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第58話 次元浄化会議
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並行世界との邂逅から、一ヶ月が過ぎた。
掃除士学校の大会議室では、生徒たちが忙しく準備を進めていた。今日は記念すべき日——両世界の代表者による、初の次元浄化会議が開催される。
「シン、そのテーブルをもう少し右に」
翔太が指示を出しながら、会場を見回した。
国際会議にふさわしい、厳粛でありながら温かみのある空間。東西の文化を融合させた装飾が、来訪者を迎える準備を整えていた。
「翔太くん」
エリーゼが、大きなお腹を抱えながらゆっくりと近づいてきた。臨月が近く、歩くのも少し大変そうだ。双子の重みが、彼女の動きを慎重にさせている。
「無理しないで。座っていて」
「大丈夫よ。この歴史的な瞬間を、この子たちにも感じさせたいの」
お腹をそっと撫でながら、エリーゼは微笑んだ。
双子は、まるで期待に応えるように、お腹の中で元気に動いている。
「もうすぐだね」
翔太が優しくエリーゼの肩を支える。
「今日の会議が終わったら、ゆっくり休もう」
「ええ、でも今は皆で頑張らないと」
◆
北方の次元ゲート地点。
かつて空間の裂け目だった場所は、今では安定した門として固定されていた。ルクスが守護精霊として、その周囲を警戒している。
各国の代表者が続々と集結してきた。
ヴェリディアン王国からは、翔太とエリーゼを筆頭に、リクとミーナが参加。新婚の二人は、今日も息の合った様子だ。
「緊張するな」
リクが剣の柄を握りしめる。
「別に戦うわけじゃないでしょ」
ミーナが苦笑しながらたしなめる。
煌国からは、リン・シャオが技術者団を率いて到着した。
「今日は歴史的な一日になりますね」
リン・シャオが優雅に一礼する。彼女の後ろには、煌国の最新技術を記録する書記官たちが控えていた。
「東の大陸の代表として、しっかり記録させていただきます」
ノーザリア王国からは、クリスタル姫がオブザーバーとして参加していた。
「氷の国も、次元の技術に興味があります」
彼女の瞳には、純粋な知的好奇心が輝いている。
ルクスが突然光を放った。
「時間です!ゲートが開きます!」
定刻ぴったり。空間が波打ち始め、ゲートが静かに光り始めた。
《次元ゲート開通》
銀色の光が広がり、向こう側の景色が見え始める。
◆
ゲートから最初に現れたのは、翔太Bだった。
前回よりも正装に身を包み、威厳ある佇まいで一歩を踏み出す。
「お久しぶりです、もう一人の私」
翔太が手を差し出すと、翔太Bがしっかりと握り返した。
「一ヶ月、長かったです」
続いて、向こうの世界の代表者たちが姿を現した。
「紹介させてください」
翔太Bが振り返る。
「大気浄化師のソラです」
美しい女性が優雅に一礼した。長い黒髪と、知的な瞳が印象的だ。
《ソラ Lv.150【大気浄化師】》
「水質管理官のミズキです」
理知的な青年が前に出る。眼鏡をかけた真面目そうな風貌。
《ミズキ Lv.140【水質管理官】》
「土壌再生士のツチヤじゃ」
年配の男性が豪快に笑った。長年の経験が顔に刻まれている。
《ツチヤ Lv.130【土壌再生士】》
全員が揃ったところで、翔太Bが重大な情報を告げた。
「実は、我々も他の次元の存在を感知しました」
一同がざわめく。
「他の次元?」
翔太が身を乗り出す。
「はい。少なくとも、あと3つの並行世界があります」
ソラが詳細を説明し始めた。
「第3世界は、魔法が存在しない純粋科学世界。第4世界は、精霊と人間が共生する世界」
「そして」
翔太Bの表情が険しくなる。
「第5世界は、システムが暴走した荒廃世界です」
重い沈黙が流れた。
「暴走?」
リクが尋ねる。
「はい。制御を失ったシステムが、世界を破壊し続けています。人々は地下に逃れ、かろうじて生き延びている状態」
ミズキが付け加える。
「第5世界は危険です。介入が必要かもしれません」
エリーゼが心配そうに呟いた。
「そんな世界があるなんて...」
「だからこそ」
翔太Bが真剣な眼差しで言った。
「今日の会議が重要なのです」
◆
掃除士学校の大会議室。
円卓を囲んで、両世界の代表者たちが着席した。生徒たちも壁際に並び、歴史的瞬間を見守っている。
翔太が立ち上がり、会議の開会を宣言した。
「第1回次元浄化会議を開催します」
まず議題1:次元間の安定化。
「各世界の浄化技術を統合することで、次元の安定性を高められるはずです」
翔太Bが提案する。
「我々の環境浄化術と、こちらの概念浄化を組み合わせれば...」
「次元浄化という新しい概念が生まれる」
翔太が理解を示す。
「実演してみましょう」
二人の翔太が立ち上がり、会議室の中央へ。
翔太が【創世の掃除士】の金色の光を放つ。
翔太Bが【環境調整王】の銀色の光を放つ。
二つの光が混ざり合い、美しい虹色の輝きを生み出した。
《新技術:次元浄化を習得》
「すごい...」
シンが目を輝かせてメモを取っている。他の生徒たちも、熱心に観察していた。
議題2:技術交流の具体化。
ソラが立ち上がった。
「では、大気浄化の技をお見せします」
彼女が手を挙げると、室内の空気が一瞬で清浄化された。埃一つない、完璧な空気。
「これは...呼吸が楽になる」
リン・シャオが感嘆の声を上げる。
「煌国の技術と組み合わせれば、砂漠地帯の開拓も可能かもしれません」
ミズキも水質浄化の技術をデモンストレーション。コップの濁った水が、瞬時に透明になる。
「医療にも応用できそうね」
ミーナが興味深そうに観察する。
◆
議題3:第5世界への対応。
会議の雰囲気が重くなった。
「システムの暴走を止めるには」
ツチヤが口を開く。
「根本的な再構築が必要じゃろう」
「掃除士の概念が鍵になるかもしれません」
翔太が提案する。
「破壊ではなく浄化。システムを消すのではなく、正常化する」
ソラが頷いた。
「救援隊の編成が必要ですね」
「各世界から精鋭を選んで」
翔太Bが続ける。
その時、リン・シャオが手を挙げた。
「提案があります」
全員の視線が集まる。
「東西南北、各大陸で次元監視所を設置してはどうでしょう」
「監視所?」
「はい。次元の異常を早期に発見し、対処するための拠点です。煌国の技術も提供します」
「素晴らしい提案だ」
翔太が賛同し、皆も頷いた。
◆
会議が佳境に入った時、突然エリーゼが苦しそうな表情を見せた。
「あっ...」
お腹を押さえて、顔をしかめる。
一瞬、場が凍りついた。
「エリーゼ!」
翔太が駆け寄る。
「大丈夫...ちょっと、張っただけ」
エリーゼは気丈に微笑もうとするが、額に汗が浮かんでいる。
グレイスがすぐに駆け寄り、診察を始めた。新婚のヴァルガスも心配そうに見守る。
「前駆陣痛ですね」
グレイスが優しく告げる。
「もうすぐです。今日明日ということはないけれど、安静が必要です」
翔太Bが心配そうに立ち上がった。
「会議は中断しましょうか?」
「いえ、続けてください」
エリーゼが気丈に答える。
「これは歴史的な会議。私のせいで中断なんて」
ソラが優しく微笑みながら近づいてきた。
「私も母親です。お気持ちは分かります」
ソラがエリーゼの手を取る。
「でも、無理は禁物ですよ。赤ちゃんが一番大切」
女性同士の温かい交流に、エリーゼの表情が和らいだ。
「ありがとうございます」
「双子と聞きました。大変でしょうけど、きっと素晴らしい子たちになりますよ」
ソラの優しい言葉に、会議室の雰囲気も和やかになった。
◆
エリーゼが少し休憩している間に、会議は最終段階へ。
次元浄化協定の締結。
「月例交流会を正式化します」
翔太が宣言する。
「緊急時の相互援助、技術・知識の共有も含めて」
「賛成です」
翔太Bも同意する。
カリキュラムも確定した。
「掃除士学校に『次元浄化科』を新設します」
カールが提案する。彼も今では、レオと共に幸せな新婚生活を送りながら教鞭を執っている。
「交換留学生制度も」
レオが付け加える。
「ソラ様には、特別講師として月1回お越しいただければ」
「喜んで」
ソラが快諾する。
第5世界への調査隊については、3ヶ月後に合同で編成することが決まった。
「各世界から精鋭を選抜しましょう」
ミズキが提案する。
「準備期間も必要ですから」
協定書が作成され、両世界の代表者が署名した。
歴史的な瞬間だった。
◆
会議が終了し、使節団が帰還の準備を始めた。
「次回は我々の世界へお越しください」
翔太Bが招待する。
「環境浄化の実際をご覧いただけます」
「楽しみにしています」
翔太が答える。
ソラがエリーゼに近づいた。
「お大事になさってください。次回お会いする時には、可愛い赤ちゃんたちに会えることを楽しみにしています」
「はい、ありがとうございます」
シンが名残惜しそうに言った。
「次回は絶対、環境浄化術を教えてくださいね!」
「約束しますよ」
ツチヤが豪快に笑う。
使節団がゲートへ向かう。
「では、また一ヶ月後に」
翔太Bが手を振る。
ゲートが閉じる瞬間、銀色の光が一瞬輝いた。
◆
夜、翔太とエリーゼは自宅のベランダで静かに寄り添っていた。
エリーゼは楽な姿勢で椅子に座り、大きなお腹を優しく撫でている。
「今日は大変だったね」
「でも、素晴らしい会議だった」
エリーゼが微笑む。
「次元を超えた友情が生まれたわ」
「もうすぐだね、子供たちが生まれるの」
翔太が優しくエリーゼのお腹に手を当てる。
「次元を超えた友人もできた。この子たちが生きる世界は、もっと広くなる」
お腹の中で双子が動いた。まるで父親の言葉に応えるように。
「元気いっぱいね」
エリーゼが幸せそうに笑う。
「きっと、次元を超えて活躍する子になる」
「掃除士として?」
翔太が冗談めかして言うと、エリーゼも笑った。
「何になってもいいわ。健康で、優しい子に育ってくれれば」
二人の穏やかな笑顔が、月明かりに照らされていた。
新しい時代が、確実に始まっていた。
━━━━━━━━━━━━━━━
【ステータス】
翔太 Lv.200【創世の掃除士】
HP: 99999/99999
MP: 50000/50000
並行世界代表
翔太B Lv.200【環境調整王】
ソラ Lv.150【大気浄化師】
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掃除士学校の大会議室では、生徒たちが忙しく準備を進めていた。今日は記念すべき日——両世界の代表者による、初の次元浄化会議が開催される。
「シン、そのテーブルをもう少し右に」
翔太が指示を出しながら、会場を見回した。
国際会議にふさわしい、厳粛でありながら温かみのある空間。東西の文化を融合させた装飾が、来訪者を迎える準備を整えていた。
「翔太くん」
エリーゼが、大きなお腹を抱えながらゆっくりと近づいてきた。臨月が近く、歩くのも少し大変そうだ。双子の重みが、彼女の動きを慎重にさせている。
「無理しないで。座っていて」
「大丈夫よ。この歴史的な瞬間を、この子たちにも感じさせたいの」
お腹をそっと撫でながら、エリーゼは微笑んだ。
双子は、まるで期待に応えるように、お腹の中で元気に動いている。
「もうすぐだね」
翔太が優しくエリーゼの肩を支える。
「今日の会議が終わったら、ゆっくり休もう」
「ええ、でも今は皆で頑張らないと」
◆
北方の次元ゲート地点。
かつて空間の裂け目だった場所は、今では安定した門として固定されていた。ルクスが守護精霊として、その周囲を警戒している。
各国の代表者が続々と集結してきた。
ヴェリディアン王国からは、翔太とエリーゼを筆頭に、リクとミーナが参加。新婚の二人は、今日も息の合った様子だ。
「緊張するな」
リクが剣の柄を握りしめる。
「別に戦うわけじゃないでしょ」
ミーナが苦笑しながらたしなめる。
煌国からは、リン・シャオが技術者団を率いて到着した。
「今日は歴史的な一日になりますね」
リン・シャオが優雅に一礼する。彼女の後ろには、煌国の最新技術を記録する書記官たちが控えていた。
「東の大陸の代表として、しっかり記録させていただきます」
ノーザリア王国からは、クリスタル姫がオブザーバーとして参加していた。
「氷の国も、次元の技術に興味があります」
彼女の瞳には、純粋な知的好奇心が輝いている。
ルクスが突然光を放った。
「時間です!ゲートが開きます!」
定刻ぴったり。空間が波打ち始め、ゲートが静かに光り始めた。
《次元ゲート開通》
銀色の光が広がり、向こう側の景色が見え始める。
◆
ゲートから最初に現れたのは、翔太Bだった。
前回よりも正装に身を包み、威厳ある佇まいで一歩を踏み出す。
「お久しぶりです、もう一人の私」
翔太が手を差し出すと、翔太Bがしっかりと握り返した。
「一ヶ月、長かったです」
続いて、向こうの世界の代表者たちが姿を現した。
「紹介させてください」
翔太Bが振り返る。
「大気浄化師のソラです」
美しい女性が優雅に一礼した。長い黒髪と、知的な瞳が印象的だ。
《ソラ Lv.150【大気浄化師】》
「水質管理官のミズキです」
理知的な青年が前に出る。眼鏡をかけた真面目そうな風貌。
《ミズキ Lv.140【水質管理官】》
「土壌再生士のツチヤじゃ」
年配の男性が豪快に笑った。長年の経験が顔に刻まれている。
《ツチヤ Lv.130【土壌再生士】》
全員が揃ったところで、翔太Bが重大な情報を告げた。
「実は、我々も他の次元の存在を感知しました」
一同がざわめく。
「他の次元?」
翔太が身を乗り出す。
「はい。少なくとも、あと3つの並行世界があります」
ソラが詳細を説明し始めた。
「第3世界は、魔法が存在しない純粋科学世界。第4世界は、精霊と人間が共生する世界」
「そして」
翔太Bの表情が険しくなる。
「第5世界は、システムが暴走した荒廃世界です」
重い沈黙が流れた。
「暴走?」
リクが尋ねる。
「はい。制御を失ったシステムが、世界を破壊し続けています。人々は地下に逃れ、かろうじて生き延びている状態」
ミズキが付け加える。
「第5世界は危険です。介入が必要かもしれません」
エリーゼが心配そうに呟いた。
「そんな世界があるなんて...」
「だからこそ」
翔太Bが真剣な眼差しで言った。
「今日の会議が重要なのです」
◆
掃除士学校の大会議室。
円卓を囲んで、両世界の代表者たちが着席した。生徒たちも壁際に並び、歴史的瞬間を見守っている。
翔太が立ち上がり、会議の開会を宣言した。
「第1回次元浄化会議を開催します」
まず議題1:次元間の安定化。
「各世界の浄化技術を統合することで、次元の安定性を高められるはずです」
翔太Bが提案する。
「我々の環境浄化術と、こちらの概念浄化を組み合わせれば...」
「次元浄化という新しい概念が生まれる」
翔太が理解を示す。
「実演してみましょう」
二人の翔太が立ち上がり、会議室の中央へ。
翔太が【創世の掃除士】の金色の光を放つ。
翔太Bが【環境調整王】の銀色の光を放つ。
二つの光が混ざり合い、美しい虹色の輝きを生み出した。
《新技術:次元浄化を習得》
「すごい...」
シンが目を輝かせてメモを取っている。他の生徒たちも、熱心に観察していた。
議題2:技術交流の具体化。
ソラが立ち上がった。
「では、大気浄化の技をお見せします」
彼女が手を挙げると、室内の空気が一瞬で清浄化された。埃一つない、完璧な空気。
「これは...呼吸が楽になる」
リン・シャオが感嘆の声を上げる。
「煌国の技術と組み合わせれば、砂漠地帯の開拓も可能かもしれません」
ミズキも水質浄化の技術をデモンストレーション。コップの濁った水が、瞬時に透明になる。
「医療にも応用できそうね」
ミーナが興味深そうに観察する。
◆
議題3:第5世界への対応。
会議の雰囲気が重くなった。
「システムの暴走を止めるには」
ツチヤが口を開く。
「根本的な再構築が必要じゃろう」
「掃除士の概念が鍵になるかもしれません」
翔太が提案する。
「破壊ではなく浄化。システムを消すのではなく、正常化する」
ソラが頷いた。
「救援隊の編成が必要ですね」
「各世界から精鋭を選んで」
翔太Bが続ける。
その時、リン・シャオが手を挙げた。
「提案があります」
全員の視線が集まる。
「東西南北、各大陸で次元監視所を設置してはどうでしょう」
「監視所?」
「はい。次元の異常を早期に発見し、対処するための拠点です。煌国の技術も提供します」
「素晴らしい提案だ」
翔太が賛同し、皆も頷いた。
◆
会議が佳境に入った時、突然エリーゼが苦しそうな表情を見せた。
「あっ...」
お腹を押さえて、顔をしかめる。
一瞬、場が凍りついた。
「エリーゼ!」
翔太が駆け寄る。
「大丈夫...ちょっと、張っただけ」
エリーゼは気丈に微笑もうとするが、額に汗が浮かんでいる。
グレイスがすぐに駆け寄り、診察を始めた。新婚のヴァルガスも心配そうに見守る。
「前駆陣痛ですね」
グレイスが優しく告げる。
「もうすぐです。今日明日ということはないけれど、安静が必要です」
翔太Bが心配そうに立ち上がった。
「会議は中断しましょうか?」
「いえ、続けてください」
エリーゼが気丈に答える。
「これは歴史的な会議。私のせいで中断なんて」
ソラが優しく微笑みながら近づいてきた。
「私も母親です。お気持ちは分かります」
ソラがエリーゼの手を取る。
「でも、無理は禁物ですよ。赤ちゃんが一番大切」
女性同士の温かい交流に、エリーゼの表情が和らいだ。
「ありがとうございます」
「双子と聞きました。大変でしょうけど、きっと素晴らしい子たちになりますよ」
ソラの優しい言葉に、会議室の雰囲気も和やかになった。
◆
エリーゼが少し休憩している間に、会議は最終段階へ。
次元浄化協定の締結。
「月例交流会を正式化します」
翔太が宣言する。
「緊急時の相互援助、技術・知識の共有も含めて」
「賛成です」
翔太Bも同意する。
カリキュラムも確定した。
「掃除士学校に『次元浄化科』を新設します」
カールが提案する。彼も今では、レオと共に幸せな新婚生活を送りながら教鞭を執っている。
「交換留学生制度も」
レオが付け加える。
「ソラ様には、特別講師として月1回お越しいただければ」
「喜んで」
ソラが快諾する。
第5世界への調査隊については、3ヶ月後に合同で編成することが決まった。
「各世界から精鋭を選抜しましょう」
ミズキが提案する。
「準備期間も必要ですから」
協定書が作成され、両世界の代表者が署名した。
歴史的な瞬間だった。
◆
会議が終了し、使節団が帰還の準備を始めた。
「次回は我々の世界へお越しください」
翔太Bが招待する。
「環境浄化の実際をご覧いただけます」
「楽しみにしています」
翔太が答える。
ソラがエリーゼに近づいた。
「お大事になさってください。次回お会いする時には、可愛い赤ちゃんたちに会えることを楽しみにしています」
「はい、ありがとうございます」
シンが名残惜しそうに言った。
「次回は絶対、環境浄化術を教えてくださいね!」
「約束しますよ」
ツチヤが豪快に笑う。
使節団がゲートへ向かう。
「では、また一ヶ月後に」
翔太Bが手を振る。
ゲートが閉じる瞬間、銀色の光が一瞬輝いた。
◆
夜、翔太とエリーゼは自宅のベランダで静かに寄り添っていた。
エリーゼは楽な姿勢で椅子に座り、大きなお腹を優しく撫でている。
「今日は大変だったね」
「でも、素晴らしい会議だった」
エリーゼが微笑む。
「次元を超えた友情が生まれたわ」
「もうすぐだね、子供たちが生まれるの」
翔太が優しくエリーゼのお腹に手を当てる。
「次元を超えた友人もできた。この子たちが生きる世界は、もっと広くなる」
お腹の中で双子が動いた。まるで父親の言葉に応えるように。
「元気いっぱいね」
エリーゼが幸せそうに笑う。
「きっと、次元を超えて活躍する子になる」
「掃除士として?」
翔太が冗談めかして言うと、エリーゼも笑った。
「何になってもいいわ。健康で、優しい子に育ってくれれば」
二人の穏やかな笑顔が、月明かりに照らされていた。
新しい時代が、確実に始まっていた。
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【ステータス】
翔太 Lv.200【創世の掃除士】
HP: 99999/99999
MP: 50000/50000
並行世界代表
翔太B Lv.200【環境調整王】
ソラ Lv.150【大気浄化師】
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