47 / 67
第五章 闇
面談前のアイスブレイク
しおりを挟む
~灰谷ヤミの死刑まで残り16日~
朝の自由時間の開始と共に廊下に出た僕達を待っていたのは、いつもの看守だった。
「これからカミサマ面談を行う。囚人番号2084はこちらについてきなさい。火置ユウは、独房で待機しているように」
「なんでよ!?自由時間は?」
「今朝の自由時間はなくなった」
「えーっ」と文句を言う火置さんを、看守が睨みつける。火置さんは不服そうな顔をして独房に戻っていった。
……いきなりナイフで看守を攻撃しだしたらどうしようかと思ったけど、そこまで大胆かつ好戦的ではなくてよかった。僕は胸をなでおろす。
「……どうして彼女を外に出してあげないの?面談中はカミサマの目が行き届かないから?」
僕が看守に尋ねると、看守は感情の宿らないガラス玉のような瞳で僕の顔を見た。そして……バチンと周囲の明かりが全て落ちる。
「!」
真っ白から真っ黒へ。あまりの衝撃的な場面の切り替わり具合に、僕は最初自分が死んだのかと思った。看守に楯突いたことで、撃たれるだか殴られるだかして、死んだことに気付けないくらいの一瞬で死んだのかと。
……でも、どうやら違ったらしい。周囲は暗いのに、看守だけはやたらとくっきり見えている。どういった原理だろうか。
「こっちだ。ついてきなさい」
僕は看守にひたすらついていく。『第一回』の面談と同じく、まっすぐな道だった。でも、真っ暗で周囲の様子は何もわからない。
……カミサマへの道がわからないように暗くしたのか……それとも毎回明るさが変わるのか?
やがて看守は、つき当たりの黒い壁を両手で押し開けた。前回はボタン式だったのに今回は手押しで開けるんだ……。
その扉の向こうは相変わらず白かった。そう、カミサマの部屋。正方形の部屋のど真ん中にカミサマが座っている。
「ああ、ごめんなさいね。前回『一週間後に面談する』と言ったのに、一日ずれてしまいました。ちょっと、予定が立て込んでいましてね」
相変わらずのよく通る声で、カミサマが話しかけてくる。僕は部屋の中央に進み、前回と同じく木の椅子に腰掛けた。
「……全く構わない。この時間だって、僕にとっては特に必要ないものだからな」
「本当に可愛くない男ですね……。しかもあなた……バレてないと思ってます?刑務所のルールを破って、勝手なことしたでしょ。なんでもお見通しですからね?」
……やっぱりバレていたか。そうだろうとは思っていたけど、情報が早いな。
本当にこいつは何者なんだ。火置さんは『歪みから生まれた邪悪だ』と言っていたけど、それってどういうことだ?人間なのかそうじゃないのかを、せめてはっきりしてほしい。人間じゃない何かだとすると、こうして同じ空間で話していることすら気味が悪い。
「……行けたから行っただけだ。特に施錠もされていなかったよ?」
「でも自由時間の終了時刻は守っていなかったですね?破ってはならない刑務所の鉄の掟なんですけど」
「終了時刻に戻っていなかったって、どうしてわかる?僕たちは施錠された自分の独房にちゃんと戻っていただろ?それともあんた自身が、終了時刻きっかりに、独房の中を隅々まで確認したのかい?ちゃんとトイレの中も見た?」
もちろん僕達は終了時刻までには戻れなかった。それでもあえて強気に出る。きっとやつは、わざわざこの部屋まで確認しに来ることはないだろうと踏んで。
「……あなたって本当に『ああ言えばこう言う』タイプですね……女子に嫌われますよ?」
「…………余計なお世話だな。でさ、聞きたいことがあるんだよ」
「なんでしょう?」
「僕は本当に死刑になれるのか?見ちゃったよ?打ち捨てられた刑務所に捕まってる囚人達を……。
あんたに『あそこのメンバーに加われ』って言い出されるんじゃないかって、気が気じゃないんだ。せっかく望んでいた死刑を勝ち取れたのに、いざ死刑直前になって約束を破られたらたまったもんじゃないからな」
「安心してください。あれは……そう、終身刑の人達ですから。あなたがあそこに入ることはありません」
終身刑……。時空の歪んだ空間での終身刑?カビだらけの部屋で、すし詰め集団生活させられる終身刑?
「……本当に?」
「ええ。神に誓って本当です」
「神に誓ってって…………それはあんたに誓ってってこと?全然信用ならないな?」
「……失礼な男ですね、あなたは……。本当ですよ。あなたは死刑です。だって人を殺したんですからね?『正当防衛』以外の殺人は、死刑です。
私がこの国にいる限り、そのルールは変わりませんよ。国民だって怒るでしょ。あんな事件を起こしたあなたを、私が勝手に終身刑に減刑したらね」
「心配だな。信じられる根拠がほしいよ」
「では、その根拠をお教えしましょう。私はあそこには行けないのですよ」
…………は?
いかにも残念そうに首を左右に振りながら、芝居がかった様子でカミサマは両手を上げた。
「……と言うか……恥ずかしながら、行きたくても行けなくなっちゃったんです。自分で作ったのに。やっぱり時空というのは、繊細なものみたいですね。なかなか思い通りにはいかない。
何かの拍子にこの空間から切り離されてしまったんでしょう。それ以来私はあそこに一度も行けていません。もう……5年位は、足を運んでいませんね。一体全体、中はどうなってしまっているのやら……」
……こいつは、ここが時空の穴の中にあるということをわかっているのか。わかってて、ここに刑務所を作っているのか。
……何が目的なんだか知らないけど、あそこに囚われた人にとっては迷惑な話だな。……まあでも、安心したよ。あの空間で永遠の時を生きろとか言われたらどうしようかと思った。
「……なんで時空の穴の中に刑務所を作るんだ?こっそりいけないことをしたいって以外に、理由が考えられないんだけど」
「別にイケナイコトをしたい訳では無いですよ。やるとしても、とても学術的な、進歩的な、挑戦的な取り組みです。ま、あなたには関係のないことです」
……火置さんが言っていた言葉を思い出す。
『何かの実験台にされるとか』。
……その線はありえるかもしれない。カミサマとかいうこの男は何らかの意図があって『自分の刑務所』という隔離空間を作った。そして、そこで何か『自称学術的な取り組み』をしている。こいつが意味のない嘘を言っているんじゃなければ。
「無駄話はここらへんにしませんか?そろそろ始めますね。『第二回カミサマ面談』です」
「まだ始まってなかったんだ。むしろ驚きだよ」
こうして僕とカミサマの、二回目の面談が幕を開けた。
朝の自由時間の開始と共に廊下に出た僕達を待っていたのは、いつもの看守だった。
「これからカミサマ面談を行う。囚人番号2084はこちらについてきなさい。火置ユウは、独房で待機しているように」
「なんでよ!?自由時間は?」
「今朝の自由時間はなくなった」
「えーっ」と文句を言う火置さんを、看守が睨みつける。火置さんは不服そうな顔をして独房に戻っていった。
……いきなりナイフで看守を攻撃しだしたらどうしようかと思ったけど、そこまで大胆かつ好戦的ではなくてよかった。僕は胸をなでおろす。
「……どうして彼女を外に出してあげないの?面談中はカミサマの目が行き届かないから?」
僕が看守に尋ねると、看守は感情の宿らないガラス玉のような瞳で僕の顔を見た。そして……バチンと周囲の明かりが全て落ちる。
「!」
真っ白から真っ黒へ。あまりの衝撃的な場面の切り替わり具合に、僕は最初自分が死んだのかと思った。看守に楯突いたことで、撃たれるだか殴られるだかして、死んだことに気付けないくらいの一瞬で死んだのかと。
……でも、どうやら違ったらしい。周囲は暗いのに、看守だけはやたらとくっきり見えている。どういった原理だろうか。
「こっちだ。ついてきなさい」
僕は看守にひたすらついていく。『第一回』の面談と同じく、まっすぐな道だった。でも、真っ暗で周囲の様子は何もわからない。
……カミサマへの道がわからないように暗くしたのか……それとも毎回明るさが変わるのか?
やがて看守は、つき当たりの黒い壁を両手で押し開けた。前回はボタン式だったのに今回は手押しで開けるんだ……。
その扉の向こうは相変わらず白かった。そう、カミサマの部屋。正方形の部屋のど真ん中にカミサマが座っている。
「ああ、ごめんなさいね。前回『一週間後に面談する』と言ったのに、一日ずれてしまいました。ちょっと、予定が立て込んでいましてね」
相変わらずのよく通る声で、カミサマが話しかけてくる。僕は部屋の中央に進み、前回と同じく木の椅子に腰掛けた。
「……全く構わない。この時間だって、僕にとっては特に必要ないものだからな」
「本当に可愛くない男ですね……。しかもあなた……バレてないと思ってます?刑務所のルールを破って、勝手なことしたでしょ。なんでもお見通しですからね?」
……やっぱりバレていたか。そうだろうとは思っていたけど、情報が早いな。
本当にこいつは何者なんだ。火置さんは『歪みから生まれた邪悪だ』と言っていたけど、それってどういうことだ?人間なのかそうじゃないのかを、せめてはっきりしてほしい。人間じゃない何かだとすると、こうして同じ空間で話していることすら気味が悪い。
「……行けたから行っただけだ。特に施錠もされていなかったよ?」
「でも自由時間の終了時刻は守っていなかったですね?破ってはならない刑務所の鉄の掟なんですけど」
「終了時刻に戻っていなかったって、どうしてわかる?僕たちは施錠された自分の独房にちゃんと戻っていただろ?それともあんた自身が、終了時刻きっかりに、独房の中を隅々まで確認したのかい?ちゃんとトイレの中も見た?」
もちろん僕達は終了時刻までには戻れなかった。それでもあえて強気に出る。きっとやつは、わざわざこの部屋まで確認しに来ることはないだろうと踏んで。
「……あなたって本当に『ああ言えばこう言う』タイプですね……女子に嫌われますよ?」
「…………余計なお世話だな。でさ、聞きたいことがあるんだよ」
「なんでしょう?」
「僕は本当に死刑になれるのか?見ちゃったよ?打ち捨てられた刑務所に捕まってる囚人達を……。
あんたに『あそこのメンバーに加われ』って言い出されるんじゃないかって、気が気じゃないんだ。せっかく望んでいた死刑を勝ち取れたのに、いざ死刑直前になって約束を破られたらたまったもんじゃないからな」
「安心してください。あれは……そう、終身刑の人達ですから。あなたがあそこに入ることはありません」
終身刑……。時空の歪んだ空間での終身刑?カビだらけの部屋で、すし詰め集団生活させられる終身刑?
「……本当に?」
「ええ。神に誓って本当です」
「神に誓ってって…………それはあんたに誓ってってこと?全然信用ならないな?」
「……失礼な男ですね、あなたは……。本当ですよ。あなたは死刑です。だって人を殺したんですからね?『正当防衛』以外の殺人は、死刑です。
私がこの国にいる限り、そのルールは変わりませんよ。国民だって怒るでしょ。あんな事件を起こしたあなたを、私が勝手に終身刑に減刑したらね」
「心配だな。信じられる根拠がほしいよ」
「では、その根拠をお教えしましょう。私はあそこには行けないのですよ」
…………は?
いかにも残念そうに首を左右に振りながら、芝居がかった様子でカミサマは両手を上げた。
「……と言うか……恥ずかしながら、行きたくても行けなくなっちゃったんです。自分で作ったのに。やっぱり時空というのは、繊細なものみたいですね。なかなか思い通りにはいかない。
何かの拍子にこの空間から切り離されてしまったんでしょう。それ以来私はあそこに一度も行けていません。もう……5年位は、足を運んでいませんね。一体全体、中はどうなってしまっているのやら……」
……こいつは、ここが時空の穴の中にあるということをわかっているのか。わかってて、ここに刑務所を作っているのか。
……何が目的なんだか知らないけど、あそこに囚われた人にとっては迷惑な話だな。……まあでも、安心したよ。あの空間で永遠の時を生きろとか言われたらどうしようかと思った。
「……なんで時空の穴の中に刑務所を作るんだ?こっそりいけないことをしたいって以外に、理由が考えられないんだけど」
「別にイケナイコトをしたい訳では無いですよ。やるとしても、とても学術的な、進歩的な、挑戦的な取り組みです。ま、あなたには関係のないことです」
……火置さんが言っていた言葉を思い出す。
『何かの実験台にされるとか』。
……その線はありえるかもしれない。カミサマとかいうこの男は何らかの意図があって『自分の刑務所』という隔離空間を作った。そして、そこで何か『自称学術的な取り組み』をしている。こいつが意味のない嘘を言っているんじゃなければ。
「無駄話はここらへんにしませんか?そろそろ始めますね。『第二回カミサマ面談』です」
「まだ始まってなかったんだ。むしろ驚きだよ」
こうして僕とカミサマの、二回目の面談が幕を開けた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
神様がくれた時間―余命半年のボクと記憶喪失のキミの話―
コハラ
ライト文芸
余命半年の夫と記憶喪失の妻のラブストーリー!
愛妻の推しと同じ病にかかった夫は余命半年を告げられる。妻を悲しませたくなく病気を打ち明けられなかったが、病気のことが妻にバレ、妻は家を飛び出す。そして妻は駅の階段から転落し、病院で目覚めると、夫のことを全て忘れていた。妻に悲しい思いをさせたくない夫は妻との離婚を決意し、妻が入院している間に、自分の痕跡を消し出て行くのだった。一ヶ月後、千葉県の海辺の町で生活を始めた夫は妻と遭遇する。なぜか妻はカフェ店員になっていた。はたして二人の運命は?
――――――――
※第8回ほっこりじんわり大賞奨励賞ありがとうございました!
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
【完結】姉は聖女? ええ、でも私は白魔導士なので支援するぐらいしか取り柄がありません。
猫屋敷 むぎ
ファンタジー
誰もが憧れる勇者と最強の騎士が恋したのは聖女。それは私ではなく、姉でした。
復活した魔王に侯爵領を奪われ没落した私たち姉妹。そして、誰からも愛される姉アリシアは神の祝福を受け聖女となり、私セレナは支援魔法しか取り柄のない白魔導士のまま。
やがてヴァルミエール国王の王命により結成された勇者パーティは、
勇者、騎士、聖女、エルフの弓使い――そして“おまけ”の私。
過去の恋、未来の恋、政略婚に揺れ動く姉を見つめながら、ようやく私の役割を自覚し始めた頃――。
魔王城へと北上する魔王討伐軍と共に歩む勇者パーティは、
四人の魔将との邂逅、秘められた真実、そしてそれぞれの試練を迎え――。
輝く三人の恋と友情を“すぐ隣で見つめるだけ”の「聖女の妹」でしかなかった私。
けれど魔王討伐の旅路の中で、“仲間を支えるとは何か”に気付き、
やがて――“本当の自分”を見つけていく――。
そんな、ちょっぴり切ない恋と友情と姉妹愛、そして私の成長の物語です。
※本作の章構成:
第一章:アカデミー&聖女覚醒編
第二章:勇者パーティ結成&魔王討伐軍北上編
第三章:帰郷&魔将・魔王決戦編
※「小説家になろう」にも掲載(異世界転生・恋愛12位)
※ アルファポリス完結ファンタジー8位。応援ありがとうございます。
【完結】愛されたかった僕の人生
Kanade
BL
✯オメガバース
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。
今日も《夫》は帰らない。
《夫》には僕以外の『番』がいる。
ねぇ、どうしてなの?
一目惚れだって言ったじゃない。
愛してるって言ってくれたじゃないか。
ねぇ、僕はもう要らないの…?
独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。
結婚相手は、初恋相手~一途な恋の手ほどき~
馬村 はくあ
ライト文芸
「久しぶりだね、ちとせちゃん」
入社した会社の社長に
息子と結婚するように言われて
「ま、なぶくん……」
指示された家で出迎えてくれたのは
ずっとずっと好きだった初恋相手だった。
◌⑅◌┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈◌⑅◌
ちょっぴり照れ屋な新人保険師
鈴野 ちとせ -Chitose Suzuno-
×
俺様なイケメン副社長
遊佐 学 -Manabu Yusa-
◌⑅◌┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈◌⑅◌
「これからよろくね、ちとせ」
ずっと人生を諦めてたちとせにとって
これは好きな人と幸せになれる
大大大チャンス到来!
「結婚したい人ができたら、いつでも離婚してあげるから」
この先には幸せな未来しかないと思っていたのに。
「感謝してるよ、ちとせのおかげで俺の将来も安泰だ」
自分の立場しか考えてなくて
いつだってそこに愛はないんだと
覚悟して臨んだ結婚生活
「お前の頭にあいつがいるのが、ムカつく」
「あいつと仲良くするのはやめろ」
「違わねぇんだよ。俺のことだけ見てろよ」
好きじゃないって言うくせに
いつだって、強引で、惑わせてくる。
「かわいい、ちとせ」
溺れる日はすぐそこかもしれない
◌⑅◌┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈◌⑅◌
俺様なイケメン副社長と
そんな彼がずっとすきなウブな女の子
愛が本物になる日は……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる