めて2人で国王と王妃の前に立つというのに……うーん、でも昨日の今日だ。聖女の服のほうが体は楽かな?」
「はい、そうですね」
「ならば仕方ない。美しく正装したレイチェルを見るのは、また今度のお楽しみということにしておくよ」
クロイツは笑顔になって、右目でバチンとウインクをした。
(なんてクロイツさまは素敵なのでしょう。裸だけど)
やがてメイドや侍従たちがバタバタと荷物を持ってやってきた。
ここはウィーティ王国。
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