俺の才能は魔力が少ないことだ!

平成人間

文字の大きさ
6 / 11

金の使い道

しおりを挟む

ようやく一段落した。
この一週間は前世も含めて1番濃密な一週間だった気がする。

そして俺が今するべきことは何か。
それは......

誕生日に貰った大量の金貨の使い道を考えることだ!

いやー、まさかあんなに貰えるなんてね。今でも実感がわかないよ。初めて見たよあんな大金。
日本円にしたら1000万円分くらいあるんじゃないのか?

そんな大金を子供にぽんと渡す親の気がしれないけど、俺にとっては得でしかないからいいとする。

ほんとに何に使おう。
そういや、カールも貰ったはずだ。あいつ何に使ったんだろ。意外と貯金してあんのか?

「あの、すみません。少しいいですか?」

メイドに聞くことにした。

「はい、なんでしょう。」

「お兄様が去年の誕生日プレゼントで貰ったお金を何に使ったかご存知ですか?」

あれ、なんで気まずそうな顔すんだ?

「あの、なにか変なこと言いましたか?」

「いや、そういう訳では無いのですが...」

メイドは意を決した様な顔をして言った。

「カール様は全てギャンブルに費やし、使い切ってしまいました。」

はぁぁあ?

何してんだよあいつ。無駄遣いもいい所じゃねえか。

「え、本当ですか?」

「はい。なんか倍にしてやると意気込んでいたのを今でも覚えています。......またなにか気になることがあればお声掛けください。」


まったく参考にならなかったな。
前世で読んだ転生物の小説だとここで商品開発とか初めて金儲けしてた気がするけど......あいにく俺にはできそうにはないな。俺に作れそうなものなんも思いつかないし。

他にも奴隷とか買うやつもあったな。
奴隷かぁ。確かに可愛い奴隷とかいたら嬉しいけど......まだ7歳だしな。どうせ買うならもう少し大きくなってからがいいわ。

となると......何も思いつかない。
魔法について調べるか?
本買って魔法の勉強するのもありだな。
っていうかそれしかねぇ。

貯金するよりも自己投資した方が絶対にいいだろうしそうしよう。

今度本屋に連れてってもらおう。




ーーーーーーーーー


「ええ!なんでですか?」

「なんでも何も、そんな物置いても誰も買わねえよ。」

俺は今本屋にいる。しかしそこで重大な問題が発生した。

魔法に関する本が1冊もないのだ!

「他の本屋に行けば売っていますか?」

「さぁな。でも俺の知ってる限りだとこの街の本屋はここだけだぞ。」

「そ、そんな。」


なんということだ。まさか魔法についての本が売ってすらいないだなんて......


「お、おい。そんなガッカリすんなよ。も、もしかしたら王都の研究所に行けば売ってるかもしんないぞ?」

「研究所?」

「そうだ。研究所だ。確か学園を卒業した後に魔法の研究をしたい奴だけ行けるところだ。」

「そこに行けば手に入るんですか?」

「あ、ああ。多分な。」

なんか信用出来ないな。まぁ他に手はないからとりあえず行ってみるけど。

「ではそこに行ってみることにします。」

「ほ、本当に行くのか?」

「はい。」

店主があちゃーって顔をしている。
本当にあるのか?魔法の本。

あ、そういえば王都への移動手段って......馬車じゃねえか......終わった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです

NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

没落ルートの悪役貴族に転生した俺が【鑑定】と【人心掌握】のWスキルで順風満帆な勝ち組ハーレムルートを歩むまで

六志麻あさ
ファンタジー
才能Sランクの逸材たちよ、俺のもとに集え――。 乙女ゲーム『花乙女の誓約』の悪役令息ディオンに転生した俺。 ゲーム内では必ず没落する運命のディオンだが、俺はゲーム知識に加え二つのスキル【鑑定】と【人心掌握】を駆使して領地改革に乗り出す。 有能な人材を発掘・登用し、ヒロインたちとの絆を深めてハーレムを築きつつ領主としても有能ムーブを連発して、領地をみるみる発展させていく。 前世ではロクな思い出がない俺だけど、これからは全てが報われる勝ち組人生が待っている――。

つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました

蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈ 絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。 絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!! 聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ! ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!! +++++ ・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)

異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました

雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。 気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。 剣も魔法も使えないユウにできるのは、 子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。 ……のはずが、なぜか料理や家事といった 日常のことだけが、やたらとうまくいく。 無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。 個性豊かな子供たちに囲まれて、 ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。 やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、 孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。 戦わない、争わない。 ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。 ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、 やさしい異世界孤児院ファンタジー。

神様の人選ミスで死んじゃった!? 異世界で授けられた万能ボックスでいざスローライフ冒険!

さかき原枝都は
ファンタジー
光と影が交錯する世界で、希望と調和を求めて進む冒険者たちの物語 会社員として平凡な日々を送っていた七樹陽介は、神様のミスによって突然の死を迎える。そして異世界で新たな人生を送ることを提案された彼は、万能アイテムボックスという特別な力を手に冒険を始める。 平穏な村で新たな絆を築きながら、自分の居場所を見つける陽介。しかし、彼の前には隠された力や使命、そして未知なる冒険が待ち受ける! 「万能ボックス」の謎と仲間たちとの絆が交差するこの物語は、笑いあり、感動ありの異世界スローライフファンタジー。陽介が紡ぐ第二の人生、その行く先には何が待っているのか——?

少し冷めた村人少年の冒険記

mizuno sei
ファンタジー
 辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。  トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。  優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

処理中です...