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パティスリーにて
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テラスの植木鉢やプランターに水をやり終えた私はカラになった水差しを持って階段を降りた。さいわい水やりの途中でお向かいの魔道具屋、コルニクスさんが顔を出してくることもなかった。
ショールの下は上半身にタオルを巻いただけという心許ない格好だった為、今日ばかりは顔を会わせることがなくて本当に良かった。安堵しながら少し開いた扉の隙間から一階のダイニングルームをのぞくと、部屋の中では相変わらずレイチェルや双子が一生懸命、オレンジ色の布地を縫ってくれている。
レイチェルも双子も手慣れた様子で作業をしてくれているけど、まだまだ完成までには時間がかかるだろう。どんなに早くてもお昼以降まで時間がかかるのは間違いないと思われる。
「ならば、手の空いてる私はせめて昼食を用意しよう!」
そう思い立ち、調理場に入った。右手は相も変わらず銅製ボウルがぴったりと貼り付いていて左手しか使えないが、右手にくっついているのと別途に二つボウルを用意し、左手で卵を割り、白身を片方のボウルに入れていく。
「さすがに左手の片手割りだと、卵のカラが入っちゃうわね」
独りごちながら、白身と一緒に混入してしまった卵のカラを取り除いていく。そしてもう一つのボウルには卵黄と牛乳を投入し風魔法でよく混ぜる。さらに小麦粉をふるいにかけながら入れていく。
次に卵白のみを入れていたボウルを風魔法でツノが立つほどよく泡立てながら砂糖も投入してメレンゲ状にしていく。よく泡だった所で卵黄と牛乳が入ったボウルの中身をメレンゲと混ぜ合わせ、木べらで切るようになじませていく。
生地が用意出来たら火魔法で窯に火を入れ、バターをひいた鉄製フライパンにクリーム色のメレンゲ生地をこんもりと流し込み、フタをして弱火でしばらく熱する。
食欲をそそる芳ばしい香りが室内に漂いはじめた頃、フタを開けて金属製のフライ返しで生地をやさしくひっくり返せば、キツネ色のほどよい焼き目がついた分厚いパンケーキができあがった。
「よし! 良い感じに分厚く焼けたわね!」
こうして人数分のパンケーキを焼いていき、最後に保冷庫に入れておいたソーセージとスクランブルエッグをフライパンで焼いて、葉野菜と真っ赤なトマトをカットし白磁器の皿に盛り付ければ昼食のパンケーキ・プレートが出来上がった。
ちょうど太陽が中天にある時間でタイミング的にも良い時間だろう。私はダイニングルームにいる双子やレイチェルに声をかけた。
「みんな、お疲れ様」
「セリナ様。あれ?」
「なんだか良いニオイがします」
ドアを開けたことで調理場にこもっていたパンケーキやウインナー、スクランブルエッグの香りがダイニングルームにも届いたようだ。猫耳の双子は耳と鼻をヒクヒクと動かしながら調理場の方に視線を向けている。
「実はパンケーキを作ったのよ。レイチェルの分も作ったの」
「えっ、私の分もですか!?」
「ええ。ちょうどお昼だし、みんなで食べましょう?」
ショールの下は上半身にタオルを巻いただけという心許ない格好だった為、今日ばかりは顔を会わせることがなくて本当に良かった。安堵しながら少し開いた扉の隙間から一階のダイニングルームをのぞくと、部屋の中では相変わらずレイチェルや双子が一生懸命、オレンジ色の布地を縫ってくれている。
レイチェルも双子も手慣れた様子で作業をしてくれているけど、まだまだ完成までには時間がかかるだろう。どんなに早くてもお昼以降まで時間がかかるのは間違いないと思われる。
「ならば、手の空いてる私はせめて昼食を用意しよう!」
そう思い立ち、調理場に入った。右手は相も変わらず銅製ボウルがぴったりと貼り付いていて左手しか使えないが、右手にくっついているのと別途に二つボウルを用意し、左手で卵を割り、白身を片方のボウルに入れていく。
「さすがに左手の片手割りだと、卵のカラが入っちゃうわね」
独りごちながら、白身と一緒に混入してしまった卵のカラを取り除いていく。そしてもう一つのボウルには卵黄と牛乳を投入し風魔法でよく混ぜる。さらに小麦粉をふるいにかけながら入れていく。
次に卵白のみを入れていたボウルを風魔法でツノが立つほどよく泡立てながら砂糖も投入してメレンゲ状にしていく。よく泡だった所で卵黄と牛乳が入ったボウルの中身をメレンゲと混ぜ合わせ、木べらで切るようになじませていく。
生地が用意出来たら火魔法で窯に火を入れ、バターをひいた鉄製フライパンにクリーム色のメレンゲ生地をこんもりと流し込み、フタをして弱火でしばらく熱する。
食欲をそそる芳ばしい香りが室内に漂いはじめた頃、フタを開けて金属製のフライ返しで生地をやさしくひっくり返せば、キツネ色のほどよい焼き目がついた分厚いパンケーキができあがった。
「よし! 良い感じに分厚く焼けたわね!」
こうして人数分のパンケーキを焼いていき、最後に保冷庫に入れておいたソーセージとスクランブルエッグをフライパンで焼いて、葉野菜と真っ赤なトマトをカットし白磁器の皿に盛り付ければ昼食のパンケーキ・プレートが出来上がった。
ちょうど太陽が中天にある時間でタイミング的にも良い時間だろう。私はダイニングルームにいる双子やレイチェルに声をかけた。
「みんな、お疲れ様」
「セリナ様。あれ?」
「なんだか良いニオイがします」
ドアを開けたことで調理場にこもっていたパンケーキやウインナー、スクランブルエッグの香りがダイニングルームにも届いたようだ。猫耳の双子は耳と鼻をヒクヒクと動かしながら調理場の方に視線を向けている。
「実はパンケーキを作ったのよ。レイチェルの分も作ったの」
「えっ、私の分もですか!?」
「ええ。ちょうどお昼だし、みんなで食べましょう?」
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