海底都市(前編)

とんでけ

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海底都市(前編)

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口海底都市 前編





仮)惑星に対して、水の容量は少ない。
限られた水。


アラゴー「昔、この惑星。フォースエセリアは、恒星だったと聞く」
カール「恒星って?」
アラゴー「うむ、銀河系の、太陽と同じ、熱された、惑星だったと」
カール「なんで、熱された、惑星が、人が住める星に?」
アラゴー「恒星は、寿命がくると、爆発して、粉々にくだけちる。」
アラゴー「しかし、このエセリアは、時間をかけ、冷えたらしい」
カール「ふぅーん、ほんとかな」
アラゴー「わしも、書物を読んだだけじゃが」
アラゴー「ガハハ」

バルトロメ「なんだか、面白そうな、話をしているね」
アラゴー「バルトロメ侯爵?」
バルトロメ「どうしたんですか? ジェネラル=アラゴー」
アラゴー「貴公は、ランド=エスオゴの、海洋将軍」
「よろしければ、ひとつ、なにか、海の話を、お話伺いたい」
バルトロメ「いいでしょう」
「うってつけの、話があります」
「しかし、その前に」
と言って、席を立つ、バルトロメ。
「?」
アラゴー「その前に?」
軽く咳をする、バルトロメ。
アラゴー「なんじゃろ?なんじゃろ?」
バルトロメ「はい。有名な、アトランディア伝説を知っていますか?」
カール」「?!」
喜ぶ、アラゴー。
アラゴー「待ってました!!」
拍手するアラゴー。
カール「?!」

バルトロメ「カール君は、まだ、知らないと見える」
「それでは、お話しましょう。アトランディア伝説を」
アラゴーに小突かれ、拍手するカール。


口アトランディア伝承

昔、輪鎖白亜時代。 大戦前の、そのまた昔。
化学に優れた、種族あり。

種族、力を振るい。
惑星は、化学の推を極めり。

光る星。
プラネット=エセリア。
エネルギーに満ち満ちる。

太古の者。口そろえ、言わんとする。
ユートピアと。

ある時、サイエンティスト。
エネルギー兵器を悪用す。

膨大な量のエネルギー。とどまる事をしらず。

プラネット=エセリア、冷気が吹き荒れり。
長き、氷河期になる。

死の世界。
プラネット=エセリア。
化学の民、海中に都市を築く。
身を隠せり。

後の民、言わんとす。
アトランディア伝承と。

一息つく、バルトロメ。
バルトロメ「これが、俗に言う、アトランディア伝説だ」

拍手するアラゴーたち。
アラゴー「久しぶりに、聞いたぞい」

バルトロメ「カールさんは、何かないのかい?」

カール「俺は‥」
「俺は、オキシキャンディー」

バルトロメ「ブプッ! この間、船から、飛び降りて採った!」

カール「これを、口に含むと、5mくらい素潜りできる」
「こんど、アカディミア=ポリスのある、ミサハマに行って泳ごうかと」

笑う、バルトロメとアラゴー。

アラゴー「たった、5mじゃな」
含み笑う、バルトロメの顔をみる、アラゴー。
「おぬし、まだ、話を隠し持ってそうじゃの」

「いえ、たしかに、まだ話の続きがあるのです」
「宇宙旅行用ロケットの話になって、各国と話になっていた事があるのです」

「ふぅむぅー。その話は、しても良いのかの?」

「はい、ここだけの話ですが」


「ミサハマの大学と共同で、調べていた案件なのですが」
「大戦前、成層圏、上空に、打ち上げられたいた、キャッスルドームシティー。俗に言う、天空衛生都市。現在の、落ちた都市ですね」
「クリムソンシーサークルに、5つあるセントラルコンピューターの一つ、ジェミニが落ちた都市と共に眠るという、研究結果がでまして、洋上から調べていたんですよ」

バルトロメ「噂話をもとに、海洋を探索して、オリオン岬の先、北緯11度21分、東経142度13分の シートライアングルにあったのです、船上から、こっそり糸を垂らしたら、建物らしき、建造物が、海中に」


カール「?! えっ?!」
アラゴー「噂話は本当じゃったのか?!」

カール「行ってみたい、海底都市!」

バルトロメ「今は、まだ、無理です。深度を測ったら、2200m。装甲に耐える、潜水艦がありません」

カール「そうかー」
笑うカールに、照れる、バルトロメ。

カール「そうだ、バルトロメさん。2日後。エスオゴの紅の南風亭から、ミサハマに、泳ぎに出かけようと思うんだけど、一緒に行きませんか?」

バルトロメ「さそってくれるんですか?」
「いいですね」
「ご一緒しましょう」

カール「OK!」


2日後。晴れた、ある日。
白金の渚亭。前。
皆が集まっている。
木陰には、気持ちよい風が吹いている。

アラゴー「みなには、悪いが、今回は、海の旅には、行かないことにする」
「土産話を楽しみにしておくわ」

ソフィア「わかったわ、アラゴー」
「それでは」
「エスオゴの、紅の南風亭まで、飛ぶわよ」
「今度は、距離が長いので、慎重にいくわ」

カール「OK!」

ソフィアは目を閉じると、静かに手を上げる。
木陰に吹く、風が止まる。
静寂。

ソフィアの周りに光の精霊が集まってくる。
風が吹いてくる。
ソフィアの髪が、風になびき、うねる。
呪文を詠唱する。ソフィア。

ソフィア「空間と時空の接点が交わる時、虚空は光となり、我らを導く」
光が冒険者一行に集まってくる。

ソフィア「テレポ!」

光は球体となり、冒険者を包み込む。
光の収束。

突風と共に、消える、冒険者たち。


風が吹く、紅の南風亭。
紅の南風亭の前に、集まってくる光。
光の球体は、大きくなる。
光から、飛び出る、冒険者たち。

カール「うわあー」
バルトロメ「うわとと」

尻餅をついたり、かろうじて、着地する、冒険者たち。

ソフィア「メンゴ!」

立ち上がる冒険者たち。

さあ、出発だ。







かくして、冒険の旅に出発する、一行。
果たして、どうなることやら。




ミッションスタート
キャスト
人間      カール=ザルツバーグ
エルフ     ソフィア=ゴールドバーク
侯爵      アベラルド=ピコ=バルトロメ










おまる型の浮き輪に、すっぽり入ったカールに、笑う、ソフィア。
砂浜で、はたから見ているバルトロメ。
泳ぎ疲れて、砂浜に戻ってくる、ソフィアと、カール。
タオルを用意する、バルトロメ。
バルトロメ「冷えたでしょう」
ソフィア「サンキュ」
カール「ありがと」
眉を上げる、バルトロメ。
バルトロメ「あれ、あれは?!」
カール「えっ どうしたの?!」
バルトロメ「いかん、人が溺れている!」
   海岸から見ると、沿岸に、少女が溺れている。
カール「俺、行ってくる!!」
   飛び込み、助けに行くカール。
   少女は、海に沈む。
   とっさに、オキシキャンディーを口に含むカール。
   深く潜って、女性の口にオキシキャンディーを頬張らせる。少女を助ける、カール。
   砂浜に助け上げるが、体温が、凍えるように、冷たい。
カール「まずい、体温が低下している」
バルトロメ「救急車を!」
   しばらくすると、救急車のサイレンが聞こえてくる。
   「間に合ったー」
   3人は、女性を乗せて、救急車で、近くの病院まで行く。
   救急車に揺られながら。
         待っている間、少女を見ている、ソフィア。
   この世を思えない、造形をしている。
ソフィア「綺麗な子」
バルトロメ「行き先は?」
救命士「はい。一番近くの病院で、ラボラトリィブルーフラワー」
バルトロメ「ブルーフラワー?!」
ソフィア「なにか、変わった、病院の名前ね」
救命士「血圧よし、体温もどりません」
ソフィア「えっ?」
救命士「あと、15分で到着します」
救命士「助けてくれた、体格の良い方」
「失礼ですが、お名前を聞いてみてもよろしいでしょうか?」
カール「カール。カール=ザルツバーグ」
ソフィア「‥」
   



急いで、ストレッチャーで病院内まで、少女を搬送する、隊員たち。
バルトロメ「この病院は、大戦前からあった造りになっているな」
古いコンクリートの、重量鉄骨造りの、しっかりした建物だ。
古風な窓が付いている。
ソフィア「綺麗な造りね」
バルトロメ「〇〇式建築で、質素、頑丈」
カール「大丈夫かな」
ソフィア「‥」

病院のベットまで、担ぎ込まれる少女。
点滴を打たれる。
時計をみる看護師長。
看護師「体温、もどりません」
「ドクターがもうすぐ来ます」
向かいの廊下から、緑色の顔の、皺のよった、小柄の医師らしき人が歩いてくる。
カール「えっ人間?!」
医師「はい、ドクターです」
「ドクターコペックと申します」

口謎のドクター

診療台の前まで行く、コペック医師。
コペック「ぬっこれは」
   「マーメイド?!」
   女性の目が突然開く。
   手についた、点滴の針を引き抜くと、
   逃げようとする、女性。
看護師「うわっ!」
カール「なんだ、この医者は?!」
バルトロメ「女性が、嫌がっているじゃないか!」

コペック「ストップ、アトランディアプリンセス!」
   動きのとまる、女性。
少女「If You can’t  take care!」
   動きの止まるドクター。
コペック「Sorry!  I am in the service of you!」
   深く礼をする、ドクター。
少女「Why?」
ドクター「My name is コペック」
「Land Atlandia!」
少女「!」

少女「Thank you!  My friend!」
ドクターに一瞥すると。
カールに投げキッスをし、シーツを身にくるんで、ものすごいスピードで走り去って行く女性。

カール「?!」


泣きながら、膝から、崩れ落ちる、ドクター。
「プリンセスが、生きていたとは‥」


病室で、冒険者と対面する、ドクター。
カール「あんたは、一体何者なんだ?」
ドクター「医師です」
ソフィア「たぶん、言っていることは本当よ」
「だけど、最後、言っていた、ランド=アトランディアって?」
ドクター「‥」
言葉のつまるドクター。
首を振るドクター。
カール「じゃあ、マーメイドって?」
「もしかして?」
首を振るドクター。
詰問しても、首を振るだけのドクターに、諦めて、去る冒険者一行。



サンセットビーチに帰る途中。
話し込んでいる、カールとソフィア。

ソフィア「怪しかったわね」
カール「マーメイドって、もしかして、彼女のことじゃ?」
バルトロメ「ええ」
「これから、どうする?」
カール「あの、マーメイドについて、調べてみたいんだ」
ソフィア「カールが?!」
クスっと笑うソフィア。
「図書館、行く?」
頷く、カール。
「ミサハマの大学は、大きいわよ」


急遽、大型ショッピングモール、シーグラスで食事をとる冒険者。

バルトロメ「こんな、フロアー型、回廊、初めてみた」
ソフィア「綺麗ね」
幅20mくらいある、フロアー型の回廊が、2kmも続いている。
巨大な回廊。
窓から、見える外は、積乱雲の並ぶ、水平線が回廊と並行に並び、反対側は、緑、豊かな、コーンフィールドとヒルズジーニウスの稜線がみえる。
午後3時。太陽光が、30度の鋭角で入ってき、光と影の、コントラストができる。
ガラス張りで、内気は、暖かく、心地よい。
カール「眠たくなってきた」
ソフィア「図書館は?」
カール「ハハッ。冗談だよ」
ソフィア「それじゃ、気を取り直して」
「行こう、コンフォータポリスへ!」
カール、バルトロメ「OK!」

コンフォータポリス。アカディミアに近づくにつれ、整備された、ガーデンが目の前に広がってくる。向こうに巨大な、スクエアの建物が見えてくる。
2km四方、高さ400mのフィフスブロックの巨大な建物群。
カール「なんだ?! あの、でっかい建物は!?」

明るい、学生が、ポツリ、ポツリの往き交い始める。
バルトロメ「ユニバシティか」
ソフィア「若くって良いわね」
笑うカール。

入り口で、パスを見せている学生たち。
ソフィア「観光客なの」
何かを、ポーチから出して、見せるソフィア。
態度を急に改める、来賓係。
フロント「こちらへ」
来賓用、出入り口に、案内される、冒険者一行。
ライブラリー用、カードキーを渡される。
カードキーを、来客用コンピューターに差し込んで、自分の名前と住所を入力する、冒険者一行。
住所、名前をサーチする、コンピュータ。
グリーンのワードが出る「セリア」
見事、照合する、データ。
アドレスのインストール済みのカードは、ライブラリーの本を借りる時に必要だという。
お辞儀をする、来賓係。
フロント「どうぞ、こちらへ」



中に入ると、正面に巨大なエスカレーターが。
8階まで、ぶち抜きの巨大なエスカレーターは、ゆうに、80mはある。
エスカレーターから、階上がライブラリーになっている。
各階8m。40フロアの造りだ。
天井は、高く、空調が行き届いている。
エアコンの横には、ファンが回っている。
外の景色は美しく、南窓からは、海。北窓からは、山と言った風情である。
エスカレータガール「8階エントランスから、20階までがライブラリーになっております」
「8階が総記
9階が文学 ミサハマ文学から、各国の文学。
10階が芸術、美術。
11階が自然科学
12階が技術、工学。
13階が産業
14階が言語。
15階が社会科学
16階が歴史
17階が哲学
18階が百科事典
19階から20階が、児童文学、絵本など、こどものフロア。」

ソフィア「子供のフロアがあるのよ」
カール「マーメイドの伝承は、18階の百科事典か、9階の文学か」
バルトロメ「それにしても、長いエスカレーターだな」
ソフィア「上層階はどうなっているのかしら」
エスカレータガール「はい」
「エレベータで上がることになっております」
「最上階はレストラン」
「下の階は、共有フロア、学生のフロア。来客用ホテル。子供の遊べる施設などになっております」
エスカレーターが8階、頂上まで、着くと同時に、ゲートが開く。
ゲートを通ると、驚くほど広い、端が見渡せない程の、広いフロアだ。
中央にある、螺旋階段から、9階に上がる。
本棚の通路を歩く、冒険者たち。
索引順に進んでいくと、分類。書棚に、ミサハマ文学。伝承。マーメイドの詩とある。
カール「あった、ミサハマ文学、マーメイド伝承」
手にとって読んでみることにする冒険者一行。
分厚く。古びた本は、長い年月で、使い込まれていた。
ソフィア「えーと、マーメイド伝承、詩を読んでみるわね」
ソフィアは静かな口調で、声を上げる。


口マーメイド伝承。
マーメイドの詩。



夢に落つる、マーメイド。
深き、深き、海底の夢。

海の、深く底。神秘の国あり。
マーメイドを立て、並び立つ、7人の騎士。
騎士に守られり、マーメイド。
幸福の、眠り。

夢を見し、マーメイド。
緑の大地、日が差す陸地。
いつしか、夢は、願望に。

7人の騎士、釘を刺す。
陸地の王は、野蛮で粗野。
決して、交わってはいけないと。

夢を見し、マーメイド。
緑の大地、日が差す陸地。
願望は、夢に。

蒼海を超え。
浅瀬を泳ぐ、マーメイド。
陸に、黒き髪、りりしき、異性を見る。
男、砂浜に、火をくべり。
魚に、火をくべり。

匂いにつらるる、マーメイド。
変化し、陸へ。
男のもとへ。

男、これを喜ぶ。
共に、魚を食事す。
魚、淡白、繊細で美味。
お腹が笑う。
芽生える、気持ち。
初めての感情。

月日は流れる。
三たび、岸へ行く、マーメイド。
小雨のある日。
男、長き髪の女性をつれり。
妻だと、いふ。

失意に落つる、マーメイド。
海、深く潜る。
深く、深けり。
深海の夢。



詩を読み終える、冒険者一行。
バルトロメ「ふぅージーザス」
ソフィア「なんだか、悲しい詩ね」
カール「これが、昔あった、話か」

ソフィア「あと、18階の百科事典ね」
バルトロメ「よし、行ってみよう」

百科事典を調べる、バルトロメとソフィア。
ソフィア「カール何読んでいるの」
カール「はーい」

横から見る、バルトロメ。
バルトロメ「あ、あった!」
カール「読んで見る」
辞典索引『海底、古から伝わる』
カール『人魚。伝説では、上半身が人間、下半身は魚の姿をしていると言われる。水の神様である。
永遠の処女をモチーフとする。人魚は、不老不死で、なかなか歳をとらない』

バルトロメ「へぇー! 不老不死なんだ」
ソフィア「なるほど、永遠の処女をモチーフとする、っと」
メモをしている、ソフィア。

カール「すごいんだねえ、マーメイドって」



カール「俺の、推論を言おう、たぶん、彼女は、マーメイドだ」
ソフィア「ププッ、推論でものを言うのね」

カール「それにしても、本のすごい量」
ソフィア「綺麗な景色も見れたし」
バルトロメ「勉強になった」
ソフィア「それじゃ、お腹も空いてきたし」
バルトロメ「帰りますか」
気分のよくなっている、カールたち。
帰りの長い下りの、エスカレータに乗り込む。


エスカレータの降りる途中。
バルトロメ「えっ?!」
カール「アレっ? アレ!!」
ソフィア「んっどうしたの?」
バルトロメ「アトランディアプリンセス?!」
階下を指を差すカール。
そこには、ミサハマのコンフォータポリス、アカデミアのスクール服を着た、少女が。
顔立ちが美しかったので判る冒険者たち。
カールとソフィアの声がハモる。
「マーメイド!!」

学生の服をきた、少女は、たしかに、一昨日のマーメイドだった。
通りに、学生服を着たご老人や、子供、奥さん。
若い青年が本やカバンを持って、歩いている。
中に、3人組の少女がおり、その一人が、マーメイドに見える。

カール「どうする?」
バルトロメ「よし、ついて行ってみよう!」

急いで、階下に降りる、ソフィアと、カールと、バルトロメ。

建物のエントランスから、外へ出る。

遠くを、友達と帰っている、少女。

カール「よし、走ろう!!」

大分、近づいて、歩速を緩める、ソフィアたち。
女性は、友達と、大型ショッピングモール。シーグラスへ向かっている。
ソフィア「食事でもとるのね」
サンセットグラスブリッジを、てくてくと、歩いていく少女たち。
ジューススタンドのフラワーレイスのお姉さんから、ジュースを買うと、
飲みながら、歩いていく少女たち。
一路、家へ帰宅する3人。
ソフィア「あらっ 食べない」
シーグラスを抜けると、東の通りに出る。

横幅、200mはある、巨大な道路は、車は走っていない。
ところどころに、停められた車はある。

俗に言う、エレメンタルロードだ。
夏の光に熱せられた道の上を、暖められた、少し涼しい風が吹き抜ける。

ソフィア「綺麗な道」
バルトロメ「見事」
カール「ホントだね」

バルトロメ「1昨日の、ホスピタルに行っているんだろうか?」
カール「ブルーフラワー?」

道を北にとる、3人の少女。

ソフィア「あらっ 北ね」

しばらく進むと、今は使われていないような、古びた、データタウンに着く。
壁は潮風で風化し、家のすきまを飄々と風が吹いている。
時折、住んでいる家があるのか、灯がみえ、洗濯物が風になびく。
ソルトウインドタウンだ。

友達と、別れる、少女たち。

カール「マーメイドは?!」

友達と別れて、北へ、一人で歩いている。

巨大な道路に、風が吹き抜ける。
歩く少女の影がのびる。
ポツリと見える、少女は、一人、歩いている。

バルトロメ「まだ、北へ」
カール「行ってみよう」


さらに進むと、道の両脇に、ボトルグリーンの壁の巨大な都市群が見えてくる。

ソフィア「なんだか、墓跡みたいな、ビル群ね」
バルトロメ「薄気味悪いな」

造号には、「water.」「shadow.」と刻まれている。

カール「何の、建物だろう?」

時間は、午後4時。
日が、西から鋭角に差し、ビルは影を作る。

向こうには、巨大な、黒い壁の、四方10kmの巨大な、建物が見えてくる。

カール「なんだ!? アレ?」
ソフィア「サンクタス城よ」

サンクタス城だ。

一人、建物の、影になった、エレメンタルロードを歩いていく、少女。

バルトロメ「まさか、お城に向かっているのかな?」
ソフィア「その線が、強いわね」

サンクタス城の回りは、夕日に染まる、コーンフィールドが、風になびいている。

コーンフィールドを抜けると、夕日に照らされ、グロテスクに、黒光りする、サンクタス城が見えてくる。
オレンジ色の光の中、黒い影が一つ見えてくる。
ポツリとある、人影は、どこかで見た、覚えがある。
「えっ あれは?」
子供たちが、コーンフィールドで、遊んでいる。
突然、無数のカラスが、羽ばたき始める。

ソフィア「えっ?!」

突如揺れる、陸地。

カール「うわっ 地震だ!!」

揺れは大きく、トウモロコシ畑に、亀裂が走り始める。

逃げる、子供を突き飛ばす、大人。
突き飛ばされた、子供は、亀裂に転がり落ちる。
カール「危ない!!」
間一髪、子供を救う、カール。

少女と目の合う、カール。

カール「?!」
「マーメイド!?」

一昨日見た、マーメイドは、ラボラトリーブルーフラワーにいた、ドクターに守られている。

カール「ドクターコペック?!」

コペック「一昨日は、姫を助けていただきありがとう」
「今日は、子供」

カール「?!」


コペック「よくぞ、気づかれましたな」
「そして、今日、アカデメイアで」

カール「お前ら、グルだったんだな」

コペック「失礼と知りつつ、あなたを試させて、いただきました」

カール「!!」

ソフィア「どうして?! 私たちを!?」

コペック「それは、まだ言えませんが、一つ言えることは、あなた方が、ローだからです」


カール「!!!」


コペック「一つ、願いがあります!」

カール「!!!!」

ソフィア「なにっ?」

コペック「私たち、ランドアトランディアがフィフスビルディングサーバに残した、戦前のデータを引き出して欲しいのです」

バルトロメ「戦前のデータ?!」

コペック「願いを叶えてくれたら、私が、秘密の基地へ、連れていくことを約束します」

カール「秘密の基地!?」
バルトロメ「ブプッ! 秘密の基地」
ソフィア「クスッ 秘密の基地」

コペック「はい、そうです、秘密の基地です」

コペック「はい、失礼重なりますが、皆さんは、アトランディア伝承を知っておられますか?」

カール「!?」

バルトロメ「はい」

コペック「では、詩を、読んで頂けますか」

バルトロメ「はい、良いでしょう、わかりました」
「では」

口アトランディア伝承

昔、輪鎖白亜時代。 大戦前の、そのまた昔。
化学に優れた、種族あり。

種族、力を振るい。
惑星は、化学の推を極めり。

光る星。
プラネット=エセリア。
エネルギーに満ち満ちる。

太古の者。口そろえ、言わんとする。
ユートピアと。

ある時、サイエンティスト。
エネルギー兵器を悪用す。

膨大な量のエネルギー。とどまる事をしらず。

プラネット=エセリア、冷気が吹き荒れり。
長き、氷河期になる。

死の世界。
プラネット=エセリア。
化学の民、海中に都市を築く。
身を隠せり。

後の民、言わんとす。
アトランディア伝承と。


言い終える、バルトロメ。

コペック「ありがとうございます。そうです、そのアトランディア伝承です」

「その、中央の一行に、ある時、サイエンティスト。エネルギー兵器を悪用すという、項目があります」

頷く、ソフィアたち。

コペック「私たちは、その一行によって、迫害を受けて来たのです」

カール「ランドアトランディアがか‥」

バルトロメ「もしや、戦後書き換えられたと?」

コペック「はい、そのもしやなのです」

カール「!」

コペック「そのデータなのですが、本当のデータがセキュリティレッドのフロアのフィフスコンピュータサーバに記されているのです」

バルトロメ「なんと!」

コペック「ミサハマ本国ではなく、他国の冒険者のあなた方に、真のデータを引き出して欲しいのです」

バルトロメ「うーん」
カール「‥」

ソフィア「いいわ、引き受けましょう!」

カール「えっ?!」
「でも、危ないんじゃ」

少女「キーは、私が、教えるわ」

振り向くと、マーメイドの少女が立っている。

カール「!!」

コペック「プリンセス、よろしくお願いいたします」

少女「カールさん、一昨日と、今日はありがとう」
「わたしは、面がわれるといけないので、セキュリティレッドのフロアにはいけません」

頷く、コペック。

カール「?!」

ソフィア「わかったわ。面白そうだから、引き受けるわ」

カール「!!」

カール「わかった、ソフィアが行くなら、俺も行く」

嬉しそうに頷く、少女。

少女「では、レッドフロアのコンピュータのキーは」

つばを飲む、バルトロメ。

少女「Mecid fire Dark shadow Tera water Hollc licht」

ソフィア「セントポール?」

少女「逆から読んで」
「ローエンシェントワードで」


ソフィア「ティッキル=ギロホ アタウ=アーエテ ヲダシュ=カーダ エアイフ=ディゲム」

少女「ラングエッジを選んでから、パネルキーボードに入力します」

ソフィア「それで」

少女「その後、先ほどの、キーを入力します」

ソフィア「なるほど」

バルトロメ「それで、戦前の、洗脳が解けると」

コペック「はい」

バルトロメ「ふぅー ジーザス」

ソフィア「今日は、もう、遅いわ」

カール「明日だな」

バルトロメ「うむ」

コペック「ありがとうございます」

ソフィア「それでは、アディオス、アドゥー」

コペック「アディオス!!」









大型ショッピングモール、シーグラスに併設された、大型ホテル。
レストラン。〇〇。
夜。
冒険者一行は、テーブルについている。
カール「メニューがあるな」
ソフィア「マーメイド伝承にある、淡水魚。スイートフィッシュをコース料理で」
カール「あ、下に何かあるぞ、これなんだろ?」
バルトロメ「なになに、ミサハマのアカデミア、コンフォータポリスの学生が作った、カップ麺?!」
カール「これ、コーヒーと頼んでみよう!」

ボーイ「カップ麺は、食後で?」
カール「デザートと」

待ち時間。
カールに話しかけるソフィア。
ソフィア「18階の、百科事典のコーナーの隅で、何を読んでいたの?」
カール「うん。フォースエセリア。惑星の成り立ち。恒星を中心とした、太陽系の仕組み?」
ソフィア「アラゴーと話していたやつ?」
カール「うん」
ソフィア「ふーん。それで?」
カール「うん、大気の成分など、書いてあったよ」
ソフィア「賢くなったわね」
カール「へへ」

スイートフィッシュが配られてくる。
ソーサーに、ソースのかかった、ソテーだ。
ナイフとフォークで切り分けて食べるソフィア。
ソフィア「あっ ホント美味しい!」
「なるほど、この味ね」
カール「たしかに、美味しいけど、俺はもっと大きいほうがいいや」
バルトロメ「同感ですな」
笑う、ソフィア。

ソフィア「多分、当時の、マーメイドは、陸地に学問の香りがすると、睨んだのかしら?」
カール「? えっ? 陸地に学問?」

思いにふける、ソフィアとカール。新聞を読んでいるバルトロメ。



食後のデザートと、カップ麺を持ってくる、ボーイ。
カール「あっ 来た!」
さっそく、カップ麺をすする、カール。
「これ食べれる!!」
笑う、バルトロメと、ソフィア。








翌日。晴れ。
ヒルズ=ジーニウスの陵線には、積乱雲が並び、空には、雲一つなく、澄み切っている。

伸びをする、ソフィアたち。

カール「さあ、行こう!」
ソフィア「OK!」

ソフィア「フィフスビルディングサーバに行く前に、ライブラリーによって行きたいの」

カール「えっ いいよ」
「でも、何を調べるの?」

ソフィア「ええ。昨日食べた、スイートフィッシュについて、調べてみたいの」

バルトロメ「お気に入りですね」

ソフィア「フフ」

カール「たしかに、美味しかった、あの魚は」
「OK!」



ソフィア「辞典の項目で調べて、フィフスコンピュータサーバでも詳細を調べるっと」


コンフォータポリス、右の塔。
遮の差した、エントランスから入る、冒険者たち。
延々とエスカレータを上る、冒険者たち。
窓からは、クリムソンシーの、炎天下。積乱雲の立ち並ぶ、ホライズンが見える。
天井からは、エアコンの風が、ファンにのって流れている。

カール「暑いな」
ソフィア「エアコンは、きいているのにね」

ソフィア「たぶん、あの魚は、品種改良の後、できた魚じゃ?」
カール「えっ? 今、何か言った?」

ソフィア「‥」

長いエスカレータを上る、冒険者。
8階に到着する。

ソフィア「たしか、百科事典は18階ね」

エレベータで18階まで、あがる冒険者一行。
百科事典の書棚にたどり着く。

ソフィア「これは、汎用的項目だから、新しい辞典でも良いや」
「これに、しよう」
辞典を調べる、ソフィア。  

ソフィア「えーと、AのYっと」

ソフィア「あった」
「Plecoglossus  altivelis      aye  sweetish

プロコグロッスウス アルティベリス
サケ目アエ科の魚。体長20cm。 背は黒黄色。腹部は、銀白色で、胸鰭上方に黄色斑点をもつ。
回遊性年魚で、秋に川の砂礫底に産卵する。孵化した稚魚は、海へ下り。翌春50~70mmになり川へ上る。幼魚は動物プランクトンを捕食するが、成魚は植物性で、岩に付着した藻類を食べる。
なわばりをもつのが特徴で、この習性を利用した漁法、友釣りがある。高級食用魚」


ソフィア「なるほど。汎用的詳細。地勢が出来てからの項目ね。もっと古いものはないかしら」

司書「はい、もっと古い詳細については、この塔の、左の塔の、フィフスコンピュターサーバに、情報があります」
「しかし、昔の情報を引き出すについては、シークレットキーが必要となります」

ソフィア「キーなら持っているわ」

司書「えっ?!」

ソフィア「行ってみよう」

司書「ちょっと、お待ちください。左の塔に、情報の詳細があります」
「受付に、申請して、コンピュータに、アドレスと、引き出したい情報を入力してください」

ソフィア「サンキュ」




コンフォータポリスの右の塔、ライブラリーから、左の塔にさしかかる。

エントランスから入る、冒険者。

フロントガール「今日は、どういったご用件で?」
カール「アトランディア伝承の詳細を調べたいんだ」
フロントガール「わかりました」

フロントの、入力式、コンピューターの前。
フロントガールに、アドレスと、検索条項の入力を求められる。

パネルキーボードでアドレスを、入力する、ソフィア。

アドレスを照合する、コンピュータ。
認証「セリア」

パネルキーボードで、検索条項を入力する、ソフィア。
「アトランディア伝承の詳細の検索」
「と」
「スイートフィッシュの歴史、詳細について」

認証「セリア」
「21階と出る」

フロントガール「セキュリティ、レッドのフロアですね」
「レッドのフロアは特殊になりまして、ブレーンコンピュータを使います」
「フロアに着いたら、もう一度、パスコードの入力を求められます」
頷く、ソフィア。

フロントガール「どうぞ、こちらへ」
エントランスフロアに通してくれる。

8階まで、直通の、長いエスカレータに乗る、冒険者たち。


足音のたたない、カーペット。
薄暗い室内の中。コンピューターの点滅する光だけが見える。
フロア中、一面の敷き詰められた、サーバ群。静音で、ブーンと唸っている。
敷き詰められたタワーサーバは、一フロア20000。12階。
エスカレータから、各階に敷き詰められたコンピュータサーバが墓跡のように見える。

カール「わっ! なんだこれぇ?!」
ソフィア「これが、コンピュータサーバよ」
カール「へぇー、なんだが、薄気味悪いや」
ソフィア「フフフ」

8階までの直通の、エスカレータに乗っている冒険者たち。

降りると、ゲートになっており、センサーがある。
センサーにカードを軽くタッチする、ソフィアたち。
グリーンのランプが点り、ゲートが開く。

8階から、21階まで、右の塔のような、螺旋階段はなく、円形のリフトエレベータが付いている。

カール「なんだこれぇ?」
エレベータガール「最新式のエレベータになっております」
「サークルの中央の方へ、お乗りください」
冒険者が、サークルの中央の方へのると、空間パネルに、タッチする、エレベータガール。
ふわりと宙に浮く、冒険者。

カール「うわっ 浮いたぁ」

20階まで、直通で、登る、リフトエレベータ。

エレベータガール「まもなく、20階です」
音もなく、20階まで到着する、エレベータ。


カール「面白かったぁ」
ソフィア「上出来ね」

エレベータガール「21階に行くには、上りの階段になります」

再びゲートがある。
動く天井のカメラ。
センサーにカードを軽くタッチする、冒険者たち。
グリーンのランプが点る。
フロアガール「セリア」
「どうぞ、こちらへ」

10mの螺旋階段を上ると、フロアが横に開き、21階が見えてくる。

21階のフロアは、広大な、ワンフロアになっており、中央にコンピュータが置いてある。
巨大なフロアを、取り囲む、窓からは、外の景色が美しく、うつる。
まるで、雲の上にでもいる、気分だ。
閉まる、床のフロア。

フロアガール「こちらへ」

カール「よし、行ってみよう」

中央にある、空間パネル型コンピュータ。

システムガール「ラングエッジは?」

ソフィア「セントポール、ローエンシェントワードで」

システムガール「はい」
「パスコードは、お持ちですか?」

ソフィア「はい」

システムガール「パスコードの御入力を」


ソフィア「ティッキル=ギロホ アタウ=アーエテ ヲダシュ=カーダ エアイフ=ディゲム」

パネルにグリーンで「セリア」の文字が出る。

パネルに「クエスチョンキーワード」とでる。

ソフィア「ロボット式ね」

「アトランディア伝承。エネルギー兵器。歴史。詳細」と入力するソフィア。

「セリア」の文字とともに、データーログが出てくる。

ソファア「ヒット」
カール「なんか、出てきた」
「えーと、なになに」

『化学の発達した、世界は、高度人類。男性脳の女性家系がほこり、遺伝子孫の死滅の危機』
カール「あっ!」
ソフィア「ノイズ?!」
『輪鎖白亜紀。○1000年、ジージージージー。爆発が起こる』
『エセリア上を冷気が襲う』
『陸に住んでいるのは、輪鎖白亜紀の恐竜たち』
『恐竜保護区。しかし、高度人類は滅びてしまう』

ソフィア「なるほど、兵器の悪用ではなかったみたいね」
バルトロメ「太古に、こんな、先端文明が‥」

ソフィア「データ、プリントして良い?」

システムガール「有料ですが。はい」

ソフィア「あと、一つ」
「スイートフィッシュ、歴史、詳細について」

「アーベルト=ハーマン研究日誌とでたぞ」

コンピュータの、空間パネルモニタ上に、データが出てくる。


口学園都市ミサハマ 淡水魚日誌 

アーベルト=ハーマン研究日誌
近世。

研究日誌
私は、小川が好きだった。い来る日も小川を眺めていた。
家では、百科事典を調べていた。
南ダデムに、プロコグロッスウス=ラティピスと言う、可愛いアクアリウム用の魚がいた。
水槽もいいなあと。
ある朝、いつものように、小川の観察に行くと、オージアス=ラティピスが泳いでいた。
なんとも可愛い。一小隊だ。
昼前、小生は、お腹が空いていた。
ふと、その小隊が、大きく、もっと、太っていたらと、思った。
その、晩から、大きい魚を、小川で、育ててみたいと言う欲望が芽生え、考えるように。
数日後、ふらりと訪ねてきた、異人さんに出会うことになる。
異人さんは、何を見ているのですか?と。
小生は、オージアス=ラティピスが大きく、太ったらなあと見ているのです。と。
異人さんは言いました。遺伝子組換えですか?
小生は、プロコグロッスウス=ラティピスと、掛け合わせたら、大きくなるかもと、言いました。
異人さんは、言いました。ラティピス同士の掛け合わせですか。と。
今度、とある、有名な方を、紹介しましょうと。
そして、とある、有名な方との初会合の初日。
有名な方は、非常に背の高く、美しい女性です。
女性は異人さんと、なにやら、話こんでいます。
ゲノム編集をしましょう。と。


ゲノム編集。

〇〇年○月△日。私は、世界で初めての、淡水魚のゲノム編集に、参加することに。
熱帯のプロコグロッスウス=ラティピスと、亜寒帯のオージアス=ラティピスのゲノム編集。
結果は、成功。
1まわり大きい魚になる。
まだ、ちいさいなと。
火を通して、早速、食してみることに。
臭いが臭いが、味はまずます。
話こむ、異人さんと、女性。
異人さん。
そうだ、プロコグロッスウス=ケータをかけてみようと。
結果は、成功。
3まわり大きい魚になる。
食べられるサイズだなと。
味も淡白で、美味しい。
あとは、淡水に放してやるだけだと。
学名を、プロコグロッスウス=アルティベリスと名付けた。(フィクション?)

戦前あった、河川をまたひきたいと、男衆がやってきていた。
河川は埋め立てられていた。

前々から、河川をひきたいと言う方々と、巨大なプロジェクトに。
ヒルズ=ジーニウスから、海へ流れるリバーをひき、その川にプロコグロッスウス=アルティベリスを放流する。
ランド=ソルメーヌから、ミサハマでの学業で知ることは良いが、よほどのことがない限り、ゲノム編集はしてはいけないと、通知があった。
河川をひきたいと言う方々は、ミネラルウォーターが取れたら良いと言う意見だが。
淡水魚なら、問題ないだろうとも意見があった。(当時)

戦後の取り決めで、ミネラルウォーターのみの、河川は、富国につながるので、却下された。
しかし、ミサハマには、立派な一級河川が引かれた。

以上。アーベルト=ハーマンの研究日誌。




読み終える、冒険者たち。
ため息をつく。

ソフィア「そう言うことか、なるほどね」

カール「重大な事実だったね」

バルトロメ「ブハァー」

ソフィア「この、データもプリントできる?」

システムガール「すみませんが、近世。セキュリティレッド、レベル5以上のデータは、プリントできません」

ソフィア「そうかー」

カール「そうかもね」

ソフィア「帰りましょう」

システムガール「20年ぶりの来客でした」
「それでは、またのお越しをお待ちしております」

ソフィア「それでは、ありがとう」








To  Be  Continued.



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