妻は六英雄だが俺はしがない道具屋です

妻の日常 アリナ視点

今日も戦士のキルドさんが商品を買うフリをして店に来ている……彼が私の事をいやらしい目で見ているのは知っている……だけどヒュレルの店の少ない常連であるのは間違いないので、私も強くは言えなかった……

トントン……

店の裏口がノックされる、この時間に裏口からやってくるお客は城の使いしかいない……いつもの要件かと私は店番をヒュレルにお願いして、裏口へと回った。

「アリナ様、お忙しいところ申し訳ございません」
「いいです、それで要件はなんですか」
「はい……実は北の神殿の封印が何者かに破られたようでして……このままでは魔神クラスの魔物が門から溢れ出す危険性ございます」
「封印が……一体誰がそんな事を……」
「それで王からの願いなのですが、できればアリナ様にこの件を任せたいと……」
「他の六英雄は誰も動けないのですか」
「ゼロス様以外はすでに他の使命で各地に出向いておりまして……ゼロス様には使いが行っております、もし、ゼロス様が動いてくれるとなれば良いのですが……そうでなければアリナ様に動いていただくしかありません」
「わかりました、それではゼロスがダメな時は私が出向きましょう」
「はっ、ありがとうございます！　それではまた後日……」

北の神殿か……行くとなるとしばらくヒュレルと会えなくなる……できれば今回の任は遠慮したいけど……


その夜、私は珍しく女が疼いた……やはりしばらくヒュレルと会えなくなるかもしれないという不安からだろうか……はしたないけど私の方から彼を求めた──

彼にキスして、胸を優しく愛撫され、私のアソコは十分に準備ができた……珍しく彼に早く挿入して欲しいとお願いする……ゆっくりと彼の男性器がゆっくりと私の中に入ってきた……

彼のモノは、狭い私のアソコにもちょうど良いくらいの大きさで心地よい……声に出して感じるほどではないけど、男性は反応する女性を好むと友人から聞いているので大げさに反応する……そんな私に彼も喜んでくれているようだ……それがすごく心地よい……

彼の射精と同時に、私は絶頂を迎えたフリをした……それも友人から聞いたマナーみたいなもので、ヒュレルを傷つけたくないので自然に見えるように演技した──

私は幸せだ……このまま六英雄の使命など忘れてこのままこの幸せを感じていたい……だけど、それは叶わない願いだった……