42 / 84
4章ルクレア法国侵入編
4.暇潰しの時間
しおりを挟む
手を叩いたら現れた五人の人影、彼女達は一体誰なのか?
「クロエ、この人達は誰だ?」
「わたくしと同じメイドです」
同じメイド?いや、確かにメイド服は着ているが……てゆーかメイド服で膝間付いているから中が見えているし、一人に至っては履いていないのか肌色が見えているし、この娘達には羞恥心はないのか?
「よ、よく見たら、貴女達は城のメイドじゃないですか!?」
「ん?城のって事はベアトリスの?」
「御言葉ですがエレナ様、元ベアトリス女王国のメイドです」
「元?」
「はい、今は違いますが」
「へえー、うん?一番端の娘、確か蟲人の時に居た、リイエだったか?」
「は、はい!覚えていただいて光栄でしゅ!」
おう、盛大に噛んだな、でも、なんかこの反応クロエに……いや、まさかな、まさか同じってそうゆう?
「一つ聞きたいんだがいいか?」
「はい!明様の御心のままに!」
質問する前に答えが出てしまった、何故こんなに純粋そうな少女が?
リイエは十歳位の少女場合によっては幼女に見える、そんな子がクロエと同じような陶酔しきった目をしているのだ、いったい彼女に何があったのやら……いや、俺は知っている、純粋故に失敗した澪と言う存在を!
「君達は今何のために?……」
「もちろん、信仰に身を捧げています!」
そう言うやいなや、クロエ含め全員が俺に祈りを捧げる、やっぱりか……
全員狂信者だ
一通り祈り終わった六人は立ち上がり、改めて俺の前に整列する。
「さて、明様が暇をしています、わたくし達はそれを何とかしなければなりません、皆よろしいですね?」
『はい、命に代えても!』
ただの暇潰しが物騒なものになった。
大丈夫だよな?
〈マスターに楽しんでいただけなかったら、自害も異とはないでしょう〉
何が何でも楽しまなくてはいけなくなった。
「まずは、私達サリーと!」
「ミリーです!」
そう言って、サリーとミリーの双子は腕を組ぐるぐると回り出す。
『さぁ、どっちがミリーでしょう!』
双子あるある!だけどこう言うのって……
「いや、ごめん、正直どっちでもいい」
がくりと、項垂れる二人。
「てゆーかこの世界で、双子って珍しいのか?」
「はい、かなり珍しい分類だと思います、ですので大抵の人はこれをやると驚くのですが……」
へぇ~元の世界じゃあそんなに珍しく無いと思うけど、双子がいっぱい居る町とか海外にあるらしいし。
その後も、メイド部隊による暇潰しの一発芸は続いた、ジャグリング、駒回し、歌、即興劇と色々やってくれたが、どれも微妙な出来だ。
なんだろうな、初めての社員旅行で新入社員が宴会芸を披露して駄々滑りしてるのを永遠に見せられている気分だ、ちなみに一番はリイエだった、カミカミの歌で聞けたものではなかったのだが、一生懸命噛みながら歌う姿に萌えた。
「くっ、わたくし達では明様を楽しませることができない!斯くなる上は、この命で償いを!」
「わぁ~!ち、ちょっと待ってください!」
「ふむ、そうだな、お前達はいろんな国に行った事があるか?」
「はい、諜報活動をしていたので……」
「なら、何か面白い話はないか?」
吟遊詩人のように良い話が聞けるかも知れない。
「そ、そうですね……」
「何でもいいぞ?」
「では、国を抜け出し亡命を謀っている勇者の話などいかがですか?」
「ほう、中々面白そうな話だな?」
「ハイ、その者はあろうことか、自分より優れている、それこそ本物の勇者といっても過言ではない方を蔑み、周りにも偽りの事を吹聴し、陥れようとしていました」
ん?何処かで聞いたような?
「しかし、その真の勇者、いえ、神よりの使いがその力を示し!皆の心に光を灯したのです!」
うん?だんだんクロエの語りに力が入り始めたな?
「そして、偽りの勇者は多くの者から信用を失い、ついには真の勇者が居ない隙に亡命を企て国から逃げるようになったのです!」
「ちょっと待て、クロエそれはいつの時代の話だ?」
「現代です!」
「その亡命した勇者ってのは?」
「日野です!」
「一大事じゃないですか!?」
何してんのあいつ?いや、でも………
「……日野だったら良くね?」
「ダメですよ!腐っても勇者なんですから!」
腐ってたら捨てるべきでは?
〈マスターご報告があります〉
ホイホイ、ナビさんどうした?
〈日野の向かったのはルクレア法国のようです〉
どこそれ?
〈ガレオン帝国とは、反対側に位置するベアトリス女王国の隣国です〉
ふむふむ、その法国に何かあるのか?
〈人間の住む国で唯一魔王の脅威に曝されていません〉
ほう、何で?
〈可能性としては二つ、一つは強力な結界に護られており近付けないこと、もう一つは既に魔王の手に堕ちているかです〉
え?じゃあなに、その国、魔王に支配されてんの?
〈その可能性は十分にあります〉
その国に日野が亡命をしようとしてると、トラブルの予感しかしない……
「やっぱり、ほっとかない?」
「ダメですぅ!」
「はぁ、ルクレア法国ってどうやって行くの?」
「ルクレア法国ですか?」
「流石です明様、もうそこまでご存じとは」
「え?え?どうゆう事ですか?」
「日野は現在ルクレア法国に向かってるらしい」
「えぇぇ!?よりによってですか……」
「というと?」
「現在ルクレア法国は鎖国と言っていい状況です」
「以前はとても友好的で、カティえっと、カトリア王女もよくベアトリスに遊びに来てくれて………」
「そのカトリア王女は友達だったのか?」
「……ハイ、小さい時からの、言わば幼馴染みですかね」
「そうか……行ってみるか?ルクレア法国に」
「よろしいのですか?」
確かに以前は友好的で今は鎖国状況、何かあるとしか思えない、しかし……
「気になるしな、行くしかないだろ」
「ありがとうございます」
「善は急げだ、さっそくダイアに言ってベアトリスに一度戻ろう」
こうして、緊急帰国が決まった。
「クロエ、この人達は誰だ?」
「わたくしと同じメイドです」
同じメイド?いや、確かにメイド服は着ているが……てゆーかメイド服で膝間付いているから中が見えているし、一人に至っては履いていないのか肌色が見えているし、この娘達には羞恥心はないのか?
「よ、よく見たら、貴女達は城のメイドじゃないですか!?」
「ん?城のって事はベアトリスの?」
「御言葉ですがエレナ様、元ベアトリス女王国のメイドです」
「元?」
「はい、今は違いますが」
「へえー、うん?一番端の娘、確か蟲人の時に居た、リイエだったか?」
「は、はい!覚えていただいて光栄でしゅ!」
おう、盛大に噛んだな、でも、なんかこの反応クロエに……いや、まさかな、まさか同じってそうゆう?
「一つ聞きたいんだがいいか?」
「はい!明様の御心のままに!」
質問する前に答えが出てしまった、何故こんなに純粋そうな少女が?
リイエは十歳位の少女場合によっては幼女に見える、そんな子がクロエと同じような陶酔しきった目をしているのだ、いったい彼女に何があったのやら……いや、俺は知っている、純粋故に失敗した澪と言う存在を!
「君達は今何のために?……」
「もちろん、信仰に身を捧げています!」
そう言うやいなや、クロエ含め全員が俺に祈りを捧げる、やっぱりか……
全員狂信者だ
一通り祈り終わった六人は立ち上がり、改めて俺の前に整列する。
「さて、明様が暇をしています、わたくし達はそれを何とかしなければなりません、皆よろしいですね?」
『はい、命に代えても!』
ただの暇潰しが物騒なものになった。
大丈夫だよな?
〈マスターに楽しんでいただけなかったら、自害も異とはないでしょう〉
何が何でも楽しまなくてはいけなくなった。
「まずは、私達サリーと!」
「ミリーです!」
そう言って、サリーとミリーの双子は腕を組ぐるぐると回り出す。
『さぁ、どっちがミリーでしょう!』
双子あるある!だけどこう言うのって……
「いや、ごめん、正直どっちでもいい」
がくりと、項垂れる二人。
「てゆーかこの世界で、双子って珍しいのか?」
「はい、かなり珍しい分類だと思います、ですので大抵の人はこれをやると驚くのですが……」
へぇ~元の世界じゃあそんなに珍しく無いと思うけど、双子がいっぱい居る町とか海外にあるらしいし。
その後も、メイド部隊による暇潰しの一発芸は続いた、ジャグリング、駒回し、歌、即興劇と色々やってくれたが、どれも微妙な出来だ。
なんだろうな、初めての社員旅行で新入社員が宴会芸を披露して駄々滑りしてるのを永遠に見せられている気分だ、ちなみに一番はリイエだった、カミカミの歌で聞けたものではなかったのだが、一生懸命噛みながら歌う姿に萌えた。
「くっ、わたくし達では明様を楽しませることができない!斯くなる上は、この命で償いを!」
「わぁ~!ち、ちょっと待ってください!」
「ふむ、そうだな、お前達はいろんな国に行った事があるか?」
「はい、諜報活動をしていたので……」
「なら、何か面白い話はないか?」
吟遊詩人のように良い話が聞けるかも知れない。
「そ、そうですね……」
「何でもいいぞ?」
「では、国を抜け出し亡命を謀っている勇者の話などいかがですか?」
「ほう、中々面白そうな話だな?」
「ハイ、その者はあろうことか、自分より優れている、それこそ本物の勇者といっても過言ではない方を蔑み、周りにも偽りの事を吹聴し、陥れようとしていました」
ん?何処かで聞いたような?
「しかし、その真の勇者、いえ、神よりの使いがその力を示し!皆の心に光を灯したのです!」
うん?だんだんクロエの語りに力が入り始めたな?
「そして、偽りの勇者は多くの者から信用を失い、ついには真の勇者が居ない隙に亡命を企て国から逃げるようになったのです!」
「ちょっと待て、クロエそれはいつの時代の話だ?」
「現代です!」
「その亡命した勇者ってのは?」
「日野です!」
「一大事じゃないですか!?」
何してんのあいつ?いや、でも………
「……日野だったら良くね?」
「ダメですよ!腐っても勇者なんですから!」
腐ってたら捨てるべきでは?
〈マスターご報告があります〉
ホイホイ、ナビさんどうした?
〈日野の向かったのはルクレア法国のようです〉
どこそれ?
〈ガレオン帝国とは、反対側に位置するベアトリス女王国の隣国です〉
ふむふむ、その法国に何かあるのか?
〈人間の住む国で唯一魔王の脅威に曝されていません〉
ほう、何で?
〈可能性としては二つ、一つは強力な結界に護られており近付けないこと、もう一つは既に魔王の手に堕ちているかです〉
え?じゃあなに、その国、魔王に支配されてんの?
〈その可能性は十分にあります〉
その国に日野が亡命をしようとしてると、トラブルの予感しかしない……
「やっぱり、ほっとかない?」
「ダメですぅ!」
「はぁ、ルクレア法国ってどうやって行くの?」
「ルクレア法国ですか?」
「流石です明様、もうそこまでご存じとは」
「え?え?どうゆう事ですか?」
「日野は現在ルクレア法国に向かってるらしい」
「えぇぇ!?よりによってですか……」
「というと?」
「現在ルクレア法国は鎖国と言っていい状況です」
「以前はとても友好的で、カティえっと、カトリア王女もよくベアトリスに遊びに来てくれて………」
「そのカトリア王女は友達だったのか?」
「……ハイ、小さい時からの、言わば幼馴染みですかね」
「そうか……行ってみるか?ルクレア法国に」
「よろしいのですか?」
確かに以前は友好的で今は鎖国状況、何かあるとしか思えない、しかし……
「気になるしな、行くしかないだろ」
「ありがとうございます」
「善は急げだ、さっそくダイアに言ってベアトリスに一度戻ろう」
こうして、緊急帰国が決まった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
クラス最底辺の俺、ステータス成長で資産も身長も筋力も伸びて逆転無双
四郎
ファンタジー
クラスで最底辺――。
「笑いもの」として過ごしてきた佐久間陽斗の人生は、ただの屈辱の連続だった。
教室では見下され、存在するだけで嘲笑の対象。
友達もなく、未来への希望もない。
そんな彼が、ある日を境にすべてを変えていく。
突如として芽生えた“成長システム”。
努力を積み重ねるたびに、陽斗のステータスは確実に伸びていく。
筋力、耐久、知力、魅力――そして、普通ならあり得ない「資産」までも。
昨日まで最底辺だったはずの少年が、今日には同級生を超え、やがて街でさえ無視できない存在へと変貌していく。
「なんであいつが……?」
「昨日まで笑いものだったはずだろ!」
周囲の態度は一変し、軽蔑から驚愕へ、やがて羨望と畏怖へ。
陽斗は努力と成長で、己の居場所を切り拓き、誰も予想できなかった逆転劇を現実にしていく。
だが、これはただのサクセスストーリーではない。
嫉妬、裏切り、友情、そして恋愛――。
陽斗の成長は、同級生や教師たちの思惑をも巻き込み、やがて学校という小さな舞台を飛び越え、社会そのものに波紋を広げていく。
「笑われ続けた俺が、全てを変える番だ。」
かつて底辺だった少年が掴むのは、力か、富か、それとも――。
最底辺から始まる、資産も未来も手にする逆転無双ストーリー。
物語は、まだ始まったばかりだ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる