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第23話 屋台
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文化祭の出店は、道の両脇に屋台のように並んでいた。
通路には生徒に混ざって先生方の姿も見える。
真城は目を輝かせて辺りをキョロキョロ見ながら言う。
「賑やかだなー」
「そうだなー。お前ら通行の邪魔になるから、そろそろ降りろぉ~」
「「おー」」
坂下と真城は声を揃えて言うと、黒江の背中からピョンピョンと降りた。
近くにいたクラスメイトが、そんな3人を指さしてゲラゲラと笑っている。
真城が指さし返してゲラゲラ笑っているのを見て、黒江と坂下も何となくゲラゲラと笑った。
真城は腹を抱えて笑いながら言う。
「あー、楽し。なんでこう楽しいんだろ」
黒江がケラケラ笑いながら答える。
「祭りだからじゃね?」
「そうか祭りだからかー」
納得する真城に、坂下が突っ込む。
「んー、でもおれら、何時もだいたいこんな感じじゃね?」
「言えてるー」
ケラケラと腹を抱えて笑っている真城の横で、坂下は周囲をキョロキョロと確認する。
「あっ、電飾ついてる。これは、夜は光るってことですね?」
「おっ、名探偵じゃん、坂下。夜店かぁ。なんか、たっのしぃ~ねぇ」
真城は浮かれて踊りだす。
タコのようなフニャフニャダンスを見て、坂下は笑っている。
黒江が不審げな表情を浮かべて言う。
「でも夜は舞台のほうに行くんじゃないか?」
「舞台?」
真城はタコダンスを披露しながら聞いた。
黒江は呆れながら説明する。
「校庭の真ん中に舞台が用意してあったろ?」
「ああ、なんかあったな。そんでもって舞台の下には椅子が並んでた」
「あそこでなんか催し物をやるらしいよ」
「おお。それはそれで楽しみ」
黒江からの情報に、真城は更に全身をフニャフニャさせながら言う。
「そういや運動部の奴らが駆り出されて舞台の設営とかしてたなー」
「おれら、部活してないからな。ゆえに雑用もなしだ」
坂下からの情報に、真城は心の底から部活してなくてよかったと思った。
「ん。俺らは親の都合でまた転校すっかもしれないから、下手に所属できないじゃん?」
「黒江は、そうなんだ。スマン。おれは卒業までココにいるの決定事項だから、部活してないのは単純にめんどいだけだ」
黒江が真顔で言うのに、坂下も真顔で返した。
真城は自分のことは棚の上に置いて、ニヤニヤしながら坂下に提案する。
「なんだよぉ。部活すればいいじゃん。そうすりゃスーちゃんのことを少しは忘れていられる」
「やめろぉぉぉぉぉ。スーちゃんのことを言わないでくれ。スーちゃん不足は、今のおれに充分に効いている」
坂下は両手で頭を抱えてフニャフニャと体を左右に振って苦しみを表現した。
真城は坂下にフニャフニャと絡みつく。
「ケケケッ。このまま散ってしまえ、坂下。オラオラオラァ」
「やーめーろーぉぉぉぉぉぉぉ。おっ、寮母さんたちの屋台見っけ」
「どこどこ?」
真城と坂下が仲良くフニャフニャしているのを、黒江が睨みながら歩いている間に、とても賑わっている屋台の近くまできていた。
文芸部が同人誌を売っている店先やら、園芸部が花を売っている店先やらの前を走り抜けて、いい匂いが漂っている寮母さんの屋台の前へ、真城たちは辿り着いた。
「おおっ、本格的な屋台だ」
「何があるんだ、何が」
真城と坂下がザワザワしている後ろから、ひときわ背の高い黒江が店先のメニューを読んで聞かせる。
「えーと、なになに……鶏のから揚げに焼きとうもろこし、たこやきにフライドポテト、ポップコーン……軽食だな? 夜はまたメニューが変わるらしい。つか、夕方の五時って夜?」
黒江が首を傾げるのにそろえるように真城も首を傾げた。
「暗くなると舞台の方が始まるからじゃない? 始まるの六時だっけ?」
「六時半。校長先生の話があるから、実質始まるのは七時だな?」
「なんだそりゃ~」
坂下に訂正されて、真城はガハハと笑う。
「それよりも何か食うなら列につかないと。すげぇ行列」
「おお~、何にしようかなぁ」
「おれ、たこやきがいいっ!」
「なら、こっちか?」
黒江の後ろから、真城と坂下はキャッキャッしながらついていった。
通路には生徒に混ざって先生方の姿も見える。
真城は目を輝かせて辺りをキョロキョロ見ながら言う。
「賑やかだなー」
「そうだなー。お前ら通行の邪魔になるから、そろそろ降りろぉ~」
「「おー」」
坂下と真城は声を揃えて言うと、黒江の背中からピョンピョンと降りた。
近くにいたクラスメイトが、そんな3人を指さしてゲラゲラと笑っている。
真城が指さし返してゲラゲラ笑っているのを見て、黒江と坂下も何となくゲラゲラと笑った。
真城は腹を抱えて笑いながら言う。
「あー、楽し。なんでこう楽しいんだろ」
黒江がケラケラ笑いながら答える。
「祭りだからじゃね?」
「そうか祭りだからかー」
納得する真城に、坂下が突っ込む。
「んー、でもおれら、何時もだいたいこんな感じじゃね?」
「言えてるー」
ケラケラと腹を抱えて笑っている真城の横で、坂下は周囲をキョロキョロと確認する。
「あっ、電飾ついてる。これは、夜は光るってことですね?」
「おっ、名探偵じゃん、坂下。夜店かぁ。なんか、たっのしぃ~ねぇ」
真城は浮かれて踊りだす。
タコのようなフニャフニャダンスを見て、坂下は笑っている。
黒江が不審げな表情を浮かべて言う。
「でも夜は舞台のほうに行くんじゃないか?」
「舞台?」
真城はタコダンスを披露しながら聞いた。
黒江は呆れながら説明する。
「校庭の真ん中に舞台が用意してあったろ?」
「ああ、なんかあったな。そんでもって舞台の下には椅子が並んでた」
「あそこでなんか催し物をやるらしいよ」
「おお。それはそれで楽しみ」
黒江からの情報に、真城は更に全身をフニャフニャさせながら言う。
「そういや運動部の奴らが駆り出されて舞台の設営とかしてたなー」
「おれら、部活してないからな。ゆえに雑用もなしだ」
坂下からの情報に、真城は心の底から部活してなくてよかったと思った。
「ん。俺らは親の都合でまた転校すっかもしれないから、下手に所属できないじゃん?」
「黒江は、そうなんだ。スマン。おれは卒業までココにいるの決定事項だから、部活してないのは単純にめんどいだけだ」
黒江が真顔で言うのに、坂下も真顔で返した。
真城は自分のことは棚の上に置いて、ニヤニヤしながら坂下に提案する。
「なんだよぉ。部活すればいいじゃん。そうすりゃスーちゃんのことを少しは忘れていられる」
「やめろぉぉぉぉぉ。スーちゃんのことを言わないでくれ。スーちゃん不足は、今のおれに充分に効いている」
坂下は両手で頭を抱えてフニャフニャと体を左右に振って苦しみを表現した。
真城は坂下にフニャフニャと絡みつく。
「ケケケッ。このまま散ってしまえ、坂下。オラオラオラァ」
「やーめーろーぉぉぉぉぉぉぉ。おっ、寮母さんたちの屋台見っけ」
「どこどこ?」
真城と坂下が仲良くフニャフニャしているのを、黒江が睨みながら歩いている間に、とても賑わっている屋台の近くまできていた。
文芸部が同人誌を売っている店先やら、園芸部が花を売っている店先やらの前を走り抜けて、いい匂いが漂っている寮母さんの屋台の前へ、真城たちは辿り着いた。
「おおっ、本格的な屋台だ」
「何があるんだ、何が」
真城と坂下がザワザワしている後ろから、ひときわ背の高い黒江が店先のメニューを読んで聞かせる。
「えーと、なになに……鶏のから揚げに焼きとうもろこし、たこやきにフライドポテト、ポップコーン……軽食だな? 夜はまたメニューが変わるらしい。つか、夕方の五時って夜?」
黒江が首を傾げるのにそろえるように真城も首を傾げた。
「暗くなると舞台の方が始まるからじゃない? 始まるの六時だっけ?」
「六時半。校長先生の話があるから、実質始まるのは七時だな?」
「なんだそりゃ~」
坂下に訂正されて、真城はガハハと笑う。
「それよりも何か食うなら列につかないと。すげぇ行列」
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