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ティンシア領
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エリヴェルトの骨や傷がすっかり癒えた頃、魔導列車はティンシア領の駅に着いた。
駅のホームに降り立ったメリアローズは、はぁっと息をはく。
「……まだ夏の終わりだというのに、外の空気がずいぶん冷たいな」
サディアスの言うとおり、頬に当たる風の冷たさが王都のものとはまったく違った。空には雲一つない晴天なのに、息を吸うと気管や肺が冷たく感じられるほどだ。
「ええ……」
メリアローズが着ている医法士の白衣は、防汚魔法の他に服の中を適温に保つ魔法がかけられている。だが、それでもこの空気の冷たさには不安を覚える。夏の終わりの時点でこんなにも寒いのだ。真冬はどうなるのだろうか、と。
「大丈夫です。外の気温はどうしようもありませんが、砦内は暖かいですから」
不安が顔に出てしまっていたのか、怪我がすっかり直り血色が良くなったエリヴェルトが声をかけてきた。
「でも、上着は新調したほうがいいですね。寒さが本格的になる前に仕立てましょう」
「ありがとうございます」
(大丈夫……。私は上手くやっていけるわ)
優しく細められたエリヴェルトの琥珀色の瞳を見ていると、些細な不安など吹き飛んでしまう。
寒いのなら、身につけるものをなんとかすればいいだけの話だ。まだまだ、心配しなければならないことは山ほどある。
ティンシア領は栄えていた。駅のホームにはたくさんの人が行き交っていて、駅の周辺には飲食店や服飾店などさまざまな店が立ち並ぶ。客を呼び込む声がひっきりなしに大通りに響いていた。
「すごく賑やかですね」
「敵地に接しているとは思えんな」
メリアローズとサディアスは首を巡らせる。
街並みは王都のように洗練されているわけではないが、活気があった。すぐ近くで戦が行われているはずなのに、人々の表情は明るい。
「ティンシア領には魔石鉱山がありますから、職を求めて人々が集まるのです。あと、商人も」
「なるほどな」
馬車乗り場に向かっている道中、サディアスの腹の音がくぅと鳴った。この喧騒の中でも聴こえるものだ。
目の前にはちょうど時計台があった。レンガ造りの柱の上部にある、巨大な時計の針は天辺近くを指している。昼食には少し早い時間帯だった。
「……腹が減ったな。砦に行く前に何か食いに行かないか? エリヴェルト、美味い店に連れて行ってくれよ」
「そうですね。怪我を治していただいたお礼に、一推しの店にお二人をご案内します」
「まぁ、楽しみですわ」
エリヴェルトは、表通りから一本入った道にある飲食店に案内してくれた。二階建ての外観は白い壁が真新しい印象で、木製の扉を開けるとカランカランと愛らしいベルの音がした。
店内に入ると、すぐに店員の明るい声が飛んできた。
「あら、エリヴェルト将軍!」
恰幅のいいエプロン姿の女性が、柔らかい笑みを浮かべながら小走りでやってくる。
「お久しぶりです。女将さん」
「まあまあ、男前の顔が見れて嬉しいわ! お館様は元気?」
「ええ、元気ですよ」
領主家の人間が突然やってきたというのに、女将と呼ばれた女性が動じる様子はない。
「ちょうど良かったわ。二階が空いてますからどうぞ」
「何か名物料理をいくつか持ってきてもらえますか?」
「はい! 了解しました」
案内人もいないのに、エリヴェルトは慣れた様子で二階に上がり、扉を開けてくれた。
部屋の中央には、白いクロスがかかった四角いテーブルが一つと、椅子が四脚あった。白い壁にはティンシアの砦らしき灰色の建造物が描かれた風景画が飾られている。室内はほのかに暖かい。豪奢ではないが、清潔感のある居心地の良い空間だった。
「どうぞ、メリアローズ様」
「ありがとう」
エリヴェルトに椅子を引かれ、メリアローズは座る。彼女の隣りにはサディアスが、向かいにはエリヴェルトが腰掛けた。
「なかなか良い店じゃないか。馴染みなのか?」
「はい。十年前まで砦の料理番をしていたご夫婦が始めた食堂で、時間がある時はよく食べに来ていました」
エリヴェルトの馴染みの店。その響きだけでメリアローズはわくわくする。彼と出会って十年になるが、知らないことはたくさんある。
これからまだ知らないエリヴェルトのことをいっぱい知ることができる。そう考えるだけで胸が高鳴った。
椅子に座って何分もしない内に、扉が叩かれる。返事をすると、女将と店員が食器や飲み物が入ったボトルを運んできた。
女将は給仕をしながら、にこやかに話しかけてきた。
「エリヴェルト将軍、こちらのお二人は王都からいらっしゃった魔法使い様と医法士様ですか?」
メリアローズはなんと答えようか迷う。まだ自分達の結婚は公になってはいないだろう。ちらりと向かいにいるエリヴェルトに視線を送る。
「こちらの女性は、メリアローズ。私の妻となった人で、隣りにいらっしゃるのは彼女の兄君です」
エリヴェルトは手のひらの先を向け、さらりと自分達のことを女将に紹介した。
ここは誤魔化すのではないかと考えていたメリアローズは慌てる。
女将は驚きの声をあげた。
「まぁっ、あらあらっ!」
「め、メリアローズです。これからよろしくお願いします」
「こちらこそ、よろしくお願いしますね! んまぁ~こんなに可愛らしい方がエリヴェルト将軍のところに来てくださるなんて!」
「そんな……可愛いなんて……」
背が低めで顔立ちも童顔なメリアローズは、実年齢よりも若く見られることが多かった。実は二十五歳だと言ったら女将は驚くだろうか?
「どうぞ、ゆっくりしていってくださいね」
「はい」
自分のような、美しくも特別若くもない女がエリヴェルトの妻になる人間だと知っても、女将は嫌な顔一つしなかった。
肩から力がすっと抜けるのを感じる。ずっと不安だったのだ。ティンシア領の民から、どんな目を向けられるのか。
メリアローズは懐からハンカチを取り出すと、潤んだ目元をそっと拭った。
食堂らしく、次々に料理が運ばれてくる。小麦の香ばしい匂いがする丸いパンに、一口サイズの肉が刺さった串に、赤い色をした具沢山スープ。パンはともかく、王都ではあまり見ない料理だ。
「この肉は……もしやティンシア兎か?」
「はい、殿下」
「まぁ、ティンシア兎? あの、子どもの背丈ぐらいあるという?」
「よくご存知ですね。耳の長さを含めると、これぐらいの大きさがあります」
エリヴェルトは大きく横に腕を広げる。
「一度ティンシア兎のローストを喰ったことがあるが、美味かったぞ」
「……そうなの」
「ティンシア兎の赤カブスープと串焼きは、私の大好物なのです。ぜひ、メリアローズ様にも召し上がっていただきたいです」
メリアローズは兎を食べたことがなかった。子どもの頃、愛玩用の兎を姉達と一緒に飼っていた。食用の兎と愛玩用の兎は見た目も大きさも大きく違うことは分かっているが、それでも食べるのには抵抗があった。
しかし、ここで拒否して、エリヴェルトをがっかりさせたくなかった。
それにお腹も減っている。料理からは美味しそうな匂いが漂っていた。
スプーンを手に取ると、恐る恐る赤いスープに先を沈める。肉の切れ端を刻んだカブと共に掬い、えいやと口に含む。
眉間に皺を寄せていたメリアローズだったが、咀嚼するとその皺を緩めた。
「美味しい……とっても美味しいわ」
カブや根菜がたくさん入った赤いスープは濃厚で、やや酸味を感じる。兎肉は鶏肉に似ているが、柔らかく煮込まれていて食べやすい。
またスプーンの先をスープに沈める。やみつきになる美味しさだった。
「良かった……お口に合って」
エリヴェルトはほっとしたのか、眉尻を下げている。
「メリアローズ、串焼きも美味いぞ」
サディアスに勧められ、メリアローズはナイフを使って器用に串から肉を外す。一口で食べられそうな大きさだが、半分に切った。じゅわりと透明な肉汁が、皿の上に滴った。切った肉片にフォークを突き刺し、口へ運ぶ。
「……っ!」
思わず笑ってしまいそうなほど、ジューシーだった。噛むほどに甘い肉汁が口の中に広がる。味はやはり鶏肉に似ているが、鶏肉よりも柔らかい。ほのかに香草のような香りもする。
「……これ、とっても好きです」
口元を手でおさえながらメリアローズが言うと、エリヴェルトは破顔した。
「良かった……! 気に入っていただけて嬉しいです」
ずっと暗い顔をして、俯きがちだったエリヴェルトが目の端に皺を寄せて笑っている。
メリアローズはエリヴェルトの笑顔が好きだった。黙っていると軍人らしく酷薄そうな印象だが、笑うと途端に可愛らしくなる。十代の頃、士官学校を出たばかりの頃の、彼の姿と重なった。
エリヴェルトには、ずっと笑顔でいてほしかった。彼が笑顔でいられるのなら、どんなことでもしたいと思う。
お腹が満たされたメリアローズは、エリヴェルトとサディアスと共に馬車でティンシアの砦を目指した。
駅のホームに降り立ったメリアローズは、はぁっと息をはく。
「……まだ夏の終わりだというのに、外の空気がずいぶん冷たいな」
サディアスの言うとおり、頬に当たる風の冷たさが王都のものとはまったく違った。空には雲一つない晴天なのに、息を吸うと気管や肺が冷たく感じられるほどだ。
「ええ……」
メリアローズが着ている医法士の白衣は、防汚魔法の他に服の中を適温に保つ魔法がかけられている。だが、それでもこの空気の冷たさには不安を覚える。夏の終わりの時点でこんなにも寒いのだ。真冬はどうなるのだろうか、と。
「大丈夫です。外の気温はどうしようもありませんが、砦内は暖かいですから」
不安が顔に出てしまっていたのか、怪我がすっかり直り血色が良くなったエリヴェルトが声をかけてきた。
「でも、上着は新調したほうがいいですね。寒さが本格的になる前に仕立てましょう」
「ありがとうございます」
(大丈夫……。私は上手くやっていけるわ)
優しく細められたエリヴェルトの琥珀色の瞳を見ていると、些細な不安など吹き飛んでしまう。
寒いのなら、身につけるものをなんとかすればいいだけの話だ。まだまだ、心配しなければならないことは山ほどある。
ティンシア領は栄えていた。駅のホームにはたくさんの人が行き交っていて、駅の周辺には飲食店や服飾店などさまざまな店が立ち並ぶ。客を呼び込む声がひっきりなしに大通りに響いていた。
「すごく賑やかですね」
「敵地に接しているとは思えんな」
メリアローズとサディアスは首を巡らせる。
街並みは王都のように洗練されているわけではないが、活気があった。すぐ近くで戦が行われているはずなのに、人々の表情は明るい。
「ティンシア領には魔石鉱山がありますから、職を求めて人々が集まるのです。あと、商人も」
「なるほどな」
馬車乗り場に向かっている道中、サディアスの腹の音がくぅと鳴った。この喧騒の中でも聴こえるものだ。
目の前にはちょうど時計台があった。レンガ造りの柱の上部にある、巨大な時計の針は天辺近くを指している。昼食には少し早い時間帯だった。
「……腹が減ったな。砦に行く前に何か食いに行かないか? エリヴェルト、美味い店に連れて行ってくれよ」
「そうですね。怪我を治していただいたお礼に、一推しの店にお二人をご案内します」
「まぁ、楽しみですわ」
エリヴェルトは、表通りから一本入った道にある飲食店に案内してくれた。二階建ての外観は白い壁が真新しい印象で、木製の扉を開けるとカランカランと愛らしいベルの音がした。
店内に入ると、すぐに店員の明るい声が飛んできた。
「あら、エリヴェルト将軍!」
恰幅のいいエプロン姿の女性が、柔らかい笑みを浮かべながら小走りでやってくる。
「お久しぶりです。女将さん」
「まあまあ、男前の顔が見れて嬉しいわ! お館様は元気?」
「ええ、元気ですよ」
領主家の人間が突然やってきたというのに、女将と呼ばれた女性が動じる様子はない。
「ちょうど良かったわ。二階が空いてますからどうぞ」
「何か名物料理をいくつか持ってきてもらえますか?」
「はい! 了解しました」
案内人もいないのに、エリヴェルトは慣れた様子で二階に上がり、扉を開けてくれた。
部屋の中央には、白いクロスがかかった四角いテーブルが一つと、椅子が四脚あった。白い壁にはティンシアの砦らしき灰色の建造物が描かれた風景画が飾られている。室内はほのかに暖かい。豪奢ではないが、清潔感のある居心地の良い空間だった。
「どうぞ、メリアローズ様」
「ありがとう」
エリヴェルトに椅子を引かれ、メリアローズは座る。彼女の隣りにはサディアスが、向かいにはエリヴェルトが腰掛けた。
「なかなか良い店じゃないか。馴染みなのか?」
「はい。十年前まで砦の料理番をしていたご夫婦が始めた食堂で、時間がある時はよく食べに来ていました」
エリヴェルトの馴染みの店。その響きだけでメリアローズはわくわくする。彼と出会って十年になるが、知らないことはたくさんある。
これからまだ知らないエリヴェルトのことをいっぱい知ることができる。そう考えるだけで胸が高鳴った。
椅子に座って何分もしない内に、扉が叩かれる。返事をすると、女将と店員が食器や飲み物が入ったボトルを運んできた。
女将は給仕をしながら、にこやかに話しかけてきた。
「エリヴェルト将軍、こちらのお二人は王都からいらっしゃった魔法使い様と医法士様ですか?」
メリアローズはなんと答えようか迷う。まだ自分達の結婚は公になってはいないだろう。ちらりと向かいにいるエリヴェルトに視線を送る。
「こちらの女性は、メリアローズ。私の妻となった人で、隣りにいらっしゃるのは彼女の兄君です」
エリヴェルトは手のひらの先を向け、さらりと自分達のことを女将に紹介した。
ここは誤魔化すのではないかと考えていたメリアローズは慌てる。
女将は驚きの声をあげた。
「まぁっ、あらあらっ!」
「め、メリアローズです。これからよろしくお願いします」
「こちらこそ、よろしくお願いしますね! んまぁ~こんなに可愛らしい方がエリヴェルト将軍のところに来てくださるなんて!」
「そんな……可愛いなんて……」
背が低めで顔立ちも童顔なメリアローズは、実年齢よりも若く見られることが多かった。実は二十五歳だと言ったら女将は驚くだろうか?
「どうぞ、ゆっくりしていってくださいね」
「はい」
自分のような、美しくも特別若くもない女がエリヴェルトの妻になる人間だと知っても、女将は嫌な顔一つしなかった。
肩から力がすっと抜けるのを感じる。ずっと不安だったのだ。ティンシア領の民から、どんな目を向けられるのか。
メリアローズは懐からハンカチを取り出すと、潤んだ目元をそっと拭った。
食堂らしく、次々に料理が運ばれてくる。小麦の香ばしい匂いがする丸いパンに、一口サイズの肉が刺さった串に、赤い色をした具沢山スープ。パンはともかく、王都ではあまり見ない料理だ。
「この肉は……もしやティンシア兎か?」
「はい、殿下」
「まぁ、ティンシア兎? あの、子どもの背丈ぐらいあるという?」
「よくご存知ですね。耳の長さを含めると、これぐらいの大きさがあります」
エリヴェルトは大きく横に腕を広げる。
「一度ティンシア兎のローストを喰ったことがあるが、美味かったぞ」
「……そうなの」
「ティンシア兎の赤カブスープと串焼きは、私の大好物なのです。ぜひ、メリアローズ様にも召し上がっていただきたいです」
メリアローズは兎を食べたことがなかった。子どもの頃、愛玩用の兎を姉達と一緒に飼っていた。食用の兎と愛玩用の兎は見た目も大きさも大きく違うことは分かっているが、それでも食べるのには抵抗があった。
しかし、ここで拒否して、エリヴェルトをがっかりさせたくなかった。
それにお腹も減っている。料理からは美味しそうな匂いが漂っていた。
スプーンを手に取ると、恐る恐る赤いスープに先を沈める。肉の切れ端を刻んだカブと共に掬い、えいやと口に含む。
眉間に皺を寄せていたメリアローズだったが、咀嚼するとその皺を緩めた。
「美味しい……とっても美味しいわ」
カブや根菜がたくさん入った赤いスープは濃厚で、やや酸味を感じる。兎肉は鶏肉に似ているが、柔らかく煮込まれていて食べやすい。
またスプーンの先をスープに沈める。やみつきになる美味しさだった。
「良かった……お口に合って」
エリヴェルトはほっとしたのか、眉尻を下げている。
「メリアローズ、串焼きも美味いぞ」
サディアスに勧められ、メリアローズはナイフを使って器用に串から肉を外す。一口で食べられそうな大きさだが、半分に切った。じゅわりと透明な肉汁が、皿の上に滴った。切った肉片にフォークを突き刺し、口へ運ぶ。
「……っ!」
思わず笑ってしまいそうなほど、ジューシーだった。噛むほどに甘い肉汁が口の中に広がる。味はやはり鶏肉に似ているが、鶏肉よりも柔らかい。ほのかに香草のような香りもする。
「……これ、とっても好きです」
口元を手でおさえながらメリアローズが言うと、エリヴェルトは破顔した。
「良かった……! 気に入っていただけて嬉しいです」
ずっと暗い顔をして、俯きがちだったエリヴェルトが目の端に皺を寄せて笑っている。
メリアローズはエリヴェルトの笑顔が好きだった。黙っていると軍人らしく酷薄そうな印象だが、笑うと途端に可愛らしくなる。十代の頃、士官学校を出たばかりの頃の、彼の姿と重なった。
エリヴェルトには、ずっと笑顔でいてほしかった。彼が笑顔でいられるのなら、どんなことでもしたいと思う。
お腹が満たされたメリアローズは、エリヴェルトとサディアスと共に馬車でティンシアの砦を目指した。
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