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ご都合主義はあしからずご了承くださいませ
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「ずっと好きだった。観念して私にしときなよ」
どうも!初めまして!!ただ今絶賛プロポーズされております私はリリアーヌと申します。
前世は平々凡々の日本人女性。漫画、小説、ライトノベル、BLなんでもござれの雑食かつ活字中毒者で、転生小説にまで手を伸ばし読み漁ってたらまさか自分の死因が交通事故で、読んでた小説の世界に転生するなんてテンプレすぎっしょ(笑)
絶対絶対ぜっーたい!決められた人生なんて歩んでやるもんか!と意気込み生きてきました。
…はい、過去形です。
「寝言は寝て言うものですよ、殿下」
「おや、リリア。いつもの猫はどこにやったんだい?」
「…不敬を承知で申し上げますわ。私は婚約破棄を望んでおりますの。殿下にはアリス様がいらっしゃるではありませんか」
「私の話を聞いていたかい?それに殿下なんて他人行儀な。私を愛してるっていつになったら認めるのかな」
「認めるも何もその様な事実、万に一つもございませんわ。私はあくまでも仮の婚約者。王家、我が侯爵家の両家の利害一致で結ばれた契約ではありませんか。畏れ多くも幼少の頃よりお傍に置かせて頂き、育んだ友情を愛情と混同しているだけでございましょう」
よし、この長文よくぞノンブレス一気で言い切った私!
このまま押しきれば逃げれ…
「逃がさないよ」
ですよねー。でも、まだチャンスはあるはず!
「アリス様が殿下をお待ちしておりますわ。私もロバートの元へ戻…」
「このタイミングで他の男の名前を出すなんて…リリアは私にヤキモチを妬かせる天才だな。(にっこり)」
ああー!!地雷を踏んでしまいました!
一言余計でしたわ。何故アリス様の話題だけに留めなかったのかしら、私のお馬鹿。天使の笑顔がすっかり黒い笑顔に変わってしまいましたわ。
「俺はこんなにも一途にリリアを愛しているのに…まだ足りないのか?」
どうしましょう、私から俺に口調も変わってしまいましたわ。
いや、諦めたら試合終了ですわね、安〇先生!女は度胸よ!!
「で、殿下」
「ヴィル」
「……ヴィルヘルム殿下」
「ヴィル」
「…………ヴィル様」
「様も要らないんだけどね。なんだい?」
「何故私がヴィル様を愛しているとお思いになられたのですか?」
「気付いていないと思っていたのかい?」
「……何のことでございましょう」
「アリス嬢を私に近づけたのもリリア、君だって私は知っていたよ。卒業と同時に結婚だから、せめて学園にいる間は羽を伸ばして自由にさせてあげたかったんだけど、勘違いされるまでエスカレートするとさすがに見過ごせないよね」
あぁ…バレていたのですね。
ヴィル様を遠ざける為にアリス様を宛てがったのも。他のこともきっと全部
なんて滑稽なのでしょうか。
「今なら噂程度で抑えれるから素直になりなよ」
いつの間にか人払いされ、後ろは壁。
何年か前に流行った所謂壁ドンなうです!
ヴィル様の左手は壁、右手は私の顎へ。ちなみに足も間に入れられ逃げ場なし。
「リリア」
イケメンがグイグイ迫ってくるー!
顔はどストライクですのよ!!ですが美人過ぎて視界の暴力!遠目からそっと鑑賞するのが適量。
こんな至近距離ではお腹がいっぱいになりますわ。
見た目も中身も完璧過ぎるヴィルヘルム王太子殿下は、いったい私のどこを好きになったのでしょうか。
いったい何処で間違ったのかしら?リスタートを求めます!!
どうも!初めまして!!ただ今絶賛プロポーズされております私はリリアーヌと申します。
前世は平々凡々の日本人女性。漫画、小説、ライトノベル、BLなんでもござれの雑食かつ活字中毒者で、転生小説にまで手を伸ばし読み漁ってたらまさか自分の死因が交通事故で、読んでた小説の世界に転生するなんてテンプレすぎっしょ(笑)
絶対絶対ぜっーたい!決められた人生なんて歩んでやるもんか!と意気込み生きてきました。
…はい、過去形です。
「寝言は寝て言うものですよ、殿下」
「おや、リリア。いつもの猫はどこにやったんだい?」
「…不敬を承知で申し上げますわ。私は婚約破棄を望んでおりますの。殿下にはアリス様がいらっしゃるではありませんか」
「私の話を聞いていたかい?それに殿下なんて他人行儀な。私を愛してるっていつになったら認めるのかな」
「認めるも何もその様な事実、万に一つもございませんわ。私はあくまでも仮の婚約者。王家、我が侯爵家の両家の利害一致で結ばれた契約ではありませんか。畏れ多くも幼少の頃よりお傍に置かせて頂き、育んだ友情を愛情と混同しているだけでございましょう」
よし、この長文よくぞノンブレス一気で言い切った私!
このまま押しきれば逃げれ…
「逃がさないよ」
ですよねー。でも、まだチャンスはあるはず!
「アリス様が殿下をお待ちしておりますわ。私もロバートの元へ戻…」
「このタイミングで他の男の名前を出すなんて…リリアは私にヤキモチを妬かせる天才だな。(にっこり)」
ああー!!地雷を踏んでしまいました!
一言余計でしたわ。何故アリス様の話題だけに留めなかったのかしら、私のお馬鹿。天使の笑顔がすっかり黒い笑顔に変わってしまいましたわ。
「俺はこんなにも一途にリリアを愛しているのに…まだ足りないのか?」
どうしましょう、私から俺に口調も変わってしまいましたわ。
いや、諦めたら試合終了ですわね、安〇先生!女は度胸よ!!
「で、殿下」
「ヴィル」
「……ヴィルヘルム殿下」
「ヴィル」
「…………ヴィル様」
「様も要らないんだけどね。なんだい?」
「何故私がヴィル様を愛しているとお思いになられたのですか?」
「気付いていないと思っていたのかい?」
「……何のことでございましょう」
「アリス嬢を私に近づけたのもリリア、君だって私は知っていたよ。卒業と同時に結婚だから、せめて学園にいる間は羽を伸ばして自由にさせてあげたかったんだけど、勘違いされるまでエスカレートするとさすがに見過ごせないよね」
あぁ…バレていたのですね。
ヴィル様を遠ざける為にアリス様を宛てがったのも。他のこともきっと全部
なんて滑稽なのでしょうか。
「今なら噂程度で抑えれるから素直になりなよ」
いつの間にか人払いされ、後ろは壁。
何年か前に流行った所謂壁ドンなうです!
ヴィル様の左手は壁、右手は私の顎へ。ちなみに足も間に入れられ逃げ場なし。
「リリア」
イケメンがグイグイ迫ってくるー!
顔はどストライクですのよ!!ですが美人過ぎて視界の暴力!遠目からそっと鑑賞するのが適量。
こんな至近距離ではお腹がいっぱいになりますわ。
見た目も中身も完璧過ぎるヴィルヘルム王太子殿下は、いったい私のどこを好きになったのでしょうか。
いったい何処で間違ったのかしら?リスタートを求めます!!
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