SSS級の魔獣に転生。〜愛でる側が良かったのに愛でられる側になりました〜

どうやら魔獣に転生したらしいです

妹は人型になっても可愛かった

　生まれてから3ヶ月。重大な問題が発覚した。

　今日は、この前人化の練習を一通り終えたため、今日からは人型で戦う練習。

　そのため、武器の相性を調べていたのだけど……これが問題だったんだ。なんと僕たちと相性のいい武器が違ったんだ。僕が大剣でセツが大弓。…………はあ……。

　……あれ?でも、セツとパーティ組むとなると良いかもしれない。僕が近距離、セツが遠距離で。

　セツの方を見てみると、セツも同じ考えに至ったみたいだ。こちらを見ている。可愛い。

　結局僕たちは、それぞれ相性の良い武器の腕を磨くことにした。

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　最近僕たちは人型でいることが多くなった。なるべく人型に慣れるためだ。

　人型は基本、魔力をあまり使わないため、魔力が少なくてもできる。ということで、人化はフィアニシアキャットの子供が最初に習うスキルだ。しかも一度できるとその後何回でもできるので、スキルとしては上位に存在する。だから覚えておいて損はないスキルだ。

　ちなみに、僕が人化すると、5歳児くらいの見た目で、髪は黒、目は金、耳は白で、尻尾は黒地に先が白と基本的には猫のときの特徴と同じだ。それなりに美少年だと思うんだけど……どうだろ?まあ5歳児くらいだから、カッコイイというか可愛い系なんだけど。少なくとも将来はイケメンになる……と思う。

　セツも人型になってるけど、とても可愛い。少なくとも、僕にとっては可愛い。滅茶苦茶可愛い。あのふわふわした柔らかい白い髪にキラキラ大きな目と、それを縁取る長く白いまつげ。そりゃあもう可愛い。身内贔屓かもしれないけど可愛いんだから仕方ない。

「兄様～!!」

　ほら、ああいうふうに髪をなびかせて駆け寄ってきて、かわいい以外の何者でもないよね!!

「どうしたの、セツ。あれ、その服……」

　駆け寄ってきたセツは見たことない服を着ていた。新しい服かな?

「お母さんに新しいお洋服を作ってもらったの。かわいい?」
「うん!!似合ってる!!」

　そう言うと、セツはえへへ～と照れ笑いして、お母さんがおそろいの服を作ってくれたと教えてくれた。

　前世ではお揃いとか邪魔、はっきり言ってウザいだけだったんだけど、なんでかな?セツとお揃いだと思うと嬉しいんだよね～。服着たセツ可愛いし。

「それなら明日はその服を着よっか」
「うん!!」

　お母さんの作ってくれる服ははっきり言って趣味のレベルじゃない。下手したらそこらの服屋さんより上手い、デザインが凝ってる、そして何よりコストが安いと三拍子揃ってる。セツの服も毎回可愛いしね。

　僕たちが人型で過ごすのが多くなると、お父さんとお母さんも人型で過ごすのが多くなった。

　二人共、想像通りイケメンで美人だった。僕たちはこの二人の血を受け継いでるんだから、なんとなく分かってたけどね。

　……セツが大きくなったらお母さんみたいになるのかな?似てるんだよね、見た目だけじゃなく雰囲気とかが。まあいいけど。

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　今日は曜日を教えてもらって、習った言語の復習をした。

　曜日は、前世で言うところの月曜日から順に、日ひ、雲くも、陸りく、川かわ、海うみ、星ほし、月つきの7日間周期らしい。

　今まで習ってきた言語は5種類、人族語、獣人語、魔族語、精霊語、古代人族語だ。

　名前の通り、人族語は人族の言葉でこの世界で1番多く使われている。
　獣人語は主に、獣人の村や獣王国です使われている。
　魔族語は、魔族である悪魔デーモンや夢魔（サキュバス等）、吸血鬼ヴァンパイアなどが使っていて、魔王国や魔国で喋られているらしい。
　精霊語は、精霊族と言われる、エルフやドワーフ他2種族間で話されていて、古代人族語は今は使われていない昔の人族の言葉。

　古代人族語はいるのかと思うけど、どうやら話せたり読めたりするといざと言うときに便利らしい。お父さんが言ってた。　


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セツとタマを書いてみたので挿絵貼ってみました↓