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✽第一幕 妖狐転生✽
4話 日本そっくりじゃ
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妾が前世の記憶を思い出して1ヶ月が経った。相変わらず、寝て起きてご飯の毎日じゃ。喋れる言葉も相変わらずキュンキュンとキューキューだしの。
この1ヶ月で分かったことがいくつかある。まず、どうやら妾は生後1ヶ月で前世の記憶を思い出したらしい。つまり、今は生後2ヶ月と言うことじゃな。(妾)耐性もついてきたぞ。まだそれほどないが……。
次に日時じゃが、一日は24時間、一週間は6日、ひと月は5週間の30日、1年は10ヶ月の300日のようじゃ。
時間は地球と同じように1時2時と数えるが、12時までしかないようで、午前を太陽、午後を月と呼んで分けておるようじゃ。つまり午前7時じゃったら、太陽の7時ということじゃな。
ちなみに分、秒はない。午後6時30分の時は、月の6時の太陽というように呼ぶ。30分以下は太陽、30分以降は月となる。15分の場合は、0~15分又は30~45分は光、15~30分又は45~60分は闇となる。つまり、光の太陽、闇の太陽、光の月、闇の月と言うことじゃ。午前9時15分の場合は、太陽の9時の光の太陽となり、午前9時45分の場合は、太陽の9時の闇の太陽となる。それ以上は区切らないようじゃ。
一週間は火、風、土、水、時、無の6日に分かれておる。三週目の風の午後1時30分の場合は、3の風の月の1時の太陽と言うわけじゃな。
1年は極彩、#宵闇_よいやみ__#、烈火、狂飆、石巌、冰雨、瑞雲、虚無、光芒、霹靂の10ヶ月じゃ。ちなみに今日は狂飆の2の水じゃ。あ、妾の誕生日は宵闇の2の水じゃぞ。ぴったり生後2ヶ月じゃ。
年は今は神生暦736年。神生暦とはこの世界の年号で、“神生”、つまり神の生まれた、この世界ができたという意味らしいぞ。妾も詳しくは知らぬがな。
ちなみに神生暦は最近の年号で、その前に神前暦、全史の2つがあるそうじゃ。神前暦は、今の時代が築かれる土台を創ったとされ、急激な進化を遂げた時代じゃ。全史は、暦が付かぬ唯一の時代で、神前暦の前の、この世界が実際に生まれた時から緩やかに文明を進めていた時代じゃ。
あ、そうじゃ。父上様と母上様の名前もわかったぞ。父上様は日和狐冬青、母上様は日和狐菖蒲というらしい。どうやら前世と同じで名字が先にくるようじゃ。ただ、それはこの妖狐族を入れた数族だけらしいがの。
植物の名前なのは、妖狐の血を引く者だけらしい。もっとも、知っている者は名前が先にくる一族だけらしいが。
ちなみに、父上様の冬青という名はフクラシバという植物の和名で、花言葉は“先見の明”。母上様の名前である菖蒲の花言葉は“純粋・優しい心”らしい。父上様と母上様にぴったりじゃの。
日和狐一族は、この里をまとめる里長のような役割を持つ一族で、父上様はその長じゃ。この里は、古くから日和狐一族が治めてきた地であるため、妖狐族の間では“日和の里”と呼ばれておる。里なんて呼ばれておるが、実質里というのは妖狐にとって国のようなものであるらしい。つまり妾は姫らしい。姫のようなとは思ったが、まさか本当に姫だったとはな。
衣服も着物や袴のようなものばかりじゃ。これも妖狐族ならではのものらしい。先祖に日本人の転生者か転移者がいたのじゃろうか……。
この1ヶ月で分かったことがいくつかある。まず、どうやら妾は生後1ヶ月で前世の記憶を思い出したらしい。つまり、今は生後2ヶ月と言うことじゃな。(妾)耐性もついてきたぞ。まだそれほどないが……。
次に日時じゃが、一日は24時間、一週間は6日、ひと月は5週間の30日、1年は10ヶ月の300日のようじゃ。
時間は地球と同じように1時2時と数えるが、12時までしかないようで、午前を太陽、午後を月と呼んで分けておるようじゃ。つまり午前7時じゃったら、太陽の7時ということじゃな。
ちなみに分、秒はない。午後6時30分の時は、月の6時の太陽というように呼ぶ。30分以下は太陽、30分以降は月となる。15分の場合は、0~15分又は30~45分は光、15~30分又は45~60分は闇となる。つまり、光の太陽、闇の太陽、光の月、闇の月と言うことじゃ。午前9時15分の場合は、太陽の9時の光の太陽となり、午前9時45分の場合は、太陽の9時の闇の太陽となる。それ以上は区切らないようじゃ。
一週間は火、風、土、水、時、無の6日に分かれておる。三週目の風の午後1時30分の場合は、3の風の月の1時の太陽と言うわけじゃな。
1年は極彩、#宵闇_よいやみ__#、烈火、狂飆、石巌、冰雨、瑞雲、虚無、光芒、霹靂の10ヶ月じゃ。ちなみに今日は狂飆の2の水じゃ。あ、妾の誕生日は宵闇の2の水じゃぞ。ぴったり生後2ヶ月じゃ。
年は今は神生暦736年。神生暦とはこの世界の年号で、“神生”、つまり神の生まれた、この世界ができたという意味らしいぞ。妾も詳しくは知らぬがな。
ちなみに神生暦は最近の年号で、その前に神前暦、全史の2つがあるそうじゃ。神前暦は、今の時代が築かれる土台を創ったとされ、急激な進化を遂げた時代じゃ。全史は、暦が付かぬ唯一の時代で、神前暦の前の、この世界が実際に生まれた時から緩やかに文明を進めていた時代じゃ。
あ、そうじゃ。父上様と母上様の名前もわかったぞ。父上様は日和狐冬青、母上様は日和狐菖蒲というらしい。どうやら前世と同じで名字が先にくるようじゃ。ただ、それはこの妖狐族を入れた数族だけらしいがの。
植物の名前なのは、妖狐の血を引く者だけらしい。もっとも、知っている者は名前が先にくる一族だけらしいが。
ちなみに、父上様の冬青という名はフクラシバという植物の和名で、花言葉は“先見の明”。母上様の名前である菖蒲の花言葉は“純粋・優しい心”らしい。父上様と母上様にぴったりじゃの。
日和狐一族は、この里をまとめる里長のような役割を持つ一族で、父上様はその長じゃ。この里は、古くから日和狐一族が治めてきた地であるため、妖狐族の間では“日和の里”と呼ばれておる。里なんて呼ばれておるが、実質里というのは妖狐にとって国のようなものであるらしい。つまり妾は姫らしい。姫のようなとは思ったが、まさか本当に姫だったとはな。
衣服も着物や袴のようなものばかりじゃ。これも妖狐族ならではのものらしい。先祖に日本人の転生者か転移者がいたのじゃろうか……。
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