転生王子はスライムを育てたい ~最弱モンスターが世界を変える科学的飼育法~

宵町あかり

文字の大きさ
109 / 110

第109話 憤怒の気配

しおりを挟む
 朝の光が、火山地帯の野営地を照らす。

 レオン、フィルミナ、クリスタの三人が、テントから出てくる。

 赤いスライムが、三人の周りをゆっくりと動いている。

 昨夜、暴走していた赤いスライム。対極の調和で、落ち着きを取り戻した。そして、三人についてきた。一緒にいたいと、意志を示した。

 レオンが、赤いスライムを見つめる。

「君も、僕たちの仲間だね」

 赤いスライムが、小さく震える。

 それは、喜びの震えだった。

 フィルミナは優しい表情で微笑む。

「名前をつけてあげましょう」

 クリスタは穏やかに頷いて同意する。

「そうですわね。この子にも、名前が必要ですわ」

 レオンは少し考え込んでから、研究者の目で赤いスライムを観察する。

 この子は、炎の属性を持つスライム。赤く輝く体は、火山地帯の環境に適応している。そして、昨夜の観察では、『憤怒の牙』の魔素を吸収する能力を持っている可能性がある。

 炎と憤怒...この二つの要素を持つ存在。名前は...そうだ。イグナ。イグニス、炎の古語。でも、もっと親しみやすく。イグナ。この子にぴったりだ。

 レオンは笑顔を浮かべて言う。

「イグナ...どうかな?」

 フィルミナが、目を輝かせる。

「イグナ!素敵な名前ですわ!」

 クリスタは満足そうに微笑む。

「イグナ...炎の子。ぴったりですわね」

 レオンが、イグナに手を伸ばす。

「イグナ。これから、よろしくね」

 イグナが、レオンの手に触れる。

 温かい。

 赤く輝く体が、喜びを表すように揺れている。

 フィルミナが、自分の白い炎を小さく灯す。

「イグナ、私の炎よ。仲良くしましょうね」

 イグナが、フィルミナの炎に近づく。

 白い炎と赤い体が、互いに共鳴する。

 クリスタが、静かに氷を展開する。

「イグナ、私の氷も、よろしく」

 イグナが、クリスタの氷に触れる。

 冷たいはずの氷。でも、イグナは拒まない。むしろ、心地よさそうに動く。

 四人の絆が、生まれた瞬間だった。

---

 レオンが、研究ノートを取り出す。

 イグナの能力を、詳しく観察したい。昨夜、対極の調和でイグナの暴走を抑えた時、イグナは『憤怒の牙』の魔素を吸収しているように見えた。

 もしそれが本当なら、イグナは僕たちにとって重要な存在になる。詳細に記録しよう。

 レオンはイグナに優しく声をかける。

「イグナ、君の炎を、もう少し見せてくれるかな?」

 イグナが、小さく震える。

 そして、赤い炎を微かに放つ。

 レオンが、魔素測定器を取り出し、イグナの炎を測定する。

 針が、大きく振れる。

 レオンが、驚きの表情を見せる。

「すごい...この魔素の質...『憤怒の牙』の魔素と同質だ!」

 フィルミナが、興味深そうに見る。

「同質...?」

 レオンは測定結果を確認しながら説明する。

「うん。イグナの炎は、『憤怒の牙』の魔素を吸収して、自分のものにしている」

 クリスタが、静かに分析する。

「つまり、イグナは魔素フィルターのような役割を果たしているのですわね」

 レオンは興奮を抑えきれずに頷く。

「そう!魔素フィルター!イグナは、周囲の『憤怒の牙』の魔素を吸収し、浄化する能力を持っているんだ!」

 フィルミナが、イグナを見つめる。

「だから、イグナは暴走していたのね。あの洞窟で、魔素を吸収しすぎて...」

 レオンは納得した表情で言う。

「そうだと思う。でも、対極の調和で落ち着きを取り戻した。今のイグナなら、魔素を制御できる」

 レオンが、フィルミナとイグナを見比べる。

「フィルミナ、君の白い炎と、イグナの炎を近づけてみて」

 フィルミナは静かに頷いて同意する。

「わかりました」

 フィルミナの白い炎と、イグナの赤い炎が、互いに近づく。

 そして、触れ合う。

 微かな共鳴。

 二つの炎が、互いに影響し合っている。

 フィルミナの白い炎が、イグナの赤い炎を包み込む。イグナの炎が、徐々に穏やかになる。でも、力は失われていない。

 レオンが、その様子を観察する。

「フィルミナの白い炎が、イグナの炎を調整している...これは、すごい発見だ!」

 次に、クリスタの氷とイグナの炎を近づける。

 氷が、炎の熱を受け止める。

 でも、溶けない。

 むしろ、氷が輝きを増している。

 クリスタが、驚きの表情を見せる。

「私の氷が...イグナの炎を受け止めて、強化されている...?」

 レオンが、興奮した様子で言う。

「そうだ!イグナの炎は、フィルミナの白い炎と共鳴し、クリスタの氷と反応する!」

 レオンが、ノートに詳細を記録する。

 イグナ、炎の覚醒個体。『憤怒の牙』の魔素を吸収する能力を持つ。フィルミナの白い炎と共鳴し、クリスタの氷と反応する。魔素フィルターの役割を果たす可能性がある。さらなる観察が必要だ。

 イグナが、レオンの手に触れる。

 温かい。

 レオンが、イグナを撫でる。

「イグナ、君は本当にすごいね」

---

 レオンが、地図を広げる。

「今日は、火山の奥部へ進もう。『憤怒の牙』の気配が、さらに強い場所だ」

 フィルミナが、警戒しながら言う。

「さらに過酷な環境になりますわね」

 クリスタが、静かに頷く。

「ええ。準備を整えましょう」

 イグナが、四人の周りを動く。

 まるで、「私も行く」と言っているよう。

 レオンが、イグナを見る。

「イグナも、一緒に来るんだね」

 イグナが、小さく震える。

 それは、肯定の意思表示だった。

 四人が、火山の奥部へ向かって歩き始める。

 溶岩の川を越え、黒い大地を進む。

 空気が、さらに熱くなる。

 火山灰が、より濃く舞っている。

 そして、『憤怒の牙』の気配が、段階的に強まっている。

 フィルミナは自分の手のひらの炎を見つめる。

「炎が...微かに揺れています...」

 クリスタが、周囲を警戒する。

「気配が...昨日よりも強いですわ」

 イグナが、レオンの周りを動く。

 まるで、守るように。

 レオンが、その様子に気づく。

「イグナ...君も、気配を感じているんだね」

 イグナは、本当に魔素フィルターとして機能している。フィルミナとクリスタを守るために、『憤怒の牙』の魔素を吸収している。

 この子は...本当に僕たちの仲間なんだ。

 四人が、さらに奥へ進む。

 大地が、赤と黒に染まっている。

 溶岩の流れが、複雑な模様を描いている。

 熱気が、容赦なく襲いかかってくる。

 レオンが、冷却用の魔道具を確認する。

 まだ機能している。でも、この熱気は予想以上だ。

 フィルミナの白い炎が、微かに赤く染まり始める。

「...レオン様...炎が...」

 クリスタが、即座に氷を展開する。

「冷却します」

 氷が、フィルミナの周りを包む。

 炎が、白に戻る。

 イグナが、フィルミナの周りを動く。

 赤い体が輝き、『憤怒の牙』の魔素を吸収し始める。

 フィルミナは驚きと感謝を込めて尋ねる。

「イグナ...私を守ってくれているの...?」

 イグナが、小さく震える。

 肯定の意思表示。

 レオンが、その様子を観察する。

 四人が、さらに進む。

 そして、ある場所に到達した。

 周囲の大地が、黒く焼け焦げている。

 溶岩の池が、激しく沸騰している。

 空気が、さらに歪んでいる。

 そして。

 突然、強烈な憤怒の波が襲いかかってきた。

---

 それは、昨日感じた気配よりも、はるかに強い。

 憤怒の気配。

 怒り、焦り、不安...全てが混ざり合った、圧倒的な負の感情。

 レオンが、額に手を当てる。

 なんだろう...頭が熱い。イライラする。

 レオンは周囲を見渡して焦りを感じる。

 なんで、こんなに暑いんだ。もっと早く進めないのか。フィルミナとクリスタは何をしている。遅い。遅すぎる。もっと効率的に...もっと早く...

 レオンははっとして自分を取り戻す。

 ...待て。これは、僕じゃない。僕は、こんなことを考えない。二人は全力で支援してくれている。遅いなんてことはない。

 これは...『憤怒の牙』の影響だ。感情が増幅されている。冷静に。分析しよう。この現象を理解すれば、対処できる。

 レオンは深呼吸して心を落ち着かせる。

 これが感情増幅...『憤怒の牙』の影響。軽度のイライラと焦りが、増幅されている。でも、意識すれば制御できる。

 冷静に...深呼吸して...僕は研究者だ。感情に流されない。この現象を観察し、記録する。

 フィルミナとクリスタも、同じ影響を受けているかもしれない。二人を守らなければ。まず、自分を落ち着かせて、それから二人を支える。

 レオンは心配そうにフィルミナを見つめる。

 フィルミナの炎が、微かに赤く染まっている。

 フィルミナは自分の手のひらの炎を見つめて不安を感じる。

 心臓が...速い。焦りが...込み上げてくる。

 フィルミナはレオンに視線を向ける。

 レオン様を...守らなければ。早く。今すぐに。この気配は危険。もっと強い炎を。もっと速く。クリスタは何をしている。遅い。私が全部やらなければ。レオン様が危ない。早く、早く...

 フィルミナの炎が、さらに赤くなる。

 ...違う。これは、私じゃない。私は、こんなに焦らない。クリスタを信じている。レオン様も、私を信じてくれている。

 これは...『憤怒の牙』の影響。感情が増幅されている。落ち着いて。深呼吸して。白い炎を...取り戻す。

 クリスタが、フィルミナの異変に気づく。

 フィルミナの炎が...赤い。レオン様も、額に手を当てている。これは、感情増幅。『憤怒の牙』の影響。

 でも、私は大丈夫。300年の経験がある。感情制御は得意だ。今、二人を支えなければ。

 私の氷で、冷静さを取り戻させる。そして、レオン様の魔素と共に、この気配を押し返す。二人とも...大丈夫。私がいる。

 クリスタが、即座に行動する。

「フィルミナ!レオン様!」

 クリスタの氷が、フィルミナとレオンを包み込む。

 冷却の力が、二人に伝わる。

 フィルミナの炎が、徐々に白に戻っていく。

 レオンは安堵の表情で深く息をつく。

「クリスタ...ありがとう」

 フィルミナは自分の炎を見つめて反省する。

「私...暴走しかけていました...」

 イグナが、三人の周りを素早く動く。

 赤い体が輝き、憤怒の魔素を吸収し始める。

 イグナの意志が伝わってくる。

 「守る...仲間を...守る」

 言葉ではない。でも、確かに伝わる。

 レオンはイグナを見つめて感謝する。

「イグナ...君も、僕たちを守ってくれているんだね」

 フィルミナが、イグナに手を伸ばす。

「ありがとう、イグナ」

 クリスタが、静かに言う。

「さあ、四人で。この気配を押し返しましょう」

 レオンは力強く頷く。

「そうだね。フィルミナ、クリスタ、対極の調和を」

 フィルミナとクリスタが、互いに視線を交わす。

 フィルミナの白い炎と、クリスタの氷が、同時に発動する。

 そして、混ざり合う。

 紫色の波動が生まれる。

 イグナが、その波動の中に入る。

 イグナの赤い炎が、紫色の波動と共鳴する。

 三者の力が、一つになる。

 レオンが、三人の肩に手を置く。

 魔素が、レオンから三人へと流れ込む。

 紫色の波動が、さらに強まる。

 赤黒い気配に対抗する、調和の力。

 紫色の波動が、赤黒い気配を押し返し始める。

 徐々に、徐々に...

 赤黒い気配が、後退する。

 そして、火山の奥へと引いていく。

 四人が、深く息をつく。

 フィルミナの炎が、完全に白に戻っている。

 クリスタの氷が、柔らかく輝いている。

 イグナの赤い体が、穏やかに揺れている。

 レオンは三人を見渡して言う。

「みんな...ありがとう。これが、四人の力だね」

---

 四人が、安全な場所まで戻る。

 火山の奥部からは離れ、キャンプ地の近くに戻ってきた。

 レオンは少し疲れた様子で地面に座る。

「今日は...ここまでにしよう。これ以上は危険だ」

 フィルミナは安堵の表情で頷く。

「そうですわね。今日の経験を、整理しましょう」

 クリスタが、静かに同意する。

「ええ。今日、私たちは大きなことを学びました」

 イグナが、四人の中心で休んでいる。

 穏やかな赤い光を放っている。

 レオンが、今日の経験を整理する。

 今日、僕たちは初めて『憤怒の牙』の感情増幅を直接体験した。軽度なイライラと焦り。でも、それでも危険だった。意識しなければ、暴走していたかもしれない。

 フィルミナは、僕とクリスタを守ろうとする焦りが増幅された。僕も、二人を守ろうとする焦りが増幅された。でも、クリスタの冷静さが僕たちを救った。

 そして、イグナ。イグナは魔素フィルターとして、僕たちを守ってくれた。四人の連携。これが、今日の最大の発見だ。

 レオンは穏やかな声で言う。

「今日の経験は、貴重だった。感情増幅を実際に体験できた」

 フィルミナは自分の炎を見つめて振り返る。

「私は...焦りを感じました。レオン様を守らなければという思いが、増幅されて...」

 クリスタは静かに頷いて答える。

「私も、焦りを感じかけました。でも、300年の経験が役立ちました」

 レオンはイグナを優しく見つめる。

「そして、イグナ。君の役割が、今日はっきりした。君は、僕たちを守る魔素フィルターだ」

 イグナが、小さく震える。

 喜びの震え。

 フィルミナが、イグナを撫でる。

「イグナ、ありがとう。これから、ずっと一緒ね」

 クリスタは満足そうに微笑む。

「四人の絆が、また深まりましたわね」

 レオンが、遠くの火山を見つめる。

 あの奥に、『憤怒の牙』が眠っている。今日の体験は、序章に過ぎない。これから、さらに強い気配と向き合うことになる。

 でも、大丈夫。フィルミナ、クリスタ、イグナがいれば、どんな困難も乗り越えられる。四人の絆を信じて、明日、また進もう。

 レオンは決意を込めて言う。

「明日は、さらに奥へ進む。今日の経験を活かして、慎重に」

 フィルミナが、力強く頷く。

「はい。必ず、レオン様を守ります」

 クリスタが、静かに同意する。

「私も、全力で支えます」

 イグナが、四人の中心で輝く。

 四人の決意が、一つになる。

 火山地帯の夜は、静かに更けていく。

 溶岩の赤い光が、四人を照らしている。

 明日、新しい挑戦が待っている。

 『憤怒の牙』の真実に、一歩近づく日。

 四人の絆が、その鍵となる。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

世界一簡単にレベルアップ ~魔物を倒すだけでレベルが上がる能力を得た俺は、弱小の魔物を倒しまくって異世界でハーレム作る事にしました~

きよらかなこころ
ファンタジー
 シンゴはある日、事故で死んだ。  どうやら、神の手違いで間違って死んでしまったシンゴは異世界に転生することになる。  転生する際にオマケに『魔物を倒すだけでレベルが上がる』能力を貰ったシンゴ。  弱小の魔物を倒してレベルを上げ、異世界でハーレムを作る事を企むのだった。

おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう

お餅ミトコンドリア
ファンタジー
 パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。  だが、全くの無名。  彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。  若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。  弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。  独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。  が、ある日。 「お久しぶりです、師匠!」  絶世の美少女が家を訪れた。  彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。 「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」  精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。 「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」  これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。 (※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。 もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです! 何卒宜しくお願いいたします!)

異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~

宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。 転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。 良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。 例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。 けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。 同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。 彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!? ※小説家になろう様にも掲載しています。

転生辺境の雑用兵、知らぬ間に世界最強になっていた件 〜追放されたけど美女たちに囲まれて安寧生活〜

eringi
ファンタジー
辺境軍の雑用兵として転生した青年・レオン。異世界に転生したのに、剣も魔法も地味でパッとしない日々。ところが彼の“地味な努力”が、実は世界の理をゆるがすほどの能力だと気づく者が次々と現れる。貴族令嬢、魔族の姫、神官少女──気づけばハーレム状態に。追放された元仲間が破滅していく流れの中、本人だけは「俺、そんな強いかな?」と首をかしげる。無自覚最強×ざまぁ×追放後スローライフ×英雄伝説が交錯する、異世界逆転ストーリー。

ホームレスは転生したら7歳児!?気弱でコミュ障だった僕が、気づいたら異種族の王になっていました

たぬきち
ファンタジー
1部が12/6に完結して、2部に入ります。 「俺だけ不幸なこんな世界…認めない…認めないぞ!!」 どこにでもいる、さえないおじさん。特技なし。彼女いない。仕事ない。お金ない。外見も悪い。頭もよくない。とにかくなんにもない。そんな主人公、アレン・ロザークが死の間際に涙ながらに訴えたのが人生のやりなおしー。 彼は30年という短い生涯を閉じると、記憶を引き継いだままその意識は幼少期へ飛ばされた。 幼少期に戻ったアレンは前世の記憶と、飼い猫と喋れるオリジナルスキルを頼りに、不都合な未来、出来事を改変していく。 記憶にない事象、改変後に新たに発生したトラブルと戦いながら、2度目の人生での仲間らとアレンは新たな人生を歩んでいく。 新しい世界では『魔宝殿』と呼ばれるダンジョンがあり、前世の世界ではいなかった魔獣、魔族、亜人などが存在し、ただの日雇い店員だった前世とは違い、ダンジョンへ仲間たちと挑んでいきます。 この物語は、記憶を引き継ぎ幼少期にタイムリープした主人公アレンが、自分の人生を都合のいい方へ改変しながら、最低最悪な未来を避け、全く新しい人生を手に入れていきます。 主人公最強系の魔法やスキルはありません。あくまでも前世の記憶と経験を頼りにアレンにとって都合のいい人生を手に入れる物語です。 ※ ネタバレのため、2部が完結したらまた少し書きます。タイトルも2部の始まりに合わせて変えました。

42歳メジャーリーガー、異世界に転生。チートは無いけど、魔法と元日本最高級の豪速球で無双したいと思います。

町島航太
ファンタジー
 かつて日本最強投手と持て囃され、MLBでも大活躍した佐久間隼人。  しかし、老化による衰えと3度の靭帯損傷により、引退を余儀なくされてしまう。  失意の中、歩いていると球団の熱狂的ファンからポストシーズンに行けなかった理由と決めつけられ、刺し殺されてしまう。  だが、目を再び開くと、魔法が存在する世界『異世界』に転生していた。

『スローライフどこ行った?!』追放された最強凡人は望まぬハーレムに困惑する?!

たらふくごん
ファンタジー
最強の凡人――追放され、転生した蘇我頼人。 新たな世界で、彼は『ライト・ガルデス』として再び生を受ける。 ※※※※※ 1億年の試練。 そして、神をもしのぐ力。 それでも俺の望みは――ただのスローライフだった。 すべての試練を終え、創世神にすら認められた俺。 だが、もはや生きることに飽きていた。 『違う選択肢もあるぞ?』 創世神の言葉に乗り気でなかった俺は、 その“策略”にまんまと引っかかる。 ――『神しか飲めぬ最高級のお茶』。 確かに神は嘘をついていない。 けれど、あの流れは勘違いするだろうがっ!! そして俺は、あまりにも非道な仕打ちの末、 神の娘ティアリーナが治める世界へと“追放転生”させられた。 記憶を失い、『ライト・ガルデス』として迎えた新しい日々。 それは、久しく感じたことのない“安心”と“愛”に満ちていた。 だが――5歳の洗礼の儀式を境に、運命は動き出す。 くどいようだが、俺の望みはスローライフ。 ……のはずだったのに。 呪いのような“女難の相”が炸裂し、 気づけば婚約者たちに囲まれる毎日。 どうしてこうなった!?

猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣で最強すぎて困る

マーラッシュ
ファンタジー
旧題:狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・ 何かを拾う度にトラブルに巻き込まれるけど、結果成り上がってしまう。 異世界転生者のユートは、バルトフェル帝国の山奥に一人で住んでいた。  ある日、盗賊に襲われている公爵令嬢を助けたことによって、勇者パーティーに推薦されることになる。  断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けるが、このパーティーが最悪だった。  勇者ギアベルは皇帝の息子でやりたい放題。活躍すれば咎められ、上手く行かなければユートのせいにされ、パーティーに入った初日から後悔するのだった。そして他の仲間達は全て女性で、ギアベルに絶対服従していたため、味方は誰もいない。  ユートはすぐにでもパーティーを抜けるため、情報屋に金を払い噂を流すことにした。  勇者パーティーはユートがいなければ何も出来ない集団だという内容でだ。  プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。  しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。  それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。  そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。  これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。

処理中です...