49 / 89
第四章「姫様の盾になる男」
49.ジャスター家の逆襲
しおりを挟む
ネガーベル王城の最奥に、普段あまり人が近付かない大きな部屋がある。
部屋の前に掛けられた『ジャスター』のプレート。そのドアを開けると中は外の暗い廊下とは打って変わって太陽の採光を取り入れた明るい空間が広がる。小さなパーティが開けるほどの広い室内には、豪華なソファーやテーブル、棚に並べられた幾種もの高価な酒類が飾られている。
その中央のソファーにどかっと座った、眼光鋭い日に焼けた肌に白髪のオールバックの初老の男、ガーヴェル・ジャスターが目の前に座る息子のエルグに声を掛けた。
「もうよいのか、怪我の方は?」
まだ少し白い顔をしたエルグが答える。
「ええ、もう大丈夫です。ご心配掛けました」
そう言ってエルグが軽く会釈をする。ガーヴェルが続ける。
「お前を襲った男だが身元が判明した」
エルグが顔を上げて父親の顔を見つめる。
「ミスガリアの元将軍だそうだ」
「……」
エルグは療養中のベッドでもその可能性は考えていた。国内でこのような事する人物はまずいない。だとすれば国外。ミスガリアなら納得いく。ガーヴェルが言う。
「我が軍に潜入して警備兵として式に出ておった。ネガーベルの服の下にミスガリアの軍服を着ておったわ。何をしても口を割らん奴だったが、お前の事を酷く恨んでいたようだ」
「名は?」
そう尋ねたエルグにガーヴェルが答える。
「何も喋らん奴だったが、軍服に縫われた刺繍から名前は判明した。ローゼルという男だ。知っているか?」
「いえ、知りませぬ」
輝石譲渡の交渉の際、謁見の間でエルグに斬りかかり逆に叩きのめされ足で踏まれたミスガリアの将軍。ただそんな男の名をエルグは知るはずもなかった。それでもミスガリアが自分を狙う理由は先の輝石譲渡を思い起こせば納得がいく。
ガーヴェルは手にした葉巻に火をつけてふうと煙を吐く。そして言った。
「お前には悪いと思ったがそいつは既に処刑した。その首を早馬に持たせてミスガリアへ送ってある。開戦状を添えてな」
エルグは父親のことだからすでにその男は生きていないだろうと思った。エルグが真剣な顔をして尋ねる。
「ミスガリアと戦争をするわけですね」
「そうだ。我が聖騎士団長を暗殺しようとした国だ。十分その償いはして貰う」
「分かりました。では私が……」
そう言おうとしたエルグにガーヴェルが煙を吐いて声を掛ける。
「お前は行かなくともよい。まだその体だ。しばらく休養せよ」
「しかし……」
軍を預かる責任者のエルグ。
この大きな戦に自国待機とは納得がいかない。ガーヴェルが言う。
「少しは部下を信じよ。あの程度の小国、お前が行かぬともすぐに終わらせる」
「……分かりました。父上」
エルグはそれでも納得いかない部分もあったが、父の言葉に従うことにした。エルグが尋ねる。
「アンナ様はもうご存じで?」
他国との戦争となると国王代理であるアンナの許可が必要となる。ガーヴェルが笑って答える。
「ああ、大丈夫だ。お前を斬った者の正体は既に国中に公表されている。ネガーベル全土でミスガリアへの反発が起き、『打倒ミスガリア』の空気が渦巻いておる」
エルグが黙って聞く。
「姫様にも申し上げたよ、『この民の怒りを戦争抜きでどうやって抑えるのですか』ってな」
エルグの頭に顔を青くして黙り込むアンナの姿が浮かぶ。
「それでもあの女は渋っていたが半ば強引に了承させたよ。小娘ひとり、どうってことはない」
「さすが父上。抜かりがない」
頷くエルグ。しかしガーヴェルは納得いかぬ顔をして答える。
「ただ、あのロレロレとか言う男。あやつは厄介だな」
「ロレロレですか……?」
「ああ、そうだ」
ガーヴェルは姫に謁見しに行った際に、その傍で仁王立ちする銀髪の男を思い出す。
「いるだけで姫以上の存在感、威圧感がある。こちらの心を見透かしていると言うか。しかもお前より強いんだろ? あれはやはり危険だ」
ガーヴェルは葉巻の煙を大きく吐いた。エルグが答える。
「ええ、何とも言えぬ不気味さを感じる男です。底なしの強さは私も認めるところです」
【赤き悪魔】の撃退、就任式でのローゼルの速やかな拘束。その強さに疑いの余地はない。ガーヴェルが言う。
「敵には回せぬ相手。味方に取り込むか、殺すか、だな。工作はどうなっている?」
「はい、現在リービス家の娘ミンファに篭絡を命じております。ただ一筋縄ではいかぬ様子で……」
一向に良い報告がないミンファに不満を感じながらエルグが言う。ガーヴェルも独自に放った暗殺者ヴァンが見事に返り討ちにされたことを思い出して言う。
「篭絡と暗殺。両方で進める。で、ミセルの方はどうだ?」
ガーヴェルは聖女就任撤回をした娘のミセルを心配して言う。エルグが答える。
「あれ以来しばらくずっと部屋で泣き続けていたそうですが、今は落ち着いて来ております。ただ……」
「ただ、なんだ?」
エルグが答える。
「ロレロレに落とされたようです」
ガーヴェルは日に焼けた頬を触りながら答える。
「そうか。輝石であいつを救ったのもロレロレ。あの年頃の女にはそう言った感情が出てしまうのも無理はないか」
真剣な顔をするエルグにガーヴェルが続ける。
「いっそうのこと、ミセルにロレロレ攻略をさせるのもいいかもな」
「な? ち、父上!?」
その発想はなかった。
いや、それだけは思いたくなかった。政略の為に大事な妹を使う。だがそんな言葉が目の前にいる父親に通じることはないと思った。ガーヴェルが思いつめた顔をするエルグに言う。
「エルグ、私情を捨てよ。お前ならやれる」
「はっ、父上」
エルグはそう言って頭を下げて父親に答えた。
(私は一体どうすればよいのでしょうか……)
ネガーベル王城の隅の一室。
その小さな部屋の中で、同じく小さな窓から外を眺めながらミンファは思った。地方領主でしかないリービス家。彼らが王城内に部屋を持つこと自体大変な事であり、その部屋の規模がそのまま家の力を示す。ミンファは無理して自分をここに派遣してくれた父親を想うと胸が痛む。
(家の為に任務を頑張りたい。でも……)
ミンファはその攻略対象である銀髪の男を頭に浮かべる。
(私になんかには決して振り向いてくれないお方。それよりも逆に私の方が……)
そこまで思ったミンファが胸に輝く真珠のような首飾りを握り締め、その想いを心の奥へと押しやる。
任務が上手く行かず、会えば決して抱いてはいけない感情に苛まれる。家では自分の吉報を待つ父親の顔が浮かんでは消え、ミンファを苦しめた。
(ジャスター家には決して逆らえない。ならばもういっそうこのまま……)
ミンファは手にした液体の入った小瓶を見つめる。
ネガーベルで秘かに手に入れた劇薬。飲めばすぐに死ぬことができる。銀髪の男はもう自分には手の届かない相手だと分かっていた。
【赤き悪魔】の撃退で一躍有名となり、さらに先の式典で真っ先に賊を締め上げた今ネガーベルで最も有名な男。姫様の『護衛職』であり、あのジャスター家にも一切怯むことがない人物。
そんな彼をたかが一地方領主の娘が落とせるはずもない。もとより控えめなミンファ。一度悩み出すとどんどん地の底まで落ちていき、今や食事も喉を通らないほど追い詰められていた。
(でも……)
ミンファが手にした劇薬の小瓶を見つめながら思う。
(でも、どうせ死ぬのならせめてこの想いを告げて死にたい……)
ミンファは劇薬を机の上に置くと、クローゼットから自分が最も好きな衣装を取り出し着替える。そして鏡台に座り丁寧に化粧をしてから大きく息を吐いて立ち上がった。
(今、会いに参ります。ロレロレ様……)
ミンファは数日ぶりに自室を出てその銀髪の男の元へと向かった。
部屋の前に掛けられた『ジャスター』のプレート。そのドアを開けると中は外の暗い廊下とは打って変わって太陽の採光を取り入れた明るい空間が広がる。小さなパーティが開けるほどの広い室内には、豪華なソファーやテーブル、棚に並べられた幾種もの高価な酒類が飾られている。
その中央のソファーにどかっと座った、眼光鋭い日に焼けた肌に白髪のオールバックの初老の男、ガーヴェル・ジャスターが目の前に座る息子のエルグに声を掛けた。
「もうよいのか、怪我の方は?」
まだ少し白い顔をしたエルグが答える。
「ええ、もう大丈夫です。ご心配掛けました」
そう言ってエルグが軽く会釈をする。ガーヴェルが続ける。
「お前を襲った男だが身元が判明した」
エルグが顔を上げて父親の顔を見つめる。
「ミスガリアの元将軍だそうだ」
「……」
エルグは療養中のベッドでもその可能性は考えていた。国内でこのような事する人物はまずいない。だとすれば国外。ミスガリアなら納得いく。ガーヴェルが言う。
「我が軍に潜入して警備兵として式に出ておった。ネガーベルの服の下にミスガリアの軍服を着ておったわ。何をしても口を割らん奴だったが、お前の事を酷く恨んでいたようだ」
「名は?」
そう尋ねたエルグにガーヴェルが答える。
「何も喋らん奴だったが、軍服に縫われた刺繍から名前は判明した。ローゼルという男だ。知っているか?」
「いえ、知りませぬ」
輝石譲渡の交渉の際、謁見の間でエルグに斬りかかり逆に叩きのめされ足で踏まれたミスガリアの将軍。ただそんな男の名をエルグは知るはずもなかった。それでもミスガリアが自分を狙う理由は先の輝石譲渡を思い起こせば納得がいく。
ガーヴェルは手にした葉巻に火をつけてふうと煙を吐く。そして言った。
「お前には悪いと思ったがそいつは既に処刑した。その首を早馬に持たせてミスガリアへ送ってある。開戦状を添えてな」
エルグは父親のことだからすでにその男は生きていないだろうと思った。エルグが真剣な顔をして尋ねる。
「ミスガリアと戦争をするわけですね」
「そうだ。我が聖騎士団長を暗殺しようとした国だ。十分その償いはして貰う」
「分かりました。では私が……」
そう言おうとしたエルグにガーヴェルが煙を吐いて声を掛ける。
「お前は行かなくともよい。まだその体だ。しばらく休養せよ」
「しかし……」
軍を預かる責任者のエルグ。
この大きな戦に自国待機とは納得がいかない。ガーヴェルが言う。
「少しは部下を信じよ。あの程度の小国、お前が行かぬともすぐに終わらせる」
「……分かりました。父上」
エルグはそれでも納得いかない部分もあったが、父の言葉に従うことにした。エルグが尋ねる。
「アンナ様はもうご存じで?」
他国との戦争となると国王代理であるアンナの許可が必要となる。ガーヴェルが笑って答える。
「ああ、大丈夫だ。お前を斬った者の正体は既に国中に公表されている。ネガーベル全土でミスガリアへの反発が起き、『打倒ミスガリア』の空気が渦巻いておる」
エルグが黙って聞く。
「姫様にも申し上げたよ、『この民の怒りを戦争抜きでどうやって抑えるのですか』ってな」
エルグの頭に顔を青くして黙り込むアンナの姿が浮かぶ。
「それでもあの女は渋っていたが半ば強引に了承させたよ。小娘ひとり、どうってことはない」
「さすが父上。抜かりがない」
頷くエルグ。しかしガーヴェルは納得いかぬ顔をして答える。
「ただ、あのロレロレとか言う男。あやつは厄介だな」
「ロレロレですか……?」
「ああ、そうだ」
ガーヴェルは姫に謁見しに行った際に、その傍で仁王立ちする銀髪の男を思い出す。
「いるだけで姫以上の存在感、威圧感がある。こちらの心を見透かしていると言うか。しかもお前より強いんだろ? あれはやはり危険だ」
ガーヴェルは葉巻の煙を大きく吐いた。エルグが答える。
「ええ、何とも言えぬ不気味さを感じる男です。底なしの強さは私も認めるところです」
【赤き悪魔】の撃退、就任式でのローゼルの速やかな拘束。その強さに疑いの余地はない。ガーヴェルが言う。
「敵には回せぬ相手。味方に取り込むか、殺すか、だな。工作はどうなっている?」
「はい、現在リービス家の娘ミンファに篭絡を命じております。ただ一筋縄ではいかぬ様子で……」
一向に良い報告がないミンファに不満を感じながらエルグが言う。ガーヴェルも独自に放った暗殺者ヴァンが見事に返り討ちにされたことを思い出して言う。
「篭絡と暗殺。両方で進める。で、ミセルの方はどうだ?」
ガーヴェルは聖女就任撤回をした娘のミセルを心配して言う。エルグが答える。
「あれ以来しばらくずっと部屋で泣き続けていたそうですが、今は落ち着いて来ております。ただ……」
「ただ、なんだ?」
エルグが答える。
「ロレロレに落とされたようです」
ガーヴェルは日に焼けた頬を触りながら答える。
「そうか。輝石であいつを救ったのもロレロレ。あの年頃の女にはそう言った感情が出てしまうのも無理はないか」
真剣な顔をするエルグにガーヴェルが続ける。
「いっそうのこと、ミセルにロレロレ攻略をさせるのもいいかもな」
「な? ち、父上!?」
その発想はなかった。
いや、それだけは思いたくなかった。政略の為に大事な妹を使う。だがそんな言葉が目の前にいる父親に通じることはないと思った。ガーヴェルが思いつめた顔をするエルグに言う。
「エルグ、私情を捨てよ。お前ならやれる」
「はっ、父上」
エルグはそう言って頭を下げて父親に答えた。
(私は一体どうすればよいのでしょうか……)
ネガーベル王城の隅の一室。
その小さな部屋の中で、同じく小さな窓から外を眺めながらミンファは思った。地方領主でしかないリービス家。彼らが王城内に部屋を持つこと自体大変な事であり、その部屋の規模がそのまま家の力を示す。ミンファは無理して自分をここに派遣してくれた父親を想うと胸が痛む。
(家の為に任務を頑張りたい。でも……)
ミンファはその攻略対象である銀髪の男を頭に浮かべる。
(私になんかには決して振り向いてくれないお方。それよりも逆に私の方が……)
そこまで思ったミンファが胸に輝く真珠のような首飾りを握り締め、その想いを心の奥へと押しやる。
任務が上手く行かず、会えば決して抱いてはいけない感情に苛まれる。家では自分の吉報を待つ父親の顔が浮かんでは消え、ミンファを苦しめた。
(ジャスター家には決して逆らえない。ならばもういっそうこのまま……)
ミンファは手にした液体の入った小瓶を見つめる。
ネガーベルで秘かに手に入れた劇薬。飲めばすぐに死ぬことができる。銀髪の男はもう自分には手の届かない相手だと分かっていた。
【赤き悪魔】の撃退で一躍有名となり、さらに先の式典で真っ先に賊を締め上げた今ネガーベルで最も有名な男。姫様の『護衛職』であり、あのジャスター家にも一切怯むことがない人物。
そんな彼をたかが一地方領主の娘が落とせるはずもない。もとより控えめなミンファ。一度悩み出すとどんどん地の底まで落ちていき、今や食事も喉を通らないほど追い詰められていた。
(でも……)
ミンファが手にした劇薬の小瓶を見つめながら思う。
(でも、どうせ死ぬのならせめてこの想いを告げて死にたい……)
ミンファは劇薬を机の上に置くと、クローゼットから自分が最も好きな衣装を取り出し着替える。そして鏡台に座り丁寧に化粧をしてから大きく息を吐いて立ち上がった。
(今、会いに参ります。ロレロレ様……)
ミンファは数日ぶりに自室を出てその銀髪の男の元へと向かった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
一夜の過ちで懐妊したら、幼なじみの冷酷皇帝に溺愛されました
由香
恋愛
没落貴族の娘・柳月鈴は、宮廷で医官見習いとして働いていた。
ある夜、皇帝即位の宴で酒に酔い、幼なじみだった皇帝・李景珩と再会する。
遠い存在になったはずの彼。
けれど、その夜をきっかけに月鈴の運命は大きく動き出す。
冷酷と恐れられる皇帝が、なぜか彼女だけには甘すぎて――。
無自覚チートで無双する気はなかったのに、小石を投げたら山が崩れ、クシャミをしたら魔王が滅びた。俺はただ、平穏に暮らしたいだけなんです!
黒崎隼人
ファンタジー
トラックに轢かれ、平凡な人生を終えたはずのサラリーマン、ユウキ。彼が次に目覚めたのは、剣と魔法の異世界だった。
「あれ?なんか身体が軽いな」
その程度の認識で放った小石が岩を砕き、ただのジャンプが木々を越える。本人は自分の異常さに全く気づかないまま、ゴブリンを避けようとして一撃でなぎ倒し、怪我人を見つけて「血、止まらないかな」と願えば傷が癒える。
これは、自分の持つ規格外の力に一切気づかない男が、善意と天然で周囲の度肝を抜き、勘違いされながら意図せず英雄へと成り上がっていく、無自覚無双ファンタジー!
ギルドの片隅で飲んだくれてるおっさん冒険者
哀上
ファンタジー
チートを貰い転生した。
何も成し遂げることなく35年……
ついに前世の年齢を超えた。
※ 第5回次世代ファンタジーカップにて“超個性的キャラクター賞”を受賞。
※この小説は他サイトにも投稿しています。
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
【完結】スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
【完結】うさぎ転生 〜女子高生の私、交通事故で死んだと思ったら、気づけば現代ダンジョンの最弱モンスターに!?最強目指して生き延びる〜
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
女子高生の篠崎カレンは、交通事故に遭って命を落とした……はずが、目覚めるとそこはモンスターあふれる現代ダンジョン。しかも身体はウサギになっていた!
HPはわずか5、攻撃力もゼロに等しい「最弱モンスター」扱いの白うさぎ。それでもスライムやコボルトにおびえながら、なんとか生き延びる日々。唯一の救いは、ダンジョン特有の“スキル”を磨けば強くなれるということ。
跳躍蹴りでスライムを倒し、小動物の悲鳴でコボルトを怯ませ、少しずつ経験値を積んでいくうちに、カレンは手応えを感じ始める。
「このままじゃ終わらない。私、もっと強くなっていつか……」
最弱からの“首刈りウサギ”進化を目指して、ウサギの身体で奮闘するカレン。彼女はこの危険だらけのダンジョンで、生き延びるだけでなく“人間へ戻る術(すべ)”を探し当てられるのか? それとも新たなモンスターとしての道を歩むのか?最弱うさぎの成り上がりサバイバルが、いま幕を開ける!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる