14 / 56
14. 婚約成立
しおりを挟む
「……え……?」
今度こそ本当に、私の頭は真っ白になった。
あのクライヴ様が……私との婚約を望んでいる?
私を、妻に? ……この私を? なぜ?
ずっと黙っていた母が、もう我慢ならないとばかりに口を挟む。
「これまで星の数ほどの縁談があったはずの、あのサザーランド公爵家のご子息が、あなたをこそ婚約者にと望んでくださったのよ、ローズ……! 王立学園騎士科を首席で卒業なさって、今は王国騎士団に所属する、あの誉れ高い騎士様が! クライヴ様はすでにお父君のサザーランド公爵閣下にも話を通してくださっているそうなのよ。ああ、ローズ……! あなたの気持ちにそぐわぬご縁ならばと心配したけれど……大丈夫なのね? あなた、嫌ではないのね!?」
「……そっ……、それは……、ええ、でも……」
爛々と目を輝かせて私を見つめる母と兄の圧に押され、思わずそう答えた。けれど、気持ちが全然ついていかない……。頭の中は大量の疑問符で埋め尽くされていた。クライヴ様とは、兄が王立学園に入学して以来、何度かは顔を合わせてきた。けれど、あの方からの特別な好意など感じたことはない。むしろ何かの折に私と二人きりになると、普段以上に無口になっておられた気がする。私は私で、柔和な雰囲気の兄とは正反対のクライヴ様に対しては、うっすらと苦手意識がある。そのうえみっともない姿ばかり見られてきているので、余計に気まずさもあるのだ。
だけど、遠慮いたします、なんて言えるはずがない。
フラフィントン侯爵家との婚約がダメになり、大きな取引先を失ってしまった。そんな我が家に──これが何かの間違いでなければ、ただの取引先というにはあまりにも強力なご縁が舞い込もうとしているのだ。サザーランド公爵家の姻戚ともなれば、我がハートリー伯爵家の格は一気に上がる。社交界での信頼度も発言力も格段に増すだろうし、これはもう失ったものを取り戻すどころか、我が家の未来を塗り替えるレベルのご縁ではないか。
三人は息を呑み、食い入るように私を見つめ続ける。
優しい両親と兄だ。私が難色を示せば、きっととても困るだろう。貴族家の娘として、どう答えるべきかは決まりきっている。
私は静かに大きく息を吸い、全力で口角を上げた。
「……もちろん、お受けくださいませ、お父様。あまりにも恐れ多いご縁ですが、あ、あのクライヴ様でしたら、嫌な理由がございませんもの。サザーランド公爵家に嫁ぐ可能性なんて微塵も考えていなかったから、これから一生懸命頑張って、相応しいマナーを身に付けますね!」
胸の前で拳を握ってそう答えると、皆の顔がますます明るくなった。母がそばへとやって来て隣に座り、私のことを思いきり抱きしめた。
「まぁ……! ローズ! あなたなら大丈夫よ! とても優秀な子だもの……! それに、クライヴ様なら、あなたをきっと大切にしてくださるわ。物静かで紳士的な、とても素敵なお方よ」
「ああ、それはもう間違いない。あいつは本当にいい奴だからな。ルパート・フラフィントンのことは一生許さんが、少しだけあの男に感謝する気持ちが湧いたよ。ははは」
嬉しそうな二人の声を聞いていると、これでよかったのだと心からほっとする。
真面目な顔の中にも喜びを隠しきれていない父が、ゆっくりと頷いた。
「……よし。では、サザーランド公爵とクライヴ殿にお会いし、正式に承諾の返事をしよう」
それからの一週間は、まるで夢の世界にいるかのように現実感がなかった。父はすぐにサザーランド公爵と話をし、クライヴ様と私の婚約が決まった。彼は来週、私に会うために我が家に来られるそうだ。それを父から聞かされた時、緊張のあまり体が飛び跳ね、ついでに心臓も口から飛び出すかと思った。それからずっと、そのことを考えるたびに、私の心臓はパタパタと暴れている。
父と話をしたその二日後。私はオークレイン公爵家のタウンハウスを訪れた。学期末の日にあの騒動があってから、我が家の状況は劇的に変わった。ノエリスもきっとびっくりすることだろう。
オークレイン公爵家の家令に案内され、広々とした明るいサロンでノエリスを待つ。しばらくすると、ラベンダーカラーのデイドレスを着たノエリスが、目を輝かせてサロンに入ってきた。
「ローズ! 久し……」
立ち上がって出迎えた私を見て、ノエリスが途中でぴたりと止まった。そしてこちらをまじまじと見つめている。
「久しぶりね、ノエリス。先日は本当にありがとう。我が家まで送ってくれて、母に事情を説明してくれて……」
「……」
「おかげさまで、もうすっかり元気になったわ。あなたに話したいことがいろいろとあるのよ」
無言で固まっていたノエリスは、私がそう言うと、おそるおそるといった感じでこちらへゆっくりと近付いてきた。そして目の前に立つと、両手で私の頬を挟む。
「あなた……なんて綺麗で可愛らしいの……! これが本当のあなたなのね? まるで別人だわ……!」
「お、大袈裟よ。……でも、ありがとう。ふふ」
目を輝かせながらそんなことを言うノエリスに照れてしまう。今日の私は、瞳の色と同じ濃桃色のレースやリボンがあしらわれたクリーム色のデイドレスを選び、チェリーピンクの小さな宝石がついたネックレスとイヤリングを着けてきた。蜂蜜を垂らしたような艶のある巻き髪は、今日は侍女たちが気合いを入れ丁寧に結い上げてくれた。耳の上には指先ほどの細さの三つ編みが幾筋も編み込まれ、ハーフアップにまとめられている。
久しぶりにめいっぱいおしゃれをして、こうして大好きな友人に会いに来る。
とても楽しくて、幸せな気持ちだった。
満面の笑みを浮かべたノエリスが、私をぎゅっと抱きしめる。
「ああ、ローズ……! 辛い思いをしたけれど、これからはもう、ありのままのあなたでいられるのよね。本当によかった……」
「……ノエリス……」
まるで自分のことのように喜んでくれる優しい友人の背に、そっと手を回す。涙がじわりと込み上げた。
今度こそ本当に、私の頭は真っ白になった。
あのクライヴ様が……私との婚約を望んでいる?
私を、妻に? ……この私を? なぜ?
ずっと黙っていた母が、もう我慢ならないとばかりに口を挟む。
「これまで星の数ほどの縁談があったはずの、あのサザーランド公爵家のご子息が、あなたをこそ婚約者にと望んでくださったのよ、ローズ……! 王立学園騎士科を首席で卒業なさって、今は王国騎士団に所属する、あの誉れ高い騎士様が! クライヴ様はすでにお父君のサザーランド公爵閣下にも話を通してくださっているそうなのよ。ああ、ローズ……! あなたの気持ちにそぐわぬご縁ならばと心配したけれど……大丈夫なのね? あなた、嫌ではないのね!?」
「……そっ……、それは……、ええ、でも……」
爛々と目を輝かせて私を見つめる母と兄の圧に押され、思わずそう答えた。けれど、気持ちが全然ついていかない……。頭の中は大量の疑問符で埋め尽くされていた。クライヴ様とは、兄が王立学園に入学して以来、何度かは顔を合わせてきた。けれど、あの方からの特別な好意など感じたことはない。むしろ何かの折に私と二人きりになると、普段以上に無口になっておられた気がする。私は私で、柔和な雰囲気の兄とは正反対のクライヴ様に対しては、うっすらと苦手意識がある。そのうえみっともない姿ばかり見られてきているので、余計に気まずさもあるのだ。
だけど、遠慮いたします、なんて言えるはずがない。
フラフィントン侯爵家との婚約がダメになり、大きな取引先を失ってしまった。そんな我が家に──これが何かの間違いでなければ、ただの取引先というにはあまりにも強力なご縁が舞い込もうとしているのだ。サザーランド公爵家の姻戚ともなれば、我がハートリー伯爵家の格は一気に上がる。社交界での信頼度も発言力も格段に増すだろうし、これはもう失ったものを取り戻すどころか、我が家の未来を塗り替えるレベルのご縁ではないか。
三人は息を呑み、食い入るように私を見つめ続ける。
優しい両親と兄だ。私が難色を示せば、きっととても困るだろう。貴族家の娘として、どう答えるべきかは決まりきっている。
私は静かに大きく息を吸い、全力で口角を上げた。
「……もちろん、お受けくださいませ、お父様。あまりにも恐れ多いご縁ですが、あ、あのクライヴ様でしたら、嫌な理由がございませんもの。サザーランド公爵家に嫁ぐ可能性なんて微塵も考えていなかったから、これから一生懸命頑張って、相応しいマナーを身に付けますね!」
胸の前で拳を握ってそう答えると、皆の顔がますます明るくなった。母がそばへとやって来て隣に座り、私のことを思いきり抱きしめた。
「まぁ……! ローズ! あなたなら大丈夫よ! とても優秀な子だもの……! それに、クライヴ様なら、あなたをきっと大切にしてくださるわ。物静かで紳士的な、とても素敵なお方よ」
「ああ、それはもう間違いない。あいつは本当にいい奴だからな。ルパート・フラフィントンのことは一生許さんが、少しだけあの男に感謝する気持ちが湧いたよ。ははは」
嬉しそうな二人の声を聞いていると、これでよかったのだと心からほっとする。
真面目な顔の中にも喜びを隠しきれていない父が、ゆっくりと頷いた。
「……よし。では、サザーランド公爵とクライヴ殿にお会いし、正式に承諾の返事をしよう」
それからの一週間は、まるで夢の世界にいるかのように現実感がなかった。父はすぐにサザーランド公爵と話をし、クライヴ様と私の婚約が決まった。彼は来週、私に会うために我が家に来られるそうだ。それを父から聞かされた時、緊張のあまり体が飛び跳ね、ついでに心臓も口から飛び出すかと思った。それからずっと、そのことを考えるたびに、私の心臓はパタパタと暴れている。
父と話をしたその二日後。私はオークレイン公爵家のタウンハウスを訪れた。学期末の日にあの騒動があってから、我が家の状況は劇的に変わった。ノエリスもきっとびっくりすることだろう。
オークレイン公爵家の家令に案内され、広々とした明るいサロンでノエリスを待つ。しばらくすると、ラベンダーカラーのデイドレスを着たノエリスが、目を輝かせてサロンに入ってきた。
「ローズ! 久し……」
立ち上がって出迎えた私を見て、ノエリスが途中でぴたりと止まった。そしてこちらをまじまじと見つめている。
「久しぶりね、ノエリス。先日は本当にありがとう。我が家まで送ってくれて、母に事情を説明してくれて……」
「……」
「おかげさまで、もうすっかり元気になったわ。あなたに話したいことがいろいろとあるのよ」
無言で固まっていたノエリスは、私がそう言うと、おそるおそるといった感じでこちらへゆっくりと近付いてきた。そして目の前に立つと、両手で私の頬を挟む。
「あなた……なんて綺麗で可愛らしいの……! これが本当のあなたなのね? まるで別人だわ……!」
「お、大袈裟よ。……でも、ありがとう。ふふ」
目を輝かせながらそんなことを言うノエリスに照れてしまう。今日の私は、瞳の色と同じ濃桃色のレースやリボンがあしらわれたクリーム色のデイドレスを選び、チェリーピンクの小さな宝石がついたネックレスとイヤリングを着けてきた。蜂蜜を垂らしたような艶のある巻き髪は、今日は侍女たちが気合いを入れ丁寧に結い上げてくれた。耳の上には指先ほどの細さの三つ編みが幾筋も編み込まれ、ハーフアップにまとめられている。
久しぶりにめいっぱいおしゃれをして、こうして大好きな友人に会いに来る。
とても楽しくて、幸せな気持ちだった。
満面の笑みを浮かべたノエリスが、私をぎゅっと抱きしめる。
「ああ、ローズ……! 辛い思いをしたけれど、これからはもう、ありのままのあなたでいられるのよね。本当によかった……」
「……ノエリス……」
まるで自分のことのように喜んでくれる優しい友人の背に、そっと手を回す。涙がじわりと込み上げた。
4,666
あなたにおすすめの小説
『婚約破棄されたので北の港を発展させたら
ふわふわ
恋愛
王立学園の卒業舞踏会。
公爵令嬢アリアベルは、王太子カルディオンから突然の婚約破棄を告げられる。
「真実の愛を見つけた」
そう言って王太子が選んだのは、涙を流す義妹ヴィオレッタだった。
王都から追い出され、すべてを失った――
はずだった。
アリアベルが向かったのは、王国の北にある小さな港町。
しかし彼女の手腕によって港は急速に発展し、やがて王国最大の交易港へと変わっていく。
一方その頃、王太子と義妹は王都で好き勝手に振る舞っていたが――
やがてすべてが崩れ始める。
王太子は国外追放。
義妹は社交界から追放され修道院送り。
そして気づいた頃には、北の港こそが王国の中心になっていた。
「私はもう誰のものでもありません」
これは、婚約破棄された令嬢が自分の人生を取り戻し、
王国の未来を変えていく物語。
そして――
彼女の隣には、いつしか新しい王太子の姿があった。
婚約破棄から始まる、逆転ざまぁロマンス。✨
お好きになさって下さい、私は一切気にしませんわ
Kouei
恋愛
婚約者のクレマンド様は、いつも私との約束を破ってばかり。
理由は決まって『従妹ライラ様との用事』
誕生日会にすら来なかった彼に、私はついに告げた。
「どうぞ、私以外のご令嬢をエスコートするなり、お出かけするなり、関係を持つなり、お好きになさって下さい。私は一切気にしませんわ」
二人の想いは、重なり合えるのだろうか ……
※他のサイトにも公開しています。
七年目の裏切り 〜赴任先の夫から届く愛の手紙は、愛人の代筆でした〜
恋せよ恋
恋愛
「君は僕の最愛だ。もう二度と、君を危険に晒したくない」
命懸けの出産後、涙を流して私を抱きしめた夫ジュリアン。
その言葉通り、彼は「私を大切にするため」に夜の営みを断った。
私は、女としての寂しさを「愛されている誇り」に変え、
隣国へ赴任した夫を信じて二人の子供と家を守り続けていた。
毎週届く、情熱的な愛の手紙。タイプライターで綴られた
その愛の言葉を、私は宝物のように抱きしめていた。
……しかし、その手紙は「裏切り」だった。
夫が異国の地で、愛人と肌を重ねながら綴らせていた「偽りの愛」。
身分を隠して夫の赴任先の隣国へと向かった私が見たのは……。
果たして、貞淑な妻・メラニアが選んだ結論は……。
子供たちのため結婚生活の継続か、それとも……。
🔶登場人物・設定は筆者の創作によるものです。
🔶不快に感じられる表現がありましたらお詫び申し上げます。
🔶誤字脱字・文の調整は、投稿後にも随時行います。
🔶今後もこの世界観で物語を続けてまいります。
🔶 『エール📣』『いいね❤️』励みになります!
婚約破棄されたので頑張るのをやめました 〜昼寝と紅茶だけの公爵令嬢なのに、なぜか全部うまくいきます〜あ
鍛高譚
恋愛
王太子から婚約破棄された衝撃で階段から落ちた公爵令嬢シャル・ド・ネ・アルベール。
目覚めた彼女は、なんと前世の記憶——ブラック企業で働き詰めだったOL・佐伯ゆかりとしての人生を思い出してしまう。
無理して働いた末に過労死した前世の反省から、シャルは決意する。
「もう頑張らない。今度の人生は“好き”と“昼寝”だけで満たしますわ!」
貴族としての特権をフル活用し、ワイン造りやスイーツ作りなど“趣味”の延長でゆるゆる領地改革。
気づけば国王にも称賛され、周囲の評価はうなぎのぼり!?
一方、彼女を見下していた王太子と“真実の愛()”の令嬢は社交界で大炎上。
誰もざまぁされろなんて言ってないのに……勝手に転がり落ちていく元関係者たち。
本人はただ紅茶とスコーンを楽しんでいるだけなのに――
そんな“努力しない系”令嬢が、理想の白い結婚相手と出会い、
甘くてふわふわ、そしてちょっぴり痛快な自由ライフを満喫する
ざまぁ(他力本願)×スローライフ×ちょっと恋愛な物語です♪
「君は完璧だから、放っておいても大丈夫」と笑った夫。~王宮から私が去ったあと「愛していた」と泣きついても、もう手遅れです~
水上
恋愛
「君は完璧だから、放っておいても大丈夫だ」
夫である王太子はそう笑い、泣き真似が得意な見習い令嬢ばかりを優先した。
王太子妃セシリアは、怒り狂うこともなく、静かに心を閉ざす。
「左様でございますか」
彼女は夫への期待というノイズを遮断し、離縁の準備を始めた。
白い結婚で結構ですわ。愛人持ちの夫に興味はありません
鍛高譚
恋愛
公爵令嬢ルチアーナは、王太子アルベルトとの政略結婚を命じられた。だが彼にはすでに愛する女性がいた。そこでルチアーナは、夫婦の義務を果たさない“白い結婚”を提案し、お互いに干渉しない関係を築くことに成功する。
「夫婦としての役目を求めないでくださいませ。その代わり、わたくしも自由にさせていただきますわ」
そうして始まった王太子妃としての優雅な生活。社交界では完璧な妃を演じつつ、裏では趣味の読書やお茶会を存分に楽しみ、面倒ごととは距離を置くつもりだった。
——だが、夫は次第にルチアーナを気にし始める。
「最近、おまえが気になるんだ」
「もっと夫婦としての時間を持たないか?」
今さらそんなことを言われても、もう遅いのですわ。
愛人を優先しておいて、後になって本妻に興味を持つなんて、そんな都合の良い話はお断り。
わたくしは、自由を守るために、今日も紅茶を嗜みながら優雅に過ごしますわ——。
政略結婚から始まる痛快ざまぁ! 夫の後悔なんて知りませんわ
“白い結婚”を謳歌する令嬢の、自由気ままなラブ&ざまぁストーリー!
婚約を奪った義妹は王太子妃になりましたが、王子が廃嫡され“廃嫡王子の妻”になりました
鷹 綾
恋愛
「お姉様には、こちらの方がお似合いですわ」
そう言って私の婚約者を奪ったのは、可憐で愛らしい義妹でした。
王子に見初められ、王太子妃となり、誰もが彼女の勝利を疑わなかった――あの日までは。
私は“代わり”の婚約者を押し付けられ、笑いものにされ、社交界の端に追いやられました。
けれど、選ばれなかったことは、終わりではありませんでした。
華やかな王宮。
厳しい王妃許育。
揺らぐ王家の威信。
そして――王子の重大な過ち。
王太子の座は失われ、運命は静かに反転していく。
離縁を望んでも叶わない義妹。
肩書きを失ってなお歩き直す王子。
そして、奪われたはずの私が最後に選び取った人生。
ざまあは、怒鳴り声ではなく、選択の積み重ねで訪れる。
婚約を奪われた姉が、静かに価値を積み上げていく王宮逆転劇。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる