【R18・完結】お飾りの妻なんて冗談じゃありません! 〜婚約破棄するためなら手段を選びません〜

野地マルテ@2月27日『帝国後宮録』発売

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「我が名はリュボフ・フォン・イーグルアス! この剣にマイヤへの永遠の愛を誓う……!」

 演習場の中央で、高らかと口上を述べ、金の宝飾が施された豪奢な剣を掲げる男がいた。

 リュボフ・フォン・イーグルアス。マイヤの婚約者だ。
 明るい銀髪に青い瞳を持つ見目麗しい貴公子だが、その実情は前立腺開発を極めすぎて、尻穴を刺激されないと射精出来ないごりごりのゲイだった。

 夕べもマイヤはリュボフと寝たが、彼は彼女の中で三擦り陰茎を往復させただけでくったり中折れしてしまった。
 リュボフは男色家だが、女の膨らんだ乳房や丸い尻は好きなようでベタベタと触ってくるが、まともに女を満足させられない癖に胸を揉もうとする男がマイヤは一番嫌いだった。少しはその粗末な一物で頑張って欲しいものだ。

 それに元愛人が犯罪で捕まったばかりだというのに、平然と婚約者を呼び出して抱こうとするのもどうかと思った。

 (あんな男と絶対結婚したくない……!)

 ただでさえ、部下の男と寝ていたことにも嫌悪を感じていたのに、まともに勃起出来ない男と結婚なんて冗談じゃない。

 マイヤは自身の性欲の強さを自覚していた。
 彼女が今まで色々な男と寝てきたのは、結婚したいと思ったのもあるが、滾る性欲を発散するためもあった。
 王城侍女は女の園で、とにかくストレスが溜まる。
 マイヤの他にも、婚活にかこつけてストレス発散がてら色々な男と寝る侍女は普通にいた。自由恋愛がまかり通る今の時代、マイヤは特別性に奔放というわけではないのだ。

 マイヤは、リュボフの対岸にいる人物へ視線を送る。

「リュボフさん、とっとと始めましょ?」

 レジナンドはあくびを噛み殺しながら、剣の柄を握っている。
 マイヤは騎士服のタイトなズボンを履いたレジナンドの股間をじっと見る。彼の勃起力は素晴らしいし、それなりにテクニックもあるが、いかんせん発言がふざけすぎている。
 ちなみにマイヤ的には、行為の最中に気持ちよく感じてくれていることを伝えてくる男は嫌いじゃない。女の部分を評価されるのは悪いことではないと思っている。

「ええい! 余裕顔でいられるのも今のうちだぞ! レジナンド!」
「本当ですか? せいぜい楽しませてくださいね♪」

 リュボフはレジナンドの挑発にまんまと乗ってしまう。

「はじめ!」

 監査部の立ち会い人の元、勝負は一瞬でカタがついた。


 ◆


 決闘はレジナンドが勝利した。
 レジナンドはリュボフの宝剣を一閃で跳ね飛ばし、彼の喉元へと切先を突きつける。

「はい、降参してくださいね?」

 レジナンドは埃っぽい地面に尻餅をつき座り込むリュボフへ笑いかける。リュボフは乾いた笑い声を出しながら、震える両掌をレジナンドへ向けた。


 決闘後、つつがなく婚約を破棄する手続きも行われた。

 その夜。


「ぁぁん、あっ、はぁっ……」

 白い肌を晒したマイヤは、大きく脚を広げてレジナンドの一物を受け入れていた。瞳は潤み、頬や肌は薔薇色に上気している。レジナンドが一突きするたびに、マイヤの細腰がびくんと跳ねた。
 ツンと上向く乳房には、玉のような汗がいくつも浮いている。レジナンドが腰を打ち付けると二つのたわわが揺れた。

「リュボフさん、見てます~~? セックスってのはね、こうやってお互いにしっかり気持ちよくなれないとダメなの。分かります?」

 レジナンドの視線の先には口のまわりに布を巻かれ、胴体を縄でぐるぐる巻きにされて椅子に括り付けられたリュボフがいた。拘束された彼の目は血走っている。そして、ズボンの股間のあたりが膨らんでいた。

 彼らはリュボフの目の前で性行為セックスに及んでいた。
 リュボフには何度となく裸を見られている。今更他の男とのセックスを見られたぐらいでマイヤはどうとも思わない。むしろ面白いと思い、レジナンドの最低最悪な提案に乗った。
 婚約破棄したばかりのリュボフに性行為を見せつけるという、なんとも酔狂な案に。

 (気持ちいい……)

 脈動を感じる硬くて太い陰茎で、濡れて敏感になった膣壁をごりごりと擦られると堪らなく気持ち良く感じた。マイヤはリュボフの視線を肌で感じながら、何度も、何度も絶頂を極める。
 レジナンドの腰に脚を絡め、下になった状態で自分からも腰を揺らす。快いところに亀頭が当たるたびに嬌声をあげた。

 リュボフには一度も見せることがなかった乱れっぷりだった。

「マイヤさん、今日はいつもより乱れてるね……。リュボフさんに見られて興奮しちゃった?」
「あぁーーもっと、もっと奥まで来て、レジナンド……!」
「も~~しょうがないなぁ」
「あっーーあっ! いいのぉっ、いいっ……! いくっ……イクッ」

 ご要望通り、子宮口を亀頭で抉られたマイヤは口端から涎を垂らしながら快楽に叫ぶ。最奥を貫かれると、足先までびりびりと痺れた。足の指をきゅっと丸めたマイヤは、目の前が白ばむを感じる。意識が飛びそうになるほどの深い絶頂だった。

「マイヤさん、締め付けが強すぎるよう……。俺もう出ちゃう」
「あっああっ!」

 レジナンドはマイヤの両側に手を突くと、腰を震わせた。
 マイヤは陰茎が力強く跳ねるのを感じ、叫ぶ。一拍置いて、もったりと熱い精がうねる膣内に吐きかけられた。

「はぁ……マイヤさん、好きぃ」

 身体を折り曲げ、マイヤの最奥へ最後の一滴まで注ぎ込んだレジナンドは満足そうに深い息を吐く。

「もっとして、レジナンド……。まだ足りないの」
「もう、マイヤさんったら。ここは『私も好き♡』でしょ?」
「はやく、ねぇ、もっと激しくしなさいよ」
「つれないねえ」

 マイヤはもう、好きだとか愛だとか、今はそんなことはどうでも良かった。今はただ、レジナンドの一物でどこまでも気持ちよくなりたい。
 明日のことがどうでもよくなるぐらいに。

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