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生き汚い
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「あの、お聞きしても良いですか?」
ザワークラウトの酸っぱさに眉を顰めながらトーストサンドを食していると、イッシャーナ嬢が話し掛けてきた。
「はい? 何でしょう?」
「どうしたら、フェイルーラ様のように、叙情的に楽器を演奏出来るのでしょう?」
「叙情的に、ですか?」
これに腕組みしてしまう。俺がどのように演奏しているか、説明しても、納得してくれない人はしてくれないからだ。
「やはり天才の所業を、我々が再現するのは無理なのでしょうか?」
そう口にして肩を落とすイッシャーナ嬢。
「天才? 誰の事ですか?」
インシグニア嬢の事だろうか? あれは確かに再現するのは難しいだろう。いや、ウェルソン同様に感覚的過ぎて、全力のインシグニア嬢の完全再現は誰にも出来ないだろう。
「フェイルーラ様の事ですよ」
何を今更と言わんばかりに、イッシャーナ嬢が俺を天才と褒め称えた。そう言えばさっきも言われたな。
「いやいや、私は天才でも何でもないですよ。何の才能も資質も神から授からずに生まれ落ちた奴。と言うのがウェルソンの俺の評価ですから」
「え? フェイルーラ様程の歌奏をなされる方でも、マエストロ・ウェルソンからはそのような評価をされるのですか?」
これにはイッシャーナ嬢だけでなく、クルザール君や他の音楽倶楽部の面々、セガン監督官も驚いている。インシグニア嬢も怪訝な顔だ。それだけ周囲からの俺の音楽の評価が高いって事か? でもなあ、
「ウェルソンだけでなく、周囲全員、家族や家に使える者たち、領民、その全てから、あらゆる才能を双子の片割れに奪われて生まれてきた。と言われていますから」
「はあ……?」
イッシャーナ嬢始め、音楽倶楽部やセガン監督官は納得していないご様子だ。
「例えば、弟のエスペーシは絶対音感を持っていますけど、私は持っていません」
「え!? 絶対音感を持っていないんですか!?」
これには全員が驚いている。インシグニア嬢までもだ。
「私は良く分からないのですが、私の音は絶対音感を持っているように聴こえるのですか?」
「はい」
インシグニア嬢が簡潔に首肯した。それなら本当にそうなのだろう。
「でも、持っていません。相対音感なら持っていますけど。絶対音感を持っているのは、私ではなく、側近のグーシーですね。あっちは私と同じくらいから音楽を始めて、ウェルソンもそれを認めていますから」
「そうなのですか? でも、フェイルーラ様はとても幼い頃からマエストロ・ウェルソンに師事して音楽を習ってきたとか」
インシグニア嬢の言に首肯する。
「ええ、三歳くらいからウェルソンに見て貰っていましたね」
これを聞いて、眉を顰めるインシグニア嬢。普通、絶対音感を身に付けるには、幼い頃から音楽に親しむのが良く、八歳を過ぎると習得するのが難しくなると言われている。
「私は三歳の終わり頃に『魔漏れ』に罹ったのですが、それが酷くて、六歳まで、杖に縋って生活していたんです。その影響で、良く耳が腫れて塞がって、音が聴こえなくなる事もあったので。今はマシになりましたが、その影響が今でも残っていますから」
「魔漏れでそんな事になるのですか!?」
驚くインシグニア嬢。魔漏れは、子供なら誰でも罹る病気で、魔力系の麻疹のようなものだ。一度罹ればもう罹らなくなるが、場合によっては命を落とす事にもなる病気なのだ。
ただ、魔漏れと呼ばれるように、魔力が身体から漏出するので、これによって魔力が全部身体から漏出する事の反動で、魔力量が増えるので、魔力量を増やしたい層からすればありがたい病気と言う、何とも言えない側面もある。
「らしいね。ボールス卿からその看過出来ない危険性を示す報告が上がって、近年国内では予防接種をするようになったけど、フェイルーラ君の世代は予防接種前の最後ら辺の世代か」
セガン監督官の言葉に頷く。と言うか、
「私の症状があまりにも酷かったので、ボールス卿とウェルソンが研究して、予防接種をするように働きかけたのが、多分始まりかと」
「そんなに酷かっのかい?」
セガン監督官も、流石に報告の内容を精査してはいなかったのだろう、驚いて目を見張っている。
「はい。魔力の属性の強さや数にもよりますが、私は中々魔漏れが完治せず、長く魔漏れ状態で放置された為に、魔力路硬化症から、魔力路狭窄症となり、後少し遅かったら、命を落としていたようです」
「魔力路硬化症に、魔力路狭窄症!?」
これに驚いているのは、白い制服を着ている研究生だった。恐らく専門分野が医療関係なのだろう。
「そんなにヤバい病気なのかい?」
その研究生に尋ねるセガン監督官。他の学生たちやインシグニア嬢からも注目が集まる。
「はい。魔力路は知っての通り、霊体において血管ように、全身を巡る魔力の通り道であり出入口なのですが、これが硬化すると、成長や訓練などで太くなる魔力路がそれ以上太くなる事がなくなり、その影響で、その太さ以上の魔力を流せなくなる為に、魔力量が増える事がなくなります」
これに納得する全員。はい。俺の魔力量が騎士貴族より少ない理由の一つです。まあ、生まれつき魔力量は少なかったんだけど。
「これが更に進むと、硬くなった魔力路が狭窄、つまり搾んで、更に流せる魔力量が限定されるのです。ですがそうなると、今まで淀みなく魔力路に流せていた魔力量を超える魔力が、魔力路を無理矢理流れる事になります。この状態は、程度にもよりますが、謂わば魔力を一度に半分以上使う状態と似た状態となります」
「一度に半分以上使う状態と同等?」
これに全員が眉を顰める。訓練で、そのような状態になる事はあっても、随時その状態でいる。と言うのは、考えたくないようだ。
「それは、……酷いね」
「酷いなんてものではありません。現状、魔力路狭窄症の治療法は発見されておらず、発症すればまともな生活を送れなくなり、生涯を寝たきりで過ごす事になり、その苦痛から、自ら命を絶つ者も少なくない難病です」
これを聞いて、全員の視線が俺に向けられる。そりゃあ、寝たきりのはずの人間がピンピンしていれば、不思議に思うか。
瞬きするだけで目が、音を聴くだけで耳が、息をするだけで鼻腔に口腔、咽頭に肺腑に激痛が走り、その痛みで身をよじれば、衣擦れで全身に激痛が刺す。その激痛は指と爪の間に針を刺すかの如くで、そんな激痛が五感全てを苛む。それが延々と続くような病気だ。経口でも点滴でも栄養を摂る度に激痛を伴うので、食が細くなり、死を選ぶのも分かる。
「硬化症はリハビリで何とかしましたが、今も狭窄症は治らずですね」
「狭窄症なのに、そんなに動いて大丈夫なのかい?」
研究生が信じられないものを見る目でこちらを見ている。
「硬化症は治ったので、魔力を大量に流す時には、魔力路が太くなるので」
それでも研究生は訝しげだ。う~ん。
「……辛いって、味覚じゃなく痛覚なの知っています?」
いきなりそんな話を俺が始めたので、研究生は眉根を寄せて胡乱な目となる。
「でも、人体って不思議で、ずっと辛いもの食べていると、辛い食べ物を食べても、それを辛いと感じなくなるんですよ」
「つまり、狭窄症の痛みに慣れて、痛くなくなった、と?」
「はい」
俺の説明に、その研究生だけでなく全員が引いている。でも、実際その通りなので俺にはこれ以上の事は言えない。
「まあ、今でもたまに酷くなる事があるので、痛み止めの薬や水薬、軟膏は常備していますけど。まあ、そんな訳で、俺は絶対音感を持っていないんですよ」
「そういえばそんな話だったねえ」
何故か遠い目となるセガン監督官。皆も同じだ。
「耳が塞がれた状態で、マエストロ・ウェルソンから音楽を習っていたのですか?」
インシグニア嬢が尋ねてくる。
「はい。自分の耳は当てにならなかったので、ウェルソンの前で音を鳴らして、正しいか正しくないか、ウェルソンに首を縦や横に振って教えて貰って、その感覚を身体に覚え込ませた形ですね。そう言う意味では、私の場合は、絶対音感ではなく、絶対体感ですかね。はっはっはっ」
『…………』
静まり返らないで! スベったみたいになるから!
「……凄い執念ですね」
インシグニア嬢もちょっと引いているのがちょっとショックだ。
「どうなんでしょうねえ。ウェルソンからは、私の、どうやっても生にしがみつく様子から、生き汚いと言われていましたね」
『…………』
だから引かないで、お願い。
ザワークラウトの酸っぱさに眉を顰めながらトーストサンドを食していると、イッシャーナ嬢が話し掛けてきた。
「はい? 何でしょう?」
「どうしたら、フェイルーラ様のように、叙情的に楽器を演奏出来るのでしょう?」
「叙情的に、ですか?」
これに腕組みしてしまう。俺がどのように演奏しているか、説明しても、納得してくれない人はしてくれないからだ。
「やはり天才の所業を、我々が再現するのは無理なのでしょうか?」
そう口にして肩を落とすイッシャーナ嬢。
「天才? 誰の事ですか?」
インシグニア嬢の事だろうか? あれは確かに再現するのは難しいだろう。いや、ウェルソン同様に感覚的過ぎて、全力のインシグニア嬢の完全再現は誰にも出来ないだろう。
「フェイルーラ様の事ですよ」
何を今更と言わんばかりに、イッシャーナ嬢が俺を天才と褒め称えた。そう言えばさっきも言われたな。
「いやいや、私は天才でも何でもないですよ。何の才能も資質も神から授からずに生まれ落ちた奴。と言うのがウェルソンの俺の評価ですから」
「え? フェイルーラ様程の歌奏をなされる方でも、マエストロ・ウェルソンからはそのような評価をされるのですか?」
これにはイッシャーナ嬢だけでなく、クルザール君や他の音楽倶楽部の面々、セガン監督官も驚いている。インシグニア嬢も怪訝な顔だ。それだけ周囲からの俺の音楽の評価が高いって事か? でもなあ、
「ウェルソンだけでなく、周囲全員、家族や家に使える者たち、領民、その全てから、あらゆる才能を双子の片割れに奪われて生まれてきた。と言われていますから」
「はあ……?」
イッシャーナ嬢始め、音楽倶楽部やセガン監督官は納得していないご様子だ。
「例えば、弟のエスペーシは絶対音感を持っていますけど、私は持っていません」
「え!? 絶対音感を持っていないんですか!?」
これには全員が驚いている。インシグニア嬢までもだ。
「私は良く分からないのですが、私の音は絶対音感を持っているように聴こえるのですか?」
「はい」
インシグニア嬢が簡潔に首肯した。それなら本当にそうなのだろう。
「でも、持っていません。相対音感なら持っていますけど。絶対音感を持っているのは、私ではなく、側近のグーシーですね。あっちは私と同じくらいから音楽を始めて、ウェルソンもそれを認めていますから」
「そうなのですか? でも、フェイルーラ様はとても幼い頃からマエストロ・ウェルソンに師事して音楽を習ってきたとか」
インシグニア嬢の言に首肯する。
「ええ、三歳くらいからウェルソンに見て貰っていましたね」
これを聞いて、眉を顰めるインシグニア嬢。普通、絶対音感を身に付けるには、幼い頃から音楽に親しむのが良く、八歳を過ぎると習得するのが難しくなると言われている。
「私は三歳の終わり頃に『魔漏れ』に罹ったのですが、それが酷くて、六歳まで、杖に縋って生活していたんです。その影響で、良く耳が腫れて塞がって、音が聴こえなくなる事もあったので。今はマシになりましたが、その影響が今でも残っていますから」
「魔漏れでそんな事になるのですか!?」
驚くインシグニア嬢。魔漏れは、子供なら誰でも罹る病気で、魔力系の麻疹のようなものだ。一度罹ればもう罹らなくなるが、場合によっては命を落とす事にもなる病気なのだ。
ただ、魔漏れと呼ばれるように、魔力が身体から漏出するので、これによって魔力が全部身体から漏出する事の反動で、魔力量が増えるので、魔力量を増やしたい層からすればありがたい病気と言う、何とも言えない側面もある。
「らしいね。ボールス卿からその看過出来ない危険性を示す報告が上がって、近年国内では予防接種をするようになったけど、フェイルーラ君の世代は予防接種前の最後ら辺の世代か」
セガン監督官の言葉に頷く。と言うか、
「私の症状があまりにも酷かったので、ボールス卿とウェルソンが研究して、予防接種をするように働きかけたのが、多分始まりかと」
「そんなに酷かっのかい?」
セガン監督官も、流石に報告の内容を精査してはいなかったのだろう、驚いて目を見張っている。
「はい。魔力の属性の強さや数にもよりますが、私は中々魔漏れが完治せず、長く魔漏れ状態で放置された為に、魔力路硬化症から、魔力路狭窄症となり、後少し遅かったら、命を落としていたようです」
「魔力路硬化症に、魔力路狭窄症!?」
これに驚いているのは、白い制服を着ている研究生だった。恐らく専門分野が医療関係なのだろう。
「そんなにヤバい病気なのかい?」
その研究生に尋ねるセガン監督官。他の学生たちやインシグニア嬢からも注目が集まる。
「はい。魔力路は知っての通り、霊体において血管ように、全身を巡る魔力の通り道であり出入口なのですが、これが硬化すると、成長や訓練などで太くなる魔力路がそれ以上太くなる事がなくなり、その影響で、その太さ以上の魔力を流せなくなる為に、魔力量が増える事がなくなります」
これに納得する全員。はい。俺の魔力量が騎士貴族より少ない理由の一つです。まあ、生まれつき魔力量は少なかったんだけど。
「これが更に進むと、硬くなった魔力路が狭窄、つまり搾んで、更に流せる魔力量が限定されるのです。ですがそうなると、今まで淀みなく魔力路に流せていた魔力量を超える魔力が、魔力路を無理矢理流れる事になります。この状態は、程度にもよりますが、謂わば魔力を一度に半分以上使う状態と似た状態となります」
「一度に半分以上使う状態と同等?」
これに全員が眉を顰める。訓練で、そのような状態になる事はあっても、随時その状態でいる。と言うのは、考えたくないようだ。
「それは、……酷いね」
「酷いなんてものではありません。現状、魔力路狭窄症の治療法は発見されておらず、発症すればまともな生活を送れなくなり、生涯を寝たきりで過ごす事になり、その苦痛から、自ら命を絶つ者も少なくない難病です」
これを聞いて、全員の視線が俺に向けられる。そりゃあ、寝たきりのはずの人間がピンピンしていれば、不思議に思うか。
瞬きするだけで目が、音を聴くだけで耳が、息をするだけで鼻腔に口腔、咽頭に肺腑に激痛が走り、その痛みで身をよじれば、衣擦れで全身に激痛が刺す。その激痛は指と爪の間に針を刺すかの如くで、そんな激痛が五感全てを苛む。それが延々と続くような病気だ。経口でも点滴でも栄養を摂る度に激痛を伴うので、食が細くなり、死を選ぶのも分かる。
「硬化症はリハビリで何とかしましたが、今も狭窄症は治らずですね」
「狭窄症なのに、そんなに動いて大丈夫なのかい?」
研究生が信じられないものを見る目でこちらを見ている。
「硬化症は治ったので、魔力を大量に流す時には、魔力路が太くなるので」
それでも研究生は訝しげだ。う~ん。
「……辛いって、味覚じゃなく痛覚なの知っています?」
いきなりそんな話を俺が始めたので、研究生は眉根を寄せて胡乱な目となる。
「でも、人体って不思議で、ずっと辛いもの食べていると、辛い食べ物を食べても、それを辛いと感じなくなるんですよ」
「つまり、狭窄症の痛みに慣れて、痛くなくなった、と?」
「はい」
俺の説明に、その研究生だけでなく全員が引いている。でも、実際その通りなので俺にはこれ以上の事は言えない。
「まあ、今でもたまに酷くなる事があるので、痛み止めの薬や水薬、軟膏は常備していますけど。まあ、そんな訳で、俺は絶対音感を持っていないんですよ」
「そういえばそんな話だったねえ」
何故か遠い目となるセガン監督官。皆も同じだ。
「耳が塞がれた状態で、マエストロ・ウェルソンから音楽を習っていたのですか?」
インシグニア嬢が尋ねてくる。
「はい。自分の耳は当てにならなかったので、ウェルソンの前で音を鳴らして、正しいか正しくないか、ウェルソンに首を縦や横に振って教えて貰って、その感覚を身体に覚え込ませた形ですね。そう言う意味では、私の場合は、絶対音感ではなく、絶対体感ですかね。はっはっはっ」
『…………』
静まり返らないで! スベったみたいになるから!
「……凄い執念ですね」
インシグニア嬢もちょっと引いているのがちょっとショックだ。
「どうなんでしょうねえ。ウェルソンからは、私の、どうやっても生にしがみつく様子から、生き汚いと言われていましたね」
『…………』
だから引かないで、お願い。
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