2 / 185
第1部 剣聖 羽鳴由佳
2 剣聖
しおりを挟む
この世界に飛ばされてもう半年は経つだろうか。
シエラ=イデアル。統一国家であるこの国の名であり、この世界そのものを皆そう呼ぶ。
わたしは意外にもここの環境に馴染むのは早かった。
シエラ=イデアルの文明はそれほど発達していないようだ。灯りにはランプやたいまつを用い、情報の伝達方法は手紙か伝令。農耕、輸送は人力に牛馬。
人種は雑多で肌や毛髪、瞳の色もさまざまだ。おかげでわたしがそう目立つこともない。
なぜか言語も通じるし、そもそもわたしのようにあっちから来た人間はそこまで珍しいものでもないらしい。
「おい、願望者のねーちゃん。ついたぜ。ここがやつらのアジトだ」
髭もじゃのおっさんが岩陰に隠れながら指さす。
わたしたち異世界からの訪問者は願望者と呼ばれている。大抵は畏れられ、忌み嫌われているが、このおっさんのように仕事を依頼してくる者も多い。
「気をつけな。やつら今までセペノイアみたいなデカイ街には近づかなかったのによ。最近は街の兵隊を怖がってねえみたいだ」
「……野盗に手を貸している願望者がいるのかも。おい、おっさん。願望者が相手だったら報酬上乗せだからな」
「マジかよ! まったく、あんたらが絡むとろくなことにならねえ。まだ魔物のほうが可愛いもんだ」
こっちだって好きでこんな世界に来たわけではない。電化製品はない、コンビニもない、時代劇もない。統一国家のくせに治安が悪いし、衛生面も悪いし、魔物は出るし。
まあ、この髭のおっさんに言っても仕方がない。愚痴もほどほどにして仕事に取りかからねば。
──野盗退治。それが今回の仕事だ。願望者が受ける仕事としてかなりポピュラーなもののひとつだろう。
岩陰から少し身を乗りだし、まず見張りの数を確認する。
ただの野盗相手なら無双ゲームよろしくバッサバッサと切り込むだけだが、今回はそうもいかない。
三人の見張りの位置を瞬時に見定めた。
柄に手をかけ、腰を落とす。
「シッ!」
居合い斬り、袈裟懸け、一文字。
宙空を切り裂く。刀から三筋の衝撃波が放たれ、三人の見張りを打ち倒した。
髭のおっさんが感嘆の声をあげた。ふふん、これで少しはわたしのことを見直しただろう。ここの案内をする途中、ずっとわたしの腕を疑っていたのだ。
「うお、すげぇ! あんな離れたとこにいたのに当てやがった! あんた、本当にすげぇよ!」
ちょっとこの人、声デカ。せっかく敵に見つからないよう倒したのに。……ほら、アジトの中からワラワラ出てきた。これ、絶対このおっさんのせいだ。
「や、やべぇ。おい、後は頼んだぜ、ねーちゃん。高い金払ってるんだからな」
髭のおっさんはそう言って一目散に逃げ出した。顔はいかついくせに、こんなところに女の子ひとり置いていくなんて。
数本の矢が足元に突き刺さった。生意気に野盗どもが矢を射かけてきたのだ。
わたしは刀を鞘に納め、再び居合いの構えに入る。
「シッ!」
短く息を吐き、抜刀。先ほど見張りを倒した技、太刀風。今度は七回、宙空を斬りつけた。
迫りくる矢を弾き飛ばし、飛ぶ斬撃は十数人の野盗集団を蹴散らした。
土煙が立ち込め、その中から飛び出す様子はない。さすがに戦意喪失か。
──チュンッ。
何かが頬をかすめた。矢ではない。やはり予想通り。野盗の凶暴化には必ずといっていいほど関わっている。願望者だ。
「出てこい。決着をつけるぞ」
頬の血をぬぐいながら呼びかけると土煙からぬっ、と現れたのは中年の男。重ったるいコ―トにレザーハット、両手には回転式拳銃。
男を見たときから頭の中に直接ダダダダ、と文字が浮かんでくる。《クレイジーガンマン》クレイグ・オルブライト。
相手にもわたしの名が打ち込まれているはずだ。
クレイグは無造作に近づいてくる。
「ふん……《剣聖》ね。たいそうな二つ名だ。しかもイイ女ときている」
くるくると拳銃を回しながらべっ、と唾を吐いた。わたしはイイ女と言われて顔がニヤけそうになったが、ぐっと我慢する。
「元の姿はどうせキモいブタ女か男だろうが。いちいち俺の──」
セリフの途中で二つの銃口が火を吹く。
横っ飛びにかわし、近くの岩かげへ。クレイグはお構いなしに銃弾を岩に打ち込む。
太刀風で対抗したいが、連射やスピードでは銃に勝てない。
「邪魔するんじゃねぇよ! せっかく好き放題やれる世界に来たのによぉ! 正義の味方のつもり──」
セリフが途切れ、銃声も止む。銃弾が尽きたか。わたしは岩かげから転がり出、太刀風の構えに入る。
「──かよッ! 死ね!」
クレイグは二丁の拳銃を投げ捨てていた。コ―トの背中からズッ、と長身の銃を取り出す。これは、マズイ。
バンッ、と弾ける音とともに、背後の岩が粉々に砕けた。とっさに伏せてかわしたが、ひとつ間違えばわたしがああなっていた。しかし、距離が近い。ここは有利だ。
もう一度散弾が放たれた。これもかわし、一気に距離をつめる。刀を抜きざま、斬りつけた。
「クソがっ!」
クレイグはショットガンの銃身でそれを受けるが、名刀飛蝶の切れあじの前では棒切れに等しい。真っ二つにし、刀の切っ先は胸元まで届いた。
手応えは浅いがクレイグは膝をつき、シャツが真っ赤に染まる。戦意喪失するには十分なダメージだ。
「勝負はついた。武器を捨てて投降しろ。お前の部下たちも全員生きている」
周辺では野盗たちが固唾をのんで見守っている。さっきの太刀風は手加減していたので、ひどくても骨が折れる程度のケガだろう。
いかに悪党とはいえ、人間を殺すつもりはない。わたしはさらにカッコいい決めゼリフはないものかと考え、クレイグから一瞬、目をはなした。
ジャララララッ。
何の音? 目を向けると、クレイグのコ―トから大蛇のように弾帯がのたうち出てきている。さらにコ―トの奥から出てきたのは──映画とかマンガで見たことある。回転式多銃身機関銃だ。
わたしはあらん限りの脚力で大きく飛び退く。
狂気に歪んだ顔のクレイグが何かを叫びながら掃射を開始した。激しい炸裂音、野盗たちの悲鳴、舞い上がる土煙、血飛沫。おびただしい数の薬莢。
混乱のなか、回避、回避、回避。跳躍し、地面を転がり、わたしは刀を鞘に納めながら力を溜めていく。
鍔と鞘の隙間からキイィィ、と気を練った光が漏れる。
最後の勝負だ。クレイグと目があった。笑っている。もしかしたら、わたしも笑っていたかもしれない。
「シッ!」
──渾身の太刀風を放った。
シエラ=イデアル。統一国家であるこの国の名であり、この世界そのものを皆そう呼ぶ。
わたしは意外にもここの環境に馴染むのは早かった。
シエラ=イデアルの文明はそれほど発達していないようだ。灯りにはランプやたいまつを用い、情報の伝達方法は手紙か伝令。農耕、輸送は人力に牛馬。
人種は雑多で肌や毛髪、瞳の色もさまざまだ。おかげでわたしがそう目立つこともない。
なぜか言語も通じるし、そもそもわたしのようにあっちから来た人間はそこまで珍しいものでもないらしい。
「おい、願望者のねーちゃん。ついたぜ。ここがやつらのアジトだ」
髭もじゃのおっさんが岩陰に隠れながら指さす。
わたしたち異世界からの訪問者は願望者と呼ばれている。大抵は畏れられ、忌み嫌われているが、このおっさんのように仕事を依頼してくる者も多い。
「気をつけな。やつら今までセペノイアみたいなデカイ街には近づかなかったのによ。最近は街の兵隊を怖がってねえみたいだ」
「……野盗に手を貸している願望者がいるのかも。おい、おっさん。願望者が相手だったら報酬上乗せだからな」
「マジかよ! まったく、あんたらが絡むとろくなことにならねえ。まだ魔物のほうが可愛いもんだ」
こっちだって好きでこんな世界に来たわけではない。電化製品はない、コンビニもない、時代劇もない。統一国家のくせに治安が悪いし、衛生面も悪いし、魔物は出るし。
まあ、この髭のおっさんに言っても仕方がない。愚痴もほどほどにして仕事に取りかからねば。
──野盗退治。それが今回の仕事だ。願望者が受ける仕事としてかなりポピュラーなもののひとつだろう。
岩陰から少し身を乗りだし、まず見張りの数を確認する。
ただの野盗相手なら無双ゲームよろしくバッサバッサと切り込むだけだが、今回はそうもいかない。
三人の見張りの位置を瞬時に見定めた。
柄に手をかけ、腰を落とす。
「シッ!」
居合い斬り、袈裟懸け、一文字。
宙空を切り裂く。刀から三筋の衝撃波が放たれ、三人の見張りを打ち倒した。
髭のおっさんが感嘆の声をあげた。ふふん、これで少しはわたしのことを見直しただろう。ここの案内をする途中、ずっとわたしの腕を疑っていたのだ。
「うお、すげぇ! あんな離れたとこにいたのに当てやがった! あんた、本当にすげぇよ!」
ちょっとこの人、声デカ。せっかく敵に見つからないよう倒したのに。……ほら、アジトの中からワラワラ出てきた。これ、絶対このおっさんのせいだ。
「や、やべぇ。おい、後は頼んだぜ、ねーちゃん。高い金払ってるんだからな」
髭のおっさんはそう言って一目散に逃げ出した。顔はいかついくせに、こんなところに女の子ひとり置いていくなんて。
数本の矢が足元に突き刺さった。生意気に野盗どもが矢を射かけてきたのだ。
わたしは刀を鞘に納め、再び居合いの構えに入る。
「シッ!」
短く息を吐き、抜刀。先ほど見張りを倒した技、太刀風。今度は七回、宙空を斬りつけた。
迫りくる矢を弾き飛ばし、飛ぶ斬撃は十数人の野盗集団を蹴散らした。
土煙が立ち込め、その中から飛び出す様子はない。さすがに戦意喪失か。
──チュンッ。
何かが頬をかすめた。矢ではない。やはり予想通り。野盗の凶暴化には必ずといっていいほど関わっている。願望者だ。
「出てこい。決着をつけるぞ」
頬の血をぬぐいながら呼びかけると土煙からぬっ、と現れたのは中年の男。重ったるいコ―トにレザーハット、両手には回転式拳銃。
男を見たときから頭の中に直接ダダダダ、と文字が浮かんでくる。《クレイジーガンマン》クレイグ・オルブライト。
相手にもわたしの名が打ち込まれているはずだ。
クレイグは無造作に近づいてくる。
「ふん……《剣聖》ね。たいそうな二つ名だ。しかもイイ女ときている」
くるくると拳銃を回しながらべっ、と唾を吐いた。わたしはイイ女と言われて顔がニヤけそうになったが、ぐっと我慢する。
「元の姿はどうせキモいブタ女か男だろうが。いちいち俺の──」
セリフの途中で二つの銃口が火を吹く。
横っ飛びにかわし、近くの岩かげへ。クレイグはお構いなしに銃弾を岩に打ち込む。
太刀風で対抗したいが、連射やスピードでは銃に勝てない。
「邪魔するんじゃねぇよ! せっかく好き放題やれる世界に来たのによぉ! 正義の味方のつもり──」
セリフが途切れ、銃声も止む。銃弾が尽きたか。わたしは岩かげから転がり出、太刀風の構えに入る。
「──かよッ! 死ね!」
クレイグは二丁の拳銃を投げ捨てていた。コ―トの背中からズッ、と長身の銃を取り出す。これは、マズイ。
バンッ、と弾ける音とともに、背後の岩が粉々に砕けた。とっさに伏せてかわしたが、ひとつ間違えばわたしがああなっていた。しかし、距離が近い。ここは有利だ。
もう一度散弾が放たれた。これもかわし、一気に距離をつめる。刀を抜きざま、斬りつけた。
「クソがっ!」
クレイグはショットガンの銃身でそれを受けるが、名刀飛蝶の切れあじの前では棒切れに等しい。真っ二つにし、刀の切っ先は胸元まで届いた。
手応えは浅いがクレイグは膝をつき、シャツが真っ赤に染まる。戦意喪失するには十分なダメージだ。
「勝負はついた。武器を捨てて投降しろ。お前の部下たちも全員生きている」
周辺では野盗たちが固唾をのんで見守っている。さっきの太刀風は手加減していたので、ひどくても骨が折れる程度のケガだろう。
いかに悪党とはいえ、人間を殺すつもりはない。わたしはさらにカッコいい決めゼリフはないものかと考え、クレイグから一瞬、目をはなした。
ジャララララッ。
何の音? 目を向けると、クレイグのコ―トから大蛇のように弾帯がのたうち出てきている。さらにコ―トの奥から出てきたのは──映画とかマンガで見たことある。回転式多銃身機関銃だ。
わたしはあらん限りの脚力で大きく飛び退く。
狂気に歪んだ顔のクレイグが何かを叫びながら掃射を開始した。激しい炸裂音、野盗たちの悲鳴、舞い上がる土煙、血飛沫。おびただしい数の薬莢。
混乱のなか、回避、回避、回避。跳躍し、地面を転がり、わたしは刀を鞘に納めながら力を溜めていく。
鍔と鞘の隙間からキイィィ、と気を練った光が漏れる。
最後の勝負だ。クレイグと目があった。笑っている。もしかしたら、わたしも笑っていたかもしれない。
「シッ!」
──渾身の太刀風を放った。
10
あなたにおすすめの小説
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
【完結】婚活に疲れた救急医まだ見ぬ未来の嫁ちゃんを求めて異世界へ行く
川原源明
ファンタジー
伊東誠明(いとうまさあき)35歳
都内の大学病院で救命救急センターで医師として働いていた。仕事は順風満帆だが、プライベートを満たすために始めた婚活も運命の女性を見つけることが出来ないまま5年の月日が流れた。
そんな時、久しぶりに命の恩人であり、医師としての師匠でもある秋津先生を見かけ「良い人を紹介してください」と伝えたが、良い答えは貰えなかった。
自分が居る救命救急センターの看護主任をしている萩原さんに相談してみてはと言われ、職場に戻った誠明はすぐに萩原さんに相談すると、仕事後によく当たるという占いに行くことになった。
終業後、萩原さんと共に占いの館を目指していると、萩原さんから不思議な事を聞いた。「何か深い悩みを抱えてない限りたどり着けないとい」という、不安な気持ちになりつつも、占いの館にたどり着いた。
占い師の老婆から、運命の相手は日本に居ないと告げられ、国際結婚!?とワクワクするような答えが返ってきた。色々旅支度をしたうえで、3日後再度占いの館に来るように指示された。
誠明は、どんな辺境の地に行っても困らないように、キャンプ道具などの道具から、食材、手術道具、薬等買える物をすべてそろえてた。
3日後占いの館を訪れると。占い師の老婆から思わぬことを言われた。国際結婚ではなく、異世界結婚だと判明し、行かなければ生涯独身が約束されると聞いて、迷わず行くという選択肢を取った。
異世界転移から始まる運命の嫁ちゃん探し、誠明は無事理想の嫁ちゃんを迎えることが出来るのか!?
異世界で、医師として活動しながら婚活する物語!
全90話+幕間予定 90話まで作成済み。
チート魔力はお金のために使うもの~守銭奴転移を果たした俺にはチートな仲間が集まるらしい~
桜桃-サクランボ-
ファンタジー
金さえあれば人生はどうにでもなる――そう信じている二十八歳の守銭奴、鏡谷知里。
交通事故で意識が朦朧とする中、目を覚ますと見知らぬ異世界で、目の前には見たことがないドラゴン。
そして、なぜか“チート魔力持ち”になっていた。
その莫大な魔力は、もともと自分が持っていた付与魔力に、封印されていた冒険者の魔力が重なってしまった結果らしい。
だが、それが不幸の始まりだった。
世界を恐怖で支配する集団――「世界を束ねる管理者」。
彼らに目をつけられてしまった知里は、巻き込まれたくないのに狙われる羽目になってしまう。
さらに、人を疑うことを知らない純粋すぎる二人と行動を共にすることになり、望んでもいないのに“冒険者”として動くことになってしまった。
金を稼ごうとすれば邪魔が入り、巻き込まれたくないのに事件に引きずられる。
面倒ごとから逃げたい守銭奴と、世界の頂点に立つ管理者。
本来交わらないはずの二つが、過去の冒険者の残した魔力によってぶつかり合う、異世界ファンタジー。
※小説家になろう・カクヨムでも更新中
※表紙:あニキさん
※ ※がタイトルにある話に挿絵アリ
※月、水、金、更新予定!
家ごと異世界転移〜異世界来ちゃったけど快適に暮らします〜
奥野細道
ファンタジー
都内の2LDKマンションで暮らす30代独身の会社員、田中健太はある夜突然家ごと広大な森と異世界の空が広がるファンタジー世界へと転移してしまう。
パニックに陥りながらも、彼は自身の平凡なマンションが異世界においてとんでもないチート能力を発揮することを発見する。冷蔵庫は地球上のあらゆる食材を無限に生成し、最高の鮮度を保つ「無限の食料庫」となり、リビングのテレビは異世界の情報をリアルタイムで受信・翻訳する「異世界情報端末」として機能。さらに、お風呂の湯はどんな傷も癒す「万能治癒の湯」となり、ベランダは瞬時に植物を成長させる「魔力活性化菜園」に。
健太はこれらの能力を駆使して、食料や情報を確保し、異世界の人たちを助けながら安全な拠点を築いていく。
少し冷めた村人少年の冒険記 2
mizuno sei
ファンタジー
地球からの転生者である主人公トーマは、「はずれギフト」と言われた「ナビゲーションシステム」を持って新しい人生を歩み始めた。
不幸だった前世の記憶から、少し冷めた目で世の中を見つめ、誰にも邪魔されない力を身に着けて第二の人生を楽しもうと考えている。
旅の中でいろいろな人と出会い、成長していく少年の物語。
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
大和型戦艦、異世界に転移する。
焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。
※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。
俺たちYOEEEEEEE?のに異世界転移したっぽい?
くまの香
ファンタジー
いつもの朝、だったはずが突然地球を襲う謎の現象。27歳引きニートと27歳サラリーマンが貰ったスキル。これ、チートじゃないよね?頑張りたくないニートとどうでもいいサラリーマンが流されながら生きていく話。現実って厳しいね。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる