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会長の告白を受け入れた時から一夜明けた朝、空は澄み渡り、新しい一日の匂いが漂っていた。
あれから、心の中はまだ熱を帯びたままだ。
会長の顔、声、手の感触。思い返すたびに胸が跳ねる。
そして、僕は心の中でひっそりと決意していた。
もう迷うことは何もない。 真柴くんに対して曖昧な態度を取るのも今日で終わりだ。 会長と、これから向き合っていくために、必要な決断をしなければならない。
昼休み、中庭のベンチに真柴くんを呼び出した。 彼は僕の緊張した面持ちを見て、少し驚いた表情を見せたが、すぐににこやかな笑顔を浮かべた。
「嶺くん、今日はどうしました?」
あの笑顔に、胸がぎゅっとなる。 でも、逃げてはいられない。 勇気を振り絞り、僕ははっきりと言った。
「……ごめん。真柴くんの気持ちには応えられない」
「……はい」
「会長のことが好きなんだ。だから……返事が遅くなってごめんなさい」
言葉を吐き出した瞬間、胸の奥がすっと軽くなる。 迷い続けた時間が、少しずつ消えていくようだった。
真柴くんは一瞬、驚いた表情を浮かべた。 しかし、すぐにため息をひとつついた。
「そっか……やっぱりそうだったんですね」
その声には、悲しさや嫉妬はほとんどなく、むしろ穏やかな納得が含まれている。 彼のその態度に、胸の奥で少しだけ罪悪感が芽生える。
「でも、嶺くん……俺は諦めないです」
突然の宣言に、思わず目を見開く。
「え……?」
「俺は、嶺くんの親衛隊を続けます。」
その言葉に、心が一瞬揺れる。 そこにはただ真っ直ぐな決意がそこにある。 幼い頃から僕を見守ってきた彼だからこそ、こうして真っ直ぐに宣言できるのだろう。
「そうなの……?」
戸惑いながらも、彼の表情を見つめる。 真柴くんは笑いながらうなずく。
「はい。俺は、嶺くんを守る立場にいたんです。誰に何を言われても、やめません」
その言葉を聞いて、胸の奥がじんわり温かくなった。
二人で固く握手をした。あの頃とは違う関係になったけれど、これからも信頼できる人であることは間違いないだろう。
放課後、生徒会室は久しぶりに賑やかだった。
珍しく会長は席を外しているが、殆ど集まっている。 そして、転校生くん、もとい柊くんも静かに僕の前に立っていた。
「俺も、嶺くんの親衛隊に入らせてもらいました!」
その声に、思わず柊くんに目を向ける。 柊くんは、少し照れたように笑い、少し目を逸らす。
「実は、初日に嶺くんを見た瞬間から、見惚れてしまって……それで即、陽に親衛隊に加入したいって伝えてたんです」
いつもの明るい口調ではなく、緊張している様子だが、心の奥底の熱は伝わってくる。 真柴くんも、少し照れくさそうに笑った。
「柊はずっと俺のことを応援してくれてたんです。告白しろって。でも、嶺くんがあまりにも兄さんに真っ直ぐ惚れてる姿を見て、それでも親衛隊に入りたいって改めて言われました」
僕は顔が熱くなった。
真柴くんも何故か納得してたし、柊くんからも察しをつけられていたのって、どれだけ分かりやすいのだろうか。
会長がこの場に居なくて助かった。
「会長とようやく付き合うことになったようですね」
その声は副会長だった。
「つまり、嶺くんは正式に親衛隊を抜けるということですか?」
副会長の言葉に、思わず息が詰まりそうになった。
真柴くんは、笑顔のまま僕に一歩近づき、軽く頭を下げる。
「これからも、嶺くんのことは俺たちが守る。どんな時も」
その言葉に、自然と微笑みが零れる。 心の中で、迷いや不安が解けていくようだ。 会長と付き合うことを決めた僕にとって、これ以上ない安心感だった。
「ありがとう……」
心からの感謝を込めて言う。 柊くんも真柴くんも、軽くうなずく。 副会長も、微笑みながら目を細める。
僕と会長だけでなく、仲間たちの絆も深まったことを実感する。
そして、部屋に戻り、ソファに居た会長の背中に抱きついた。
驚きながらも振り向いて正面から抱き寄せられ手を握られる。 柔らかく温かい感触に、心が満たされる。 告白の時の胸の高鳴りが、今度は安堵と幸福に変わっている。
会長もまた、軽く微笑む。 その笑顔は、純粋で優しい表情だった。
「これからも、一緒にいよう、嶺」
会長の言葉に、頬が熱くなる。 うなずきながら、心の中で強く誓う。 どんな困難があっても、この手を離さない。
すべての出来事が、僕たちの未来に繋がる糧となった。
会長の腕の中で、僕は深呼吸する。 胸の奥に、静かな幸福と確かな覚悟が広がる。
すべての人たちが、今、僕の大切な存在となった。
もう迷う必要はない。 これからは、心のままに、愛する人と仲間と共に歩んでいく。 それが、僕の選んだ未来だ。
あれから、心の中はまだ熱を帯びたままだ。
会長の顔、声、手の感触。思い返すたびに胸が跳ねる。
そして、僕は心の中でひっそりと決意していた。
もう迷うことは何もない。 真柴くんに対して曖昧な態度を取るのも今日で終わりだ。 会長と、これから向き合っていくために、必要な決断をしなければならない。
昼休み、中庭のベンチに真柴くんを呼び出した。 彼は僕の緊張した面持ちを見て、少し驚いた表情を見せたが、すぐににこやかな笑顔を浮かべた。
「嶺くん、今日はどうしました?」
あの笑顔に、胸がぎゅっとなる。 でも、逃げてはいられない。 勇気を振り絞り、僕ははっきりと言った。
「……ごめん。真柴くんの気持ちには応えられない」
「……はい」
「会長のことが好きなんだ。だから……返事が遅くなってごめんなさい」
言葉を吐き出した瞬間、胸の奥がすっと軽くなる。 迷い続けた時間が、少しずつ消えていくようだった。
真柴くんは一瞬、驚いた表情を浮かべた。 しかし、すぐにため息をひとつついた。
「そっか……やっぱりそうだったんですね」
その声には、悲しさや嫉妬はほとんどなく、むしろ穏やかな納得が含まれている。 彼のその態度に、胸の奥で少しだけ罪悪感が芽生える。
「でも、嶺くん……俺は諦めないです」
突然の宣言に、思わず目を見開く。
「え……?」
「俺は、嶺くんの親衛隊を続けます。」
その言葉に、心が一瞬揺れる。 そこにはただ真っ直ぐな決意がそこにある。 幼い頃から僕を見守ってきた彼だからこそ、こうして真っ直ぐに宣言できるのだろう。
「そうなの……?」
戸惑いながらも、彼の表情を見つめる。 真柴くんは笑いながらうなずく。
「はい。俺は、嶺くんを守る立場にいたんです。誰に何を言われても、やめません」
その言葉を聞いて、胸の奥がじんわり温かくなった。
二人で固く握手をした。あの頃とは違う関係になったけれど、これからも信頼できる人であることは間違いないだろう。
放課後、生徒会室は久しぶりに賑やかだった。
珍しく会長は席を外しているが、殆ど集まっている。 そして、転校生くん、もとい柊くんも静かに僕の前に立っていた。
「俺も、嶺くんの親衛隊に入らせてもらいました!」
その声に、思わず柊くんに目を向ける。 柊くんは、少し照れたように笑い、少し目を逸らす。
「実は、初日に嶺くんを見た瞬間から、見惚れてしまって……それで即、陽に親衛隊に加入したいって伝えてたんです」
いつもの明るい口調ではなく、緊張している様子だが、心の奥底の熱は伝わってくる。 真柴くんも、少し照れくさそうに笑った。
「柊はずっと俺のことを応援してくれてたんです。告白しろって。でも、嶺くんがあまりにも兄さんに真っ直ぐ惚れてる姿を見て、それでも親衛隊に入りたいって改めて言われました」
僕は顔が熱くなった。
真柴くんも何故か納得してたし、柊くんからも察しをつけられていたのって、どれだけ分かりやすいのだろうか。
会長がこの場に居なくて助かった。
「会長とようやく付き合うことになったようですね」
その声は副会長だった。
「つまり、嶺くんは正式に親衛隊を抜けるということですか?」
副会長の言葉に、思わず息が詰まりそうになった。
真柴くんは、笑顔のまま僕に一歩近づき、軽く頭を下げる。
「これからも、嶺くんのことは俺たちが守る。どんな時も」
その言葉に、自然と微笑みが零れる。 心の中で、迷いや不安が解けていくようだ。 会長と付き合うことを決めた僕にとって、これ以上ない安心感だった。
「ありがとう……」
心からの感謝を込めて言う。 柊くんも真柴くんも、軽くうなずく。 副会長も、微笑みながら目を細める。
僕と会長だけでなく、仲間たちの絆も深まったことを実感する。
そして、部屋に戻り、ソファに居た会長の背中に抱きついた。
驚きながらも振り向いて正面から抱き寄せられ手を握られる。 柔らかく温かい感触に、心が満たされる。 告白の時の胸の高鳴りが、今度は安堵と幸福に変わっている。
会長もまた、軽く微笑む。 その笑顔は、純粋で優しい表情だった。
「これからも、一緒にいよう、嶺」
会長の言葉に、頬が熱くなる。 うなずきながら、心の中で強く誓う。 どんな困難があっても、この手を離さない。
すべての出来事が、僕たちの未来に繋がる糧となった。
会長の腕の中で、僕は深呼吸する。 胸の奥に、静かな幸福と確かな覚悟が広がる。
すべての人たちが、今、僕の大切な存在となった。
もう迷う必要はない。 これからは、心のままに、愛する人と仲間と共に歩んでいく。 それが、僕の選んだ未来だ。
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