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第一章「慈愛のミタリア」
1.再会
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青髪のレフォードは暗い鉱山の中でつるはしを振っていた。
ガン、ガン……
小さな松明が壁に掛けられているだけの薄暗い鉱山内。周りには汚れた服を着た抗夫が数名。皆顔色が悪く手に力が入っていない。
レフォードは手にした年季の入ったつるはしを黙々と振る。表情はない。それは奴隷労働者には不要なものであった。
カーン、カーン!
薄暗い鉱山内に鐘の音が響く。時間経過が分からない鉱山内で唯一の時を知る手段。そしてその鐘の音は今日の作業の終わりを告げる鐘の音であった。
「終わった……」
「あぁ、疲れた……」
周りの抗夫達が手を止め、道具を片付けて歩き出す。鉱山出口で待つ馬車に乗り、それぞれの雇い主の元へと帰る。疲れた顔をした抗夫のひとりが青髪のレフォードの隣に来て言う。
「レフォードさん、凄いっすね。全然作業ペースが落ちない……」
彼はここに来て一か月。まだまだ新人である。歩きながらレフォードが答える。
「長いだけだ。それだけだよ……」
そう答えるレフォードの顔は痩せこけていた。
明らかに周りの抗夫達よりもやせ細り顔色も悪い。ただ数か月で廃人同様になるこの過酷な労働環境の中で十年以上も耐えてきた彼の体は、細いながらも硬くしなやかな筋肉で覆われていた。実はその理由こそ彼が持つレアスキル【耐久】と【回復】のお陰である事は誰も知らない。
「さあ、早く乗れ」
レフォードを含めた抗夫達は出口で待っていた鉄格子付きの馬車に乗り込み、真っ暗な夜道をそれぞれの雇い主の元へと帰って行く。
ただひたすら労働搾取されるだけの毎日。疲れ果て会話もない馬車の中。終わりのない絶望の人生。だが、そんなレフォードの目に不思議と今夜の月が美しく映っていた。
「食事だ」
レフォードは雇い主であるアースコード家では地下にある牢に入れられていた。
少年期は孤児院暮らしだったレフォード。奴隷扱いをする厳しい家として有名だったアースコード家に、幼い弟妹達の代わりに自ら望んでやって来た。あれから既に十年以上。レフォードはその厳しい環境の中で衰弱しながらもこれまで生き延びてきた。
(自分が死ねば他の誰かがまたここに来させられる。それだけは避けたい……)
弟妹達を思う彼の気持ちがこの厳しい環境の中でも屈することなく生きながらえさせていた。
「いただきます……」
カビの生えたような硬いパンに、ジャガイモだけの塩スープ。こんな栄養のない食事が彼の口に入る物すべて。長年にわたる過酷な労働、不衛生な環境、栄養不足。口には出さないが『自分も長くない』と思うことも時々あった。
「ごちそうさまでした……」
じっくりと時間をかけ深夜の食事を終えたレフォードが、明朝の為に休もうとすると守衛から声が掛かった。
「おい、レフォード。旦那様が面会に来るそうだ」
旦那様とはもちろんアースコード家の当主。レフォードを買った先代当主は病死し、数年前にその息子が後を継いで当主となっている。
(旦那様が? 一体何だろう……)
薄汚い奴隷労働者には全く興味を持たない現当主。跡を継いで数年経つが会ったことなど数えるほどしかない。
ガチャ、ギギギッ……
地下室へのドアが開かれカツカツと石階段を下りてくる足音が響く。守衛はすぐに牢獄脇に行き敬礼のポーズを取る。レフォードも檻の前で胡坐をかいて座り、頭をやや垂れながらその主を待つ。
(足音がふたつ? 誰かと一緒なのか?)
こんな地下牢に珍しいとレフォードが思っていると、そのふたつの足音は目の前まで来て止まった。当主が言う。
「これがその男です。本当にこんな薄汚いやつなんですか~??」
品のないダミ声。明らかに侮蔑を込めた言い方。そう尋ねられたもうひとりの者が、鉄格子の前まで来て言う。
「あの、お顔を上げて頂けませんか……」
(!!)
女性。何年かぶりに聞く女の声。
ただそれよりも、遠い昔に聞き覚えのあるその声にレフォードが驚き顔を上げる。女が震えた声で言う。
「やっぱり……」
そこにいたのは真っ赤なツインテールが可愛い若い女の子。真っ白な肌に清楚さも持ち、着ている服からどこか貴族の令嬢のよう。彼女は両手で口を抑え小刻みに震えながら目に涙をためている。
「お兄ちゃん、私です。ミタリアです……」
震える声でようやく発せられた言葉。
だがレフォードはそんな彼女の名前を聞く前からすでに理解していた。
「ミタリア……、本当にミタリアなのか……」
枯れていたレフォードの心から涙が溢れる。
ミタリアはレフォードが孤児院時代に必死に面倒を見て来た八弟妹の末っ子。引き取った孤児の扱いに定評のあるヴェルリット家へ送り出すことはレフォード自身が決めた。ミタリアが鉄格子を握り涙声で言う。
「お兄ちゃん、私が、ミタリアがお兄ちゃんを迎えに来ました!! もう今日から自由です!! だからお兄ちゃん……、ううっ……」
感極まって声を詰まらせるミタリア。
「だ、だけどミタリア。俺はここの奴隷で……」
それにすっと反応したミタリアが後ろにいたアースコード家の若き当主に向かって言う。
「アースコード様、お約束通り彼の身は我がヴェルリット家で預からせて頂きます。お金は後程使いの者が参りますので」
「ミタリア、お前……」
何が起きているのか全く分からない。
ただあれほど泣き虫で寂しがり屋だった末っ子のミタリアが、これほどまでに立派に成長していることに驚きを隠せなかった。ミタリアが涙を流して言う。
「お兄ちゃん、会いたかったの。ずっとずっと、会いたかったの……」
ピンクに染まった頬。真っ赤な目からはボロボロと涙がこぼれる。
「俺もだ。会えて嬉しい。こんなに大きくなって……」
レフォードは無意識にミタリアの頭を撫でる。
(!!)
それを見ていた後からやって来たミタリアの護衛の兵が一瞬剣を構えるが、主ミタリアの幸せそうな顔を見て鞘に納め直す。ミタリアが言う。
「お兄ちゃん、みんなね。他のみんなもきっとお兄ちゃんに会いたいって思っているはずだよ」
レフォードを中心にして過ごした孤児院時代。厳しい生活環境だったが、たとえ血の繋がらない兄弟であったとしても皆仲良く幸せに過ごしていた。レフォードが言う。
「ああ、そうだな。俺も皆に会いたい……」
「うん、そうだよね。そうだよね」
長く苦しかった奴隷労働時代。それが昔世話をしたミタリアの出現によって終わりを告げようとしていた。
そしてこの日より、世界を舞台に好き勝手やる弟妹達への『怖い兄からの粛正』が始まることとなる。
ガン、ガン……
小さな松明が壁に掛けられているだけの薄暗い鉱山内。周りには汚れた服を着た抗夫が数名。皆顔色が悪く手に力が入っていない。
レフォードは手にした年季の入ったつるはしを黙々と振る。表情はない。それは奴隷労働者には不要なものであった。
カーン、カーン!
薄暗い鉱山内に鐘の音が響く。時間経過が分からない鉱山内で唯一の時を知る手段。そしてその鐘の音は今日の作業の終わりを告げる鐘の音であった。
「終わった……」
「あぁ、疲れた……」
周りの抗夫達が手を止め、道具を片付けて歩き出す。鉱山出口で待つ馬車に乗り、それぞれの雇い主の元へと帰る。疲れた顔をした抗夫のひとりが青髪のレフォードの隣に来て言う。
「レフォードさん、凄いっすね。全然作業ペースが落ちない……」
彼はここに来て一か月。まだまだ新人である。歩きながらレフォードが答える。
「長いだけだ。それだけだよ……」
そう答えるレフォードの顔は痩せこけていた。
明らかに周りの抗夫達よりもやせ細り顔色も悪い。ただ数か月で廃人同様になるこの過酷な労働環境の中で十年以上も耐えてきた彼の体は、細いながらも硬くしなやかな筋肉で覆われていた。実はその理由こそ彼が持つレアスキル【耐久】と【回復】のお陰である事は誰も知らない。
「さあ、早く乗れ」
レフォードを含めた抗夫達は出口で待っていた鉄格子付きの馬車に乗り込み、真っ暗な夜道をそれぞれの雇い主の元へと帰って行く。
ただひたすら労働搾取されるだけの毎日。疲れ果て会話もない馬車の中。終わりのない絶望の人生。だが、そんなレフォードの目に不思議と今夜の月が美しく映っていた。
「食事だ」
レフォードは雇い主であるアースコード家では地下にある牢に入れられていた。
少年期は孤児院暮らしだったレフォード。奴隷扱いをする厳しい家として有名だったアースコード家に、幼い弟妹達の代わりに自ら望んでやって来た。あれから既に十年以上。レフォードはその厳しい環境の中で衰弱しながらもこれまで生き延びてきた。
(自分が死ねば他の誰かがまたここに来させられる。それだけは避けたい……)
弟妹達を思う彼の気持ちがこの厳しい環境の中でも屈することなく生きながらえさせていた。
「いただきます……」
カビの生えたような硬いパンに、ジャガイモだけの塩スープ。こんな栄養のない食事が彼の口に入る物すべて。長年にわたる過酷な労働、不衛生な環境、栄養不足。口には出さないが『自分も長くない』と思うことも時々あった。
「ごちそうさまでした……」
じっくりと時間をかけ深夜の食事を終えたレフォードが、明朝の為に休もうとすると守衛から声が掛かった。
「おい、レフォード。旦那様が面会に来るそうだ」
旦那様とはもちろんアースコード家の当主。レフォードを買った先代当主は病死し、数年前にその息子が後を継いで当主となっている。
(旦那様が? 一体何だろう……)
薄汚い奴隷労働者には全く興味を持たない現当主。跡を継いで数年経つが会ったことなど数えるほどしかない。
ガチャ、ギギギッ……
地下室へのドアが開かれカツカツと石階段を下りてくる足音が響く。守衛はすぐに牢獄脇に行き敬礼のポーズを取る。レフォードも檻の前で胡坐をかいて座り、頭をやや垂れながらその主を待つ。
(足音がふたつ? 誰かと一緒なのか?)
こんな地下牢に珍しいとレフォードが思っていると、そのふたつの足音は目の前まで来て止まった。当主が言う。
「これがその男です。本当にこんな薄汚いやつなんですか~??」
品のないダミ声。明らかに侮蔑を込めた言い方。そう尋ねられたもうひとりの者が、鉄格子の前まで来て言う。
「あの、お顔を上げて頂けませんか……」
(!!)
女性。何年かぶりに聞く女の声。
ただそれよりも、遠い昔に聞き覚えのあるその声にレフォードが驚き顔を上げる。女が震えた声で言う。
「やっぱり……」
そこにいたのは真っ赤なツインテールが可愛い若い女の子。真っ白な肌に清楚さも持ち、着ている服からどこか貴族の令嬢のよう。彼女は両手で口を抑え小刻みに震えながら目に涙をためている。
「お兄ちゃん、私です。ミタリアです……」
震える声でようやく発せられた言葉。
だがレフォードはそんな彼女の名前を聞く前からすでに理解していた。
「ミタリア……、本当にミタリアなのか……」
枯れていたレフォードの心から涙が溢れる。
ミタリアはレフォードが孤児院時代に必死に面倒を見て来た八弟妹の末っ子。引き取った孤児の扱いに定評のあるヴェルリット家へ送り出すことはレフォード自身が決めた。ミタリアが鉄格子を握り涙声で言う。
「お兄ちゃん、私が、ミタリアがお兄ちゃんを迎えに来ました!! もう今日から自由です!! だからお兄ちゃん……、ううっ……」
感極まって声を詰まらせるミタリア。
「だ、だけどミタリア。俺はここの奴隷で……」
それにすっと反応したミタリアが後ろにいたアースコード家の若き当主に向かって言う。
「アースコード様、お約束通り彼の身は我がヴェルリット家で預からせて頂きます。お金は後程使いの者が参りますので」
「ミタリア、お前……」
何が起きているのか全く分からない。
ただあれほど泣き虫で寂しがり屋だった末っ子のミタリアが、これほどまでに立派に成長していることに驚きを隠せなかった。ミタリアが涙を流して言う。
「お兄ちゃん、会いたかったの。ずっとずっと、会いたかったの……」
ピンクに染まった頬。真っ赤な目からはボロボロと涙がこぼれる。
「俺もだ。会えて嬉しい。こんなに大きくなって……」
レフォードは無意識にミタリアの頭を撫でる。
(!!)
それを見ていた後からやって来たミタリアの護衛の兵が一瞬剣を構えるが、主ミタリアの幸せそうな顔を見て鞘に納め直す。ミタリアが言う。
「お兄ちゃん、みんなね。他のみんなもきっとお兄ちゃんに会いたいって思っているはずだよ」
レフォードを中心にして過ごした孤児院時代。厳しい生活環境だったが、たとえ血の繋がらない兄弟であったとしても皆仲良く幸せに過ごしていた。レフォードが言う。
「ああ、そうだな。俺も皆に会いたい……」
「うん、そうだよね。そうだよね」
長く苦しかった奴隷労働時代。それが昔世話をしたミタリアの出現によって終わりを告げようとしていた。
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