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4 傭兵
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にしても帝国領って治安悪いね。
国境に近づく前に野盗とか山賊に何度も襲われたもの。あ、そうか。わたしたちの首に懸賞金がかけられてたんだった。
帝国も必死だ。ロスキレの王女が本国に帰ったら各地のレジスタンス運動がますます盛んになるからだろうけど。
ゲームでの第1章マップ3も危なげなくクリア。敵の盗賊たちは素早くて回避率も高かったけど、わたしたちの敵じゃない。
問題は次のマップ4だ。
敵はフォルクンク帝国の正規兵。兵の数も兵種も多い。
そもそもたった4人で国境を越えようというのが無謀なんだけど。
まあ、セヴェリン王子たちが帝国に潜入するのに見えないところで色んな人が動いてるんだろうけどさ。そこはまたゲームの都合でカットされてるわけよ。
ともかく序盤最初の難関ともいえるマップ4。ここで警戒すべきは弓兵の存在だろう。
間接攻撃ができるため、直接攻撃しかできないわたしたちは距離を空けられると一方的に攻撃を受けかねない。
わたしはまだ攻撃用の神聖魔法は使えないから、一気に距離を詰めるしか方法がない。
そしてそれ以上に厄介なのが敵の中にひとりだけいる剣士のアグナー。
帝国の雇った傭兵なんだけど、こっちの説得で仲間になるイベントが発生する。
それならいいじゃんって思うだろうけど、そのタイミングがちょっと難しい。
ガンガンに突っ込んでくるコイツをアネリーゼ姫が説得するんだけど、その前に他の味方ユニットが接触してしまうと戦闘になってしまう。
下手するとどっちかが死んじゃうからそれは避けたい。でもアネリーゼ姫が突出すると弓兵の的になるし。
ああ、考えてる間に戦いが始まっちゃった。
国境近くの帝国の街。
住人はすでに避難しているみたい。家屋がたくさんあるのは幸いだ。その陰に隠れながら移動。うまく弓兵の狙撃をかわす。
ほらほら来た、まず向かってきたのは敵の騎兵。一度に3騎。
セヴェリン王子とウルリク、ヴィリがそれぞれ迎え撃つ。
この戦いではさすがに建物の陰から出らざるを得ない。
騎兵の槍と弓兵の矢にさらされながら戦うのは3人にとっては酷だが、ダメージを負えばすぐにわたしが回復する。
ヴィリが多少手こずったが、なんとか3騎の騎兵を倒す。
次は厄介な弓兵を仕留めたいけど……。来た、傭兵のアグナー。
逆立った短い金髪が特徴的だ。身軽そうな革鎧。それに反して重そうな長剣。
ヤツの狙いはまずセヴェリン王子。ふたりの剣が激しく交差し、火花を散らす。
いけない、このままじゃわたしの心配通りになってしまう。わたしは勇気を振り絞って叫んだ。
「ここは──その剣士はわたくしに任せてください! ウルリクは弓兵を、セヴェリン王子とヴィリは右手奥から向かってくる増援を防いでください!」
「しかし、アネリーゼ姫……」
「早く! わたくしとて剣の扱いには自信があります! たったひとりの相手なら十分です!」
3人はためらっていたが、お互いに顔を見合わせうなずくとそれぞれわたしが指示したほうへ向かっていった。
あら、案外さっさと行っちゃうのね……。
でもこれで弓兵は接近するウルリクにかかりきりになるし、数ターン後にわさわさ湧いてくる敵ユニットはセヴェリンとヴィリが防いでくれる。
問題は目の前の剣士アグナー。まあ、ゲーム通りにわたしが説得すればいいだけの話なんだけど。
「舐められたもんだな。お前みたいな女がひとりで俺の相手をするって? へえ、おもしれえ。見せてもらおうじゃねえか、お前の剣の腕を」
舌なめずりをしながらアグナーが剣を構え直す。
あれ、ゲームでこんなこと言ってたっけ? いやいやいや、たしかゲームじゃ女相手に剣は振れないとかなんとか言ってたよ、多分。
「あ、あのっ、戦うんですか? 本当に? わたくし、剣を使うのは実は初めてで。撃破数ゼロだし。っていうか、か弱い女性相手にそれはないと思う……思います」
「はあ? お前がひとり相手なら十分だって言ってただろ。今さらふざけんなよ」
言いながら踏み込んでくるアグナー。横薙ぎの一閃がわたしの胴を狙う。
ほげえ、と言いながらなんとかそれはかわした。今度は鋭い刺突がわたしの顔面に。ふぎゃっ、と叫びながら剣で軌道を逸らした。
「構えはムチャクチャだが、やるな。しかしこいつはどうだっ!」
大きく振りかぶっての打ち下ろし。こんなの剣ごと両断されてしまう。
わたしはうしろに倒れこみながら片手に剣、片手に杖を持って何かを叫んでいた。
カッ、と辺りに閃光がほとばしる。ぬうっと怯んだアグナーに向け、倒れこんだわたしはメタクソに蹴りを放つ。
その一発がアグナーの股間に命中。ヤツはおおお、と前のめりになって倒れた。
* * *
街は完全に制圧した。
仲間も全員無事。
わたしたちの前では剣士アグナーがヒザをついてうなだれている。
「あの体勢で神聖魔法を使うとはな。油断していた。俺の敗けだ。さっさと殺せ」
わたしがまぐれで発動させた神聖魔法のひとつ、ルクスで目を眩ませたのが効果的だったみたい。
知らんうちにレベルアップしていたのかな。
剣もなんか扱えてるし。
アグナーは仲間になるように改めてセヴェリン王子が説得。
ふたつ返事でアグナーはあっさりと了承し、わたしたちの仲間になったのだった。
それ、わたしの役目なのに。そいつやっつけたのもわたしなのに。
「姫、どうして敵の増援が来ることを知っていたのですか?」
セヴェリン王子が急にそう聞いてきたので、わたしは内心うろたえながらも表には出さず、毅然とした態度で答える。
「……予感です。戦いの最中になんかこう、ティキーンと感じ取ったのです。あ、敵がもうすぐ来るな、と」
「なるほど。優れた術者や僧侶は予知夢を見ることがあると聞いたことがあります。姫はそれに似た力を備えてるということですね。さすがです」
なんとかごまかせたかな。1回ゲームでやったから知ってるなんて言えないからね。
それにしても気をつけないと。セヴェリン王子はさすがに鋭い。わたしがゲーム本来のアネリーゼ姫じゃないって疑いはじめているのかも。
この超絶イケメンももちろん親密度を上げて結婚できるはずなんだけど。
王子という身分にこの容姿。序盤から終盤まで使える能力値、成長力。多くのプレイヤーがこのセヴェリン王子を結婚相手のド本命に狙っている。
だけどセヴェリン王子はすでに婚約者がいる身。この真面目で一途な王子を婚約破棄まで決意させ、アネリーゼ姫と結婚までもっていくには並大抵のことじゃ出来ない。攻略キャラクターの中でも最難易度をほこるという噂なのだ。
国境に近づく前に野盗とか山賊に何度も襲われたもの。あ、そうか。わたしたちの首に懸賞金がかけられてたんだった。
帝国も必死だ。ロスキレの王女が本国に帰ったら各地のレジスタンス運動がますます盛んになるからだろうけど。
ゲームでの第1章マップ3も危なげなくクリア。敵の盗賊たちは素早くて回避率も高かったけど、わたしたちの敵じゃない。
問題は次のマップ4だ。
敵はフォルクンク帝国の正規兵。兵の数も兵種も多い。
そもそもたった4人で国境を越えようというのが無謀なんだけど。
まあ、セヴェリン王子たちが帝国に潜入するのに見えないところで色んな人が動いてるんだろうけどさ。そこはまたゲームの都合でカットされてるわけよ。
ともかく序盤最初の難関ともいえるマップ4。ここで警戒すべきは弓兵の存在だろう。
間接攻撃ができるため、直接攻撃しかできないわたしたちは距離を空けられると一方的に攻撃を受けかねない。
わたしはまだ攻撃用の神聖魔法は使えないから、一気に距離を詰めるしか方法がない。
そしてそれ以上に厄介なのが敵の中にひとりだけいる剣士のアグナー。
帝国の雇った傭兵なんだけど、こっちの説得で仲間になるイベントが発生する。
それならいいじゃんって思うだろうけど、そのタイミングがちょっと難しい。
ガンガンに突っ込んでくるコイツをアネリーゼ姫が説得するんだけど、その前に他の味方ユニットが接触してしまうと戦闘になってしまう。
下手するとどっちかが死んじゃうからそれは避けたい。でもアネリーゼ姫が突出すると弓兵の的になるし。
ああ、考えてる間に戦いが始まっちゃった。
国境近くの帝国の街。
住人はすでに避難しているみたい。家屋がたくさんあるのは幸いだ。その陰に隠れながら移動。うまく弓兵の狙撃をかわす。
ほらほら来た、まず向かってきたのは敵の騎兵。一度に3騎。
セヴェリン王子とウルリク、ヴィリがそれぞれ迎え撃つ。
この戦いではさすがに建物の陰から出らざるを得ない。
騎兵の槍と弓兵の矢にさらされながら戦うのは3人にとっては酷だが、ダメージを負えばすぐにわたしが回復する。
ヴィリが多少手こずったが、なんとか3騎の騎兵を倒す。
次は厄介な弓兵を仕留めたいけど……。来た、傭兵のアグナー。
逆立った短い金髪が特徴的だ。身軽そうな革鎧。それに反して重そうな長剣。
ヤツの狙いはまずセヴェリン王子。ふたりの剣が激しく交差し、火花を散らす。
いけない、このままじゃわたしの心配通りになってしまう。わたしは勇気を振り絞って叫んだ。
「ここは──その剣士はわたくしに任せてください! ウルリクは弓兵を、セヴェリン王子とヴィリは右手奥から向かってくる増援を防いでください!」
「しかし、アネリーゼ姫……」
「早く! わたくしとて剣の扱いには自信があります! たったひとりの相手なら十分です!」
3人はためらっていたが、お互いに顔を見合わせうなずくとそれぞれわたしが指示したほうへ向かっていった。
あら、案外さっさと行っちゃうのね……。
でもこれで弓兵は接近するウルリクにかかりきりになるし、数ターン後にわさわさ湧いてくる敵ユニットはセヴェリンとヴィリが防いでくれる。
問題は目の前の剣士アグナー。まあ、ゲーム通りにわたしが説得すればいいだけの話なんだけど。
「舐められたもんだな。お前みたいな女がひとりで俺の相手をするって? へえ、おもしれえ。見せてもらおうじゃねえか、お前の剣の腕を」
舌なめずりをしながらアグナーが剣を構え直す。
あれ、ゲームでこんなこと言ってたっけ? いやいやいや、たしかゲームじゃ女相手に剣は振れないとかなんとか言ってたよ、多分。
「あ、あのっ、戦うんですか? 本当に? わたくし、剣を使うのは実は初めてで。撃破数ゼロだし。っていうか、か弱い女性相手にそれはないと思う……思います」
「はあ? お前がひとり相手なら十分だって言ってただろ。今さらふざけんなよ」
言いながら踏み込んでくるアグナー。横薙ぎの一閃がわたしの胴を狙う。
ほげえ、と言いながらなんとかそれはかわした。今度は鋭い刺突がわたしの顔面に。ふぎゃっ、と叫びながら剣で軌道を逸らした。
「構えはムチャクチャだが、やるな。しかしこいつはどうだっ!」
大きく振りかぶっての打ち下ろし。こんなの剣ごと両断されてしまう。
わたしはうしろに倒れこみながら片手に剣、片手に杖を持って何かを叫んでいた。
カッ、と辺りに閃光がほとばしる。ぬうっと怯んだアグナーに向け、倒れこんだわたしはメタクソに蹴りを放つ。
その一発がアグナーの股間に命中。ヤツはおおお、と前のめりになって倒れた。
* * *
街は完全に制圧した。
仲間も全員無事。
わたしたちの前では剣士アグナーがヒザをついてうなだれている。
「あの体勢で神聖魔法を使うとはな。油断していた。俺の敗けだ。さっさと殺せ」
わたしがまぐれで発動させた神聖魔法のひとつ、ルクスで目を眩ませたのが効果的だったみたい。
知らんうちにレベルアップしていたのかな。
剣もなんか扱えてるし。
アグナーは仲間になるように改めてセヴェリン王子が説得。
ふたつ返事でアグナーはあっさりと了承し、わたしたちの仲間になったのだった。
それ、わたしの役目なのに。そいつやっつけたのもわたしなのに。
「姫、どうして敵の増援が来ることを知っていたのですか?」
セヴェリン王子が急にそう聞いてきたので、わたしは内心うろたえながらも表には出さず、毅然とした態度で答える。
「……予感です。戦いの最中になんかこう、ティキーンと感じ取ったのです。あ、敵がもうすぐ来るな、と」
「なるほど。優れた術者や僧侶は予知夢を見ることがあると聞いたことがあります。姫はそれに似た力を備えてるということですね。さすがです」
なんとかごまかせたかな。1回ゲームでやったから知ってるなんて言えないからね。
それにしても気をつけないと。セヴェリン王子はさすがに鋭い。わたしがゲーム本来のアネリーゼ姫じゃないって疑いはじめているのかも。
この超絶イケメンももちろん親密度を上げて結婚できるはずなんだけど。
王子という身分にこの容姿。序盤から終盤まで使える能力値、成長力。多くのプレイヤーがこのセヴェリン王子を結婚相手のド本命に狙っている。
だけどセヴェリン王子はすでに婚約者がいる身。この真面目で一途な王子を婚約破棄まで決意させ、アネリーゼ姫と結婚までもっていくには並大抵のことじゃ出来ない。攻略キャラクターの中でも最難易度をほこるという噂なのだ。
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