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ACT-25
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「あれが、オリオンの涙か~」
「新聞なので、何度か見たことはありましたが、実物を見るのは初めてです」
二人は中央ホールに入り、オリオンの涙を見た。
「見た感じでは、巨大なダイヤモンドだな」
「ご主人様、オリオンの涙は120カラットもするそうですよ」
「マジか!? 宝石の価値でいうと、金やプラチナ並じゃないか。もっと、上を予想していたんだが」
「汝は見る目がないの~」
「…?」
健太郎が、声がした方を振り返って見ると、先程の二人がいた。
「貴女たちは!」
「おお、さっきの獣人ではないか。ここにいるということは、汝の主人は目覚めたということか」
「ご主人様が元気になって、よかったですね」
「はい。本当に助かりました」
三人は砕けた感じに話をした。
「シエラ、この二人は?」
「先程ラウンジで話した、ご主人様を海から引き上げてくれた、命の恩人の二人です」
「そうでしたか。溺れているところを助けていただき、ありがとうございました」
「ほぉ~、汝が金龍の勲章を持つ者か…。噂に聞いていたよりも、随分と弱々しい外見をしているのだな」
「またフィーちゃんは…。どうも、すいません。この子ちょっと図々しくて」
「パフィーは、いつも口うるさいな」
「もう、誰のせいだと思っているの」
「相変わらず仲が良さそうですね。あれ、ご主人様、怖い顔をされてますよ」
「あっ! 悪りぃ…、気をつけるよ」
健太郎は、何か深く考え事をしていたようだ。
(この二人、なんてステータスをしているんだ)
どうやら、健太郎は鑑定スキルを使って、フィーベルトとパフィーのステータスを見たようだ。
(二人とも10歳にして、レベルが60オーバーだと…。スキルの数も、二人合わせて50は超えているし、魔法の数も、すごい量だ。俺が倒した魔王軍幹部一人なら、二人がかりで倒せる強さだ。いったい、この二人は何者なんだ)
「そんなことよりも、汝! 汝は、宝石を見る目がない!」
「何のことですか?」
フィーベルトは、健太郎の目の前に行き、怒号を轟かせた。
「このオリオンの涙を見て、金額だけで判断するとは、鑑定士の風上にも置けないぞ! いいかーー」
「あー、そのことね。確かに金品としての価値だけで、さっきは判断したけど、物の価値はそれだけじゃないって言いたいんだよね」
「私が言いたいことを、よく分かっているじゃないか」
「まぁ一応、鑑定士だからね…。宝石を鑑定する時は、まず、三つの観点から見ないといけない」
「三つ?」
「一つ目は、美しさ。二つ目は、希少性。三つ目は、耐久性。これら三つから、鑑定をしないといけない」
「偉そうなことを言うじゃないか。では、その続きを聞こうじゃないか」
健太郎は、オリオンの涙の前に移動した。
「では、手始めにグレードを細かく分けていきましょう。まず、美しさの面では、ダイヤモンド類に含まれるオリオンの涙は、汚れ自体では価格は落ちません。むしろ、歴史という側面から見ると、かなり価値が上がります。次は希少性、世界に二つしかないオリオンの涙は、文句なしのレア物です。価値は相当跳ね上がります。最後は、耐久性…。これをチェックしてしまうと、船から強制退場させられてしまうので、今回はなしですね」
健太郎が笑顔で解説を終えると、中央ホール内では、拍手の雨が降った。
「今までの無礼を詫びよう。汝は、最高の鑑定士だ」
「ご満足いただけたようで、何よりです」
鑑定士としての健太郎の力は、抜群なものだった。
「新聞なので、何度か見たことはありましたが、実物を見るのは初めてです」
二人は中央ホールに入り、オリオンの涙を見た。
「見た感じでは、巨大なダイヤモンドだな」
「ご主人様、オリオンの涙は120カラットもするそうですよ」
「マジか!? 宝石の価値でいうと、金やプラチナ並じゃないか。もっと、上を予想していたんだが」
「汝は見る目がないの~」
「…?」
健太郎が、声がした方を振り返って見ると、先程の二人がいた。
「貴女たちは!」
「おお、さっきの獣人ではないか。ここにいるということは、汝の主人は目覚めたということか」
「ご主人様が元気になって、よかったですね」
「はい。本当に助かりました」
三人は砕けた感じに話をした。
「シエラ、この二人は?」
「先程ラウンジで話した、ご主人様を海から引き上げてくれた、命の恩人の二人です」
「そうでしたか。溺れているところを助けていただき、ありがとうございました」
「ほぉ~、汝が金龍の勲章を持つ者か…。噂に聞いていたよりも、随分と弱々しい外見をしているのだな」
「またフィーちゃんは…。どうも、すいません。この子ちょっと図々しくて」
「パフィーは、いつも口うるさいな」
「もう、誰のせいだと思っているの」
「相変わらず仲が良さそうですね。あれ、ご主人様、怖い顔をされてますよ」
「あっ! 悪りぃ…、気をつけるよ」
健太郎は、何か深く考え事をしていたようだ。
(この二人、なんてステータスをしているんだ)
どうやら、健太郎は鑑定スキルを使って、フィーベルトとパフィーのステータスを見たようだ。
(二人とも10歳にして、レベルが60オーバーだと…。スキルの数も、二人合わせて50は超えているし、魔法の数も、すごい量だ。俺が倒した魔王軍幹部一人なら、二人がかりで倒せる強さだ。いったい、この二人は何者なんだ)
「そんなことよりも、汝! 汝は、宝石を見る目がない!」
「何のことですか?」
フィーベルトは、健太郎の目の前に行き、怒号を轟かせた。
「このオリオンの涙を見て、金額だけで判断するとは、鑑定士の風上にも置けないぞ! いいかーー」
「あー、そのことね。確かに金品としての価値だけで、さっきは判断したけど、物の価値はそれだけじゃないって言いたいんだよね」
「私が言いたいことを、よく分かっているじゃないか」
「まぁ一応、鑑定士だからね…。宝石を鑑定する時は、まず、三つの観点から見ないといけない」
「三つ?」
「一つ目は、美しさ。二つ目は、希少性。三つ目は、耐久性。これら三つから、鑑定をしないといけない」
「偉そうなことを言うじゃないか。では、その続きを聞こうじゃないか」
健太郎は、オリオンの涙の前に移動した。
「では、手始めにグレードを細かく分けていきましょう。まず、美しさの面では、ダイヤモンド類に含まれるオリオンの涙は、汚れ自体では価格は落ちません。むしろ、歴史という側面から見ると、かなり価値が上がります。次は希少性、世界に二つしかないオリオンの涙は、文句なしのレア物です。価値は相当跳ね上がります。最後は、耐久性…。これをチェックしてしまうと、船から強制退場させられてしまうので、今回はなしですね」
健太郎が笑顔で解説を終えると、中央ホール内では、拍手の雨が降った。
「今までの無礼を詫びよう。汝は、最高の鑑定士だ」
「ご満足いただけたようで、何よりです」
鑑定士としての健太郎の力は、抜群なものだった。
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