デザイアゲーム

どらごんまじっく

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ゲームスタート

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もう引き返すことはできそうにない……生きてここから出ることを考えないと……

「それでは、さらにゲームの説明をさせていただきます、獲得ポイントの詳細は、そこにあるスマホ内に記載されています、皆様は、自分の名前の記入されたスマホを一台、そこからお取りください」
テーブルの上にある10台のスマホから、俺の名前の書いているスマホを手に取った……すごいことに指紋認証ですぐにスマホは開かれて、画面が表示される。どうやって俺の指紋をとったんだよ……

スマホにはいくつかのアプリがインストールされていて、その中の一つにポイント詳細というのがあった……俺はそれを見た。

キス 1ポイント
手コキ 1ポイント
フェラ 2ポイント
全裸  2ポイント
ペッティング 3ポイント
セックス 5ポイント
アナルセックス 8ポイント
中出し 10ポイント

パートナーとの性行為 マイナス1ポイント
コンプリートボーナス ポイント二倍

※同一行為は1日に相手一人に対して有効 コンプリートボーナスは、参加者全ての異性とのセックス以上の行為で成立。

なるほど……1日に同じ相手に何度もキスしても1ポイントしか入らないってことか……それよりコンプリートボーナス……全員とやればポイント倍計算……これは俺たち夫婦がいるから、成立する奴はいないだろうな……愛菜が俺以外の男に抱かれるわけがないし、俺と妹の瑠璃が性行為をするのもありえない。

「それとゲーム終了時にマイナスポイントだった参加者も失格になりますのでご注意ください、また、スマホにはいろんなアプリが入っていまして、ポイントを使って他の参加者の様子を見たり、チャットができたりできますので活用ください……他にも細かいルールや機能がありますので、スマホの中にありますマニュアルを読んでいただけると、ゲームを有利に進めることができると思います」

「ちょっと、このポイント状況の表だけど、誰が誰だかわからないんだけど」

ちょっと怒ったように、化粧の濃い女がそう言う……言われて俺もスマホの中にあるポイント状況というアプリを立ち上げた──見るとAからJという表記で現在のポイントが表示されている、ちなみに今はみんな3ポイントと横並びの表示となっていた。

「それもこのゲームの要素になります、最終的に、指摘逆転チャンスというシステムがありまして、AからJまでの対象を一人指名して、それが誰なのか当てることによってその人物の半分のポイントを奪取できるのです。ですからみなさん、なるべく他のプレイヤーに自分の性行為の詳細を知られないようにしてください、後で痛い目を見ますよ」

なるほど……他のプレイヤーどころか自分がAからJどれかもわからないのか……だけど自分の行動は把握できるので、すぐにどれかはわかりそうだな。

「それではゲームの進行手順を説明します、1日の過ごし方は基本的に自由なのですが、夜、22時から24時までの時間は女性優先時間としまして、男性は自室からの出入りを禁止いたします。ですので、男性陣は夜22時には自室に戻ってください」
「戻らなければどうなるんだ」
「もちろん失格となります」
それは射殺するという意味だろ……

「その女性優先時間、女は何するんだ」
「もちろん、気になった男性や、約束を取り付けた男性の部屋を訪れ、性行為をしてもらいます、24時間、好きな時間に性行為はして大丈夫ですが、その女性優先時間中は男性パートナーに行動を制限されることはありませんので、思う存分、お楽しみいただけるということです」

「チッ……男が不利じゃねえか!」
「そうとも言えませんよ……ゲームの攻略情報になりますのでこれ以上は説明できませんが、情報の取得がこのゲームの鍵となりますので、限定された時間がどういう意味があるか御考えください」

女性はその時間に性行為をしている可能性が高い、それが把握されてしまう不利があるってことかな……

「それより、誰がどんな性行為したって誰が見てるんですか、ポイントとか見てないと付けれないですよね」
妹の瑠璃がそう聞く……妹の口から性行為とか聞きたくないな……
「この地下施設には5000台のカメラが仕掛けられています、死角はなく、どんな行動も監視されています、ですので、ここにいる間は常に誰かに見られていると思ってください」
「やだ! プライベートも何もないじゃない!」
「そうです、プライベートはありません。今から皆様は、我々から監視される立場となるのですから」

堂々とそう宣言するアナウンスに反論もできなかった……

「それからポイントの状況は、次の日の1時に集計され、前日のポイントが反映されます、そこで前日の行動や情報から、AからJまでに人物を当てはめていくことをお勧めいたします」
確かに、最後の指摘逆転チャンスの為に、自分なりの予想は必須かもしれないな……

「あと、そこの扉の先が居住スペースとなっていまして、トイレ、シャワーを完備している部屋が10室と、全員の共有スペースである多目的室と、気分転換する為の娯楽室、それと食べ物や飲み物がありますキッチンルームを用意してますのでご活用ください」

一応、生活に困らない配慮はするつもりか……

「それでは、只今よりゲームスタートです、皆様思う存分に欲望を吐き出してください」

「チッ……まあいい、十億は魅力的だからな、ここは大人しくゲームに参加してやろうじゃねえか」

小太りのおじさんはお金に目が眩んでいるのかそう言う。

「そうね、私も賛成よ、もちろん優勝を狙うから、ここにいる誰ともセックスするわよ、いいわね、荒川さん」

化粧の濃い女はそう宣言する……

「ギャハハっ、そうだな、お前は股が緩いからな、このゲームでは優勝候補筆頭だろうな」

「ちょっと待てよ、ここでそんな宣言していいのか……」
妹瑠璃の旦那である宏光くんがそう指摘した
「いいんじゃない、ルール上は問題ないし、AからJの人物当てですぐ当てられそうだし……」
妹が言うように、確かに全員とセックスするのはいいかもしれんが、それを宣言するのはデメリットでしかない……

「まあ、それより、荷物を置いて落ち着かないか、共有スペースの多目的室があるみたいだし、そこで今後の話をしようぜ」
それまで黙っていた大柄の男がそう提案する……誰もそれに反論しなかったので、部屋に荷物を置いて、共有スペースに集まることになった。

部屋にはそれぞれ名前の書いたプレートがあり、自分の部屋が決まっていた……俺は自分の部屋を見つけて、そこに入る……想像以上に綺麗な部屋で、ベッドやテーブル、ソファーなど一通りの家具は揃っていて、生活には困らなそうだった。

「あなた、どう、そっちの部屋は……」
愛菜が俺の様子を見にきた……
「下手なビジネスホテルより豪華だ、このゲームの主催者は少なくとも経済的には余裕のある人物だろうな」
「そうね……それより……ごめんね、こんなゲームに参加しようなんて言って……」
「いや、会長の名前が出ている時点で、俺に拒否権はなかったよ……愛菜は悪くない」
「うん……ありがとう……私、絶対に他の人に体を許さないから……安心してね」
「そう言ってくれるのは嬉しいけど、何もしなければ殺されるからな……」
「あなたと毎日すればいいんじゃないの?」
「それではダメなんだ……最終日にマイナスポイントでも殺されると言ってたからな……」
「そうか……どうすればいいのかしら……」
「瑠璃夫婦と話をして、キスか手コキでポイントを稼ぐ……それしかないかな……」
「まあ……宏光さんとキスですか……」
「俺なかんか妹とキスしなきゃいけないかもしれないからな……」
「あなたは……いいですよ……少しくらいなら他の人とその……エッチしても……」
「愛菜……」
「でも、好きになっちゃダメですよ、エッチだけですからね」

愛菜は本当に最高の妻である……そんな彼女を俺は裏切るつもりはなかった……
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