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第35話 部活勧誘~
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司会進行役の生徒が告げる。
「ここからは各部より、勧誘のお知らせでぇ~す」
客席がザワザワし始めた。
「え? いまの時期に勧誘?」
真城が戸惑っていると、坂下が「あぁ」と妙に納得した様子で言う。
「この学校、転校はもちろん転入も多いから、隙あらば勧誘があるらしいよ」
「マジかぁ~」
「それに部活やってるヤツが少ないからな。実際、おれらもやってないじゃん」
「ん、そうだな」
妙に納得している真城の横で、黒江は「たりぃ」とか言っていた。
「まずは陸上部でぇ~すっ」
司会進行役が呼びかけると、ランニングシャツに短パンを着た陸上部のマッチョなお兄さんたちが、檀上にズラッと並んだ。
中には細マッチョもいるが、マッチョマッチョもひとつマッチョで細マッチョくらいの割合である。
陸上部の部長が勧誘内容を力強く訴える。
「陸上部は、走るだけではありません。やり投げや砲丸投げなどの投てきの種目もありますし、走高跳や走り幅跳びなどの跳ぶ種目もあります。我が校ではボディビルも陸上部でチャレンジできますっ。なお山岳部との掛け持ち参加は可能ですっ。せーのっ!」
「「「「「キミも陸上部にならないかっ!」」」」」
部長の掛け声で陸上部員が一斉にサイドチェストのポーズをとると、客席がドッと沸いた。
上半身をグッとねじり、足はくの字、肩を後ろ側に引いた腕で反対側の腕の手首をグッと持ってポージングする部員たちの筋肉がムキッと盛り上がる。
「おお、凄い胸の厚みだっ」
「腕が太いっ」
真城が騒げば、坂下も騒めく。
「背中や肩、脚も厚みがあるが、あの中にいると細マッチョ先輩の細さが目立つな?」
黒江は冷静に分析していた。
司会進行役が案内する。
「はい、陸上部の皆さん、ありがとうございましたー。続きましては、チアリーディング部の皆さん、お願いしまぁーす」
軽やかに出ていく陸上部員とい代わりに、Tシャツにショートパンツを着たチアリーディング部員が跳ねるように入ってきた。
「我がチアリーディング部は、男子ならではの力強いチアリーディングを目指しています。君も一緒に飛んで跳ねて魅せてみないか⁉ なお山岳部との掛け持ち参加は可能ですっ」
部長の号令に合わせてピラミッドのように組みあがったり、最上段の部員がピョンと飛んだりと舞台上で賑やかに動き回る部員たちの姿に、客席の生徒を目を丸くしたり、歓声を上げたりと忙しい。
技が終わると一列に部員が並び、輝くような笑顔と共にフロントラットスプレッドを披露した。
両手を握りこぶしにしてウエストのあたりに当て肘を広げて立つこのポーズは、背中の筋肉を左右に大きく開き、背中の横幅を強調するボーズだ。
客席からは「いいぞー、その背中なら空も飛べるはずっ!」などと声がかかってドッと笑いが沸いた。
「はい、チアリーディング部の皆さん、ありがとうございましたー。続きましては、新聞部の皆さん、お願いしまぁーす」
軽やかにチアリーディング部が帰っていくと新聞部や文芸部、将棋部と囲碁部、そしてチェス部や美術部といった文化部の勧誘が続いた。
「なぁ黒江。どの部活も山岳部との掛け持ちできるみたいだな?」
「そうだな、真城」
坂下が真城の後ろから覗き込むように言う。
「こんだけ言われると、逆に山岳部が気になるな?」
「そだな」
真城と黒江もコクコクと頷いた。
檀上では司会進行役がマイクを握って声を張る。
「はい、美術部の皆さん、ありがとうございましたー。そして我が放送部もよろしくお願いしまぁーす」
バタバタという音がして四方から檀上に放送部のメンバーが上がってきて一列に並び始める。
司会進行役もマイクを置くとメンバーの列に加わり、ピンと立つと一斉に上半身を少し前に倒しながら腕を胸の前辺りで軽く重ね、グッと体に力を入れて首周りあたりの僧帽筋や肩の筋肉、腕の太さを誇るようにアピールしながらモストマスキュラーのポーズを決めた。
「何だよアレー! 一番筋肉ない部活が、一番筋肉あるっぽいポーズ決めてる~」
真城が叫ぶのと合わせるように客席からドッと笑いが起きた。
拍手に応えるように両手を挙げて振っていた司会進行役が、右手にマイクを握りって宣言する。
「はーい、部活の勧誘はここまででーす。続きましては、生徒会の引継ぎ式となりまーす」
そこで黒江が冷静に突っ込む。
「なぁ……山岳部の勧誘、あったか?」
「あっ……」
「気付かなかったな?」
真城と坂下は首を傾げたが、疑問は解消されないまま、しれっとプログラムは進んでいった。
「ここからは各部より、勧誘のお知らせでぇ~す」
客席がザワザワし始めた。
「え? いまの時期に勧誘?」
真城が戸惑っていると、坂下が「あぁ」と妙に納得した様子で言う。
「この学校、転校はもちろん転入も多いから、隙あらば勧誘があるらしいよ」
「マジかぁ~」
「それに部活やってるヤツが少ないからな。実際、おれらもやってないじゃん」
「ん、そうだな」
妙に納得している真城の横で、黒江は「たりぃ」とか言っていた。
「まずは陸上部でぇ~すっ」
司会進行役が呼びかけると、ランニングシャツに短パンを着た陸上部のマッチョなお兄さんたちが、檀上にズラッと並んだ。
中には細マッチョもいるが、マッチョマッチョもひとつマッチョで細マッチョくらいの割合である。
陸上部の部長が勧誘内容を力強く訴える。
「陸上部は、走るだけではありません。やり投げや砲丸投げなどの投てきの種目もありますし、走高跳や走り幅跳びなどの跳ぶ種目もあります。我が校ではボディビルも陸上部でチャレンジできますっ。なお山岳部との掛け持ち参加は可能ですっ。せーのっ!」
「「「「「キミも陸上部にならないかっ!」」」」」
部長の掛け声で陸上部員が一斉にサイドチェストのポーズをとると、客席がドッと沸いた。
上半身をグッとねじり、足はくの字、肩を後ろ側に引いた腕で反対側の腕の手首をグッと持ってポージングする部員たちの筋肉がムキッと盛り上がる。
「おお、凄い胸の厚みだっ」
「腕が太いっ」
真城が騒げば、坂下も騒めく。
「背中や肩、脚も厚みがあるが、あの中にいると細マッチョ先輩の細さが目立つな?」
黒江は冷静に分析していた。
司会進行役が案内する。
「はい、陸上部の皆さん、ありがとうございましたー。続きましては、チアリーディング部の皆さん、お願いしまぁーす」
軽やかに出ていく陸上部員とい代わりに、Tシャツにショートパンツを着たチアリーディング部員が跳ねるように入ってきた。
「我がチアリーディング部は、男子ならではの力強いチアリーディングを目指しています。君も一緒に飛んで跳ねて魅せてみないか⁉ なお山岳部との掛け持ち参加は可能ですっ」
部長の号令に合わせてピラミッドのように組みあがったり、最上段の部員がピョンと飛んだりと舞台上で賑やかに動き回る部員たちの姿に、客席の生徒を目を丸くしたり、歓声を上げたりと忙しい。
技が終わると一列に部員が並び、輝くような笑顔と共にフロントラットスプレッドを披露した。
両手を握りこぶしにしてウエストのあたりに当て肘を広げて立つこのポーズは、背中の筋肉を左右に大きく開き、背中の横幅を強調するボーズだ。
客席からは「いいぞー、その背中なら空も飛べるはずっ!」などと声がかかってドッと笑いが沸いた。
「はい、チアリーディング部の皆さん、ありがとうございましたー。続きましては、新聞部の皆さん、お願いしまぁーす」
軽やかにチアリーディング部が帰っていくと新聞部や文芸部、将棋部と囲碁部、そしてチェス部や美術部といった文化部の勧誘が続いた。
「なぁ黒江。どの部活も山岳部との掛け持ちできるみたいだな?」
「そうだな、真城」
坂下が真城の後ろから覗き込むように言う。
「こんだけ言われると、逆に山岳部が気になるな?」
「そだな」
真城と黒江もコクコクと頷いた。
檀上では司会進行役がマイクを握って声を張る。
「はい、美術部の皆さん、ありがとうございましたー。そして我が放送部もよろしくお願いしまぁーす」
バタバタという音がして四方から檀上に放送部のメンバーが上がってきて一列に並び始める。
司会進行役もマイクを置くとメンバーの列に加わり、ピンと立つと一斉に上半身を少し前に倒しながら腕を胸の前辺りで軽く重ね、グッと体に力を入れて首周りあたりの僧帽筋や肩の筋肉、腕の太さを誇るようにアピールしながらモストマスキュラーのポーズを決めた。
「何だよアレー! 一番筋肉ない部活が、一番筋肉あるっぽいポーズ決めてる~」
真城が叫ぶのと合わせるように客席からドッと笑いが起きた。
拍手に応えるように両手を挙げて振っていた司会進行役が、右手にマイクを握りって宣言する。
「はーい、部活の勧誘はここまででーす。続きましては、生徒会の引継ぎ式となりまーす」
そこで黒江が冷静に突っ込む。
「なぁ……山岳部の勧誘、あったか?」
「あっ……」
「気付かなかったな?」
真城と坂下は首を傾げたが、疑問は解消されないまま、しれっとプログラムは進んでいった。
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