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第二十四話 王太子と婚約者の夜
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最初に狙われたのは肩ひも。
次に狙われたのは正面にあるボタン。
口に咥えたり、指先でとらえたり、その時の気分に任せてクロイツは、レイチェルの肌を露にしていった。
時折、色々な場所をかすめていく指先が、彼女に甘い声を上げさせる。
セクシーな唇が、ボタンを外した下着の前側から右側の乳房側に潜り込み、その先端にキスした。
「あんっ」
思わず上がる甘い声に、クロイツは笑った。
「ふふふ」
「んんっ」
クロイツの笑い声さえ刺激になるほどに、敏感になって赤く染まるレイチェルの肌。
クロイツは名残惜しげに、レイチェルの先端をペロリと舐めると体を起こした。
そしてレイチェルを煽る。
「ほらほら。もっと真剣に脱がせてくれないと、君が裸になってしまうよ」
「うぅ……はふぅ」
レイチェルは震える指先でようやくウエストコートを脱がせることに成功し、続いてドレスシャツのボタンという難敵に立ち向う。
そのころにはレイチェルのドロワーズは、クロイツの手によりズルっと脱がされていた。
「ふふふ。ぼくの勝ち」
勝利宣言したクロイツは立ち上がると、自らドレスシャツを脱いだ。
そして残っていた衣類をポンポンと放り上げるようにして脱ぎ捨てると、荒く息をしているレイチェルの体を抱えてベッドへと飛び込んだ。
「わっ。えっ⁉」
「ふふふ。夜はまだ始まったばかりだよ、レイチェル」
本格的に覆いかぶさられて、レイチェルは焦った。
(湯あみもしてないのに、このまま⁉)
慌てて浄化の魔法を自分にかけるレイチェルを、クロイツはふふふと笑った。
「ずるいなぁ、自分だけ。ぼくは?」
クロイツは両膝を立てレイチェルへまたがると、両手を広げて彼女に笑いかけた。
(あぁぁぁぁぁぁ、安定の素っ裸キラキラ美形の王子さまが、わたしの上にぃぃぃぃぃぃ)
初めてでもないのに、レイチェルは全身真っ赤になった。
もちろん、視線はクロイツに釘付けである。
緩く立ち上がったクロイツのクロイツにではない。
もちろん、そこもチラッと見たが、彼の見どころはそこだけではない。
美しく整った顔にキラキラの長い金髪、手足の長い体は滑らかな白い肌に包まれ、筋肉も無駄なくついている。
すべてがキラキラに輝いているのだ。
下の毛含めて、キラキラ――――
(違うっ、そこはどうでもいいのっ。クロイツさまは美しいと言いたかっただけで!)
「ふふふ。レイチェルは、ぼくのアンダーヘアがお気に入りのようだね」
「違いますっ」
「ぼくも君のピンク色のアンダーヘアがお気に入りだよ」
「あぁ、やっ……ぁはぁ~んっ」
柔らかく股間を撫でられて、レイチェルは思わず声を上げた。
「ふふふ。可愛い」
クロイツは体をずらして、レイチェルの足の間に収まった。
そして身をかがめて、彼女の唇を奪った。
舌を差し入れて息を奪うようなキス。
その一方でクロイツの右手はレイチェルの秘所を目指した。
柔らかく遊ぶような指先が、緩く濡れた割れ目へと潜り込む。
「んんっ」
レイチェルの背中がビクンと跳ねて、体全体が戦慄く。
捧げられるようにして持ち上がる大きな乳房は、空いていたクロイツの左手の餌食となった。
「っ……ぁっ……ンッ」
白く逞しい体の下で、ピンク色に染まる華奢な体が揺れる。
「あっ、うっ……はうっ」
「ふふふ。可愛い」
唇を離した途端にレイチェルのからは絶え間なく嬌声が上がる。
同じセリフを口にしていても、色を帯び、ギラついていくクロイツ。
柔らかく灯りを落としたベッドの上からは、先ほどの煌びやかだが刺々しく駆け引きに満ちた夜会の空気は消えていた。
ただ互いの心と体を求めあう恋人たちの聖域。
「あっあっ、クロイツさまぁ~」
指がレイチェルの中をまさぐる生々しい感触に、アメジスト色の瞳が濡れた。
「ふふ、可愛いなぁ。レイチェル。君が欲しいのはコッチ?」
そう言いながらクロイツは、レイチェルの中で遊ぶ指を一本増やした。
「あっあっ……はっんぅ……くっ」
「それともコッチ?」
クロイツは腰をクイッと突き出して、自分自身をレイチェルの内またの上のほうへ擦り付けた。
「はっ……ふっ……やぁん」
レイチェルはクロイツの左腕をすがるように掴んだ。
「ん? レイチェル。自分で選んで?」
「やんっ、クロイツさまの意地悪ぅ~」
「うん、知ってるだろ?」
クロイツは手を止めることなく動かしながらレイチェルの耳元でささやく。
「ほら、どっちが欲しいの? 言って?」
クロイツは指を三本に増やして、レイチェルの中で遊ばせた。
白くて細いレイチェルの腰が、たまらないと伝えるように妖しく揺れる。
それを見たクロイツは喉を鳴らした。
「は……ああ、ぼくのほうが我慢できそうにないよ。早く何が欲しいか言ってよ、レイチェル」
「アァァァンッ!」
グッと指を押し込まれて、レイチェルは甘く悶えた。
思わずギュッと力を入れた内またに、クロイツの熱くて固い高ぶりが当たる。
甘い疼きに耐えられず、レイチェルは叫んだ。
「来て! クロイツさまっ!」
「ん? それはコレを入れてという意味かな?」
クロイツは左手でレイチェルの右手を取り、自分の高ぶりへと当てた。
(熱い……あぁ、なんだろう? とってもコレが欲しいわ。何かしら? 呪い?)
レイチェルは戸惑いながらも騒ぎ立てた。
「そうよ、クロイツさま! 意地悪しないで早くぅ~」
「ん~、ぼくはまだ浄化の魔法をかけてもらってないよ?」
「もうっ、浄化!」
レイチェルは慌ただしく浄化をクロイツにかけると、先を促した。
「これでいいでしょ⁉ さぁ、早く」
「ん~、何か悪い呪いにでもかかったのかなぁ。ぼくの婚約者に余裕がなさすぎる」
(あぁ~んっ。やっぱりコレって呪いなの?)
クロイツは混乱しながら腰を振るレイチェルの要求にすぐには答えず、頬や肩にキスを落としながら、指を一本ずつゆっくりと引き抜いていく。
指が一本、また一本と抜けていくたびに、レイチェルの体は大げさに震えた。
クロイツの指には、レイチェルの滴りが甘く絡みつき、緩く滑りながらクロイツの手とシーツを汚していった。
レイチェルの蜜壺から、タラァ~と甘い欲望を促すジュースが滴り落ちていく。
「早くぅ~」
「ふふ、悪い子だ」
焦れたレイチェルが足をばたつかせながら促すのを見ながら、クロイツはニヤリと笑う。
「ふふ。求められるのは嬉しいね」
クロイツはレイチェルの両足を大きく割り開くと、熱く高ぶった自分自身を求める先へと押し込んだ。
「あぁぁっ!」
歓喜の声を上げるレイチェルのそこは、熱くてうねって絡みついてくる。
「うっ……たまらないな、これは……ふっ、ふっうっ……持っていかれそうだ」
しばらくそのままでいると、一瞬だけ満足そうにしていたレイチェルの腰がもぞもぞと動き出した。
「ク……クロイツさまっ……んツ」
「なんだい? レイチェル」
「うっ……うごいて……動いてくださぃぃぃ」
潤んだ瞳で見上げられて、切なげな声で言われたら、もうダメだった。
クロイツはレイチェルの腰をガッと掴むと、自らの腰をガツガツと動かし始めた。
「あっあっあっ……ひっ」
「んっ、あぁ、レイチェル」
クロイツはクッと息をのみ、ひときわ強く突き上げて、全身を戦慄かせながら達した。
そしてレイチェルの上に倒れこんだ。
「あぁ……んん……」
レイチェルは中も外も軽くしびれるように痙攣させながら、夢見心地の様子だ。
「ん、可愛い」
クロイツはレイチェルの頬にキスを落とし、額に、まぶたに、と柔らかく何度もキスを落とした。
そして達したものの衰えを知らぬ高ぶりに導かれるように、再び腰を動かし始めた。
次に狙われたのは正面にあるボタン。
口に咥えたり、指先でとらえたり、その時の気分に任せてクロイツは、レイチェルの肌を露にしていった。
時折、色々な場所をかすめていく指先が、彼女に甘い声を上げさせる。
セクシーな唇が、ボタンを外した下着の前側から右側の乳房側に潜り込み、その先端にキスした。
「あんっ」
思わず上がる甘い声に、クロイツは笑った。
「ふふふ」
「んんっ」
クロイツの笑い声さえ刺激になるほどに、敏感になって赤く染まるレイチェルの肌。
クロイツは名残惜しげに、レイチェルの先端をペロリと舐めると体を起こした。
そしてレイチェルを煽る。
「ほらほら。もっと真剣に脱がせてくれないと、君が裸になってしまうよ」
「うぅ……はふぅ」
レイチェルは震える指先でようやくウエストコートを脱がせることに成功し、続いてドレスシャツのボタンという難敵に立ち向う。
そのころにはレイチェルのドロワーズは、クロイツの手によりズルっと脱がされていた。
「ふふふ。ぼくの勝ち」
勝利宣言したクロイツは立ち上がると、自らドレスシャツを脱いだ。
そして残っていた衣類をポンポンと放り上げるようにして脱ぎ捨てると、荒く息をしているレイチェルの体を抱えてベッドへと飛び込んだ。
「わっ。えっ⁉」
「ふふふ。夜はまだ始まったばかりだよ、レイチェル」
本格的に覆いかぶさられて、レイチェルは焦った。
(湯あみもしてないのに、このまま⁉)
慌てて浄化の魔法を自分にかけるレイチェルを、クロイツはふふふと笑った。
「ずるいなぁ、自分だけ。ぼくは?」
クロイツは両膝を立てレイチェルへまたがると、両手を広げて彼女に笑いかけた。
(あぁぁぁぁぁぁ、安定の素っ裸キラキラ美形の王子さまが、わたしの上にぃぃぃぃぃぃ)
初めてでもないのに、レイチェルは全身真っ赤になった。
もちろん、視線はクロイツに釘付けである。
緩く立ち上がったクロイツのクロイツにではない。
もちろん、そこもチラッと見たが、彼の見どころはそこだけではない。
美しく整った顔にキラキラの長い金髪、手足の長い体は滑らかな白い肌に包まれ、筋肉も無駄なくついている。
すべてがキラキラに輝いているのだ。
下の毛含めて、キラキラ――――
(違うっ、そこはどうでもいいのっ。クロイツさまは美しいと言いたかっただけで!)
「ふふふ。レイチェルは、ぼくのアンダーヘアがお気に入りのようだね」
「違いますっ」
「ぼくも君のピンク色のアンダーヘアがお気に入りだよ」
「あぁ、やっ……ぁはぁ~んっ」
柔らかく股間を撫でられて、レイチェルは思わず声を上げた。
「ふふふ。可愛い」
クロイツは体をずらして、レイチェルの足の間に収まった。
そして身をかがめて、彼女の唇を奪った。
舌を差し入れて息を奪うようなキス。
その一方でクロイツの右手はレイチェルの秘所を目指した。
柔らかく遊ぶような指先が、緩く濡れた割れ目へと潜り込む。
「んんっ」
レイチェルの背中がビクンと跳ねて、体全体が戦慄く。
捧げられるようにして持ち上がる大きな乳房は、空いていたクロイツの左手の餌食となった。
「っ……ぁっ……ンッ」
白く逞しい体の下で、ピンク色に染まる華奢な体が揺れる。
「あっ、うっ……はうっ」
「ふふふ。可愛い」
唇を離した途端にレイチェルのからは絶え間なく嬌声が上がる。
同じセリフを口にしていても、色を帯び、ギラついていくクロイツ。
柔らかく灯りを落としたベッドの上からは、先ほどの煌びやかだが刺々しく駆け引きに満ちた夜会の空気は消えていた。
ただ互いの心と体を求めあう恋人たちの聖域。
「あっあっ、クロイツさまぁ~」
指がレイチェルの中をまさぐる生々しい感触に、アメジスト色の瞳が濡れた。
「ふふ、可愛いなぁ。レイチェル。君が欲しいのはコッチ?」
そう言いながらクロイツは、レイチェルの中で遊ぶ指を一本増やした。
「あっあっ……はっんぅ……くっ」
「それともコッチ?」
クロイツは腰をクイッと突き出して、自分自身をレイチェルの内またの上のほうへ擦り付けた。
「はっ……ふっ……やぁん」
レイチェルはクロイツの左腕をすがるように掴んだ。
「ん? レイチェル。自分で選んで?」
「やんっ、クロイツさまの意地悪ぅ~」
「うん、知ってるだろ?」
クロイツは手を止めることなく動かしながらレイチェルの耳元でささやく。
「ほら、どっちが欲しいの? 言って?」
クロイツは指を三本に増やして、レイチェルの中で遊ばせた。
白くて細いレイチェルの腰が、たまらないと伝えるように妖しく揺れる。
それを見たクロイツは喉を鳴らした。
「は……ああ、ぼくのほうが我慢できそうにないよ。早く何が欲しいか言ってよ、レイチェル」
「アァァァンッ!」
グッと指を押し込まれて、レイチェルは甘く悶えた。
思わずギュッと力を入れた内またに、クロイツの熱くて固い高ぶりが当たる。
甘い疼きに耐えられず、レイチェルは叫んだ。
「来て! クロイツさまっ!」
「ん? それはコレを入れてという意味かな?」
クロイツは左手でレイチェルの右手を取り、自分の高ぶりへと当てた。
(熱い……あぁ、なんだろう? とってもコレが欲しいわ。何かしら? 呪い?)
レイチェルは戸惑いながらも騒ぎ立てた。
「そうよ、クロイツさま! 意地悪しないで早くぅ~」
「ん~、ぼくはまだ浄化の魔法をかけてもらってないよ?」
「もうっ、浄化!」
レイチェルは慌ただしく浄化をクロイツにかけると、先を促した。
「これでいいでしょ⁉ さぁ、早く」
「ん~、何か悪い呪いにでもかかったのかなぁ。ぼくの婚約者に余裕がなさすぎる」
(あぁ~んっ。やっぱりコレって呪いなの?)
クロイツは混乱しながら腰を振るレイチェルの要求にすぐには答えず、頬や肩にキスを落としながら、指を一本ずつゆっくりと引き抜いていく。
指が一本、また一本と抜けていくたびに、レイチェルの体は大げさに震えた。
クロイツの指には、レイチェルの滴りが甘く絡みつき、緩く滑りながらクロイツの手とシーツを汚していった。
レイチェルの蜜壺から、タラァ~と甘い欲望を促すジュースが滴り落ちていく。
「早くぅ~」
「ふふ、悪い子だ」
焦れたレイチェルが足をばたつかせながら促すのを見ながら、クロイツはニヤリと笑う。
「ふふ。求められるのは嬉しいね」
クロイツはレイチェルの両足を大きく割り開くと、熱く高ぶった自分自身を求める先へと押し込んだ。
「あぁぁっ!」
歓喜の声を上げるレイチェルのそこは、熱くてうねって絡みついてくる。
「うっ……たまらないな、これは……ふっ、ふっうっ……持っていかれそうだ」
しばらくそのままでいると、一瞬だけ満足そうにしていたレイチェルの腰がもぞもぞと動き出した。
「ク……クロイツさまっ……んツ」
「なんだい? レイチェル」
「うっ……うごいて……動いてくださぃぃぃ」
潤んだ瞳で見上げられて、切なげな声で言われたら、もうダメだった。
クロイツはレイチェルの腰をガッと掴むと、自らの腰をガツガツと動かし始めた。
「あっあっあっ……ひっ」
「んっ、あぁ、レイチェル」
クロイツはクッと息をのみ、ひときわ強く突き上げて、全身を戦慄かせながら達した。
そしてレイチェルの上に倒れこんだ。
「あぁ……んん……」
レイチェルは中も外も軽くしびれるように痙攣させながら、夢見心地の様子だ。
「ん、可愛い」
クロイツはレイチェルの頬にキスを落とし、額に、まぶたに、と柔らかく何度もキスを落とした。
そして達したものの衰えを知らぬ高ぶりに導かれるように、再び腰を動かし始めた。
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