148 / 447
147、毒キノコ
しおりを挟む相変わらずウルトラマンフィーバータイムのチュー助のために購入したウルトラマン辞典がボロボロになって複雑なウサギです。
普通の絵本よりも頑丈な厚紙で出来たウルトラマンの辞典。
歴代のウルトラマンが紹介された素敵な辞典です。
そんなウルトラマンの辞典がチュー助はとてもとてもお気に入りです。
一人でも大人しくウルトラマン辞典のページをめくって静かに楽しんでいるチュー助。
一人でのお楽しみタイムが終わると、ニュージェネレーションと呼ばれるウルトラマン達のページを読んでと訴えてきます。
ニュージェネレーションの中には一人のウルトラマンが何種類もの姿に変身するタイプがいます。
その中でもチュー助はオーブ、ジード、ゼットのそれぞれの変化した姿を指さしては名前を言うように求めてきます。
例えばウルトラマンオーブでしたら、スペシウムゼペリオン、バーンマイトなどなど。
ジードならばソリッドバーニング、アクロスマッシャーなどなど。
他にもウルトラマンベリアルも何気に好きなのかもしれません。
しかしまあ……何だかんだと指さしながらも、「じーど!じーど!」と鳴き声のように何度も繰り返して言いますからジードが一番好きなのかもしれません。
好きな物が有るって素敵なことだと思いながらも、購入して2ヶ月も経っていないのに本が可哀想なほどズタボロになっていて遠い目をしてしまう私です。
7月になったとはいえ、ジメジメとした毎日が続きますね。
そんなジメジメの象徴とまでは言いませんが、最近は道端にキノコが生えているのをよく見かけます。
茶色のヒョロッとしたキノコだったり、白っぽくて丸っこいキノコだったり様々です。
取り敢えず食用のキノコではなかろうと犬助とチュー助には触らないように注意しています。
そんなキノコに興味津々なのは犬助です。
キノコを見付けては興奮気味に「毒キノコー!」と喜んでいるのか、大きな声を上げてキャッキャッと笑います。
私とクマ太郎も毒キノコだから触るとダメだよ、と犬助が叫ぶ度に相槌を打ちます。
そして真逆を行くのが怖いもの知らずの我らがチュー助様です。
花を植えてあるプランターの余分な水が流れ出る小さな穴から、黄色っぽい色の楕円形の傘を持ったキノコが顔を出していました。
そのキノコの第一発見者である私は瞬時に思いました。
「あ、チュー助が触りそう……」と。
あくまで私の感ですが、なんとなくそのキノコを見た瞬間にそう思ったのです。
そんな私の感を称賛するように、チュー助はやってくれました。
チュー助が気が付いたと思った時には何の予備動作もなく手を伸ばしていました。
伸ばしたと思った瞬間には私もチュー助の手首を掴み、ほとんどキノコには触らずに済んだと思います。
本当に子どもって何をするか分からないからドキドキですね。
チュー助はもうちょっと躊躇うことを覚えて欲しいです。
しかし、犬助もチュー助もキノコに興味があるならばまた一緒に散歩がてらキノコを探しても楽しいかな、と思った今日此の頃です。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
1
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる