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魔道具屋から例のブツ
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翌日の朝、いつも通りにパティスリー・セリナの定番商品となったフルーツケーキやチーズケーキ、アップルパイ、タルトなどを一通り作って、店頭のショーケースに入れた後、調理台の上に銅製のボウルを置き、その中に小麦粉、塩、砂糖、固形バターなどの材料を入れてザックリと混ぜ、次に牛乳と卵を投入し、さらに混ぜ合わせて生地を作る。
生地が出来上がったら軽く小麦粉をまいて打ち粉をして生地がくっつかないようにした後、次に金属製の型で生地を型抜きしていく。
ある程度、型抜きが終わったら今度は生地を複数に分けて、刻んだオレンジの皮を練り込んだ生地を作って型抜きし鉄板に並べる。今度は刻んだレモンの皮と刻んだショウガ、スパイスを練り込んだ生地を作って型抜きし同じように鉄板に並べる。
次にブルーベリーを練り込んだ生地を型抜きして鉄板に並べ、最後に生地の表面にハケで牛乳を塗ってから、熱してある窯の中に入れて火魔法で、こんがりと焼いていく。すると淡黄色の生地が窯内の熱で膨らんでいき、芳ばしい香りを漂わせながら、やがて黄金色のスコーンが焼き上がった。
「うん。良い感じに焼きあがったわね!」
まだ開店まで時間があるし、ダイニングでお茶を入れて食べようかしらと思いながら廊下に出るとちょうど、階段の方から双子が降りて来る音が聞こえてきた。
「あ、おはようございます。セリナ様」
「おはよう。ルル、ララ」
目ざとい双子はピンと猫耳を立て、瞳を見開く。私が持っている鉄板に並んだ黄金色の物体に視線がクギ付けだ。
「セリナ様。それは?」
「丁度さっき焼きあがったスコーンよ。一緒に朝ごはんにしましょう」
「はい!」
「じゃあ私、お茶の用意をします!」
ルルとララがダイニングルームで陶器のポットとティーカップにお茶を淹れている間、私はダイニングテーブルの上に白磁器の皿を置き、複数種のスコーンを並べ、ジャムやクリームを用意する。
双子が琥珀色のブレンド・ハーブティーを用意し、各自がイスにかけた所でルルとララが嬉しそうに大皿に並べられたスコーンを取ろうとして、はたと気づく。
「あ、このスコーンって、なんだか黄色いような?」
「よく見たら、何か練り込まれてる……?」
「ええ。こっちの黄色のスコーンは、オレンジの皮を練り込んだオレンジスコーンなの」
「オレンジの皮!?」
「確かに、ほんのりオレンジの香りがします!」
香りに誘われるように手に持っている、黄金色のスコーンをパクリと食べると猫耳のメイドは大きな瞳を輝かせた。
「オレンジのスコーン、美味しいです!」
生地が出来上がったら軽く小麦粉をまいて打ち粉をして生地がくっつかないようにした後、次に金属製の型で生地を型抜きしていく。
ある程度、型抜きが終わったら今度は生地を複数に分けて、刻んだオレンジの皮を練り込んだ生地を作って型抜きし鉄板に並べる。今度は刻んだレモンの皮と刻んだショウガ、スパイスを練り込んだ生地を作って型抜きし同じように鉄板に並べる。
次にブルーベリーを練り込んだ生地を型抜きして鉄板に並べ、最後に生地の表面にハケで牛乳を塗ってから、熱してある窯の中に入れて火魔法で、こんがりと焼いていく。すると淡黄色の生地が窯内の熱で膨らんでいき、芳ばしい香りを漂わせながら、やがて黄金色のスコーンが焼き上がった。
「うん。良い感じに焼きあがったわね!」
まだ開店まで時間があるし、ダイニングでお茶を入れて食べようかしらと思いながら廊下に出るとちょうど、階段の方から双子が降りて来る音が聞こえてきた。
「あ、おはようございます。セリナ様」
「おはよう。ルル、ララ」
目ざとい双子はピンと猫耳を立て、瞳を見開く。私が持っている鉄板に並んだ黄金色の物体に視線がクギ付けだ。
「セリナ様。それは?」
「丁度さっき焼きあがったスコーンよ。一緒に朝ごはんにしましょう」
「はい!」
「じゃあ私、お茶の用意をします!」
ルルとララがダイニングルームで陶器のポットとティーカップにお茶を淹れている間、私はダイニングテーブルの上に白磁器の皿を置き、複数種のスコーンを並べ、ジャムやクリームを用意する。
双子が琥珀色のブレンド・ハーブティーを用意し、各自がイスにかけた所でルルとララが嬉しそうに大皿に並べられたスコーンを取ろうとして、はたと気づく。
「あ、このスコーンって、なんだか黄色いような?」
「よく見たら、何か練り込まれてる……?」
「ええ。こっちの黄色のスコーンは、オレンジの皮を練り込んだオレンジスコーンなの」
「オレンジの皮!?」
「確かに、ほんのりオレンジの香りがします!」
香りに誘われるように手に持っている、黄金色のスコーンをパクリと食べると猫耳のメイドは大きな瞳を輝かせた。
「オレンジのスコーン、美味しいです!」
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