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夫以外と性行為をしなければ殺されます
俺たち夫婦に、その招待状が届いたのは偶然ではなかった……計算と計画によって送られてきたのだ……しかし、その時はそんなことは知る由もない……
「その手紙なに? 高級そうな封筒だけど」
「いや、俺にもわからないんだよ、え~と、差出人はデザイア・ゲーム事務所……怪しいな……変な詐欺か何かかな……」
「わからないのなら無視すれば?」
「そうだな……まあ、もしかしたら大事な手紙かもしれないから、一応中を見てから捨てるか……」
(綾川陽廉《あやかわひれん》、綾川愛菜《あやかわあいな》)様
この度はデザイア・ゲームの参加権利の当選、おめでとうございます~
手紙はそんな内容で始まっていた……普通なら詐欺と確定して捨ててしまうとこだが、その手紙には、そのデザイア・ゲームの開催地までの旅券と、俺たちをこのゲームに推薦した推薦者の名前が記載されていて、それは無視できる名前ではなかった。
「推薦者、蘆名道円……」
「蘆名さんって、陽廉の会社の会長さんの名前じゃなかったけ」
「うん……うちの会長だよ……どうして俺を推薦したんだろう……」
「会長さんに確認してみたら?」
「直接の連絡先なんて知らないよ……会社経由で聞くのもあれだしな……うわ……これは行くしかないかも……」
「まあ、旅費は出るんでしょ、それなら参加しましょうか、陽廉の会社の会長さんが絡んでいるんなら詐欺とかじゃないだろうし……」
「そうだな……行ってみるか……」
不審な感じはしたが、会長の名前を無視することもできず、俺たち夫婦はこの得体の知れないゲームの参加を決めた。
デザイア・ゲームの開催地は、都心から4時間ほど移動した山奥の洋館であった……その洋館の前で、驚きの人物と出会う……
「なにしてんだ、瑠璃……」
「お兄ちゃんこそ、どうしてここに?」
瑠璃は俺の三つ下の妹で、去年結婚したばかりの新婚であった。
「お兄さん、お姉さん、ご無沙汰してます」
「宏光くん、結婚式以来かな」
宏光くんは妹の旦那で、長身で爽やかなイケメンである……瑠璃がよくこんな高スペックを捕まえたなと感心したものであった。
瑠璃の話を聞くと、俺たちに届いた手紙と同様の手紙が瑠璃たちにも届いたようだ……しかし、推薦者は蘆名道円ではなく、別の人物だったようだけど……
とりあえず主催者に話を聞くのが一番だと言うことになり、俺たちは洋館へと入っていった……
洋館に入ると広いホールがあり、そこには数名の人物がいた。
「すみません、主催者の方ってどなたですか……」
俺はそう話しかけた。
「それがまだ来てないみたいなんですよ……俺たちも話があるんだけど……」
そう答えたのは大学生くらいの若い男で、どうやら彼も主催者にこの会の話を聞きたいようだ。
俺たちが洋館のホールに入ってからしばらくして、さらに洋館に二人の人物が入ってくる。
「なんでえ! パーティーの準備もしてねえのかよ! けっ! 気の利かない奴らだな」
口の悪いその人物は、四十代くらいの小太りのおじさんで、その男と一緒に入ってきたのはホステス風の化粧の濃い女だった。
「荒川様、パーティーの準備はできていますよ、参加者、全員がお揃いになりましたので、それでは会場へご案内いたします」
それは広いホールに響いたアナウンス放送であった……言った人物はどこにいるかわからない……
「ヘヘヘッ、さっさと案内しろや~」
それにしても態度が悪いおじさんだな……
「皆様、会場は地下にございます……お手数ですが、ホールの真ん中にある、階段を降りてもらえますか」
見るとホールの真ん中には螺旋状の階段があり、そこから地下に降りれるようだ……
ホールでグダグダしても仕方ないので、俺たちは言われるままにそこを降りていった……
螺旋階段を降りきると、そこは広い部屋だった……その部屋の真ん中にテーブルがあり、そこには10個のスマホのような端末が用意されている……
「それでは、階段を閉鎖いたします……もう、ゲーム終了までここから出ることができませんので、ご了承ください」
「なんだと! どう言うことだ!」
俺たちはそのアナウンスにザワザワと騒ぎ始める……出れないってどう言うことだ……
ガガガガッ……重い音が響き……今、降りてきたばかりの螺旋階段が、下に収納されていく……上は完全に封鎖され、もう、そこからは出れそうになかった。
「おい! どうなってんだ! 責任者出てこい!」
口の悪いおじさんの言葉だが、これは俺も同意見だ……冗談にしては笑えない……
「皆様、デザイア・ゲームへの参加、ありがとうございます。私は皆様を案内いたします、主催者のZZ(ダブルゼット)でございます、これからゲーム終了までよろしくお願いします」
「おい、ダブルジーかぜっとかよくわからねえが、どう言うことか早く説明しろ!」
「そうですね、それでは説明させていただきます、これから皆様には、この地下施設で、七日間、生活していただきます、そこでポイントを競い合って稼いでもらうだけの簡単なゲームをしてもらいます」
「七日だって……そんなにこんな場所に居られるかよ!」
「そうだ、俺たちには仕事もあるんだぞ!」
「ご安心ください、七日の留守によって、日常生活に不利益がないように、我々が全力でバックアップさせていただきます、また、優勝者にはそれ相応の報酬も用意しておりますので、ご期待ください」
「報酬だって……それはいくらなんだよ」
「十億円では少ないでしょうか」
その金額を聞いて、全員の目が少しだけ変わった……
「じゃあ、ポイントってなんだよ、どうやって稼ぐんだ」
「ポイントは皆様の性行為によって加算されます」
「はぁ? 性行為だって? セックスすればポイントをくれるって言うのか?」
「その通りです、正確には性行為の度合いによってその獲得ポイントは変化します、キスで1ポイント、手コキで1ポイント、フェラで2ポイントとといった感じになります」
「なんだよそれ……そんなのポイント取り放題だぞ、俺とコイツは毎日やりまくってるからよ」
おじさんがコイツと言ったのは化粧の濃い女だ……
「残念ながらパートナーとの性行為はマイナスポイントとなります……ですから、このゲームの参加者は全て、二人一組のカップルでの参加となっているのです」
「なんだって……じゃあ、他人と性行為をしないとポイントを貰えないってことか……」
俺がそう言うと、ZZはさらに言葉を続ける……
「そうです、パートナーとの性行為でポイントが入ってはゲームにならないじゃないですか……それに、デザイア・ゲームにはもう一つ大事なルールがございます……それは一日に一度はポイントの変動がなければ失格になると言うことです」
「失格……失格するとどうなるんですか」
大学生風の男がそう言うと、ZZはとんでもないことを言った。
「死にます……失格者はすぐに射殺されます」
「ちょ……ちょっと待て! 死ぬって……冗談だろ?」
「いえ、冗談ではありません、一日、何もしなければ射殺されます……しかし、最悪、パートナーと性行為をすれば、それは回避されますので、難しく考えないでください」
「射殺なんて冗談に決まってるだろ……ここは治安国家の日本だぞ」
おじさんがそう叫ぶと……
バキューーン!! パリーンッ!
銃声とともに、テーブルに置かれていた花瓶が粉砕する……
「この地下のどこにいても狙撃できるシステムがここにはあります……そんな残念なことにならないことを祈っています」
本気だ……本気で殺すつもりだ……それがそこにいる全員に伝わった……
「その手紙なに? 高級そうな封筒だけど」
「いや、俺にもわからないんだよ、え~と、差出人はデザイア・ゲーム事務所……怪しいな……変な詐欺か何かかな……」
「わからないのなら無視すれば?」
「そうだな……まあ、もしかしたら大事な手紙かもしれないから、一応中を見てから捨てるか……」
(綾川陽廉《あやかわひれん》、綾川愛菜《あやかわあいな》)様
この度はデザイア・ゲームの参加権利の当選、おめでとうございます~
手紙はそんな内容で始まっていた……普通なら詐欺と確定して捨ててしまうとこだが、その手紙には、そのデザイア・ゲームの開催地までの旅券と、俺たちをこのゲームに推薦した推薦者の名前が記載されていて、それは無視できる名前ではなかった。
「推薦者、蘆名道円……」
「蘆名さんって、陽廉の会社の会長さんの名前じゃなかったけ」
「うん……うちの会長だよ……どうして俺を推薦したんだろう……」
「会長さんに確認してみたら?」
「直接の連絡先なんて知らないよ……会社経由で聞くのもあれだしな……うわ……これは行くしかないかも……」
「まあ、旅費は出るんでしょ、それなら参加しましょうか、陽廉の会社の会長さんが絡んでいるんなら詐欺とかじゃないだろうし……」
「そうだな……行ってみるか……」
不審な感じはしたが、会長の名前を無視することもできず、俺たち夫婦はこの得体の知れないゲームの参加を決めた。
デザイア・ゲームの開催地は、都心から4時間ほど移動した山奥の洋館であった……その洋館の前で、驚きの人物と出会う……
「なにしてんだ、瑠璃……」
「お兄ちゃんこそ、どうしてここに?」
瑠璃は俺の三つ下の妹で、去年結婚したばかりの新婚であった。
「お兄さん、お姉さん、ご無沙汰してます」
「宏光くん、結婚式以来かな」
宏光くんは妹の旦那で、長身で爽やかなイケメンである……瑠璃がよくこんな高スペックを捕まえたなと感心したものであった。
瑠璃の話を聞くと、俺たちに届いた手紙と同様の手紙が瑠璃たちにも届いたようだ……しかし、推薦者は蘆名道円ではなく、別の人物だったようだけど……
とりあえず主催者に話を聞くのが一番だと言うことになり、俺たちは洋館へと入っていった……
洋館に入ると広いホールがあり、そこには数名の人物がいた。
「すみません、主催者の方ってどなたですか……」
俺はそう話しかけた。
「それがまだ来てないみたいなんですよ……俺たちも話があるんだけど……」
そう答えたのは大学生くらいの若い男で、どうやら彼も主催者にこの会の話を聞きたいようだ。
俺たちが洋館のホールに入ってからしばらくして、さらに洋館に二人の人物が入ってくる。
「なんでえ! パーティーの準備もしてねえのかよ! けっ! 気の利かない奴らだな」
口の悪いその人物は、四十代くらいの小太りのおじさんで、その男と一緒に入ってきたのはホステス風の化粧の濃い女だった。
「荒川様、パーティーの準備はできていますよ、参加者、全員がお揃いになりましたので、それでは会場へご案内いたします」
それは広いホールに響いたアナウンス放送であった……言った人物はどこにいるかわからない……
「ヘヘヘッ、さっさと案内しろや~」
それにしても態度が悪いおじさんだな……
「皆様、会場は地下にございます……お手数ですが、ホールの真ん中にある、階段を降りてもらえますか」
見るとホールの真ん中には螺旋状の階段があり、そこから地下に降りれるようだ……
ホールでグダグダしても仕方ないので、俺たちは言われるままにそこを降りていった……
螺旋階段を降りきると、そこは広い部屋だった……その部屋の真ん中にテーブルがあり、そこには10個のスマホのような端末が用意されている……
「それでは、階段を閉鎖いたします……もう、ゲーム終了までここから出ることができませんので、ご了承ください」
「なんだと! どう言うことだ!」
俺たちはそのアナウンスにザワザワと騒ぎ始める……出れないってどう言うことだ……
ガガガガッ……重い音が響き……今、降りてきたばかりの螺旋階段が、下に収納されていく……上は完全に封鎖され、もう、そこからは出れそうになかった。
「おい! どうなってんだ! 責任者出てこい!」
口の悪いおじさんの言葉だが、これは俺も同意見だ……冗談にしては笑えない……
「皆様、デザイア・ゲームへの参加、ありがとうございます。私は皆様を案内いたします、主催者のZZ(ダブルゼット)でございます、これからゲーム終了までよろしくお願いします」
「おい、ダブルジーかぜっとかよくわからねえが、どう言うことか早く説明しろ!」
「そうですね、それでは説明させていただきます、これから皆様には、この地下施設で、七日間、生活していただきます、そこでポイントを競い合って稼いでもらうだけの簡単なゲームをしてもらいます」
「七日だって……そんなにこんな場所に居られるかよ!」
「そうだ、俺たちには仕事もあるんだぞ!」
「ご安心ください、七日の留守によって、日常生活に不利益がないように、我々が全力でバックアップさせていただきます、また、優勝者にはそれ相応の報酬も用意しておりますので、ご期待ください」
「報酬だって……それはいくらなんだよ」
「十億円では少ないでしょうか」
その金額を聞いて、全員の目が少しだけ変わった……
「じゃあ、ポイントってなんだよ、どうやって稼ぐんだ」
「ポイントは皆様の性行為によって加算されます」
「はぁ? 性行為だって? セックスすればポイントをくれるって言うのか?」
「その通りです、正確には性行為の度合いによってその獲得ポイントは変化します、キスで1ポイント、手コキで1ポイント、フェラで2ポイントとといった感じになります」
「なんだよそれ……そんなのポイント取り放題だぞ、俺とコイツは毎日やりまくってるからよ」
おじさんがコイツと言ったのは化粧の濃い女だ……
「残念ながらパートナーとの性行為はマイナスポイントとなります……ですから、このゲームの参加者は全て、二人一組のカップルでの参加となっているのです」
「なんだって……じゃあ、他人と性行為をしないとポイントを貰えないってことか……」
俺がそう言うと、ZZはさらに言葉を続ける……
「そうです、パートナーとの性行為でポイントが入ってはゲームにならないじゃないですか……それに、デザイア・ゲームにはもう一つ大事なルールがございます……それは一日に一度はポイントの変動がなければ失格になると言うことです」
「失格……失格するとどうなるんですか」
大学生風の男がそう言うと、ZZはとんでもないことを言った。
「死にます……失格者はすぐに射殺されます」
「ちょ……ちょっと待て! 死ぬって……冗談だろ?」
「いえ、冗談ではありません、一日、何もしなければ射殺されます……しかし、最悪、パートナーと性行為をすれば、それは回避されますので、難しく考えないでください」
「射殺なんて冗談に決まってるだろ……ここは治安国家の日本だぞ」
おじさんがそう叫ぶと……
バキューーン!! パリーンッ!
銃声とともに、テーブルに置かれていた花瓶が粉砕する……
「この地下のどこにいても狙撃できるシステムがここにはあります……そんな残念なことにならないことを祈っています」
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