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第四章「山奥温泉編」
26.名探偵理子?
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「ねえ、一条君。足はもう大丈夫なの?」
昼食を食べ終えた昼下がり、講義の合間に大学の眺めのいいカフェにやって来た中島とタケル。近くに座った可愛らしい女子大生が楽しそうに話すのを横目で見ながら中島がタケルに話し掛ける。
「ああ、普通に歩く分には大丈夫かな。柔道とかは無理」
タケルも甲高い声で笑う女の子を横目で見ながら答える。
「理子、ちゃんがさ……」
もう彼女ではない中島の元カノ。呼び捨てにはできない。
「理子ちゃんがさ、かなり真剣にアヒルのこと探してるんだ」
「マジかよ……」
ハロウィンの夜に中島が間違えて絡んだチンピラを投げ飛ばして以来、理子はネットや聞き込みをずっと続けているとのこと。
「しかもさ、一条君が『消えた天才柔道家』ってことに気付いたらしいんだよ」
「うそ?」
「ほんと」
情報が溢れるこの時代。過去のことであってもその道で有名な一条家のことなら情報を探すことはあまり難しくはない。中島が言う。
「でさ、思ったんだけどもう理子ちゃんに教えてあげたらどうかなって」
「はあ? 俺がアヒルだってことをか?」
真面目な顔で話す中島にタケルが驚いた顔で言う。
「うん。そうすれば一条君にはもう彼女がいるからって理子ちゃんも諦めてくれると思うし。どうかな?」
「どうかじゃないだろ! 嫌だ、断る!!」
理子は可愛い。
可愛いと思うが彼女はやはり中島といるのがいいと思っているし、これ以上優花に変な心配をかけたくない。ただでさえ雫とかこのみとか周辺が騒がしくなってきている状況だ。
「何を断るんですか~?」
「何って、そりゃ俺が……、ん!?」
その女の声に気付いて振り向くタケル。
そこには腕組みをして満面の笑みを浮かべ立つ理子がいる。肩までのボブカット、幼い顔に似合わない巨乳に赤メガネとその姿はまさに『理想の妹』のような彼女。理子が言う。
「『俺が』、何ですか??」
いきなりの理子の登場にタケル、そして中島も動揺する。
「り、理子ちゃん。何にも大したこと話していないよ~」
中島が以前とは全く違って情けない声で理子に言う。その声色だけで彼と理子との関係がはっきりと分かる。理子が言う。
「二郎君は黙ってて。私は一条先輩に聞いているの。で、どうなんですか??」
タケルが自分と中島の間の椅子に座った理子に言う。
「何でもないって、本当に」
理子は手にしていた紅茶を口にしながら言う。
「ねえ、先輩。ひとつ聞いてもいいですか?」
「な、何かな……」
理子の顔。嫌な予感しかしない。
「先輩って、柔道されていたんですよね?」
沈黙。
中島とタケルは一瞬口籠る。
(彼女はもう調べてあって、その上で俺に聞いている。下手なうそは状況を悪くするだけか……)
「ああ、子供の頃にちょっとね」
「お父さんが『伝説の柔道家』一条重蔵さんだとは驚きでした」
『伝説の柔道家』とか『消えた天才柔道家』とかいろんな呼ばれ方があるんだとタケルが内心苦笑する。理子が尋ねる。
「先輩の得意技は何ですか?」
特に得意技はない。どちらかと言えば一本背負いなどの投げが好きだが、ほとんどすべてこなす。恐らく彼女はアヒルが放ったその一本背負いだと言わせたいのだろう。タケルが答える。
「得意技? うーん、寝技かな?」
タケル渾身の切り返し。
しかし理子はその上を行っていた。
「ふーん、寝技ですか。じゃあ今度、その寝技を私に教えてくれませんか?」
「へ?」
予想外の言葉。焦るタケルが言う。
「い、いや、柔道なんて楽しくないし、お、女の子がそんな危ないこと……」
「女とか男とか、そんな差別をするんですか?」
すまし顔で言う理子にタケルが口籠る。中島が助け舟を出す。
「り、理子ちゃん。一条君は今そんな……」
「二郎君は黙ってて!!」
「はい!!」
もはや友達以下の存在になってしまった中島。まだ黙るタケルに理子が顔を近づけて言う。
「一条先輩がダメって言うなら行っちゃおうかな~」
もはや理子の手のひらの上で転がされ始めたタケルが恐る恐る尋ねる。
「えっ、い、行くってどこに?」
理子が笑って言う。
「一条道場」
(うげっ!!)
それは父重蔵が近所の子供達のために開いている柔道教室。かと言って特に年齢制限がある訳でもなく、大人である理子が参加するのも全く問題ない。
「り、理子ちゃん……」
理子は既にある程度外堀を固めてタケルに会いに来ていた。今更ながら自分が丸腰だと気付いたタケルが答える。
「理子ちゃん。あのさぁ、柔道なんて辛いし、汗臭いし、痛いし、何もいいこともないよ……」
もう理屈も何もない。感情だけで話すタケル。理子が答える。
「いいんですよ! 運動不足で体動かしたいし、それにお父様に色々聞きたいんです。アヒルのこととか」
(うがっ!! マジかよ!?)
かまをかけられたかどうか分からないが、理子は既にタケルが考えているよりもずっと色々知っているようだ。
「タケルくーん、ここにいたんだ!」
そこへ彼にとって救いの女神となる女性が現れる。
「優花!」
水色の目の優花。今の彼にとって最高の援軍である。優花が言う。
「タケル君、そろそろ講義始まるよ? 何かお話していたの?」
「いや、ちょうど今終わったところなんだ。な、中島」
(え?)
突然降られた中島が困惑した顔となる。隣には優花の登場で話の腰を折られて不満そうな顔をする理子。どちらに味方したとしても相手から恨まれる。理子が言う。
「まだ話、終わっていないです! 桐島先輩!!」
「ごめんね、理子ちゃん。もう授業なの。さ、行くよ。タケル君」
理子の追撃をミスコングランプリの笑顔でかわす優花。タケルは座ったままのふたりに軽く手を上げると、優花と共にその場を離れた。
「ありがと、優花。助かったよ」
「どういたしまして」
教室に歩きながらタケルが優花に礼を言う。
「どうして分かった? 俺が問い詰められているって」
優花が笑って答える。
「分かるよー、タケル君、分かりやすい顔してるもん」
「そ、そうか?」
そう言いながらタケルが自分の顔を色々と触る。そんなタケルを横目で見て笑いながら優花が言う。
「そうそう、あのさ。この間のミスコンで貰った目録の中に温泉旅行ってあったんだ」
「温泉旅行?」
そう言えばそんなことを会場で言っていた気がするとタケルが思い出す。優花が少し恥ずかしそうな顔で言う。
「12月に入って直ぐに行かなきゃならないんだけど、タケル君。一緒に行ってくれないかな?」
「え?」
タケルの頭に浴衣姿の優花と、そして温泉に浸かって頬を赤くする優花の姿が浮かんだ。
昼食を食べ終えた昼下がり、講義の合間に大学の眺めのいいカフェにやって来た中島とタケル。近くに座った可愛らしい女子大生が楽しそうに話すのを横目で見ながら中島がタケルに話し掛ける。
「ああ、普通に歩く分には大丈夫かな。柔道とかは無理」
タケルも甲高い声で笑う女の子を横目で見ながら答える。
「理子、ちゃんがさ……」
もう彼女ではない中島の元カノ。呼び捨てにはできない。
「理子ちゃんがさ、かなり真剣にアヒルのこと探してるんだ」
「マジかよ……」
ハロウィンの夜に中島が間違えて絡んだチンピラを投げ飛ばして以来、理子はネットや聞き込みをずっと続けているとのこと。
「しかもさ、一条君が『消えた天才柔道家』ってことに気付いたらしいんだよ」
「うそ?」
「ほんと」
情報が溢れるこの時代。過去のことであってもその道で有名な一条家のことなら情報を探すことはあまり難しくはない。中島が言う。
「でさ、思ったんだけどもう理子ちゃんに教えてあげたらどうかなって」
「はあ? 俺がアヒルだってことをか?」
真面目な顔で話す中島にタケルが驚いた顔で言う。
「うん。そうすれば一条君にはもう彼女がいるからって理子ちゃんも諦めてくれると思うし。どうかな?」
「どうかじゃないだろ! 嫌だ、断る!!」
理子は可愛い。
可愛いと思うが彼女はやはり中島といるのがいいと思っているし、これ以上優花に変な心配をかけたくない。ただでさえ雫とかこのみとか周辺が騒がしくなってきている状況だ。
「何を断るんですか~?」
「何って、そりゃ俺が……、ん!?」
その女の声に気付いて振り向くタケル。
そこには腕組みをして満面の笑みを浮かべ立つ理子がいる。肩までのボブカット、幼い顔に似合わない巨乳に赤メガネとその姿はまさに『理想の妹』のような彼女。理子が言う。
「『俺が』、何ですか??」
いきなりの理子の登場にタケル、そして中島も動揺する。
「り、理子ちゃん。何にも大したこと話していないよ~」
中島が以前とは全く違って情けない声で理子に言う。その声色だけで彼と理子との関係がはっきりと分かる。理子が言う。
「二郎君は黙ってて。私は一条先輩に聞いているの。で、どうなんですか??」
タケルが自分と中島の間の椅子に座った理子に言う。
「何でもないって、本当に」
理子は手にしていた紅茶を口にしながら言う。
「ねえ、先輩。ひとつ聞いてもいいですか?」
「な、何かな……」
理子の顔。嫌な予感しかしない。
「先輩って、柔道されていたんですよね?」
沈黙。
中島とタケルは一瞬口籠る。
(彼女はもう調べてあって、その上で俺に聞いている。下手なうそは状況を悪くするだけか……)
「ああ、子供の頃にちょっとね」
「お父さんが『伝説の柔道家』一条重蔵さんだとは驚きでした」
『伝説の柔道家』とか『消えた天才柔道家』とかいろんな呼ばれ方があるんだとタケルが内心苦笑する。理子が尋ねる。
「先輩の得意技は何ですか?」
特に得意技はない。どちらかと言えば一本背負いなどの投げが好きだが、ほとんどすべてこなす。恐らく彼女はアヒルが放ったその一本背負いだと言わせたいのだろう。タケルが答える。
「得意技? うーん、寝技かな?」
タケル渾身の切り返し。
しかし理子はその上を行っていた。
「ふーん、寝技ですか。じゃあ今度、その寝技を私に教えてくれませんか?」
「へ?」
予想外の言葉。焦るタケルが言う。
「い、いや、柔道なんて楽しくないし、お、女の子がそんな危ないこと……」
「女とか男とか、そんな差別をするんですか?」
すまし顔で言う理子にタケルが口籠る。中島が助け舟を出す。
「り、理子ちゃん。一条君は今そんな……」
「二郎君は黙ってて!!」
「はい!!」
もはや友達以下の存在になってしまった中島。まだ黙るタケルに理子が顔を近づけて言う。
「一条先輩がダメって言うなら行っちゃおうかな~」
もはや理子の手のひらの上で転がされ始めたタケルが恐る恐る尋ねる。
「えっ、い、行くってどこに?」
理子が笑って言う。
「一条道場」
(うげっ!!)
それは父重蔵が近所の子供達のために開いている柔道教室。かと言って特に年齢制限がある訳でもなく、大人である理子が参加するのも全く問題ない。
「り、理子ちゃん……」
理子は既にある程度外堀を固めてタケルに会いに来ていた。今更ながら自分が丸腰だと気付いたタケルが答える。
「理子ちゃん。あのさぁ、柔道なんて辛いし、汗臭いし、痛いし、何もいいこともないよ……」
もう理屈も何もない。感情だけで話すタケル。理子が答える。
「いいんですよ! 運動不足で体動かしたいし、それにお父様に色々聞きたいんです。アヒルのこととか」
(うがっ!! マジかよ!?)
かまをかけられたかどうか分からないが、理子は既にタケルが考えているよりもずっと色々知っているようだ。
「タケルくーん、ここにいたんだ!」
そこへ彼にとって救いの女神となる女性が現れる。
「優花!」
水色の目の優花。今の彼にとって最高の援軍である。優花が言う。
「タケル君、そろそろ講義始まるよ? 何かお話していたの?」
「いや、ちょうど今終わったところなんだ。な、中島」
(え?)
突然降られた中島が困惑した顔となる。隣には優花の登場で話の腰を折られて不満そうな顔をする理子。どちらに味方したとしても相手から恨まれる。理子が言う。
「まだ話、終わっていないです! 桐島先輩!!」
「ごめんね、理子ちゃん。もう授業なの。さ、行くよ。タケル君」
理子の追撃をミスコングランプリの笑顔でかわす優花。タケルは座ったままのふたりに軽く手を上げると、優花と共にその場を離れた。
「ありがと、優花。助かったよ」
「どういたしまして」
教室に歩きながらタケルが優花に礼を言う。
「どうして分かった? 俺が問い詰められているって」
優花が笑って答える。
「分かるよー、タケル君、分かりやすい顔してるもん」
「そ、そうか?」
そう言いながらタケルが自分の顔を色々と触る。そんなタケルを横目で見て笑いながら優花が言う。
「そうそう、あのさ。この間のミスコンで貰った目録の中に温泉旅行ってあったんだ」
「温泉旅行?」
そう言えばそんなことを会場で言っていた気がするとタケルが思い出す。優花が少し恥ずかしそうな顔で言う。
「12月に入って直ぐに行かなきゃならないんだけど、タケル君。一緒に行ってくれないかな?」
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