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三章
二話
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知っている者達は俯き、強く目を閉じた。ギルセンは力が抜けたように膝を床について、ゆっくりと腰を落とした。
一番衝撃を受けていたのはイグナートだ。今にも泣きそうな目をフリードに向けている。
「ふ、フリード兄様。嘘だと、嘘だと言ってください」
「事実です」
「では、ルベルトが残した手紙……あれに書いてあった事は……」
「概ね事実です」
フリードは持ってきた手紙を出した。裏警察に証拠として提出する為である。
「知らなかったのは俺だけですか」
「いえ、殆どの方が知らない事です。
ですが、この中に知っている者がいるようですね。公爵様に近ければ近い程、共犯となった者がいるのでしょう。
この件はまた別の機会に。今は、公爵様殺害事件の捜査をしなければなりません」
イグナートは立ち上がった。弱々しい顔は一変、真剣な目でフリードを直視している。
「それでしたら、フリード兄様。俺も捜査に協力します。
今までルベルトに何をしてきたのか、全ての罪を裏警察に告白します。父の罪も明らかになるよう知っている限りの事は全てお話します」
「そうしていただけると助かります。坊っちゃま、応接室をお借りしてもよろしいですか?」
「ええ、もちろん構いません」
「では皆様、一人ずつ聞き取り調査がしたいので、応接室前へ集まってください。一人一人お話をお伺い致します」
聞き取り調査班は、先頭の男ともう一人の隊員が行うが、他の二人は使用人達が勝手に動き回らないよう、応接室前で監視している。
(訃報を聞いた長男が帰ってくる前に、出来る限り情報を集めなければ)
長男は、国内だが国境付近に遠征に行っている。
隣国から盗賊が来て国民に被害が出ているという事で、事態の収束の為に長期不在しているのである。
フリードは応接室で隊員に細かい指示をした後に書斎へと向かった。
書斎では、六人が公爵のシャツのボタンを外し、傷口や他に傷がないか確認をしている。
「刺傷ですね。心臓一突き」
「凶器は近くに落ちていた包丁だろう」
「隊長が殺してたりして」
「はは、まさか。隊長は暗殺が得意だと聞いた。暗殺者なら凶器に包丁は選ばないだろう」
まだフリードから情報を得られていない隊員達が口々に状況を判断しようとしていた。
「遺体は俺に包丁で刺されて殺されたんだよ」
「た、隊長!」
全員がフリードを見ると、キリッとした顔つきに変わり、背筋もピンと真っ直ぐになる。
「隊長が包丁で……?」
隊員の一人が不思議そうな顔でフリードにたずねる。
「ああ。毒殺をする筈が、ターバイン君に先を越されてな。
彼が持っていた凶器で殺した。犯人をターバイン君に断定し、行方を追うというのが今回皆に演じてもらいたいシナリオだよ。
ここにターバイン君の手紙もあるからな」
屋根裏部屋にあった手紙を一人に渡した。
「けど実際は、公爵が皇帝陛下暗殺計画にかかわる何かしらの証拠を残していないか捜査をする。
この書斎なら手掛かりがあるかもしれない」
「はい!」
隊員達はフリードの言葉に頷いた。公爵家に使用人として入ってからは、指示書を送ったり、報告書をもらったりするやり取りのみで、こうして直接話すのは二週間ぶりだった。
彼らは最初からフリードに好意的で、指示した事を堅実にこなしてきた。
皇帝の愛人であり、元敵のスパイであり、卑しい生まれの立場、しかも最年少なので、フリードを隊長として認める事はないと思っていただけに拍子抜けした。
「ここの調査は俺もやる。先程指示された二人はご遺体を医務局へ。
死因解明を依頼してくれ」
「ハッ!」
二人は持ってきていた担架を書斎内に入れ、公爵を寝かせる。死後硬直が始まっており、亡くなった時のまま腕は動かない。
足はまだ硬直が始まっておらず、寝かせた時に真っ直ぐ伸ばす事が出来た。
その上から大きい白い布を全身に被せ、運んでいった。
「書類は全てチェックする! 手分けするぞ!」
フリードの言葉に全員が動き出す。これで決定的な証拠が見つかれば話は早い。
(もしかしたらルディが裏警察に入隊するまでに解決して、サーシュ侯爵夫妻が自由になるかもしれないな)
見つかったのはクレイル公国の大公とやり取りしたであろう、大公からの手紙だけだった。
そこに事件にかかわる手紙が一通あった。
公爵夫人を殺した暁にザハード王国をヘイリア帝国に襲わせる件について、詳しい作戦を伝えて欲しいという内容だ。
これだけでも、あるのとないのでは大きな差だ。裏警察が証拠品として押収した。
一日がかりで捜査をした。聞き取り調査班は、今回の事件だけでなく、公爵夫人殺害事件についても聞き取りをした。
だが、公爵と共犯と思われる五人は口を割らなかった。
(拷問にかけてしまった方が早いかもしれないが……)
フリードはそんな事を考えながら庭を歩いた。聞き取り調査は終了し、一部の使用人達は職務に戻っている。
公爵がいなくなった事で仕事がなくなった者達で葬儀の準備を始めていた。
屋敷には公爵の親類縁者が駆けつけ、イグナートが対応に追われていた。
一番悲しみたい立場だが、一番忙しく悲しむ間もない様子である。
その日の夜。フリードはまだ滞在する必要があるので、今まで通り使用人棟の部屋で休む事になった。
楽な服装に変え、ベッドに横になろうとした時、扉をノックする音がした。
──コンコンッ
(来たか)
フリードは扉を開いた。すると案の定予想した通りの人物がランプを片手に持って立っていた。
「フリード様、お話がございます。恐れ入りますが一緒に談話室に来ていただけませんか?」
ギルセンだ。彼はまだ執事服姿のまま、怯えた様子でフリードに頼んできたのだ。
「はい、いいですよ」
一階にある談話室で二人で向かい合って座る。テーブルの真ん中にはランプがあり、お互いの顔が見えている。
ここでは何度かギルセンと会話を重ねてきた。主にルベルトとイグナートに関する内容が多かったが、話す度に仲間意識が強まったのも事実だ。
今やその信頼関係もゼロに戻ったに等しい。
フリードは持ってきた紙とインクをテーブルに置き、手にはペンを持っている。
「ギルセンさんの言いたい事は分かっております」
俯いていたギルセンだが、その言葉により顔を上げ、フリードの顔をまじまじと見つめた。
「このまま無視されるようであれば、ギルセンさんであろうと拷問にかけなければならないところでしたよ」
「ご、拷問……」
ギルセンの喉がごくりと鳴った。恐怖だろう、先程よりも身体が震えている。
「担当する拷問官によっては、ギルセンさんが事実を話したとしても、まだ隠している事があるだろう? とか言い出して拷問塔に監禁されるかもしれませんね」
「まさか、そんな……」
「ギルセンさんは公爵家に仕えて、今まで大きな問題なく過ごしてこられたのですから。
拷問塔でどんな事が行われているかなんて……知らないですよね?
俺は一年もの間、拷問部屋にいました。
隣の部屋の様子とか聞こえてくるんですよ。短くて一日で済んだ事もありましたけど、情報を話したのに一ヶ月出られない人もいました。
当然、拷問途中で亡くなる人も……」
話していく内に、ギルセンは顔を顰め、不快そうに眉をひそめた。
想像したようだ。このままでは拷問塔へ送られ、非道な扱いを受けると。
貴族であればそこまで非道な拷問は受けないが、貴族ではないギルセンや他の共犯者は、言葉にしがたい拷問を受ける事だろう。
「脅しているのですか」
「はい、脅してます。痛い思いは嫌ですよね? ここで話してしまった方が楽ですよ。
ギルセンさんにはお世話になりましたから。素直に事実を話せば拷問塔には送りません。
他四人の関係者の身柄も守りましょう」
「くっ……分かりました……フリード様ならきっと悪いようにはしないと信じ、お話します」
ギルセンは観念して自供を始めた。フリードは内容を紙にまとめていく。
想定していたとおりの内容だ。ルブロスティン公爵に与していた貴族達の名も上がる。
「──昨日は、ダーズリン伯爵がお会いになろうとしないと、ご主人様はお怒りの様子でした」
「伯爵には俺から公爵に会わないよう指示していましたからね。他に変わった様子は?」
「フリード様を解雇すると息巻いておいででした」
「やはりそうでしたか。他は?」
「他は何もありません」
「分かりました。聴取はここまでとします。何か思い出した事があれば話してください。
では、ありがとうございました」
「私はどうなっても構いません。これで本当に他の者達の安全は保障してくださいますね?」
「はい。他の四人だけでなく、ギルセンさんの事も俺が守ると陛下に誓って約束します」
フリードがギルセンを守るのは当然の事だった。入ってから今まで世話になっただけでなく、フリードを守ろうとしてくれた時もあった。
そんな人物を見捨てられる筈がないのだ。
(今度は俺がギルセンさんを守りますよ。きっとウェルやボスも分かってくれる筈だ)
一番衝撃を受けていたのはイグナートだ。今にも泣きそうな目をフリードに向けている。
「ふ、フリード兄様。嘘だと、嘘だと言ってください」
「事実です」
「では、ルベルトが残した手紙……あれに書いてあった事は……」
「概ね事実です」
フリードは持ってきた手紙を出した。裏警察に証拠として提出する為である。
「知らなかったのは俺だけですか」
「いえ、殆どの方が知らない事です。
ですが、この中に知っている者がいるようですね。公爵様に近ければ近い程、共犯となった者がいるのでしょう。
この件はまた別の機会に。今は、公爵様殺害事件の捜査をしなければなりません」
イグナートは立ち上がった。弱々しい顔は一変、真剣な目でフリードを直視している。
「それでしたら、フリード兄様。俺も捜査に協力します。
今までルベルトに何をしてきたのか、全ての罪を裏警察に告白します。父の罪も明らかになるよう知っている限りの事は全てお話します」
「そうしていただけると助かります。坊っちゃま、応接室をお借りしてもよろしいですか?」
「ええ、もちろん構いません」
「では皆様、一人ずつ聞き取り調査がしたいので、応接室前へ集まってください。一人一人お話をお伺い致します」
聞き取り調査班は、先頭の男ともう一人の隊員が行うが、他の二人は使用人達が勝手に動き回らないよう、応接室前で監視している。
(訃報を聞いた長男が帰ってくる前に、出来る限り情報を集めなければ)
長男は、国内だが国境付近に遠征に行っている。
隣国から盗賊が来て国民に被害が出ているという事で、事態の収束の為に長期不在しているのである。
フリードは応接室で隊員に細かい指示をした後に書斎へと向かった。
書斎では、六人が公爵のシャツのボタンを外し、傷口や他に傷がないか確認をしている。
「刺傷ですね。心臓一突き」
「凶器は近くに落ちていた包丁だろう」
「隊長が殺してたりして」
「はは、まさか。隊長は暗殺が得意だと聞いた。暗殺者なら凶器に包丁は選ばないだろう」
まだフリードから情報を得られていない隊員達が口々に状況を判断しようとしていた。
「遺体は俺に包丁で刺されて殺されたんだよ」
「た、隊長!」
全員がフリードを見ると、キリッとした顔つきに変わり、背筋もピンと真っ直ぐになる。
「隊長が包丁で……?」
隊員の一人が不思議そうな顔でフリードにたずねる。
「ああ。毒殺をする筈が、ターバイン君に先を越されてな。
彼が持っていた凶器で殺した。犯人をターバイン君に断定し、行方を追うというのが今回皆に演じてもらいたいシナリオだよ。
ここにターバイン君の手紙もあるからな」
屋根裏部屋にあった手紙を一人に渡した。
「けど実際は、公爵が皇帝陛下暗殺計画にかかわる何かしらの証拠を残していないか捜査をする。
この書斎なら手掛かりがあるかもしれない」
「はい!」
隊員達はフリードの言葉に頷いた。公爵家に使用人として入ってからは、指示書を送ったり、報告書をもらったりするやり取りのみで、こうして直接話すのは二週間ぶりだった。
彼らは最初からフリードに好意的で、指示した事を堅実にこなしてきた。
皇帝の愛人であり、元敵のスパイであり、卑しい生まれの立場、しかも最年少なので、フリードを隊長として認める事はないと思っていただけに拍子抜けした。
「ここの調査は俺もやる。先程指示された二人はご遺体を医務局へ。
死因解明を依頼してくれ」
「ハッ!」
二人は持ってきていた担架を書斎内に入れ、公爵を寝かせる。死後硬直が始まっており、亡くなった時のまま腕は動かない。
足はまだ硬直が始まっておらず、寝かせた時に真っ直ぐ伸ばす事が出来た。
その上から大きい白い布を全身に被せ、運んでいった。
「書類は全てチェックする! 手分けするぞ!」
フリードの言葉に全員が動き出す。これで決定的な証拠が見つかれば話は早い。
(もしかしたらルディが裏警察に入隊するまでに解決して、サーシュ侯爵夫妻が自由になるかもしれないな)
見つかったのはクレイル公国の大公とやり取りしたであろう、大公からの手紙だけだった。
そこに事件にかかわる手紙が一通あった。
公爵夫人を殺した暁にザハード王国をヘイリア帝国に襲わせる件について、詳しい作戦を伝えて欲しいという内容だ。
これだけでも、あるのとないのでは大きな差だ。裏警察が証拠品として押収した。
一日がかりで捜査をした。聞き取り調査班は、今回の事件だけでなく、公爵夫人殺害事件についても聞き取りをした。
だが、公爵と共犯と思われる五人は口を割らなかった。
(拷問にかけてしまった方が早いかもしれないが……)
フリードはそんな事を考えながら庭を歩いた。聞き取り調査は終了し、一部の使用人達は職務に戻っている。
公爵がいなくなった事で仕事がなくなった者達で葬儀の準備を始めていた。
屋敷には公爵の親類縁者が駆けつけ、イグナートが対応に追われていた。
一番悲しみたい立場だが、一番忙しく悲しむ間もない様子である。
その日の夜。フリードはまだ滞在する必要があるので、今まで通り使用人棟の部屋で休む事になった。
楽な服装に変え、ベッドに横になろうとした時、扉をノックする音がした。
──コンコンッ
(来たか)
フリードは扉を開いた。すると案の定予想した通りの人物がランプを片手に持って立っていた。
「フリード様、お話がございます。恐れ入りますが一緒に談話室に来ていただけませんか?」
ギルセンだ。彼はまだ執事服姿のまま、怯えた様子でフリードに頼んできたのだ。
「はい、いいですよ」
一階にある談話室で二人で向かい合って座る。テーブルの真ん中にはランプがあり、お互いの顔が見えている。
ここでは何度かギルセンと会話を重ねてきた。主にルベルトとイグナートに関する内容が多かったが、話す度に仲間意識が強まったのも事実だ。
今やその信頼関係もゼロに戻ったに等しい。
フリードは持ってきた紙とインクをテーブルに置き、手にはペンを持っている。
「ギルセンさんの言いたい事は分かっております」
俯いていたギルセンだが、その言葉により顔を上げ、フリードの顔をまじまじと見つめた。
「このまま無視されるようであれば、ギルセンさんであろうと拷問にかけなければならないところでしたよ」
「ご、拷問……」
ギルセンの喉がごくりと鳴った。恐怖だろう、先程よりも身体が震えている。
「担当する拷問官によっては、ギルセンさんが事実を話したとしても、まだ隠している事があるだろう? とか言い出して拷問塔に監禁されるかもしれませんね」
「まさか、そんな……」
「ギルセンさんは公爵家に仕えて、今まで大きな問題なく過ごしてこられたのですから。
拷問塔でどんな事が行われているかなんて……知らないですよね?
俺は一年もの間、拷問部屋にいました。
隣の部屋の様子とか聞こえてくるんですよ。短くて一日で済んだ事もありましたけど、情報を話したのに一ヶ月出られない人もいました。
当然、拷問途中で亡くなる人も……」
話していく内に、ギルセンは顔を顰め、不快そうに眉をひそめた。
想像したようだ。このままでは拷問塔へ送られ、非道な扱いを受けると。
貴族であればそこまで非道な拷問は受けないが、貴族ではないギルセンや他の共犯者は、言葉にしがたい拷問を受ける事だろう。
「脅しているのですか」
「はい、脅してます。痛い思いは嫌ですよね? ここで話してしまった方が楽ですよ。
ギルセンさんにはお世話になりましたから。素直に事実を話せば拷問塔には送りません。
他四人の関係者の身柄も守りましょう」
「くっ……分かりました……フリード様ならきっと悪いようにはしないと信じ、お話します」
ギルセンは観念して自供を始めた。フリードは内容を紙にまとめていく。
想定していたとおりの内容だ。ルブロスティン公爵に与していた貴族達の名も上がる。
「──昨日は、ダーズリン伯爵がお会いになろうとしないと、ご主人様はお怒りの様子でした」
「伯爵には俺から公爵に会わないよう指示していましたからね。他に変わった様子は?」
「フリード様を解雇すると息巻いておいででした」
「やはりそうでしたか。他は?」
「他は何もありません」
「分かりました。聴取はここまでとします。何か思い出した事があれば話してください。
では、ありがとうございました」
「私はどうなっても構いません。これで本当に他の者達の安全は保障してくださいますね?」
「はい。他の四人だけでなく、ギルセンさんの事も俺が守ると陛下に誓って約束します」
フリードがギルセンを守るのは当然の事だった。入ってから今まで世話になっただけでなく、フリードを守ろうとしてくれた時もあった。
そんな人物を見捨てられる筈がないのだ。
(今度は俺がギルセンさんを守りますよ。きっとウェルやボスも分かってくれる筈だ)
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