44 / 58
第五章「告白と告白と、告白」
44.それぞれの想い
しおりを挟む
ほとんど眠れないままタケルは朝を迎えた。
昨晩のこのみのキス。それを優花に見られてから一言も話ができていない。どれだけ電話をかけようがメッセージを送ろうが返答がない。
(優花……)
言い訳はしたくない。
このみにされたキスは事実。それについて言い訳はするつもりはない。ただ謝りたい。そして話がしたい。それだけである。
(それにしてもそんな都合のいい話なんてあるのかな……)
このみの話だと彼女が優花に『俺が嫌いになるまじない』を掛け、それが発動したのが黒目の優花と言うことになる。
ただそれはこのみの話を鵜呑みにした場合であって、黒目の優花が素であり元々俺に興味などない彼女だとすればこのみの話は嘘になる。
(じゃあ、水色の優花は……?)
あの文化祭のミスコンで優花、そしてタケルが受けた心地良い心臓を貫くような衝撃。あれは紛れもない事実で否定できない。あんな大勢の中で一番後ろにいたタケルを見つけたこと自体、何か特別な力が働かなければ起こり得ないことだろう。
「分からない。やっぱり優花と話がしたい……」
そう言ってタケルがベッドに横になったまま未だ何の返事がないスマホを手にすると、急にセットしておいたアラームが鳴った。
「わっ、もう7時!? 急がなきゃ!!」
今日は開盛大学で公開練習が行われる日。
怪我をした兄慎太郎の代わりに一条家の代表として父重蔵と共に参加しなければならない。
(優花は、来てくれるのかな……)
優花の姉、茜が見に来る予定の公開練習。しっかりと優花を守れる男だと言うことを証明しなければならない大切な場。今は全く連絡が取れないが、茜と一緒に優花が来てくれれば嬉しい。
タケルは朝食を食べ終え出発の準備を終えてから、父重蔵の運転する車に乗り込んだ。
その頃、開成大学で朝の練習を行っていた柔道部に緊張が走った。
「お、お疲れっす、剛力先輩っ!!!!」
山籠もりの修行に出ていた主将の剛力が満身創痍で帰って来た。驚く部員たちが剛力の元に集まり尋ねる。
「ご、剛力さん、おかえりっす!!」
「ど、どうしたんすっか!? その怪我は……!?」
剛力はこの冬の寒さの中、道着ひとつで帰って来ており、更に全身に引っかき傷のような生々しい傷が幾つも見られる。静かだが鬼のような気迫を放つ剛力が答える。
「山でな、厳しい修行だった……」
おおっ、という声が部員の間から起こる。副主将が尋ねる。
「剛力さん、ど、どちらの山で修業を?」
剛力が目を閉じて答える。
「熊之山地の……」
「おおおーーーーーっ!!!!!」
熊之山地と言えば狂暴な野生の熊が多く生息する危険地帯。そんなところでひとり何日も山籠もりをすること自体凡人ではできないこと。興奮した部員が言う。
「熊之山地で修業とは!? で、では、その全身の傷はまさか熊との死闘の末負った怪我とか!!??」
「へ?」
思わぬ言葉に閉じていた目を開ける剛力。『熊之山地の方面の山』と言おうとして勘違いされてしまったことに気付く。
「すげぇ、すげぇよ、さすが開盛大の主将だっ!!」
「お、おい……」
すでに熊と戦ったことにされた剛力。今更全身の傷が山で転んで負った傷とは言えない。剛力が頷いて答える。
「ま、まあな。俺にかかれば熊の一頭や二頭など……」
「おおーーーっ!!」
皆が帰って来た主将を褒め称える。
頭の中まで脳筋な柔道部員たち。雪も降るであろう寒い熊之山地で、この時期に熊など皆冬眠していないことなど無論誰も気づかない。剛力がバックの中から新しい道着を取り出し着替える。
「今日の公開練習はあの誉れ高い一条家が相手だ!! だが負けぬ!! 俺たちの底力を見せてやるぞっ!!!」
「おおおーーーーーーーーっ!!!!」
剛力の言葉に気合を入れて答える部員たち。剛力は腕組みをしながら思う。
(うむ、今日俺は佐倉の前で最高の強い男を見せてやる。そして彼女はもう俺のものだ!!)
気合を入れる剛力だが、まさか今日の公開練習であの『一条タケル』がやって来ることなど夢にも思っていなかった。
一方、桐島家ではちょっとした異変と緊張感が張り詰めていた。
(タケル君……)
タケル同様にほとんど眠れず朝を迎えた優花。頭にはずっとこのみとタケルがキスをする映像が流れ続けている。モテるタケルだが自分だけを好きでいてくれている、そう思っていた優花にはその有り得ない事実が未だに脳で処理できない。
(もしかして、私、嫌われちゃってたのかな……)
思い当たるふしはある。『もうひとりの自分』である。
(タケル君に冷たい態度をとる彼女。あれが原因? あんなことされたらやっぱり怒るよね……、でも……)
それでもこのみとのキスは衝撃的だった。自分を納得させる材料にはなり得ない。絶対に自分だけを見てくれていると思っていた優花の心は傷つき崩れ始めている。
ベッド脇に置いたスマホを手にして見つめる。昨夜から電源を切っておりまるで自分の心のように息をしていないスマホ。
(電源を入れたらタケル君の連絡で溢れるのかな。そうだと嬉しい。でももし、そうでなかったら……)
タケルとこのみが仲良く手を繋いで歩く姿を想像する優花。昨晩流し切ったはずの涙が再び目に溢れる。
(嫌だよぉ、そんなの……、嫌、本当に嫌……)
スマホに電源を入れられない。タケルの心がこのみの方へと向かっていたらと思うと恐怖で動けなくなる。
コンコン……
優花がそんな風に思っていると部屋のドアがノックされた。そして掛けられる声。
「優花、まだ寝てるのー?」
「姉さん!?」
優花は涙を拭くと慌ててベッドから起き上がる。そしてカーテンを開け鏡の前で髪を整えて、頬をパンパンと軽く叩いてからドアを開けた。
「おはよう、姉さん」
「まだ寝てたの??」
「うん、もう起きたよ……」
少し薄暗い部屋。泣いていた痕は分からないはず。茜が言う。
「今日さ、タケル君の柔道の練習でしょ? 優花は一緒に行けるの?」
「……」
開盛大学での公開練習。もちろん姉と一緒に見に行くつもりであった。だが……
「うん……、どうしようかな……」
意外な返答に茜が首を傾げて言う。
「なんで? 見たいんじゃないの?」
見たい。
タケルが最も輝くのが柔道の姿。普段のちょっと頼りない彼とは違い、強く圧倒的なオーラを放ち可憐に舞う。老若男女問わず誰もが惹きつけられる最高の姿。見たい、だけど……
(今、会うのは怖い……、もし、もし彼が『私の知らないタケル君』になっていたら、とても立ち直れない……)
返事をしない妹を見て茜が言う。
「ああ、そうか。今日のお昼だったよね」
「え?」
意味の分からない顔で茜を見つめる優花。茜が言う。
「今日のお昼、お父さんの面談相手の家に行くんでしょ?」
「あっ!」
忘れていた。
今日のお昼に結城家から昼食の誘いを受けていた。面談の相手はもちろんあの結城レイ。正直顔も見たくない相手である。
「お父さん、起きてからずっと準備してたよ。さすがにあれは断れないか」
行きたくない。
ただ、あの父を説得するのは絶対無理だし、行かないと言えば家庭崩壊が更に進む。それならば……、優花はずっと思っていた事を実行しようと思う。
(今日、相手のお父様にお会いして直接伝えよう、『お断りします』って……)
これなら間違いなく結城レンとの関係に終止符は打てる。
父親の激怒は避けられないが、どうせ怒られるなら確実にこの関係を終わらせる方法を取るべきだ。でも……
「じゃあ、タケル君の柔道は私が見て来るね。優花はまあ、適当に頑張ってね」
茜はそう言うと軽く手を上げて部屋を出て行った。ひとりになった優花が窓際へ来て外を見て思う。
(でも、でも怖いよ……、怖いよ、タケル君……)
面談のお断りに、愛するタケルの読めない心。
窓ガラスに映った透き通った水色の優花の目から、再び涙がこぼれた。
昨晩のこのみのキス。それを優花に見られてから一言も話ができていない。どれだけ電話をかけようがメッセージを送ろうが返答がない。
(優花……)
言い訳はしたくない。
このみにされたキスは事実。それについて言い訳はするつもりはない。ただ謝りたい。そして話がしたい。それだけである。
(それにしてもそんな都合のいい話なんてあるのかな……)
このみの話だと彼女が優花に『俺が嫌いになるまじない』を掛け、それが発動したのが黒目の優花と言うことになる。
ただそれはこのみの話を鵜呑みにした場合であって、黒目の優花が素であり元々俺に興味などない彼女だとすればこのみの話は嘘になる。
(じゃあ、水色の優花は……?)
あの文化祭のミスコンで優花、そしてタケルが受けた心地良い心臓を貫くような衝撃。あれは紛れもない事実で否定できない。あんな大勢の中で一番後ろにいたタケルを見つけたこと自体、何か特別な力が働かなければ起こり得ないことだろう。
「分からない。やっぱり優花と話がしたい……」
そう言ってタケルがベッドに横になったまま未だ何の返事がないスマホを手にすると、急にセットしておいたアラームが鳴った。
「わっ、もう7時!? 急がなきゃ!!」
今日は開盛大学で公開練習が行われる日。
怪我をした兄慎太郎の代わりに一条家の代表として父重蔵と共に参加しなければならない。
(優花は、来てくれるのかな……)
優花の姉、茜が見に来る予定の公開練習。しっかりと優花を守れる男だと言うことを証明しなければならない大切な場。今は全く連絡が取れないが、茜と一緒に優花が来てくれれば嬉しい。
タケルは朝食を食べ終え出発の準備を終えてから、父重蔵の運転する車に乗り込んだ。
その頃、開成大学で朝の練習を行っていた柔道部に緊張が走った。
「お、お疲れっす、剛力先輩っ!!!!」
山籠もりの修行に出ていた主将の剛力が満身創痍で帰って来た。驚く部員たちが剛力の元に集まり尋ねる。
「ご、剛力さん、おかえりっす!!」
「ど、どうしたんすっか!? その怪我は……!?」
剛力はこの冬の寒さの中、道着ひとつで帰って来ており、更に全身に引っかき傷のような生々しい傷が幾つも見られる。静かだが鬼のような気迫を放つ剛力が答える。
「山でな、厳しい修行だった……」
おおっ、という声が部員の間から起こる。副主将が尋ねる。
「剛力さん、ど、どちらの山で修業を?」
剛力が目を閉じて答える。
「熊之山地の……」
「おおおーーーーーっ!!!!!」
熊之山地と言えば狂暴な野生の熊が多く生息する危険地帯。そんなところでひとり何日も山籠もりをすること自体凡人ではできないこと。興奮した部員が言う。
「熊之山地で修業とは!? で、では、その全身の傷はまさか熊との死闘の末負った怪我とか!!??」
「へ?」
思わぬ言葉に閉じていた目を開ける剛力。『熊之山地の方面の山』と言おうとして勘違いされてしまったことに気付く。
「すげぇ、すげぇよ、さすが開盛大の主将だっ!!」
「お、おい……」
すでに熊と戦ったことにされた剛力。今更全身の傷が山で転んで負った傷とは言えない。剛力が頷いて答える。
「ま、まあな。俺にかかれば熊の一頭や二頭など……」
「おおーーーっ!!」
皆が帰って来た主将を褒め称える。
頭の中まで脳筋な柔道部員たち。雪も降るであろう寒い熊之山地で、この時期に熊など皆冬眠していないことなど無論誰も気づかない。剛力がバックの中から新しい道着を取り出し着替える。
「今日の公開練習はあの誉れ高い一条家が相手だ!! だが負けぬ!! 俺たちの底力を見せてやるぞっ!!!」
「おおおーーーーーーーーっ!!!!」
剛力の言葉に気合を入れて答える部員たち。剛力は腕組みをしながら思う。
(うむ、今日俺は佐倉の前で最高の強い男を見せてやる。そして彼女はもう俺のものだ!!)
気合を入れる剛力だが、まさか今日の公開練習であの『一条タケル』がやって来ることなど夢にも思っていなかった。
一方、桐島家ではちょっとした異変と緊張感が張り詰めていた。
(タケル君……)
タケル同様にほとんど眠れず朝を迎えた優花。頭にはずっとこのみとタケルがキスをする映像が流れ続けている。モテるタケルだが自分だけを好きでいてくれている、そう思っていた優花にはその有り得ない事実が未だに脳で処理できない。
(もしかして、私、嫌われちゃってたのかな……)
思い当たるふしはある。『もうひとりの自分』である。
(タケル君に冷たい態度をとる彼女。あれが原因? あんなことされたらやっぱり怒るよね……、でも……)
それでもこのみとのキスは衝撃的だった。自分を納得させる材料にはなり得ない。絶対に自分だけを見てくれていると思っていた優花の心は傷つき崩れ始めている。
ベッド脇に置いたスマホを手にして見つめる。昨夜から電源を切っておりまるで自分の心のように息をしていないスマホ。
(電源を入れたらタケル君の連絡で溢れるのかな。そうだと嬉しい。でももし、そうでなかったら……)
タケルとこのみが仲良く手を繋いで歩く姿を想像する優花。昨晩流し切ったはずの涙が再び目に溢れる。
(嫌だよぉ、そんなの……、嫌、本当に嫌……)
スマホに電源を入れられない。タケルの心がこのみの方へと向かっていたらと思うと恐怖で動けなくなる。
コンコン……
優花がそんな風に思っていると部屋のドアがノックされた。そして掛けられる声。
「優花、まだ寝てるのー?」
「姉さん!?」
優花は涙を拭くと慌ててベッドから起き上がる。そしてカーテンを開け鏡の前で髪を整えて、頬をパンパンと軽く叩いてからドアを開けた。
「おはよう、姉さん」
「まだ寝てたの??」
「うん、もう起きたよ……」
少し薄暗い部屋。泣いていた痕は分からないはず。茜が言う。
「今日さ、タケル君の柔道の練習でしょ? 優花は一緒に行けるの?」
「……」
開盛大学での公開練習。もちろん姉と一緒に見に行くつもりであった。だが……
「うん……、どうしようかな……」
意外な返答に茜が首を傾げて言う。
「なんで? 見たいんじゃないの?」
見たい。
タケルが最も輝くのが柔道の姿。普段のちょっと頼りない彼とは違い、強く圧倒的なオーラを放ち可憐に舞う。老若男女問わず誰もが惹きつけられる最高の姿。見たい、だけど……
(今、会うのは怖い……、もし、もし彼が『私の知らないタケル君』になっていたら、とても立ち直れない……)
返事をしない妹を見て茜が言う。
「ああ、そうか。今日のお昼だったよね」
「え?」
意味の分からない顔で茜を見つめる優花。茜が言う。
「今日のお昼、お父さんの面談相手の家に行くんでしょ?」
「あっ!」
忘れていた。
今日のお昼に結城家から昼食の誘いを受けていた。面談の相手はもちろんあの結城レイ。正直顔も見たくない相手である。
「お父さん、起きてからずっと準備してたよ。さすがにあれは断れないか」
行きたくない。
ただ、あの父を説得するのは絶対無理だし、行かないと言えば家庭崩壊が更に進む。それならば……、優花はずっと思っていた事を実行しようと思う。
(今日、相手のお父様にお会いして直接伝えよう、『お断りします』って……)
これなら間違いなく結城レンとの関係に終止符は打てる。
父親の激怒は避けられないが、どうせ怒られるなら確実にこの関係を終わらせる方法を取るべきだ。でも……
「じゃあ、タケル君の柔道は私が見て来るね。優花はまあ、適当に頑張ってね」
茜はそう言うと軽く手を上げて部屋を出て行った。ひとりになった優花が窓際へ来て外を見て思う。
(でも、でも怖いよ……、怖いよ、タケル君……)
面談のお断りに、愛するタケルの読めない心。
窓ガラスに映った透き通った水色の優花の目から、再び涙がこぼれた。
0
あなたにおすすめの小説
キャバ嬢(ハイスペック)との同棲が、僕の高校生活を色々と変えていく。
たかなしポン太
青春
僕のアパートの前で、巨乳美人のお姉さんが倒れていた。
助けたそのお姉さんは一流大卒だが内定取り消しとなり、就職浪人中のキャバ嬢だった。
でもまさかそのお姉さんと、同棲することになるとは…。
「今日のパンツってどんなんだっけ? ああ、これか。」
「ちょっと、確認しなくていいですから!」
「これ、可愛いでしょ? 色違いでピンクもあるんだけどね。綿なんだけど生地がサラサラで、この上の部分のリボンが」
「もういいです! いいですから、パンツの説明は!」
天然高学歴キャバ嬢と、心優しいDT高校生。
異色の2人が繰り広げる、水色パンツから始まる日常系ラブコメディー!
※小説家になろうとカクヨムにも同時掲載中です。
※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。
隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする
夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】
主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。
そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。
「え?私たち、付き合ってますよね?」
なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。
「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
学校一の美人から恋人にならないと迷惑系Vtuberになると脅された。俺を切り捨てた幼馴染を確実に見返せるけど……迷惑系Vtuberて何それ?
宇多田真紀
青春
学校一の美人、姫川菜乃。
栗色でゆるふわな髪に整った目鼻立ち、声質は少し強いのに優し気な雰囲気の女子だ。
その彼女に脅された。
「恋人にならないと、迷惑系Vtuberになるわよ?」
今日は、大好きな幼馴染みから彼氏ができたと知らされて、心底落ち込んでいた。
でもこれで、確実に幼馴染みを見返すことができる!
しかしだ。迷惑系Vtuberってなんだ??
訳が分からない……。それ、俺困るの?
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
学園のアイドルに、俺の部屋のギャル地縛霊がちょっかいを出すから話がややこしくなる。
たかなしポン太
青春
【第1回ノベルピアWEB小説コンテスト中間選考通過作品】
『み、見えるの?』
「見えるかと言われると……ギリ見えない……」
『ふぇっ? ちょっ、ちょっと! どこ見てんのよ!』
◆◆◆
仏教系学園の高校に通う霊能者、尚也。
劣悪な環境での寮生活を1年間終えたあと、2年生から念願のアパート暮らしを始めることになった。
ところが入居予定のアパートの部屋に行ってみると……そこにはセーラー服を着たギャル地縛霊、りんが住み着いていた。
後悔の念が強すぎて、この世に魂が残ってしまったりん。
尚也はそんなりんを無事に成仏させるため、りんと共同生活をすることを決意する。
また新学期の学校では、尚也は学園のアイドルこと花宮琴葉と同じクラスで席も近くなった。
尚也は1年生の時、たまたま琴葉が困っていた時に助けてあげたことがあるのだが……
霊能者の尚也、ギャル地縛霊のりん、学園のアイドル琴葉。
3人とその仲間たちが繰り広げる、ちょっと不思議な日常。
愉快で甘くて、ちょっと切ない、ライトファンタジーなラブコメディー!
※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。
プール終わり、自分のバッグにクラスメイトのパンツが入っていたらどうする?
九拾七
青春
プールの授業が午前中のときは水着を着こんでいく。
で、パンツを持っていくのを忘れる。
というのはよくある笑い話。
彼女に振られた俺の転生先が高校生だった。それはいいけどなんで元カノ達まで居るんだろう。
遊。
青春
主人公、三澄悠太35才。
彼女にフラれ、現実にうんざりしていた彼は、事故にあって転生。
……した先はまるで俺がこうだったら良かったと思っていた世界を絵に書いたような学生時代。
でも何故か俺をフッた筈の元カノ達も居て!?
もう恋愛したくないリベンジ主人公❌そんな主人公がどこか気になる元カノ、他多数のドタバタラブコメディー!
ちょっとずつちょっとずつの更新になります!(主に土日。)
略称はフラれろう(色とりどりのラブコメに精一杯の呪いを添えて、、笑)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる