Re : play / リプレイ

貯古齢糖 壬琉苦

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ACT-12

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「今日はどんな依頼を受けようかな」

「また、銀級クエストにでも行きますか?」

「う~ん、お金には困ってないから、下手にリスクを負うより、もっと簡単に場数が積める依頼がいいな」

「でしたら、街の近辺に生息している、クマベアーの討伐に行きませんか」

「クマベアー…。名づける時にクマとベアーについて調べなかったのかよ…」

「大変です!!」


 二人が、依頼について相談をしていると、ギルドの通信室から、受付嬢が飛んで出てきた。


「緊急クエスト! ギルドランクが銀級以上の人たちは、直ちに迷宮へ行ってください!」

「どうしたんですか、そんなに慌てて」

「金級冒険者10名が、迷宮内で魔王軍の幹部と鉢合わせました。急いで応援に駆けつけてください!」


 只事ではない様子が、受付嬢から見てとれた。


「魔王軍の幹部がなんだってんだ! オレたち冒険者をナメると痛い目みることを、しっかりとわからせてやろうぜ!」

「オオォォ!! やってやるぜ!!」 一同

「気合の入り方が違うな、魔王軍の幹部はそんなにも強いのかな?」

「当たり前です! ご主人様は小指の先で倒せるかもしれませんが、我々は違います。いかに、戦闘に特化した一流の冒険者であっても、魔王軍の幹部と戦う際は、ギルドに連絡を入れるのが普通なんです」

「そんなにも強敵だったとは、予想以上だよ」

「今回の幹部はおそらく、イベエラ近くの街を拠点にしている大悪魔、人呼んで赤龍のトサーーーー」


 健太郎が感心していると、魔王軍幹部討伐に向けて殺気立っている冒険者たちの波に、シエラが連れて行かれた。


「助けてください、ご主人様ー!!」

「シエラ!? どこにいったんだ?」


 集団転送魔法陣の中に放り込まれたシエラは、一足先に迷宮へと向かっていたのだった。


「もしかして先に行ってたりして…。シエラ!! 今行くから待ってろよー!!」


 神器の一つであるヘルメスの羽靴を使い、健太郎は空高く飛び上がった。


  (慌てて忘れていたけど、俺、迷宮がどこにあるのか知らないんだよな。どうしたものか…。そうだ! 魔力探知の魔法を使って探せばいいんだ)


 大勢で固まって動いている筈の冒険者たちを見つけるために、魔力探知の魔法を使用した。


  (よし、魔力探知に複数の反応あり、不死王の魔眼で確認)


 20キロぐらい離れた場所から、鑑定スキルでシエラを見つけ出した。


  (ビンゴ! 複数人の魔力探知完了。不死王の魔眼で、シエラも発見できたし、いざ行かん、魔王軍の幹部がいる迷宮へ)

 勢いよく飛び出して行った健太郎、彼の前に待ち受ける強敵とは。
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