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眠りん

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二十二話 告白の答えは

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 全てを話し終えた匠は真面目な顔で皇樹に思いを伝えた。

「だから、僕は藤倉君をSMのパートナーとして、かつ恋人として付き合いたいと思ってる」

「ちょっと待てよ。その男と……そ、その、セックスしたのかよ?」

 皇樹が心配に思ったのはそこだった。
 SMプレイと聞くと、過激なイメージしかないし、皇樹が親に秘密で買っていたSMもののエロDVD等は、セックスありきだ。

 していないというのが信じられなかった。

「そこは信用して欲しい。絶対にしてない。一応証拠のようなものは残してるから、ミヤさんがだけど」

「分かった。そこまで言うなら信じるよ」

「ありがとう」

 そして、もう一つの疑問を聞いた。

「あと、匠。……俺がMやらないと付き合わないって事?」

「そう。最初は人に乱暴な事する藤倉君は嫌いだったけど、痴漢から女性を助けたんだってね。もう、人にしていい事と悪い事分かるよね?」

 当たり前だと頷いた。
 もう、昔のイキがっていた自分ではない。何が悪い事で、何故匠に嫌われていたのかを今なら理解出来る。

「分かる。もう匠にしたような事は誰にもしない。今まで俺が悪い事をした人にも謝ったよ。
 殴られたけど、もう絶対しないって約束した」

「うんうん。偉いね。
 そんな藤倉君にはご褒美に、僕が君の恋人になってあげるよ」

「でも……俺がMになれるとは思えないよ」

「大丈夫。藤倉君が嫌がる事は何もしないから。ほらおいで」

 匠が両手を広げて、皇樹を誘導している。拒めるはずもなく、立ち上がって匠の方へとゆっくり歩いていった。

「ここにおいで」

 母親が歩けるようになった我が子が到着地点まで来るのを待つように、優しく誘う。
 皇樹が膝を着いてギリギリまで近付くと、匠は広げていた両腕で皇樹を抱き締めた。
 匠の胸にもたれ掛かり、抱き締められると胸が締め付けられるような切ない痛みが走る。

「よく頑張ったね」

「……ずっと待ってた。一人で寂しがった」

「これからは一人にしない」

 匠は皇樹の身体を離すと、顔を近付けてキスをした。皇樹がずっとしたいと思っていたキスだ。

 いやらしい水音をたてて、唾液が交わる。匠とこうしていると、皇樹は安心した。
 ようやく好きな人に受け入れてもらえた安堵感と、SMプレイをするという不安で思考が纏まらないが、抱き合っているだけで幸せだと感じられた。

「藤倉君、ベッドの上に横になって」

「あ……うん」

 匠の言う事に逆らえない皇樹は、言われるがままベッドに仰向けになった。
 その間に匠は服を脱いで全裸になっている。

 皇樹の腰に跨るように膝を着いている匠は、にこにこと楽しそうに皇樹の服を首元まで捲り、ズボンと下着は脱がしてしまった。

 匠はキスだけで固くなり始めた皇樹の肉棒には目もくれずに、乳首を舐めた。

「ひっ……そんなとこ、匠じゃないから感じないよ」

「これから開発していかないとだね」

 ぺろぺろと飴を舐めるように、乳首を舐めたり、捏ねくり回したりしていると、皇樹の肉棒は完全に大きくなっていた。

「藤倉君も、フェラは上手くならないとね」

 匠は皇樹の顔の前に移動し、顔面騎乗をした。口の中に匠の肉棒を埋められた皇樹は必死になって舌を動かした。

「ほら、もっとチューって吸ったり、頬肉で擦ったり、亀頭の先とか、竿の裏とか舐めてみて」

 言われた通りやってみるが、なかなか上手くいかない。口を開いたままで顎が疲れてくるのだ。
 今まで匠にこれを強要してきた自分が恥ずかしくなった。

「苦しいだろうけど我慢してね」

 と、匠が肉棒を喉の奥まで突き入れてきた。喉チンコに肉棒が擦れる感覚に、皇樹は言い様もない快感を得ていた。
 喉が感じる、そんな今まで経験した事のない感覚に、目を剥いて身体を震わせた。

 皇樹の肉棒の先端からは透明な液がツーっと竿を伝って流れている。

「気持ち良かったよ。ありがとう」

 口から肉棒を出した匠が皇樹の頭を撫でる。

「下手、だったろ?」

「ううん。前よりは上手だよ」

「俺、もっと上手くなるよ」

「うん。毎日練習しようね?」

「する! 匠に捨てられたくない……」 

 不安そうになった皇樹に、匠は口付けをした。そして、皇樹の肉棒を掴むと、匠の尻穴の入口に先端を擦らせた。

「捨てない。今日から、藤倉君の事大事にするよ」

 そして、ググ……と奥まで繋がると、匠は腰を上下に動かして皇樹の肉棒を腸壁で扱いた。
 腸内は皇樹のモノを大事に包み込むようであり、温かさと気持ち良さから、皇樹は口が開きっぱなしになる。

 腰の動きも、皇樹の一番感じる先端が奥に届くように深く挿入されて、今にもイキそうになる。
 それを匠は分かっているのだ。匠の快楽ではなく、皇樹の快楽が優先されていると気付くが、その優しさに甘えてしまう。

「た、匠……匠ぃ……」

「ハ……んんっ、あん、アッ……藤倉、君……」

「中、気持ちぃよ」

「良かった……あっ……もっと、僕で気持ち良くなって」

 匠はSになると言いながら変わっていなかった。主導権を取られただけで、匠が皇樹が好きになった匠のままである事は同じなのだ。
 それを知ると、安心して匠の中に精を吐き出したのだった。

 主人に断りなく勝手に射精した事への罰は、また別の話である。
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