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二十一話
王都防衛戦 ⒀黄金の龍
しおりを挟む「あの巨大な魔法陣か……どうやら新たな化け物は出てきていないみたいだな」
ロキは巨象が倒れた先に魔獣の出処となっている元凶を捉えた。
「あの魔法陣、ロキ様が使っているものと似てるんですけど……まさか……」
「いやいや、流石にお茶目なイタズラ好きの俺でも自分で化け物呼び出してイベント開催しないから!」
「うふふ、冗談ですよ。……でも見た目はほぼ一緒」
「信じてないでしょ、アイちゃん……」
黒龍が魔法陣の近くに着地し、2人はそれに近づいた。
「ふーむ、あの魔王がこんな魔法陣を使うとは思えんし、部下にもそれらしい奴はいなかったが……何れにしても、こいつを閉じないとな。はよ片付けて温泉……」
その時、魔法陣から巨大な黄金の龍の頭が現れた。
「ロキ様、お任せを」
アイーシャが居合の構えを見せた。
「この一刀に最大魔力を込める」
アイーシャの身体から魔力が溢れ出す。
黄金の龍は長い首を徐々に現し、のたうっている。
「抜刀一文字」
アイーシャは龍の首に必殺の一閃を送った。
しかし!刀は龍の硬い黄金の鱗を持つ首に跳ね返された。
「くぅ……!なんで!」
それを見たロキがアイーシャに近づく。
ロキは後ろからアイーシャ両手に手を添えた。先程魔力を込めた分を補給するかの様に自分の魔力を充填する。
再びアイーシャの身体から魔力が溢れ出す。
「ロキ様、やめて下さい……私は自分の力で!」
「そうさ、自分で倒すんだ。でもいいかい?魔力を込めるタイミングを斬る瞬間に変えるんだ。さぁ、力を抜いて」
「はい……」
ロキが静かに離れ、アイーシャは再び居合の構えに入る。
黄金の龍は己を狙う相手に狙いを定めた。
そして、咆哮しながらその巨大な口を大きく広げてアイーシャに襲いかかる。
「抜刀一文字改」
アイーシャは力を抜きつつ、刃が龍の首根に当たる瞬間に身体に溢れる魔力の全てを込めた!
手応えを感じない位、龍の首は呆気なく刎ねられた!
「ロキ様!やりました!どうでした?」
「うんうん、アイちゃんめっちゃカッコ良かったよ!なんか、首だけでまだのたうち回ってるけど……」
「しぶといですね、こいつ」
「なーんとなく、このルックス、嫌な予感するんだけど……」
黄金の鱗を持つ巨大な龍、長い首。
ロキは一時期ハマった怪獣映画を思い出していた。
「まさかね……そう都合良く……映画じゃないんだから」
そう言った瞬間、龍の頭が更に二つ現れた!
「やっぱりなぁ!」
三つの首を持つ黄金の龍は真ん中の首を刎ねられながら、大きな翼を持つ、その巨大な身体を現した!!
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