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一章
丹野君④
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「じゃあ葵唯はトイレ我慢してもらおうかな。おもらししたら丹野君に舐めてもらうから。丹野君のおもらしは葵唯が舐めてね~。
丹野君は処女喪失でもしようか。それくらいで許してあげるよ」
ルンルンと明るい笑顔で永瀬がそう言い出した。さっきまでは絶対許しませんという顔をしていたのに……一体なんなんだ。
「はぁ……はぁ……」
小倉は小倉で僕の尿をペロペロ舐めて、はあはあ荒い息をしている。こいつここまでの変態だったのか……。
永瀬はそんな小倉の頭を撫でている。
「ねぇねぇ丹野君、葵唯可愛いでしょ? 最近は真面目な顔しちゃって、なかなか甘えてくれないから丹野君に感謝だよ。
盗撮しないって約束してくれれば、アナル貫通だけで許してあげるね~」
それはそれで最悪なんだけど。まぁ排泄物を舐めるよりはマシか……。
「でもどうしようかな、僕好きな人にしか突っ込みたくないんだよねぇ……あ、そうだ葵唯。丹野君のアナル掘ってよ、命令だよっ」
「ぺちゃぺちゃ……うん」
小倉は僕に近寄ると僕を膝立ちにさせて胸を床に付けるような体勢に変えさせた。
それで僕のケツの穴の臭いをクンクンと嗅いで、ペロペロ舐めてくる。く、臭いよな? 漏らしてるし、それ以前にそこが臭くないわけない。
ぞわっと鳥肌が立った。なにこれ……ケツの穴舐められるの……こんなに気持ち良かったのか。
いやいや、気分は気持ち悪いのに身体が気持ち良さがっている。
腕の痛みが分からなくなってきた。
穴に舌を捩じ込まされる。排泄の時にしか開かないそこを無理に開かれるのは違和感が強い。
次に指を入れられた。奥まで指が届くと痛みを感じた。
指で広げられながら、また舐められた。穴と玉の間も舐められると、気持ち良さから力が抜けた。
身体の強張りが抜けたと分かると、小倉は指を二本に増やして中を蹂躙する。
「三本目、入れるね。それくらいは拡張しないと入らないから。ローションあれば楽なんだけど……ごめん。莉紅が罰だって言って、くれなかったから……」
僕は頭を左右に振った。元はと言えば僕が盗撮したのが悪かったんだ。あれで何度も抜いた。オナニーする事しか考えられなかった。
三本目の指が入れられた。圧迫感が半端なくて、息の仕方を忘れる。
「ゆっくり吸って……吐いて……吸って……」
小倉の声に合わせて呼吸をした。苦しいけど、呼吸をすると、どうにか窒息せずにすみそうだ。
けど痛みが強くて、全身からぶわっと汗が吹き出す。
その時、背中を舐められた。柔らかい舌にマッサージされてるみたいで気持ちが良い。
あったかい。ゾクゾクと快楽に飲まれそうだ。
「入れるよ」
僕はただ頷いた。彼になら、僕を救ってくれた小倉になら犯されても、なんだか嫌な感じはしない。
腸内が圧迫される。指の苦しみの比じゃない。
腸壁が擦れて痛い。小倉は痛くないのかな。
「お……小倉、痛くない?」
「それなりに。でも気にしなくていいよ。お前は、自分の事だけ考えていればいい 」
腰を掴まれて、前後に律動を始めた。痛い! 忘れていた腕の痛みも蘇る。
「ぐ……ぐっ……うぅ」
「痛い? 俺に縋っていいよ」
そう言われると涙がボロボロ零れた。「うぅ……」と呻くと、小倉は腰の動きを止めて僕の頭を優しく撫でた。
「大丈夫だよ。辛いのはもうすぐ終わるからね、ごめんね、ごめんね」
あぁ……人に優しくされると切なくなるんだ。嬉しくて、なんか悲しくて、小倉に甘えたくなった。
彼なら俺を甘やかしてくれると思った。
バッグの体勢から仰向けに変えてもらった。脚は大きく開かないといけなくて、苦しいけど、目の前に小倉がいる。
小倉の首に両手を絡ませた。甘えられる相手がいるだけで安心する。
「小倉、小倉ぁ……」
「丹野君、ごめんね。君は莉紅が好きなんだろ? 初めてが俺でごめん」
そんな事ないっ。僕が悪いのは確かだけれど、永瀬は怖い事するし、もう好きじゃない。
「ぼ、僕……君の方が……す、好き……君の事好きになりそう」
「ごめんね。俺、誰の気持ちにも答えられないんだ。ごめん」
そう言った小倉は寂しそうな目をしていた。その後小倉は射精せずに僕の中から出ていってしまった。
もし永瀬に何か言われても俺が守るからと言われて、放置された。
三時間くらい経って永瀬が戻ってきた。手には鞭……?
確か競馬の時に馬に使うやつ、だよな? SMプレイでも使ったりしてるけど、初心者向けじゃない。
「葵唯、トイレ行ってきていいよ」
「あ、ありがと……」
小倉はバタバタと走って地下室から出ていった。相当我慢していたんだろう。顔が青白くなっていた。
永瀬は僕の脚を開いて穴に指を突っ込んできた。いきなりの事で痛みが強い。
「中出ししなかったんだ。でも中まで広がってるからちゃんとやったんだね、丹野君は偉いね」
優しい声で頭を撫でられると、安堵から涙が零れた。
許されたい。許しの言葉が欲しくて、土下座をして額を床に付けた。
「ごめんなさい、本当にもうしません。もう永瀬君に迷惑かけません」
「反省したんだね。いいよ、許してあげる。盗撮の件はね……」
涙を流しながら頭を上げた。永瀬の笑顔を見て安心したかった。けれど──。
「盗撮をした罰で一日、ネットに情報拡散した罪でもう一日を予定してたんだけど。この分なら全部一日で済みそうだね」
まだ永瀬は死神のような顔をしていた。許していない事が分かる、怒りの顔。
特に般若のような顔という訳でもないのに、スっと感情のない表情が恐怖でしかない。
「で、でも……あんな嘘か本当か分からない内容なんて……」
「僕はね、僕らの行為が軽率に扱われた事が我慢ならないんだよ。確かに、あれを知られたところで僕らには何の害もない。でも、そういう事じゃないんだよ」
「ごめんなさい」
「大丈夫。殺しはしないから。この罰は禊だと思ってるんだ。君が反省していようと、けじめは必要だろう?
乗り越えて、もう絶対しないって確証を得られたら解放してあげる。僕も皆とイチャつきたいところを我慢してここに来てるんだよ。一緒に頑張ろうね?」
絶対コイツおかしい!!
「もうしませんから……絶対関わらないですし、て、転校します!! 助けてください」
「転校なんてしなくていいよ。でもそこまで言うなら、一時間この鞭を受けるだけで許してあげようね」
僕って優しいでしょ? って言っているかのようだ。あんなので打たれて一時間も耐えられると思えない。
「逃げられないように縛ってあげるね。下手に逃げると危険だから。ギャグボールも付けてあげるから好きなだけ叫んでいいよ」
「ひゃっ、ひゃめてくださいっ!! 助けてっ!! やめてくれぇっ!!」
僕の腕を掴み、縄が掛けられる。
嫌だ、嫌だ、嫌だ──!!
「莉紅、待って……」
「何?」
永瀬が動きを止めた、僕の腕を掴んだまま。そこには佐々木がいて、真面目な顔で永瀬を睨んでいる。
責める目を向けているようだ。
その後ろには梅山もいて、眉間にしわを寄せている。
「その罰なら俺が受けるから」
「莉紅様、私も受けるよ。一本鞭でもいいし」
「二人とも僕のする事に反対なんだね?」
永瀬が優しい声で問うと、二人は同時に縦に頷いた。
「丹野君が莉紅を傷付けた事は俺も許せないよ。でも、やりすぎじゃない?」
「あのね、葵唯君が……悲しそうな顔してたんだ。私、葵唯君を悲しませる人は例え莉紅様でも許せない、かも!」
二人とも……。僕の腕を掴む永瀬の手の力が抜ける。身を呈して助けてくれるなんて、小倉もだけど佐々木も梅山も聖人なのか?
「ふふっそんな事言っちゃって、自分が罰受けたいだけでしょ。
皆可愛いよね。葵唯は命令されて安心感得てるし、夏希は痛みで興奮しちゃうもんね、和秋はお仕置きされて甘えたいんでしょ?」
永瀬はデレっと気の緩んだ笑顔になった。僕には分かる、ずっとこの四人を追いかけてきたから。
永瀬がどれだけ三人を愛しているかも知っている。
小倉だけじゃなくこの二人もおねだりしてきたんだ。嬉しいんだよね、それを分かってしまう自分に嫌悪した。
丹野君は処女喪失でもしようか。それくらいで許してあげるよ」
ルンルンと明るい笑顔で永瀬がそう言い出した。さっきまでは絶対許しませんという顔をしていたのに……一体なんなんだ。
「はぁ……はぁ……」
小倉は小倉で僕の尿をペロペロ舐めて、はあはあ荒い息をしている。こいつここまでの変態だったのか……。
永瀬はそんな小倉の頭を撫でている。
「ねぇねぇ丹野君、葵唯可愛いでしょ? 最近は真面目な顔しちゃって、なかなか甘えてくれないから丹野君に感謝だよ。
盗撮しないって約束してくれれば、アナル貫通だけで許してあげるね~」
それはそれで最悪なんだけど。まぁ排泄物を舐めるよりはマシか……。
「でもどうしようかな、僕好きな人にしか突っ込みたくないんだよねぇ……あ、そうだ葵唯。丹野君のアナル掘ってよ、命令だよっ」
「ぺちゃぺちゃ……うん」
小倉は僕に近寄ると僕を膝立ちにさせて胸を床に付けるような体勢に変えさせた。
それで僕のケツの穴の臭いをクンクンと嗅いで、ペロペロ舐めてくる。く、臭いよな? 漏らしてるし、それ以前にそこが臭くないわけない。
ぞわっと鳥肌が立った。なにこれ……ケツの穴舐められるの……こんなに気持ち良かったのか。
いやいや、気分は気持ち悪いのに身体が気持ち良さがっている。
腕の痛みが分からなくなってきた。
穴に舌を捩じ込まされる。排泄の時にしか開かないそこを無理に開かれるのは違和感が強い。
次に指を入れられた。奥まで指が届くと痛みを感じた。
指で広げられながら、また舐められた。穴と玉の間も舐められると、気持ち良さから力が抜けた。
身体の強張りが抜けたと分かると、小倉は指を二本に増やして中を蹂躙する。
「三本目、入れるね。それくらいは拡張しないと入らないから。ローションあれば楽なんだけど……ごめん。莉紅が罰だって言って、くれなかったから……」
僕は頭を左右に振った。元はと言えば僕が盗撮したのが悪かったんだ。あれで何度も抜いた。オナニーする事しか考えられなかった。
三本目の指が入れられた。圧迫感が半端なくて、息の仕方を忘れる。
「ゆっくり吸って……吐いて……吸って……」
小倉の声に合わせて呼吸をした。苦しいけど、呼吸をすると、どうにか窒息せずにすみそうだ。
けど痛みが強くて、全身からぶわっと汗が吹き出す。
その時、背中を舐められた。柔らかい舌にマッサージされてるみたいで気持ちが良い。
あったかい。ゾクゾクと快楽に飲まれそうだ。
「入れるよ」
僕はただ頷いた。彼になら、僕を救ってくれた小倉になら犯されても、なんだか嫌な感じはしない。
腸内が圧迫される。指の苦しみの比じゃない。
腸壁が擦れて痛い。小倉は痛くないのかな。
「お……小倉、痛くない?」
「それなりに。でも気にしなくていいよ。お前は、自分の事だけ考えていればいい 」
腰を掴まれて、前後に律動を始めた。痛い! 忘れていた腕の痛みも蘇る。
「ぐ……ぐっ……うぅ」
「痛い? 俺に縋っていいよ」
そう言われると涙がボロボロ零れた。「うぅ……」と呻くと、小倉は腰の動きを止めて僕の頭を優しく撫でた。
「大丈夫だよ。辛いのはもうすぐ終わるからね、ごめんね、ごめんね」
あぁ……人に優しくされると切なくなるんだ。嬉しくて、なんか悲しくて、小倉に甘えたくなった。
彼なら俺を甘やかしてくれると思った。
バッグの体勢から仰向けに変えてもらった。脚は大きく開かないといけなくて、苦しいけど、目の前に小倉がいる。
小倉の首に両手を絡ませた。甘えられる相手がいるだけで安心する。
「小倉、小倉ぁ……」
「丹野君、ごめんね。君は莉紅が好きなんだろ? 初めてが俺でごめん」
そんな事ないっ。僕が悪いのは確かだけれど、永瀬は怖い事するし、もう好きじゃない。
「ぼ、僕……君の方が……す、好き……君の事好きになりそう」
「ごめんね。俺、誰の気持ちにも答えられないんだ。ごめん」
そう言った小倉は寂しそうな目をしていた。その後小倉は射精せずに僕の中から出ていってしまった。
もし永瀬に何か言われても俺が守るからと言われて、放置された。
三時間くらい経って永瀬が戻ってきた。手には鞭……?
確か競馬の時に馬に使うやつ、だよな? SMプレイでも使ったりしてるけど、初心者向けじゃない。
「葵唯、トイレ行ってきていいよ」
「あ、ありがと……」
小倉はバタバタと走って地下室から出ていった。相当我慢していたんだろう。顔が青白くなっていた。
永瀬は僕の脚を開いて穴に指を突っ込んできた。いきなりの事で痛みが強い。
「中出ししなかったんだ。でも中まで広がってるからちゃんとやったんだね、丹野君は偉いね」
優しい声で頭を撫でられると、安堵から涙が零れた。
許されたい。許しの言葉が欲しくて、土下座をして額を床に付けた。
「ごめんなさい、本当にもうしません。もう永瀬君に迷惑かけません」
「反省したんだね。いいよ、許してあげる。盗撮の件はね……」
涙を流しながら頭を上げた。永瀬の笑顔を見て安心したかった。けれど──。
「盗撮をした罰で一日、ネットに情報拡散した罪でもう一日を予定してたんだけど。この分なら全部一日で済みそうだね」
まだ永瀬は死神のような顔をしていた。許していない事が分かる、怒りの顔。
特に般若のような顔という訳でもないのに、スっと感情のない表情が恐怖でしかない。
「で、でも……あんな嘘か本当か分からない内容なんて……」
「僕はね、僕らの行為が軽率に扱われた事が我慢ならないんだよ。確かに、あれを知られたところで僕らには何の害もない。でも、そういう事じゃないんだよ」
「ごめんなさい」
「大丈夫。殺しはしないから。この罰は禊だと思ってるんだ。君が反省していようと、けじめは必要だろう?
乗り越えて、もう絶対しないって確証を得られたら解放してあげる。僕も皆とイチャつきたいところを我慢してここに来てるんだよ。一緒に頑張ろうね?」
絶対コイツおかしい!!
「もうしませんから……絶対関わらないですし、て、転校します!! 助けてください」
「転校なんてしなくていいよ。でもそこまで言うなら、一時間この鞭を受けるだけで許してあげようね」
僕って優しいでしょ? って言っているかのようだ。あんなので打たれて一時間も耐えられると思えない。
「逃げられないように縛ってあげるね。下手に逃げると危険だから。ギャグボールも付けてあげるから好きなだけ叫んでいいよ」
「ひゃっ、ひゃめてくださいっ!! 助けてっ!! やめてくれぇっ!!」
僕の腕を掴み、縄が掛けられる。
嫌だ、嫌だ、嫌だ──!!
「莉紅、待って……」
「何?」
永瀬が動きを止めた、僕の腕を掴んだまま。そこには佐々木がいて、真面目な顔で永瀬を睨んでいる。
責める目を向けているようだ。
その後ろには梅山もいて、眉間にしわを寄せている。
「その罰なら俺が受けるから」
「莉紅様、私も受けるよ。一本鞭でもいいし」
「二人とも僕のする事に反対なんだね?」
永瀬が優しい声で問うと、二人は同時に縦に頷いた。
「丹野君が莉紅を傷付けた事は俺も許せないよ。でも、やりすぎじゃない?」
「あのね、葵唯君が……悲しそうな顔してたんだ。私、葵唯君を悲しませる人は例え莉紅様でも許せない、かも!」
二人とも……。僕の腕を掴む永瀬の手の力が抜ける。身を呈して助けてくれるなんて、小倉もだけど佐々木も梅山も聖人なのか?
「ふふっそんな事言っちゃって、自分が罰受けたいだけでしょ。
皆可愛いよね。葵唯は命令されて安心感得てるし、夏希は痛みで興奮しちゃうもんね、和秋はお仕置きされて甘えたいんでしょ?」
永瀬はデレっと気の緩んだ笑顔になった。僕には分かる、ずっとこの四人を追いかけてきたから。
永瀬がどれだけ三人を愛しているかも知っている。
小倉だけじゃなくこの二人もおねだりしてきたんだ。嬉しいんだよね、それを分かってしまう自分に嫌悪した。
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