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Episode4 ごめんね、大好き
ごめんね、大好き⑪
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「葵……葵……」
静かな足音と共に、聞き慣れた声が静かな室内に響き渡った。
あ……。
指先が冷たくなって、体が小さく震えた。心臓がうるさいくらい鳴り響いて、呼吸がどんどん浅くなっていく。
一体俺は、どんな顔をして先生に会えばいいのだろうか……。
どうしよう、わからない。
だから、怖いし不安で仕方ない。
誰かに恋をすると、こんなにも惨めで情けなくなってしまうんだ……もう、消えてしまいたい。
次の瞬間、俺の頭にそっと何かが置かれる。それが、成宮先生の手だって気付くまでに、少しだけ時間がかかった。
懐かしいその感触に、俺の胸に熱い物が込み上げてきて、目頭が熱くなった。
「葵、見つけた」
俺を布団ごと、そっと抱き締めてくれた。
「なぁ、葵、ごめんな。仲直りしよう?」
あ、あの成宮千歳が……謝った……。
予想もしていなかった行動に、俺は必死に首をフルフルと横に振る。
「葵……」
成宮先生が俺をギュッと抱き締めて、足を絡めてくる。布団こそあるものの、俺はスッポリと成宮先生の腕の中に納まってしまった。
「どうしたら許してくれる?」
俺はまた、首を横に振る。
だって、もうどうしたらいいかなんてわからない。
それなのに、心臓がうるさいくらいにドキドキしている。もう、泣きたくなった。
「『いい子いい子』してあげるから」
「…………」
その言葉に、俺の動きが止まってしまう。何を隠そう、俺は成宮先生に頭を撫でられるのが大好きなんだ。
こんなの子供みたいだってわかってはいる。でも、あの大きな手で頭を撫でられる喜びを知ってしまった俺は、もう知らなかった頃になんて戻れるはずなんてない。
その反応を成宮先生が見逃すはずもなく……更に追い討ちをかけてきた。
「いい子いい子してから、ギュって抱き締めてあげる。だからさ、顔見せて?」
「…………」
「布団、剥いでいいか?」
「…………」
あまりにも優しい成宮先生の声に、俺の胸は熱く、そして甘く締め付けられた。
コクンと俺は小さく頷く。
「布団、剥ぐからな」
もう一度確認されてから、そっと布団を剥がれてしまった。
突然差し込む照明の明かりに目を細めれば、目の前にはフランス人形のように整った顔立ちをした男の人がいた。
「あ……」
久し振りに見る成宮先生の姿に、鼻の奥がツンとなる。
心と、体が小さく震えて……愛おしさが一気に溢れ出した。
まるで、春を待ち侘びていた花達が、一斉に咲き乱れたかのように……。
静かな足音と共に、聞き慣れた声が静かな室内に響き渡った。
あ……。
指先が冷たくなって、体が小さく震えた。心臓がうるさいくらい鳴り響いて、呼吸がどんどん浅くなっていく。
一体俺は、どんな顔をして先生に会えばいいのだろうか……。
どうしよう、わからない。
だから、怖いし不安で仕方ない。
誰かに恋をすると、こんなにも惨めで情けなくなってしまうんだ……もう、消えてしまいたい。
次の瞬間、俺の頭にそっと何かが置かれる。それが、成宮先生の手だって気付くまでに、少しだけ時間がかかった。
懐かしいその感触に、俺の胸に熱い物が込み上げてきて、目頭が熱くなった。
「葵、見つけた」
俺を布団ごと、そっと抱き締めてくれた。
「なぁ、葵、ごめんな。仲直りしよう?」
あ、あの成宮千歳が……謝った……。
予想もしていなかった行動に、俺は必死に首をフルフルと横に振る。
「葵……」
成宮先生が俺をギュッと抱き締めて、足を絡めてくる。布団こそあるものの、俺はスッポリと成宮先生の腕の中に納まってしまった。
「どうしたら許してくれる?」
俺はまた、首を横に振る。
だって、もうどうしたらいいかなんてわからない。
それなのに、心臓がうるさいくらいにドキドキしている。もう、泣きたくなった。
「『いい子いい子』してあげるから」
「…………」
その言葉に、俺の動きが止まってしまう。何を隠そう、俺は成宮先生に頭を撫でられるのが大好きなんだ。
こんなの子供みたいだってわかってはいる。でも、あの大きな手で頭を撫でられる喜びを知ってしまった俺は、もう知らなかった頃になんて戻れるはずなんてない。
その反応を成宮先生が見逃すはずもなく……更に追い討ちをかけてきた。
「いい子いい子してから、ギュって抱き締めてあげる。だからさ、顔見せて?」
「…………」
「布団、剥いでいいか?」
「…………」
あまりにも優しい成宮先生の声に、俺の胸は熱く、そして甘く締め付けられた。
コクンと俺は小さく頷く。
「布団、剥ぐからな」
もう一度確認されてから、そっと布団を剥がれてしまった。
突然差し込む照明の明かりに目を細めれば、目の前にはフランス人形のように整った顔立ちをした男の人がいた。
「あ……」
久し振りに見る成宮先生の姿に、鼻の奥がツンとなる。
心と、体が小さく震えて……愛おしさが一気に溢れ出した。
まるで、春を待ち侘びていた花達が、一斉に咲き乱れたかのように……。
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