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ふたりは、部屋の廊下を歩いていた。
部屋はさほど広いという訳ではなく、通常であれば1分もかからないですぐにトイレへと辿り着く。
朝陽は額に汗を浮かべ、息を詰めるように歩いている。 脚を少し内股にして、まるで一歩ごとにこぼれてしまいそうな感覚と戦っていた。
「っ、ちょ……、白崎……やばい、マジでもう……!」
「副会長、少しだけ……急ぎましょう。もう少しです」
依澄の手は、朝陽の背に添えられていた。 支えるように、でもどこか慈しむように。
トイレの扉が、ようやく視界に入る。
「副会長、つかまりましょう。俺が鍵、開けますから」
「……っ、無理……っ、もうっ、ほんとに、無理っ……!」
ガチャリ、と扉が開いた瞬間。
朝陽の膝が崩れ、床に座り込んだ。
「っ……!」
ズボンの股間がじわりと濡れていくのがわかった。 まだ完全に漏れてはいない。だが、もう限界だ。 それを、依澄も理解していた。
「副会長、大丈夫です。恥ずかしいことじゃない。俺、見てます。ずっと、最後まで……見届けますから」
「っ、見んなよ……ばか……!」
「いいえ、見させてください。副会長の、その顔も、全部」
朝陽は、もう抗えなかった。
恥ずかしさも、羞恥も、情けなさも。 全部、依澄のまっすぐな瞳に吸い込まれていく。
次の瞬間――
「……っ、あっ……」
ぴちゃっ、と床を叩く水音。 朝陽の股間が濡れ、ズボンを伝って染み広がっていく。
頬を赤く染めた朝陽は、快楽に震えながら目を伏せた。
「……やば……」
「最高に、綺麗です。副会長」
依澄はそっと、タオルとジャージを差し出した。 濡れた床を厭わず、黙って朝陽のそばにしゃがみ込む。
ふたりの間に、静かな時間が流れた。
でも、それはどこか優しく、あたたかい沈黙だった。
トイレの個室、朝陽はぐしゃりとしゃがみ込み、膝を抱えていた。 ズボンの股間から、濡れた染みが広がっていく。しゅうぅぅ、とその勢いが弱まる気配がない。
「……はぁっ、見んなよ……ばか……!」
朝陽のかすれた声に、依澄はただ静かに首を振った。
「副会長。恥ずかしいことなんかじゃ、ありません。……俺は……その……綺麗だと思ったんです」
ぴちゃっ、ぴちゃっ、と静かに床を叩く水音。 朝陽は膝を震わせ、呼吸を整えながら、決壊してしまった自分を呪っていた。
そんな彼の横に、しゃがみ込んだ依澄は、 少しだけ眉を寄せ、足をもじもじと動かしていた。
「……あの、副会長……実は、俺も、もう……」
「は……?」
朝陽が顔を上げたとき、 依澄の制服のズボンの前も、既に濃く染みていた。
「さっきからずっと、我慢してたんですけど……副会長の姿見てたら、余計に……あぁっ……」
じゅ、と音がして、床の水たまりがさらに広がっていく。
自分の水音よりも激しく、勢いが強い。
「あっ……気持ちいい……」
依澄はうっとりと酔いしれていた。それは情事を思わせるほど官能的で、朝陽は呆気に取られたように目を丸くした。
でも、その姿から目を離せなかった。
腰が抜けた様子の依澄は、ぴちょ、と最後の一滴まで全て出し切ると朝陽の隣にしゃがみ込んでいた。
「……ほんと、馬鹿じゃん……二人して、何やってんの……」
「ほんとですね」
依澄が苦笑した。 だがその表情は、どこか満たされていた。
しばらくして、ふたりはびしょ濡れの衣服もそのままにお互いを見つめ合っていた。
「副会長、よかったら……その、シャワー貸します。タオルもジャージもありますし……」
「……じゃあ、借りる。っていうか、お前のも洗濯しとけよ。風紀委員がこんな格好してたら、冗談になんねぇし」
「はい、肝に銘じます」
依澄は軽く頭を下げ、朝陽を風呂場に入れた。 その扉が、静かに閉まる音とともに――
ふたりの距離は、また一歩、近づいた。
部屋はさほど広いという訳ではなく、通常であれば1分もかからないですぐにトイレへと辿り着く。
朝陽は額に汗を浮かべ、息を詰めるように歩いている。 脚を少し内股にして、まるで一歩ごとにこぼれてしまいそうな感覚と戦っていた。
「っ、ちょ……、白崎……やばい、マジでもう……!」
「副会長、少しだけ……急ぎましょう。もう少しです」
依澄の手は、朝陽の背に添えられていた。 支えるように、でもどこか慈しむように。
トイレの扉が、ようやく視界に入る。
「副会長、つかまりましょう。俺が鍵、開けますから」
「……っ、無理……っ、もうっ、ほんとに、無理っ……!」
ガチャリ、と扉が開いた瞬間。
朝陽の膝が崩れ、床に座り込んだ。
「っ……!」
ズボンの股間がじわりと濡れていくのがわかった。 まだ完全に漏れてはいない。だが、もう限界だ。 それを、依澄も理解していた。
「副会長、大丈夫です。恥ずかしいことじゃない。俺、見てます。ずっと、最後まで……見届けますから」
「っ、見んなよ……ばか……!」
「いいえ、見させてください。副会長の、その顔も、全部」
朝陽は、もう抗えなかった。
恥ずかしさも、羞恥も、情けなさも。 全部、依澄のまっすぐな瞳に吸い込まれていく。
次の瞬間――
「……っ、あっ……」
ぴちゃっ、と床を叩く水音。 朝陽の股間が濡れ、ズボンを伝って染み広がっていく。
頬を赤く染めた朝陽は、快楽に震えながら目を伏せた。
「……やば……」
「最高に、綺麗です。副会長」
依澄はそっと、タオルとジャージを差し出した。 濡れた床を厭わず、黙って朝陽のそばにしゃがみ込む。
ふたりの間に、静かな時間が流れた。
でも、それはどこか優しく、あたたかい沈黙だった。
トイレの個室、朝陽はぐしゃりとしゃがみ込み、膝を抱えていた。 ズボンの股間から、濡れた染みが広がっていく。しゅうぅぅ、とその勢いが弱まる気配がない。
「……はぁっ、見んなよ……ばか……!」
朝陽のかすれた声に、依澄はただ静かに首を振った。
「副会長。恥ずかしいことなんかじゃ、ありません。……俺は……その……綺麗だと思ったんです」
ぴちゃっ、ぴちゃっ、と静かに床を叩く水音。 朝陽は膝を震わせ、呼吸を整えながら、決壊してしまった自分を呪っていた。
そんな彼の横に、しゃがみ込んだ依澄は、 少しだけ眉を寄せ、足をもじもじと動かしていた。
「……あの、副会長……実は、俺も、もう……」
「は……?」
朝陽が顔を上げたとき、 依澄の制服のズボンの前も、既に濃く染みていた。
「さっきからずっと、我慢してたんですけど……副会長の姿見てたら、余計に……あぁっ……」
じゅ、と音がして、床の水たまりがさらに広がっていく。
自分の水音よりも激しく、勢いが強い。
「あっ……気持ちいい……」
依澄はうっとりと酔いしれていた。それは情事を思わせるほど官能的で、朝陽は呆気に取られたように目を丸くした。
でも、その姿から目を離せなかった。
腰が抜けた様子の依澄は、ぴちょ、と最後の一滴まで全て出し切ると朝陽の隣にしゃがみ込んでいた。
「……ほんと、馬鹿じゃん……二人して、何やってんの……」
「ほんとですね」
依澄が苦笑した。 だがその表情は、どこか満たされていた。
しばらくして、ふたりはびしょ濡れの衣服もそのままにお互いを見つめ合っていた。
「副会長、よかったら……その、シャワー貸します。タオルもジャージもありますし……」
「……じゃあ、借りる。っていうか、お前のも洗濯しとけよ。風紀委員がこんな格好してたら、冗談になんねぇし」
「はい、肝に銘じます」
依澄は軽く頭を下げ、朝陽を風呂場に入れた。 その扉が、静かに閉まる音とともに――
ふたりの距離は、また一歩、近づいた。
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