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魔道具屋から例のブツ
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黄色いスコーンをほおばりながら幸せそうに食べた双子は、次にララがベリーが練り込まれたスコーンに手を伸ばし、ルルはプレーンタイプのスコーンに手を伸ばした。
「こっちはブルーベリーですよね?」
「ブルーベリースコーンも美味しいです!」
「そう。良かった。クリームも用意したから、好みでつけてね。プレーンタイプのスコーンはジャムかクリームをつけた方が美味しいと思うわ」
「はい!」
「ありがとうございます!」
「あら、このスコーンも普通のと違うような……?」
ルルがこんがりとキツネ色の焼き目がついたスコーンを、まじまじと見つめながら小首をかしげている。
「そっちはレモンの皮とショウガとスパイスを入れたレモン&ジンジャー・スコーンよ」
「ショウガが入ってるんですか!?」
「うん。ショウガって健康に良いし、ためしに作ってみたの食べてみて」
双子はくんくんとニオイを確かめた後、ぱくりと食べた。
「これは……!」」
「言われてみると、確かにほんのりとショウガの香りが!」
「あ……。何だか食べた後、身体がちょっと温かくなってきたような?」
「うん、そうなの! ショウガには血行を良くして身体を温める効果があるから、特に寒い季節や身体の冷えが気になる女性はショウガを摂取すると健康に良いのよ」
「へぇ、そうなんですね」
「じゃあ寒い季節とか、きっとよく売れますね!」
「ん? ああ、そうね。そう言えば……。うん、そうね」
「このスコーンって新商品なんですよね?」
「うーん。そういうつもりじゃ無かったんだけど……。言われてみると新商品にしても良いわね。ジンジャー&スパイスのスコーンは冬季限定の商品にしても良いし」
「セリナ様は自分で食べるために、ショウガのスコーンを作ったんですか?」
「自分でって言うか……」
その時、店舗のドアをけたたましくノックする音が聞こえてきた。
「早朝から、お客様でしょうか?」
「まだ開店時間じゃないのに困るわね」
「私、ちょっと行って、開店時間まで待ってほしいって伝えます」
「うん。お願い、ルル」
猫耳メイドの片割れが店頭に向かった後、静かになったと思った次の瞬間だった。
「ちょ! ダメです! 勝手に入らないで下さい! 開店もまだなんですよ!?」
「うるせぇ! 店には用がねぇから良いんだよ!」
店頭から聞こえてくる大きな声に私とララは朝食の手を止め、ゆっくりと顔を上げた。
「あの声は……」
「まさか」
「こっちはブルーベリーですよね?」
「ブルーベリースコーンも美味しいです!」
「そう。良かった。クリームも用意したから、好みでつけてね。プレーンタイプのスコーンはジャムかクリームをつけた方が美味しいと思うわ」
「はい!」
「ありがとうございます!」
「あら、このスコーンも普通のと違うような……?」
ルルがこんがりとキツネ色の焼き目がついたスコーンを、まじまじと見つめながら小首をかしげている。
「そっちはレモンの皮とショウガとスパイスを入れたレモン&ジンジャー・スコーンよ」
「ショウガが入ってるんですか!?」
「うん。ショウガって健康に良いし、ためしに作ってみたの食べてみて」
双子はくんくんとニオイを確かめた後、ぱくりと食べた。
「これは……!」」
「言われてみると、確かにほんのりとショウガの香りが!」
「あ……。何だか食べた後、身体がちょっと温かくなってきたような?」
「うん、そうなの! ショウガには血行を良くして身体を温める効果があるから、特に寒い季節や身体の冷えが気になる女性はショウガを摂取すると健康に良いのよ」
「へぇ、そうなんですね」
「じゃあ寒い季節とか、きっとよく売れますね!」
「ん? ああ、そうね。そう言えば……。うん、そうね」
「このスコーンって新商品なんですよね?」
「うーん。そういうつもりじゃ無かったんだけど……。言われてみると新商品にしても良いわね。ジンジャー&スパイスのスコーンは冬季限定の商品にしても良いし」
「セリナ様は自分で食べるために、ショウガのスコーンを作ったんですか?」
「自分でって言うか……」
その時、店舗のドアをけたたましくノックする音が聞こえてきた。
「早朝から、お客様でしょうか?」
「まだ開店時間じゃないのに困るわね」
「私、ちょっと行って、開店時間まで待ってほしいって伝えます」
「うん。お願い、ルル」
猫耳メイドの片割れが店頭に向かった後、静かになったと思った次の瞬間だった。
「ちょ! ダメです! 勝手に入らないで下さい! 開店もまだなんですよ!?」
「うるせぇ! 店には用がねぇから良いんだよ!」
店頭から聞こえてくる大きな声に私とララは朝食の手を止め、ゆっくりと顔を上げた。
「あの声は……」
「まさか」
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