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第18話 羊飼いと狼(Shepherd and Wolf)
しおりを挟むおれがあいつと初めて出会ったのはそう、丁度三年前のいまごろ。嫌味なくらいに空が青く晴れ渡り、地平線の向こうから冷たく乾いた風がよくつむじを巻きながらやって来ていた季節のころだ。
その少し前。おれはようやく親父から何頭かの羊の番を任せてもらえるようになり、これでようやく一人前の羊飼いの仲間入りが出来たのだと思い張り切っていた。
だけど、現実はそう甘いもんじゃない。
この辺りに住む子供なら珍しくもなんともないことだけれど。おれは物心つくかつかないかの小さなころから親父や親戚の飼っていた羊たちに囲まれて暮らしており、当然のようにその世話をしたり面倒を見たりしていた。
もちろんおれは単なるお手伝いであり、本格的に羊の世話をしていたのは大人たちだ。だけどあまりにも長いこと羊と共に暮らし羊の面倒を見ていたものだから、いつしかおれは自分独りでも羊たちをまとめ上げることが出来るものだとうぬぼれるようになっていたのである。
なのでおれは親父に何度も、自分はもう一人前の羊飼いなんだから家の羊を任せてくれと頼みこんでいた。
最初はお前にはまだ早いと一蹴していた親父だったが、おれがあまりにもしつこいので根負けしたのか。ついに三年前、おれが十三歳になった年にそれなら試しにやってみろと言ってくれるようになったのである。
ただし家の羊を全部任せるわけにはいかない。とりあえずお前には特別おとなしい七頭の羊だけ預けてやろう。それが上手くいったら、次にちょっと気性の荒い羊を何頭か加え。それも上手くいったらまたさらに……と言う具合に少しずつ扱いの難しい羊を加えていく。それでも問題ないようだったら、正式におれを跡継ぎにしてやろうとも。
当時のおれは、そんなまどろっこしいことをしなくちゃいけないのかとげんなりしていたけれど、これはまあ仕方がない。親父の立場からすれば、おれのようなガキに自家の大切な財産である羊をいきなり全部預けるわけにはいかないのは当然のことなのだから。
なのでおれは親父のその提案に乗り意気揚々と、まずはおとなしい七頭の羊を預かった。のだが……。
情けないことに、おれは羊たちをまとめることが出来なかった。親父たちの前では素直で呆れるほどにおとなしく従順だったくせに。主人がおれに代わった途端、奴らは手のひら(羊だから蹄か?)を返したように反抗的でわがまま、かつ自分勝手に振る舞うようになったからである。
羊だけではない。羊と一緒に預かった二頭の牧羊犬も、おれのことは明らかに見下していた。おれがどんなに口笛を吹き、怒鳴り声をあげ、果ては体罰を食らわせても、連中はいっかなおれの指示に従おうとはせず。ただこれ見よがしに、馬鹿にしたようなあくびをして見せるだけだったのだ。
つまり。これまで羊や犬たちはおれの指示に忠実に従っていたように見えたが、実はそうではなく。おれの背後にいる親父たち大人の命令通りに動いていただけのことだった。奴らにとっておれなど、将軍の命令を一般兵士たちに伝える伝令役に過ぎなかったのだ。
それをおれは、見事に勘違いしていた。兵士たちが自分の言う通りに動くのは、伝令役である自分の力なのだと思い上がっていたのだ。もちろん実際には兵士たちは、伝令が伝えていたのが将軍の命令だから言う通りにしていたわけで。それが伝令役個人の命令だったなら、素直に従う道理がない。
遅まきながらそのことに気づいたおれは、胸の奥底から深々と吐息をこぼすしかなかった。
おれが一人前の羊飼いになるために、親父たち大人から与えられた試練……それもあまりに簡単すぎると高をくくっていた第一段階初歩の初歩のものに、見事に失敗したわけで。慢心していた過去の自分を殴りつけてやりたい気分だった。
無論おれは、なんとかして羊や犬たちに言うことを聞かせようと努力をした。なだめたりすかしたり、時には下手に出て時には高圧的に振る舞い、奴らに対しておれが主人であると認めさせようと懸命だったのだ。
だがどんなに努力しても……いや、努力すればするだけ羊たちはおれのことを軽く見るようになるだけだった。万事休すである。こうなったらもうおれは親父たちに対し試練に失敗したことを告げ、自分はまだまだ半人前以下の羊飼いでしかなかったと認め頭を下げるしかない。
そう思っていた直後だった。あいつが現れたのは。
最初見た時。おれはそいつを黒い子犬だと思っていた。親父の仲間である羊飼いたちの誰かが飼っていた牧羊犬の子供が、我が家の牧草地に迷いこんできたのだと。
だがよく見てみると、それは明らかに犬とは異なる生きものだった。都会の人間には区別がつかないかもしれないが、生まれた時から犬と暮らし、家族同然に過ごしてきたおれには一目瞭然だった。
まだ子供であるにも関わらず、そいつの耳は固くぴんと立っており、その漆黒の毛並みはごわごわとして固い。目つきは鋭く鼻筋は精悍に整っていて、その牙は軽く触れただけで人間の皮膚など軽く引き裂いてしまえそう。
背中は固太りしており、背骨などは明らかに犬よりも堅そう。足も太くがっしりしており、そこに生えた爪も短いが、切れ味の良いナイフのよう。
こいつは、狼の子供だ。そう確信するのに、時間はかからなかった。多分親が狩りに出ている最中に巣から脱け出し、好奇心の赴くまま辺りをうろついているうちに道に迷い、帰れなくなったのだろう。
そいつはおれの顔を見上げるとひょこひょこと頼りない足取りで近寄ってきながら、クゥ~ンと一言、切なげな鳴き声をあげた。あたかも『お腹が空いているんです。助けてください』と訴えているかのごとく。
そこには人間に対する警戒感などまるでない。と言うかおれのことを人間だなどとは認識していないかのようだった。親とはぐれ道に迷い、疲労と空腹に苦しめられながらもなんとかここまで歩き続け、ようやく自分を助けてくれそうな存在に巡り会えた。なので安堵して頼り切ってきたということであろう。
言うまでもなく、羊飼いにとって狼とは不倶戴天の敵である。それがまだ生まれて一年も経っていない子供であろうと同じことだ。ここは大急ぎで誰か大人を呼んできて、直ちに猟銃で撃ち殺してもらわなくてはならない。
羊飼いとして、それは当然のことである。実際、おれもきびすを返し、急いで家に戻ろうとしたのだ。
だが、そんな思惑に反しておれの足は動かなかった。
訴えるような瞳、悲しげな鳴き声。それを目にし耳にしてしまったいま、恥ずかしいことだがおれはこいつを殺すことにためらいを覚えてしまったのである。
狼は、羊飼いの大切な財産である羊を襲い、殺し、食らう生きものだ。いや、羊だけではない。時には人間すらもその牙の餌食となる。
それを防ぐためには殺される前に殺すしかない。幸い、目の前のこいつはまだ子供。しかも飢えて弱っている。いまなら殺すのは容易だろう。
だがもしもここで逃がそうものなら数年後、いまより数倍大きく、強く、凶暴になって戻ってくるかもしれない。そうなったらたとえ銃を使っても確実に殺せるという保証はないのである。
それが分かっているのに、おれはこいつを殺すために親父たち大人を呼んでくることが出来なかった。甘いと嗤われても仕方がないが。自分に助けを求めてきたこの小さな生きものの生命を奪うことに、おれはどうしても強い抵抗を覚えざるを得なかったのである。
「……おいで」
しばしの逡巡の後。おれは重く湿ったため息をこぼし、そいつを呼び寄せた。そいつはなんの恐怖も疑いも抱いた様子もなく、飛びつくようにおれの元に寄って来た。
そんなそいつを見ておれはもう一度ため息をこぼしてから、母さんが用意してくれた弁当の包みの中から肉とレタスとトマトを挟んだ黒パンを一つ取り出し。それを二つにちぎると、その半分を足下へと放ったのだ。
もちろんそいつはためらうことなくそれらにがぶりついて、瞬く間にその全てを胃袋に収めた。それからなにかを求めるように再びおれの顔を見上げてきたので、おれは口唇をひん曲げつつ、残りの半分も地に放ったのである。
それで満腹になったのか、狼の子供はくるりときびすを返すと、こちらを振り返ることもなくさっさとどこかに走り去って行ってしまった。現金な奴である。
その後ろ姿を眺めているうちに『おれはひょっとしてとんでもないことをしてしまったんじゃないのか?』という後悔の念が胸の奥のほうからふつふつと沸きあがってきた。
子供とは言え、にっくき狼に食べ物をやって逃がしてしまったなどということが親父たちにバレたら、叱られるだけでは到底すまない。顔が腫れ上がるほどぶん殴られることは間違いないだろう。
とは言え、やってしまったことはもうどうしようもないわけで。
もう二度とおれの前に姿を見せるなよ!
はるか彼方に遠ざかり、いまはもう黒い点のようにしか見えなくなった狼の子供に向けて、おれは心の中だけでそう声をあげたのだった。
☆ ☆
だがそんなおれの願いに反して、狼の子供は翌日もおれの元へ、当たり前のような顔をしてやって来るようになったのだ。
今度こそ、親父たちを呼んでこの狼の子供を撃ち殺してもらわなければならないのだと、もちろんおれにはよく分かっていた。
だが、つぶらな瞳でおれの顔をまっすぐ見上げ、勢いよく尻尾を振っているその姿を目の当たりにすると、そんな決心は真夏の雪のごとくたちまち溶けてしまうのだ。
仕方なくおれはまたもや弁当の一部をそいつに分けてやることになる。それを食って満足した狼の子供は、その日もまたくるりときびすを返し、どこかへと走り去っていってしまう。
次の日も、またその次の日も。狼の子供は決まった時間になるとおれの元にやって来て食べ物をねだり、食べ終わるとどこかへさっさと帰っていく。
最初のうちは迷惑に思ったり、こんなところを親父たちに見られたらどうしようかと思いビクビクしていたおれだけれど。そのうちに情が移ったのか、おれはだんだんその狼の子供を可愛いと思うようになっていた。
やがておれはその狼の子供にクロという名前までつけ、毎日会いに来てくれるのを楽しみにするようにまでなっていったのである。
クロのほうもエサを食べ終わってもすぐには帰ろうとしなくなり、日が沈むまではおれと一緒にいることが多くなってきた。
そんなことが何日か続いたある日。おれはあることに気がついた。あの生意気で、おれのことなど見下しきっていた牧羊犬や羊たちが妙に素直になり、おれの命令をきちんと聞くようになったのである。
最初は何故だろうと首をひねっていたおれだが、すぐに真実に気がついた。そう。羊たちが素直になったのは明らかにクロのお陰なのである。
まだ小さいとは言え、クロは狼。羊や犬などよりもずっと強い存在なのだ。そのクロと一緒にいることが多かったおれの身体にはいつの間にか狼の匂いが染み付いており、その匂いが羊たちを素直にさせていたのだろう。
「息子よ。なかなかやるではないか」
それからさらに何日か経ったある日。
親父がぶらりとおれのいる牧草地へとやって来て、きちんと秩序だった行動をしている羊たちを眺めながら驚いたような口ぶりで言ってきた。
「正直、わしはお前に羊を任せるのはまだ早いと思っていた。我が家で最もおとなしい七頭の羊でさえ、到底お前などの手に負えるわけがないと決めつけていたのだが」
その大きな手のひらで、おれの頭を包みこむように優しく撫でながら、親父は満足げな口ぶりで言葉を続ける。
「だが今日、ここに来てみて驚いた。お前は犬どもをまるで手足のように上手く使いこなして羊たちを操り、羊たちもその命令に即座に素直に従っている。いや、見事なものだ。わしがお前と同じ年だった頃にはとてもこうはいかなかった。犬にも羊にも馬鹿にされ、言うことを聞かせるだけで並々ならぬ苦労をさせられたものなのに」
「い……いやあ。そんな大したことじゃないよ。おれなんかまだまだ半人前の未熟者だし」
頭を掻き掻き、照れくさい思いでおれは呟いた。
親父に褒められ、認められたのはもちろん嬉しかったのだが。それはおれの功績ではなく、クロのお陰であることはよく分かっていたから、素直に誇る気にはなれなかったのである。
と言うか。いまこの瞬間、いつものようにクロが現れたらどうしようかと、心臓が破裂する思いだったのだけど。幸いなことに、この日クロがおれの元にやってくることはなかった。多分、知らない人間の匂いがすることに警戒して、今日はおれの所に行かないほうがいいと判断したのだろう。利口な奴なのだ。
そんなこととはもちろん露ほども知らない親父は、以前と違い殊勝なことを口にするおれに一瞬目を白黒とさせたけれど、やがて愉快そうにガハハと豪快な笑い声をあげておれの頭を何度か叩いた。
「ずいぶんとしおらしいことを言うようになったじゃないか。だが謙遜することはないぞ。お前はもう立派な、一人前の羊飼いだよ。このわしが保証する!」
「……本当!?」
「おおよ! もっともわしもまだまだ引退する気はないから、全ての羊を任せるというわけにはいかんが。さらに十頭の羊をお前に預けてやる。牧羊犬も増やそう。そうしてさらに修行を重ね、そいつらも上手く操れるようになったら今度こそお前に全ての羊を譲って、わしは悠々自適の隠居生活に入ることにするさ」
期待しているぞと親父は続け、もちろんおれは大きく頷いたのだった。
☆ ☆
その後。十七頭に増えた羊と四匹になった牧羊犬を、おれは順調に飼い慣らし従わせてていった。
おれの実力と言いたいところだが、もちろん半分……と言うか九割以上はクロのお陰である。狼であるクロと盟友関係にあるということで、羊たちはおれに一目置き従うようになっていただけなのだから。
そのクロも大人になったのか、いつの間にか身体も大きく体格もがっちりとした狼らしいものに変わっていった。エサも、もう自分で獲れるようになったのだろう。おれから弁当のおすそ分けをもらうこともなくなったし、おれの所に遊びに来るのも毎日ではなくなった。
それでもおれのことは幼い頃に飢えて死にそうになったところを助けてもらった恩人だと認識しているらしく、三日に一度は必ず会いに来る。
顔つきは昔とは比べものにならないくらいたくましくなったけれど、おれといる時はいつも……これだけは子供の頃から変わらないつぶらな瞳で見つめてきて、一緒に遊ぼうと誘ってくるのである。
だが……。犬と違って狼は、人間とは決してまつろわない存在である。
成長するにつれ、クロは少しずつではあるが確実に、野生動物らしい獰猛さと凶悪さをその瞳の中に宿すようにとなっていった。
おれと一緒にいる時も、以前のような友情と愛情に満ちあふれた視線ばかりではなく、時には敵を見るような鋭い目つきになって睨みつけて来る時もあった。
とは言えそれはほんのわずかな時間のこと。目つきに一瞬凶暴そうな光を浮かべることはあっても、そのすぐ後には我に返ったかのようにいつもの穏やかな表情に戻り、甘えるように身体をこすりつけてきたり、背中を撫でろと要求してきたりするのだった。
とは言えおれも……そして恐らくはクロも、内心では分かっていた。おれたちは人間と狼、羊飼いとその羊を襲って食らう害獣なのだ。いつまでも友達のように馴れ合っていることなど出来っこないのだと。
そして今日……おれとクロが出会ってから丁度三年の月日が経った日に、その事件は起きた。おれが預かっていた羊のうち一頭が腹から大量の血を流し、絶命している姿が見つかったのだ。
その噛み傷から、犯人は狼であると確信出来た。さらには死骸の周りには大量の黒い毛が落ちていることから、黒い毛並みの狼であるということも。
とうとう恐れていたことが起こったのである。
これまでクロは何度もおれと一緒に過ごしてきた。それはつまり、おれの飼っている羊たちとも長く一緒にいたということだ。
にも関わらずクロは、決して我が家の羊を襲うことはなかった。それは友人であり生命の恩人であるおれに対しての、クロなりの礼であり誠意だったのだろう。
だが成長し狼の本能に目覚めていくにつれ、クロは羊を襲い殺し食らいたいという欲求に逆らえなくなったのだろう。それは恐れていた可能性ではあったけれど、いつか必ずこの時が来ると確信していたような気もする。
おれは羊飼いとしてけじめをつけ責任をとらなければならなかった。クロが昔のクロではないように、おれももう十三歳の見習い羊飼いではない。十六歳の、一人前の羊飼いなのだ。そして羊飼いは、羊を殺し食らう狼を絶対に許すことはないのである。
今日もまた、三年前のあの日のように嫌味なくらいに空が青く晴れ渡り、地平線の向こうから冷たく乾いた風がつむじを巻きながら吹いてきた。今日クロはやって来るだろうと、おれは確信を抱いていた。根拠などはない、ただの勘だが。おれと遊ぶためにか、あるいは羊を食らうためにかは分からないが、クロは必ず現れるだろう。
どちらにしろ……と、おれは右手に持った銃にちらりと目線をやった。我が家の羊飼いとしての職を受け継いだ時に、親父からもらった猟銃だ。その威力は絶大で、狼程度なら急所に当たらなくても一撃で仕留めることが出来るだろう。もちろん手入れは怠っていないし、射撃の訓練も毎日行なっている。もしクロが現れたら、外すことは絶対にないだろう。
ただ、心配もある。
もちろんおれはクロを撃ち殺す覚悟は決めている。だが本当に出来るだろうか。三年もの間人間と狼という種族の壁、羊飼いと害獣という立場の差を乗り越え、友情を築いてきた相手を、この手で殺すことが……
本当に出来るのだろうか?
分からない。いざとなったら手が震えて撃てないような気もするし、意外とあっさり撃ててしまえるような気もする。こればっかりは実際その時になってみないと分からないだろう。
そしてその時は、もうすぐそこまでやってきていた。おれの三年来の親友にして宿敵である黒い巨大な狼が、はるか向こうからこちらに駆け寄ってきている姿が、おれの目にはすでにはっきりと映っていたのだから。
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