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始まり。
出会い④
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静夜さんが言い残してくれた、『またLINEする』。その言葉に少し笑がこぼれてしまった。
今日初めてあった人なのに。信用なんてしちゃダメなのに……。
ずっと前から知ってる気がする。
ほんとに不思議な人。
あ、外に出た意味を忘れる所だった。
気分転換にでたのに……。
そこら辺ふらふらして帰ろ……。
近くに大きなショッピングモールがあるのでその中に入って適当に洋服を見る。
長らく洋服を買ってないから2、3着新しいのが欲しい。
色々な所を見て周り、服を買い終わると、ショッピングモールを後にした。
***
雨が降りだし、小走りで帰る。やっぱりついてないな……。
『ミィ……。ミィ……』
か細い鳴き声が聞こえた。
思わず当たりを見渡すと子猫が捨てられていた。
雨に打たれ、震えながらもヨチヨチと、必死に屋根のある所に行こうとする。
そんな姿を見て、昔の自分を思い出した。
あれも、雨の日だった……。
昔がフラッシュバックし、全身が震えるのを必死に抑え、私は思わず子猫を抱き抱えて、自分の着ているパーカーの胸元に抱え入れた。少しでも温かいように。怯えないように……。
あの時の私と重なり、いてもたってもいられなくなった。
でも、子猫はいきなりの事でビックリして私をひっかく。
怖いよね?寒いよね?ごめんね……。
もう少し我慢して?大丈夫。何もしない。
怖くないよ。大丈夫だから。
心の中でそう呟くと子猫に思いが通じたのか大人しくなり、鼓動が心地よかったのか寝てくれた。
胸元でこの子の暖かい温度を感じ、この子が懸命に生きていることを感じた。
***
結構な速度で走っていたから呼吸は乱れている。でも、家に着くやいなや、私は服の入って紙袋を放り投げ、動物病院に走った。
こんなに遠かったっけ。
いつも通ってる道なのに。
動物病院は通勤の途中にある。
遠い。こんなに遠いの?
息苦しい……。
それでも、私は全力で走った。
***
動物病院に入ると、
「どうなさいました?」
と、受付の方が話しかけてきた。
「こ、こ猫、拾って、た、多分め、んえき、落ちてる」
呼吸が整っていない私にはこれを伝えるのが一苦労だった。
でも、受付の方は分かってくれた。
「とりあえず、落ち着きましょう。猫ちゃんのお顔拝見させてもらえますか??」
私はパーカーのチャックを開けて顔を見せた。
「少し呼吸がおかしいですね。すぐ院長にかけあってみます」
「あ、ありがとう、ございます」
呼吸が少し戻ったので普通に話すことが出来た。
「大丈夫?子猫?」
私の前に受付をしていたのに私が割り込んで入ってしまった女の人が話しかけてくれた
「割り込んで、すみません」
「いいのよ!私の子なんてノミ取りだから!」
と言って足ともを見るとトイプードルが目をパチくりしながらこっちを見ていた。
今日初めてあった人なのに。信用なんてしちゃダメなのに……。
ずっと前から知ってる気がする。
ほんとに不思議な人。
あ、外に出た意味を忘れる所だった。
気分転換にでたのに……。
そこら辺ふらふらして帰ろ……。
近くに大きなショッピングモールがあるのでその中に入って適当に洋服を見る。
長らく洋服を買ってないから2、3着新しいのが欲しい。
色々な所を見て周り、服を買い終わると、ショッピングモールを後にした。
***
雨が降りだし、小走りで帰る。やっぱりついてないな……。
『ミィ……。ミィ……』
か細い鳴き声が聞こえた。
思わず当たりを見渡すと子猫が捨てられていた。
雨に打たれ、震えながらもヨチヨチと、必死に屋根のある所に行こうとする。
そんな姿を見て、昔の自分を思い出した。
あれも、雨の日だった……。
昔がフラッシュバックし、全身が震えるのを必死に抑え、私は思わず子猫を抱き抱えて、自分の着ているパーカーの胸元に抱え入れた。少しでも温かいように。怯えないように……。
あの時の私と重なり、いてもたってもいられなくなった。
でも、子猫はいきなりの事でビックリして私をひっかく。
怖いよね?寒いよね?ごめんね……。
もう少し我慢して?大丈夫。何もしない。
怖くないよ。大丈夫だから。
心の中でそう呟くと子猫に思いが通じたのか大人しくなり、鼓動が心地よかったのか寝てくれた。
胸元でこの子の暖かい温度を感じ、この子が懸命に生きていることを感じた。
***
結構な速度で走っていたから呼吸は乱れている。でも、家に着くやいなや、私は服の入って紙袋を放り投げ、動物病院に走った。
こんなに遠かったっけ。
いつも通ってる道なのに。
動物病院は通勤の途中にある。
遠い。こんなに遠いの?
息苦しい……。
それでも、私は全力で走った。
***
動物病院に入ると、
「どうなさいました?」
と、受付の方が話しかけてきた。
「こ、こ猫、拾って、た、多分め、んえき、落ちてる」
呼吸が整っていない私にはこれを伝えるのが一苦労だった。
でも、受付の方は分かってくれた。
「とりあえず、落ち着きましょう。猫ちゃんのお顔拝見させてもらえますか??」
私はパーカーのチャックを開けて顔を見せた。
「少し呼吸がおかしいですね。すぐ院長にかけあってみます」
「あ、ありがとう、ございます」
呼吸が少し戻ったので普通に話すことが出来た。
「大丈夫?子猫?」
私の前に受付をしていたのに私が割り込んで入ってしまった女の人が話しかけてくれた
「割り込んで、すみません」
「いいのよ!私の子なんてノミ取りだから!」
と言って足ともを見るとトイプードルが目をパチくりしながらこっちを見ていた。
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