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20. ラプルのカフェ
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この大通りには、何度か家族と来たことがある。クライヴ様は私の手を引いたまま歩きはじめた。男性と手を繋ぐなんて、初めてだ。体中が火照り、めまいがするほどドキドキしていた。
そのうちに、一軒の見慣れないカフェの前に辿り着いた。……最近オープンしたのだろうか。白い大理石の外壁と深い葡萄色の庇を構えたそのおしゃれな建物を何気なく見上げ、私は息を呑んだ。
『ラプル菓子専門店 ラ・ローズ・ド・ラプル』という看板の文字が、目に飛び込んできたからだ。
「ク……クライヴ様、ここは……?」
「見ての通りだ。君のために作った」
「き……、え、えぇっ!?」
驚いた私は、思わず素っ頓狂な声をあげ、あんぐりと口を開けた。今、なんだかとんでもないことをさらりと言われた気がするのだけど……。
「中に入ろう」
クライヴ様はそう言うと、扉に手をかけた。けれど、その扉には『準備中』の札がかかっている。
「あの……、クライヴ様……」
私がそれを指摘する前に、クライヴ様は扉を開け、私を店内へと誘った。
カフェの中へと足を踏み入れると、甘酸っぱく爽やかな香りが頬を撫でた。
白を基調としながらも冷たさのない、柔らかな光の射す内装。窓辺には濃桃色や蜂蜜色の生花がさりげなく並べられ、壁には柔らかなタッチの美しい絵が飾られている。
品の良い店内は、まるで貴族家のサロンとカフェの中間のような雰囲気だった。
視線を巡らせ、整列して私たちを出迎える店員や菓子職人たちを見て、ふと気付いた。
「クライヴ様……、私たちの他に、お客さんが誰もいませんが……。準備中の札がかかっているからでしょうか」
そう尋ねると、彼はまたもさらりと答えた。
「今日は貸し切りにしてある。本開業はまだ少し先だ。君が最初の客でなければ意味がない」
「か、貸し切り……?」
さっきから一体、どれほど驚かされていることか。ここはクライヴ様が私のために作ったカフェで……しかも今日は、貸し切り……?
彼は私を、一番奥の席へとエスコートしてくれた。そこはレース越しに穏やかな日差しの差し込むテーブル席だった。
ミルクティーベージュ色のテーブルクロス。その中央に置かれた小さなガラスドームには、宝石のような濃桃色のラプルが一つだけ飾られていた。
(……私の髪や瞳と同じ色の花々。私の愛称が入った、お店の名前……)
店内のいたるところに感じられるクライヴ様の優しい気遣いに気付き、私の頬がさらに熱を持った。心臓の鼓動は激しくなるばかりだ。
「お待ち申し上げておりました、サザーランド様」
中年の女性がやって来て、メニュー表を差し出す。店主だろうか。クライヴ様はそれを受け取り開くと、私の方に向け渡してくれた。
「気に入るものがあるといいのだが」
「……ありがとうございます」
私はおずおずとメニュー表を受け取り、視線を落とす。その瞬間、思わず感嘆の声が漏れ、笑顔を抑えきれなかった。
タルトにケーキ、パフェやジュレ、ミルフィーユにコンフィチュール添えのスコーン……。全てのメニューにラプルが使われているようだ。どんなスイーツなのかが一目で分かるようそれぞれのイラストが添えられたそれらは、どれも胸が高鳴るほど可愛らしく、美味しそうだった。頬が緩むのを我慢できずに、思わず片手でその頬を押さえる。
「すごいですね……! どれも美味しそうで決められません。全部食べたくなってしまいます」
「分かった」
「……えっ?」
クライヴ様はさらりとそう答え、壁際に控えていた店主を呼ぶ。私は慌てて彼を止めた。
「い、いえ! 違いますクライヴ様! も、ものの例えです! ちゃんと選びますので!」
そう言うと私は再びメニュー表に目を向け、必死に選ぶ。店主が席まで来てしまい焦っていると、クライヴ様が静かな声で私に言う。
「特に気になっているものはいくつある? 俺が一緒に食べれば、いくつか選んでも食べきれるだろう」
「え……、よ、よろしいのですか? ですがクライヴ様は、甘いものは……」
「別にかまわない。大の苦手というわけではないのだから、これくらいなら食べられる」
彼の厚意を断固拒否する気にはなれず、私はタルトと小さなパフェを頼んだ。するとクライヴ様はさらにケーキとジュレもオーダーした。
「紅茶も二つ頼む」
「承知いたしました、サザーランド様」
店主は恭しく頭を下げ、下がっていった。
再び二人きりになると、私は向かいに座る彼を見つめた。聞きたいことがたくさんある。一体この数週間で、なぜこんな大通りの一等地に、我が国ではほとんど流通していないラプル菓子の専門店を作ることができたのだろう。
私と目が合うと、クライヴ様は小さく笑った。滅多に見ることのない彼の笑顔。これだけのことで、私の心臓がまた跳ねる。
「急ごしらえだが、なかなかいい店に仕上がっているだろう。君の感想が聞きたかった」
「も、もちろん、とても素敵なお店ですが……、ベルミーア王国では、きっとここが初めてですよね、ラプルのスイーツを扱うカフェなんて。国内でラプルを見かけること自体があまりありませんし……」
「ああ。正式な許可を得て、俺がラシェール王国から輸入した。もとよりサザーランド家は、王都内に商用用途の邸地を複数所有している。ここも先々代公爵が迎賓用に使っていた建物の一つだ。今は別の迎賓館を使うことばかりでここは空いていたから、カフェに改装した」
「そ、そんな由緒ある場所を……カフェに……? 大丈夫なのですか?」
話を聞けば聞くほど、ますます驚きは大きくなる。動揺する私とは真逆に、クライヴ様は静かに説明を続ける。
「正式には公爵家の私邸扱いだが、改装にあたっては王家にも届け出はし、許可を得ている。格式を損なわぬ形ならば、用途の自由はある程度認められているんだ」
「なるほど……」
そうは言っても、この短期間で隣国からラプルの供給先を確保し、運び入れ、お店まで作って……。
(すごいわ……。これがサザーランド公爵家のご令息の力なんだ……)
クライヴ様の決断力と行動力、そして交渉力に、私は心底感動していた。
そのうちに、一軒の見慣れないカフェの前に辿り着いた。……最近オープンしたのだろうか。白い大理石の外壁と深い葡萄色の庇を構えたそのおしゃれな建物を何気なく見上げ、私は息を呑んだ。
『ラプル菓子専門店 ラ・ローズ・ド・ラプル』という看板の文字が、目に飛び込んできたからだ。
「ク……クライヴ様、ここは……?」
「見ての通りだ。君のために作った」
「き……、え、えぇっ!?」
驚いた私は、思わず素っ頓狂な声をあげ、あんぐりと口を開けた。今、なんだかとんでもないことをさらりと言われた気がするのだけど……。
「中に入ろう」
クライヴ様はそう言うと、扉に手をかけた。けれど、その扉には『準備中』の札がかかっている。
「あの……、クライヴ様……」
私がそれを指摘する前に、クライヴ様は扉を開け、私を店内へと誘った。
カフェの中へと足を踏み入れると、甘酸っぱく爽やかな香りが頬を撫でた。
白を基調としながらも冷たさのない、柔らかな光の射す内装。窓辺には濃桃色や蜂蜜色の生花がさりげなく並べられ、壁には柔らかなタッチの美しい絵が飾られている。
品の良い店内は、まるで貴族家のサロンとカフェの中間のような雰囲気だった。
視線を巡らせ、整列して私たちを出迎える店員や菓子職人たちを見て、ふと気付いた。
「クライヴ様……、私たちの他に、お客さんが誰もいませんが……。準備中の札がかかっているからでしょうか」
そう尋ねると、彼はまたもさらりと答えた。
「今日は貸し切りにしてある。本開業はまだ少し先だ。君が最初の客でなければ意味がない」
「か、貸し切り……?」
さっきから一体、どれほど驚かされていることか。ここはクライヴ様が私のために作ったカフェで……しかも今日は、貸し切り……?
彼は私を、一番奥の席へとエスコートしてくれた。そこはレース越しに穏やかな日差しの差し込むテーブル席だった。
ミルクティーベージュ色のテーブルクロス。その中央に置かれた小さなガラスドームには、宝石のような濃桃色のラプルが一つだけ飾られていた。
(……私の髪や瞳と同じ色の花々。私の愛称が入った、お店の名前……)
店内のいたるところに感じられるクライヴ様の優しい気遣いに気付き、私の頬がさらに熱を持った。心臓の鼓動は激しくなるばかりだ。
「お待ち申し上げておりました、サザーランド様」
中年の女性がやって来て、メニュー表を差し出す。店主だろうか。クライヴ様はそれを受け取り開くと、私の方に向け渡してくれた。
「気に入るものがあるといいのだが」
「……ありがとうございます」
私はおずおずとメニュー表を受け取り、視線を落とす。その瞬間、思わず感嘆の声が漏れ、笑顔を抑えきれなかった。
タルトにケーキ、パフェやジュレ、ミルフィーユにコンフィチュール添えのスコーン……。全てのメニューにラプルが使われているようだ。どんなスイーツなのかが一目で分かるようそれぞれのイラストが添えられたそれらは、どれも胸が高鳴るほど可愛らしく、美味しそうだった。頬が緩むのを我慢できずに、思わず片手でその頬を押さえる。
「すごいですね……! どれも美味しそうで決められません。全部食べたくなってしまいます」
「分かった」
「……えっ?」
クライヴ様はさらりとそう答え、壁際に控えていた店主を呼ぶ。私は慌てて彼を止めた。
「い、いえ! 違いますクライヴ様! も、ものの例えです! ちゃんと選びますので!」
そう言うと私は再びメニュー表に目を向け、必死に選ぶ。店主が席まで来てしまい焦っていると、クライヴ様が静かな声で私に言う。
「特に気になっているものはいくつある? 俺が一緒に食べれば、いくつか選んでも食べきれるだろう」
「え……、よ、よろしいのですか? ですがクライヴ様は、甘いものは……」
「別にかまわない。大の苦手というわけではないのだから、これくらいなら食べられる」
彼の厚意を断固拒否する気にはなれず、私はタルトと小さなパフェを頼んだ。するとクライヴ様はさらにケーキとジュレもオーダーした。
「紅茶も二つ頼む」
「承知いたしました、サザーランド様」
店主は恭しく頭を下げ、下がっていった。
再び二人きりになると、私は向かいに座る彼を見つめた。聞きたいことがたくさんある。一体この数週間で、なぜこんな大通りの一等地に、我が国ではほとんど流通していないラプル菓子の専門店を作ることができたのだろう。
私と目が合うと、クライヴ様は小さく笑った。滅多に見ることのない彼の笑顔。これだけのことで、私の心臓がまた跳ねる。
「急ごしらえだが、なかなかいい店に仕上がっているだろう。君の感想が聞きたかった」
「も、もちろん、とても素敵なお店ですが……、ベルミーア王国では、きっとここが初めてですよね、ラプルのスイーツを扱うカフェなんて。国内でラプルを見かけること自体があまりありませんし……」
「ああ。正式な許可を得て、俺がラシェール王国から輸入した。もとよりサザーランド家は、王都内に商用用途の邸地を複数所有している。ここも先々代公爵が迎賓用に使っていた建物の一つだ。今は別の迎賓館を使うことばかりでここは空いていたから、カフェに改装した」
「そ、そんな由緒ある場所を……カフェに……? 大丈夫なのですか?」
話を聞けば聞くほど、ますます驚きは大きくなる。動揺する私とは真逆に、クライヴ様は静かに説明を続ける。
「正式には公爵家の私邸扱いだが、改装にあたっては王家にも届け出はし、許可を得ている。格式を損なわぬ形ならば、用途の自由はある程度認められているんだ」
「なるほど……」
そうは言っても、この短期間で隣国からラプルの供給先を確保し、運び入れ、お店まで作って……。
(すごいわ……。これがサザーランド公爵家のご令息の力なんだ……)
クライヴ様の決断力と行動力、そして交渉力に、私は心底感動していた。
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